「心配してくれる人がいるうちがハナだよね。」
「まぁそのハナは枯れないと思うよ」


100万回生きたねこ

自分でない誰かを愛することを知り、そして失う悲しみを知ったとき
100万回生きたねこは[えいえん]の眠りについた。

がっこうがえり、流れゆくヒト・ヒト・ヒト。
ただでさえ狭い電車のホームをすり抜けて他社線にのりかえようとする私はヒトの波に逆らい、フチに追いやられこのまま落ちるのではないかと思った。
幸い眩暈を起こすことなくつきおとされることもなく、今日も一日が終わる。

この絵本を昼間に読んだおかげで、自分の命の終わりのときにおもいを馳せる。
すごく大事にしてくれる人といつものように眠りについて、
朝起きたらこの[ねこの奥さんの白猫]みたいに冷たくなっていて、だんなさまに涙を流させるの。

でもそのためには素敵なおばあちゃんにならなきゃなあ。