経済ニュースゼミ

小笠原誠治の、経済ニュースを通して世の中の動きを考察するブログです。地球温暖化阻止のために石油・石炭産出権取引を提唱します。産出権取引は排出権取引とは違います。みんな勘違いするのです。

2007年07月

 暑いですね。皆さん、夏バテとかしていませんか?

 暑いのでクーラーを入れる。クーラーを入れていると体が冷える。クーラーを切
る。とたんに蒸し暑くなる。

 体によくないですね。
 暑くても、時々外に出ることも必要かなと思います。そう思って、外に出ると、セ
ミが鳴いています。セミ、セミ、ゼミ、ゼミとか、ドンギャラジャンギャラとか、いろ
んな鳴き方に聞こえてきます。暑さが倍加される感じですね。

 でも、木陰の下をとおると、随分と涼しい感じもします。

 まあ、いろんなことを思いつつ、公園やお堀のほとりを歩くと、鷺にニアミスしま
した。まさに1メートルほどの距離。鷺というのは、大変警戒心が強いですよね。
ただ、この鷺は、ときどき見かける鷺で、少しは人間に慣れているのかもしれま
せん。でも、びっくりした様子で、急に飛び立ちました。こっちもびっくりしてしまい
ました。あんまり暑くて双方ともボーっとしていたのでしょう。



 ところで、鷺といえば、サギ、いんちきについて今日は考えましょう。

 朝青龍が非難されています。

 何でサッカーなんかやっているのだと。
 
 相撲取りにしては、動きか軽快です。流石です。これだとまだまだ優勝回数が
重ねられる、そんな感じでした。

 ところが、相撲関係者は、怒っているのです。特に巡業関係者はかんかんのよ
うです。

 どうしてでしょう。
 朝青龍は、「左ひじ内側側副じん帯損傷、左尺骨神経障害、第5腰椎(ようつ
い)疲労骨折」という大変難しい病名で、約6週間程度の休養、加療を要すると
いう診断書が出ているのです。このため夏の巡業も出られないのです。

 にもかかわらずあの軽快な身のこなし。体調は絶好調のようです。しかもゴー
ルまで決めて、それがばっちしとテレビで放映されています。



 さあ、ここで皆さんの心のピュア度合いをチェックしてみましょう。次の中からあ
なたの反応を選んで下さい。

(1)疲労骨折なのに、モンゴルに帰ったとたんに良くなるなんて、やっぱり故郷は
ありがたいものだ。きっとサイババみたいな人がいて、怪我を治したのだ。本当
に回復してよかったね。

(2)怪我してるはずなのにサッカーができるなんて、もともと大した怪我ではなか
ったんじゃないの。

 さあ、どっちを選んだでしょうか。


 テレビを見ている限り、100%の人が(2)を選んでいるようでした。朝青龍は、
怪我が完治したようで安心した、なんて反応の人はいませんでした。

 やっぱり、大した怪我ではなかったという可能性が強いでしょうね。あんなに体
が動くわけですから。

 仮にそうだとすると、朝青龍は、少しばかり相撲協会や世間を欺いたことになり
ます。でも、どうして欺く必要があったのでしょうか。

 そこで、関係者の怒りが爆発しています。品格が備わっていないとか、国技を
なめているとか。今までの素行の悪さがリストアップされます。テレビ局が視聴率
を上げるには、視聴者の感情に訴えないといけません。この際理屈などどうでも
いい。あの少しばかり生意気な横綱をこの際バッシングしよう。視聴者はスーッと
するはずだと。



 でも、「経済ニュースゼミ」としては、朝青龍がどうしてそういう行動に出たかに
興味があります。

 朝青龍はモンゴルが大好きなのです。このくそ暑いなかを、田舎に巡業にいっ
ても、お金にも成績にも影響しないし、面白くもない。それに引き換え、故郷に帰
ると英雄だ。やっぱ、帰ろうということではないのでしょうか。

 しかし、巡業があるので本当なら休めない。理由が必要です。そこで、診断書
を書いてもらったのです。日本のお医者さんは、簡単に診断書を書いてくれます
から‥。そのことをちゃんと知っているのです。それに診断書さえ出せば、回りも
何も言うことができない。これは、相撲の世界だけではありません。役所も民間
企業もそうです。ということで、このシステムを利用しただけです。

 でも、嘘はいけないのでは?

 確かに嘘はいけません。でも、嘘というか、ちょっとしたいんちきはいくらでも横
行しています。そうした世界にどっぷりつかっているのです。朝青龍に対して、嘘
はいけないと胸を張って言える人がどれほどいるのか、と考えたのではないでし
ょうか。

 それによく考えたら、自分こそが、今の相撲界を引っ張っている立役者ではな
いかと。その自分をもっと大事にしたらどうか、と考えたのではないでしょうか。本
場所の合間に故郷に帰り親孝行するのがそんなに悪いのかと。

 でも、相撲関係者は言います。巡業も仕事の一部だ。それをサボるのはもって
の外だと。

 しかし、朝青龍は、巡業なんて、儲けにもならないし、今時流行らないと思って
いるかもしれません。

 

 相撲関係者は言います。地方に巡業するのは銭金だけの問題ではないと。普
段テレビでしか見ることのできないファンに対する恩返しだと。それに直接見るこ
とによって、より相撲が好きになるだろうし、、また、相撲をみた子供たちが、相
撲界に入ってくるかもしれないと。今、相撲界の門を叩く若者が激減している現
実をみよと。

 しかし、朝青龍は考えます。地方に巡業しても、今時相撲取りになりたいと思う
若者が増えるとも思えないと。それよりも、モンゴルに帰り子供たちと会う方が、
よっぽど部屋に入る若者が増えると。

 

 朝青龍さん、そこまで考えていたのですか。

 

 でも、体がぴんぴんしているのだったら、無理して入院するのは止めて下さい。

 入院すると、院内感染のリスクもありますから。

 

 あんなにぴんぴんしているのに、入院させるという親方の言葉も納得がいかな
いと思う方、クリックをお願いします。

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 株価が下げています。

 NYが発信源です。サブプライムローンの問題がまた再燃し‥、さらに住宅市
場の減速も。

 しかし、27日に発表になった4−6月期の米国の実質GDPは、速報値ながら、
3.4%の伸びを示しています。ということは、実態経済は、悪化しているどころか、
回復しているのですね。

 それにしても、NYダウは下落し続け、結局、ピーク時から5%も低下してしまい
ました。1週間程度でこんなにも急展開するものでしょうか。

 

 ただ、今年に入って2月末と3月にも暴落はありましたから、それほど驚くことは
ないかもしれません。

 

 ところで、昨日、田原総一郎の番組をみていたら、竹中元大臣が出演してい
て、外貨準備の運用の多様化を進めるべきことは、4年ほど前から主張していた
ことだと誇らしそうに言っていました。

 この人、外見のイメージとは異なり、すごく好戦的ですよね。政府の一員であっ
たときにもよく議論というか、喧嘩していました。それも、野党と喧嘩をするので
はなく、同じ閣内のメンバーと口論するのです。与謝野大臣との論争も大変懐か
しいものです。そういう意味では、最近少しさびしいのですが‥。

 それはさておき、外貨準備として保有している資金をもっと上手に運用して儲け
るべきだという意見は本当に正しいのでしょうか。

 このテーマについては、何度も解説しているのですが、皆さんの中には竹中氏
のファンもいるかもしれませんし、そうでなくても、上手に運用すべきなのは当然
だとお思いの方もいるかもしれません。

 そこで、敢えて議論のための材料を提供しますので、その上で、皆さん、もう一
度考えて下さい。

(1)日本は、約9千億ドルの外貨準備高を保有しています。日本円では100兆円
を超す規模ですから、1年間の予算よりも大きい額です。ところで、このお金は、
どこから来たと思いますか。税収が余ったからでしょうか。そうであれば、少しく
位冒険してみるのも許せるかもしれません。でも、この9千億ドルは、為替介入を
した結果溜まった外貨なのです。しかも、その介入のための資金は、政府が短
期証券を発行し、日銀に引き受けさせて得た資金なのです。いわば借金なので
す。

 どうでしょうか。皆さん。

 日本は、9千億ドルもの外貨を有するといいますが、元を糺せば借金だというこ
とです。片方で、借金のための金利を払い、片方でそれによって得た資金を運
用し、利益を上げる行為をどう見るべきでしょうか。

 もし、そうした行為によってお金儲けができるのであれば、増税など必要はない
でしょう。どんどんやって欲しいと思います。でも、そんなに旨い話があるのであ
れば、どこの国でも行う筈です。

 

(2)確かに、中国は、1兆2千億ドルにも上る外貨準備の運用を多様化しようとし
ています。でも、仮にそれまでドルで運用していたのを、他の国の通貨に転換す
ると、ドル安を招くことになります。そうすると、中国が為替市場に介入している行
為と矛盾することになってしまいます。そして、似たようなことが日本についても
言えるのです。日本は、今は介入は行っていませんが、仮に外貨準備の相当部
分をドル以外の運用に切り替えたすれば、円高ドル安を招いてしまうことになる
のですが、それでもいいのでしょうか。

(3)今回、NY株の暴落について、ポールソン財務長官は、通常の調整過程の
範囲内のことだと述べています。まあ、それは政府関係者の意見としては、特に
驚くべきことではないのですが、ポール長官の出身母体は、ゴールドマン・サック
スであり、ゴールドマン・サックスは株式会社ですよね。しかも、株や債券の売買
を行う会社です。企業買収の手伝いもします。何が言いたいかといえば、政府と
株式相場に手を出す人が一人二役を兼ねていいのかということです。中国がそ
の膨大な資金を運用するということは、ある意味でマーケットを牛耳ろうというこ
とです。しかし、よく考えたら、政府は、膨大な情報も持っているし、権力もあるの
です。その政府が、同じ一つのマーケットで、他の一般の投資家と勝負をするこ
とが果たしてフェアであると言えるとのでしょうか。

 以上が、私の問題提起です。


 いや、それでも政府は資金運用を多様化すべきだと思う方は、コメントでもして下さい。

 外貨準備の話が少し分かったかな、と思う方は、クリックをお願いします。
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 攻めの農業です。

 攻めは最大の防御なり。

  農業問題について語りだすと、どうも先が見えてこない気になってしまうので
すが、攻めの農業というふうに積極的に考え出すと、元気が出るというもので
す。

 今回、中国へのコメの輸出再開で、少しばかり明かりが見えてきているような
気がします。

 それにしても、中国へのコメ輸出は、これまでストップされていたのですね。そ
れはなぜかというと、検疫上の理由で2003年から停止されたとのこと。今回は、
害虫駆除の強化などを条件に再開が決まったとされています。

 でも、この理由額面どおりに受け取ることはできません。

 そもそも日本のコメに害虫がついていたなどということは聞いたことがありませ
ん。結局、中国の野菜に残留農薬が付着していたことを理由に、日本が輸入を
制約したことの対抗措置だと思います。

 如何にも中国らしい決定です。最近では、中国は、米国から輸入した食品の安
全性に難癖をつけて対抗していますから。もっとも、中国の言い分が間違ってい
るとも断言はできないのですが‥。

 こうなると、お互いに非難合戦になる可能性もあるでしょう。


 それはそうと、攻めの農業のシンボルとなった日本のおコメですが、中国でも
注目されているとか。価格は、中国の平均的なおコメの20倍もするらしいのです
が、贈答用として売れていると。企業の贈答用として何十袋もまとめて買う動き
があるといいます。

 ただ、こうした高級品としてのコメは、いわば桐の箱に入ったメロンみたいなも
のですから、さばける量に自ずから限度があります。さらに日本のコメとして普及
させるには工夫が必要です。もっとアッピールするには、何が必要か。

 そうです。それが、かねがね訴えている自然農法による稲作なのです。


 日本のコメを買った人に、抽選で日本旅行をプレゼントするのです。そして、無
農薬の不耕起の田んぼをみてもらう。水辺の生き物がいっぱいいる様子をみ
て、これなら安全だと実感してもらうのです。当然日本人自身も、そうした自然農
法によるコメを選択するようになる。そして、日本の国土の自然を少しでも回復
する。何か夢がありますね。




 ヨーロッパの国がブランドもののファッションやバッグで稼ぐのであれば、日本
はブランド物のおコメで稼いではどうでしょうか。


 これから、外国で日本のおコメがどんどん売れるようになると思う方は、クリッ
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 本日の日経新聞の社説は、攻める農業についてです。

 先日、麻生外務大臣がバカな発言をしていましたが、日本が今回中国に輸出
した米の価格は1キロ1500円程度だということで、日本の相場の約5倍です。もっ
とも、日本の農家が1キロ当たり1500円の収入が得られるのであれば、こんなに
うれしいことはないでしょうが、関税がかかってそれだけ高くなっているということ
です。何でも、中国の一般的な米の価格の20倍だとか。

 ということは、中国の一般の家庭が日本の米を買うことはまずないのでしょう
が、高級レストランなどで使用されるということでしょう。

 かつては日本が海外に米を輸出することなどほとんど考えられなかったと思い
ますが、こうして米が輸出できることを活用すべきだと社説はいっているように見
えます。

 米の輸出は農業関係者の意識改革を促す意味もあり、また、生産性の向上や
ニーズにあった商品開発を進める動機付けになると。そして、コストを下げるた
めには大規模農家に耕地を集約し、経営効率を高めるしかないと。


 ここまで読んで少し、私、失望しました。

 農業関係者のモチベーションが、輸出によって高まるのは大いに結構なことで
す。そのため、市場ニーズを探るもの結構です。しかし、大規模化を進め、コスト
の低減を図れと言われると‥。

 昨日の日経の1面も「農地集約へ税制見直し」とありました。

 政府が、農地の有効活用を促すために、農地相続や売買にかかる税制上の
優遇措置を見直す検討に入ったとのことです。簡単にいうと、農業の集約化につ
ながる税優遇は拡充する一方、土地の有効活用につながらない税優遇は減ら
す方針だとか。何でも、耕作放棄地が、埼玉県の面積と同じほど発生しており、
それらを有効活用し、農業の大規模化を促進したい考えのようなのです。

 ところで、規模というと、日本の農家の平均保有面積は、北海道を除くと、約1.3
ヘクタールです。これに対しアメリカは、その100倍。フランスでも日本の35倍、イ
ギリスは、40倍ほどあります。同じように島国のイギリスでも、それだけ大規模化
が進んでいるということです。


 ということで、大規模農業を実現し、生産性を上げれば、少しは日本の米の価
格も安くなるだろう、そして、安くなれば、海外との競争にも少しは強くなるだろう
と政府は考えているようなのです。

 みなさん、この考え、どう思いますか。

 経済学の教科書でも、スケールメリットのことが出てきますから、基本的には間
違った考えではないかもしれません。でも、こと農業にこの考え方を適用するとと
んでもないことが起こる可能性があるのです。


 大規模な農法だと生産性が高まるというのは、飛行機や大型トラクターなどを
フル活用し、人手を最小限に抑えることを狙っているのですが、それだけではあ
りません。アメリカで行われている農業の現実を直視して下さい。

 アメリカでは、草刈りの手間を省くために、GMO(遺伝子操作作物)を栽培する
ことが当たり前のようになってしまいました。他の草は生えなくて、遺伝子操作さ
れた大豆やコーンなどだけが青々と育つのです。しかも、見渡す限り、同じ作物
が植えつけられていますから、種まきや収穫も極めて効率的に行えます。



 でも、何か不思議な感じがしませんか?

 これは農業なのでしょうか。如何にも工場のように見えてきます。

 一面の農場が同じ作物に占領されることは、自然界では滅多に存在しません。
極めて不自然なことです。それに同じ作物を続けて植えていると連作障害という
ようなことが起こります。でも、それも科学の力でコントロールするのです。さら
に、遺伝子操作作物の究極の環境リスクは、まだ不明な点がいっぱいあるので
す。

 日本が、農業の大規模化を目指すということになれば、このようなアメリカの農
法を模倣することになるのですが、それが果たして選択すべき途なのでしょう
か。あまりにも危険すぎます。

 それに百歩譲って、そのような途しかないとしても、100倍の規模を持つアメリカ
にどれだけ近づくことができるというのでしょう。また、アメリカと同じように遺伝子
操作作物をせっせと栽培するとしても、すでに重要な権利はアメリカのメーカー
が握ってしまっているのが現実です。そうなると、結局、日本の農家は高い種と
農薬をセットで買わされる羽目になるだけです。


 大規模化がよくないといっているわけではないのですが、アメリカ型の農法は、
選択すべきものではないのです。

 それ以外の独自の農法で、日本は攻めの農業に転じるべきです。

 それは何か。

 ずばり、自然農法です。自然農法といっても、一切農薬を使うなとか、化学肥
料を使うなとは言いませんが、極力自然の摂理を重んじた農法に徹するべきで
す。

 当然のことながら、農薬を使わない、使っても量が限られているとなれば、消費
者の安全は確保されることになります。今、中国の農産物に対する安全性が疑
問視され、世界中が食の安全に関心を寄せています。また、そうでなくても、時
代が進めば進むほど、人間は、自然農法や有機農法に目覚めていくものと思わ
れます。そうなれば、コストよりも安全性ということになります。


 いくら安全だといったところで、5倍も10倍もするような米が売れるのか、と思う
方もいるかもしれませんが、高級魚の争奪戦で、日本が負けるような時代になっ
ています。日本が自然農法に徹した米を生産して販売さえすれば、意識が高い
ヨーロッパ勢は買いに走るはずです。否、お寿司が好きなアメリカ人も、日本の
お米を食べることでしょう。さらに、一番日本の米を買いたいと思うのは、食の安
全性が脅かされている中国人かもしれません。

 雑草ひとつ生えず、害虫も飛んでこないアメリカの農場と違い、小動物が一杯
の田んぼの風景を外国人が見たら、これこそ安全な食べ物なのだと納得するに
違いありません。




 攻めの農業には賛成だが、責め方を間違うなと思う方は、クリックをお願いしま
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 中国経済は、5年連続の2ケタ成長が確実視されています。

 中国のGDPは、2004年にフランスを抜き、翌2005年には英国を抜きました。
2006年の中国のGDPは、約2兆6千億ドルであり、一方、世界第3位のドイツの
GDPは、約2兆9千億ドルです。仮に中国の2007年の成長率が10%だとすれば、
2兆6千億ドル×1.1=2兆86百億ドルとなるので、そろそろドイツを抜きそうな勢い
です。

 わが国のGDPは4兆ドル強というところですから、後4年ほどもすれば中国に追
い抜かれる計算になります。

 いずれにしても、実質ベースで毎年2ケタの成長を維持するのは驚きです。

 中国に対しあまりいいイメージを抱いていない貴方!

 少しジェラシーを感じませんか。

 でも、よく考えて下さい。中国の人口はわが国の10倍もあるのですから、GDP
で抜かれたといっても、1人当たりにすれば、まだわが国の1/10ということです。

 まあ、一生懸命働いている人のことを考えたら、同じ人間でありながら、こうも
生活水準が違うのが気の毒にさえ思えます。

 それはさておき、こんなに経済が急成長を遂げ、何か歪みは起きていないので
しょうか。

 景気が過熱すると、当然インフレになりやすいものです。中国のインフレ率が6
月に4.4%となり、目標値の3%を超えているのが気がかりです。また、土地価格
や株価の高騰ぶりは異常といった方がいいかもしれません。

 先日、中国の外貨準備多様化のための特別国債の発行で上海株式が一時も
たつきましたが、ここにきてまた上げているようです。

 このため、バブル崩壊を恐れる中国当局は、20日、民間銀行の預金金利と融
資の基準金利を引き上げました。上げ幅は0.27%です。利上げは、今年の3月と
5月に行っていますから、今年で3回目となります。


 ここで、少しだけ中国の金融政策について考えてみましょう。

 今回の利上げは、預金金利と融資の基準金利だということです。

 わが国は、預金金利は銀行の判断で設定していますが、かつては預金金利は
規制されていました。日銀がガイドラインを示していたわけです。これと同じことを
中国は今やっているわけです。面白いのは、貸し出し金利です。正確には融資
の基準金利ですが、この金利の9掛けを下回るレートで融資することは禁じられ
ているということです。上限には規制がないようです。

 わが国の場合には、金利が規制されていたときでも、貸し出し金利は銀行が自
由に決めていました。それを中国では、規制しているわけです。しかも、下限は
規制するが、上限はない。日本の場合には利息制限法があるので、この辺も違
う訳です。

 こうしてみると、まさに中国は統制経済であることが実感されます。やっぱり、
他の国とは随分違うのです。

 ところで、もう一つ面白いのが、中国の利上げの幅が0.27%刻みであることで
す。アメリカなどは、最近では0.25%刻みで上下させることが多いようですが、中
国では何故か0.27%刻みなのです。

 どうして0.27%という数字なのでしょう。0.25%だと、4回上げれば合計で1%の
利上げになるのに、0.27%だと計算が面倒です。

 なぜ0.27%か理由を探そうと試みました、まだ分かっていません。誰かご存知
の方がいらっしゃれば、教えて下さい。

 ちなみに、預金金利の上げ幅等もみていると、どうも0.9%を一つの単位と考え
ている節が伺えます。要するに、0.9%、1.8%、2.7%、3.6%、4.5%というような上
げ幅になっているのです。


 いずれにしても、中国は、こうして金融の引き締めを行ってきているわけです
が、他方で、ドルの買い支えを行って、市場に膨大な資金を放出しているので、
相矛盾する行いをしているのです。従って、中国が本気で引き締めにかかるか
どうかは、人民元レートの上昇のペースを見ていると分かるということになりそう
です。



 さて、経済面以外で、急成長の歪みは出ていないのでしょうか。

 あるのです。しかも深刻です。

 中国の重慶では、月や星をみたことがないといいます。日本でも都会では、ネ
オンの明かりがまぶしくて星空を見る機会は少ないですよね。でも、月ぐらいは
見えます。実は、中国では大気汚染がすごいのです。

 最近では、中国国内で、大気汚染をめぐって住民と警察の衝突が相次いでい
るようです。何しろ、年間40万人が大気汚染が原因で命を落としているということ
です。

 私の記憶では、日本は、20年近くも中国に対し環境面での協力をしてきている
のですが、どうして未だに環境問題を克服できないのでしょうか。

 中国のエネルギー源の8割は石炭だといいます。石炭は、燃やすと煤が出ます
し、硫黄酸化物を排出します。さらに、中国は質のいい石炭は輸出に回し、質の
悪い石炭を国内で消費しているといいます。どうしても、経済成長が第一になっ
て、環境対策がおろそかにされていることのようです。


 しかし、無理は続きません。貧困から一刻も早く脱し、欧米に追いつきたいの
は分かりますが、環境問題を悪化させ、国民の生命を脅かしては元も子もありま
せん。それに、日本にも酸性雨などの形で悪影響を及ぼしています。



 中国には、持続可能な成長を志向して欲しいと思います。

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 村上ファンド事件の判決が下りました。2年の実刑と罰金、それに追徴金です。
 執行猶予がつかない実刑は少し厳しいかも、というのが実感です。それに考え
ると不自然なことが多い事件です。何が不自然かというと、これを立件した検察
の考え方です。でも、事実関係をつぶさにチェックしたわけでもないので、軽々に
発言することもできません。しばらくは様子を伺っていました。

 テレビの反応は、大体予想通りでした。
 村上氏は、欲にまみれた男であり、しかもインサイダー取引という不正な行為
を通じて金儲けをするのは許せない。断罪されて当然であると。

 コメンテーターも、皆村上氏を非難するだけ。
 そうですよね。よっぽどしっかりした考えがあれば別ですけど、村上叩きの風潮
の中で、敢えて判決内容にケチをつけようものならば、貴方は村上氏を弁護する
のかと非難されるのが目に見えているからです。

 それに、テレビ局側は、皆、ホリエモンや村上氏には恨みがありますから、テレ
ビに出るコメンテーターも、そうした事情に気を配らざるをえないのです。



 では、今回の判決のどこがおかしいのでしょうか。判決の要旨を見てみましょ
う。

 「被告は巨額の資金を集めるファンドを支配しており、このような立場を利用し
て高値で売り抜けることを企て、それを確実にするためにライブドアのインサイダ
ー情報を利用した動機には強い利欲性が認められ、強い非難に値する」

 「被告のファンドなのだから、安ければ買うし、高ければ売るという徹底した利
益至上主義には、りつ然とする。不公平な方法で類例を見ない巨額な利益を得
たことは、証券市場の信頼を著しく損なった」

 「市場の適正化のため、本罪の厳重な処罰の必要性が高まって入ることに鑑
みれば、酌むべき事情を最大限に考慮しても懲役刑の実刑が相当」

 
 判決では、先ず、動機において強い利欲性が認められ、強い非難に値すると
述べていますが、「利欲性」というのは変な日本語ですね。それは、置いといて、
欲望が強いのは全て非難に値するのでしょうか。聖職者が病める凡人に説教を
するのであればわかるのですが‥。

 また、利益至上主義にはりつ然とすると言っていますが、今の世の中、りつ然
とすることだらけで、この程度の金儲けでりつ然とするものでしょうか。

 問題は、インサイダー取引を行ったかどうか、その一点であるはずです。村上
氏が金亡者であろうとなかろうと、インサイダー取引を行ったかどうか、そこが問
題なのですが、今回の判決は、インサイダー取引の範囲を広げすぎているように
見受けられます。

 そもそもインサイダー取引がけしからぬというのは、特別な立場にいる人が、
株価に影響を与えるであろうと思われる重要な情報に接し、それを利用して株の
取引をするのは公平でないからです。

 ところが、今回、一般の投資家は、村上氏に対し「てめえ、汚いぞ!」とは言っ
ていないのです。

 まあ、確かに村上ファンドは大もうけをしましたが、それはライブドアが高値で
買ってくれたからです。でも、ライブドアが高値でも買おうと思ったのは、ニッポン
放送を手に入れたかったからです。別に、高値で買ったからといって、村上ファ
ンドに騙されたとは思っていないのではないでしょうか。

 次に、判決は、証券市場の信頼を著しく損なったと言っていますが、まったく証
券業界のことを知らないのではないでしょうか。証券関係者が、そのような受け
止め方をしているとは、とても思えません。

 また、判決は、市場の適正化のために厳罰が必要だといっていますが、そもそ
も証券市場の適正化について考えるのは、第一義的には証券取引等監視委員
会の仕事のはずです。しかし、この村上ファンド事件とライブドア事件について
は、証券取引等監視委員会は動かず、東京地検が直接動き出したのです。

 もし、証券市場の適正化が必要というのであれば、証券取引法等の改正が必
要だと思うのですが、そうした動きがないのではないでしょうか。

 
 こうしてみてくると、今回の事件は、どうしても村上氏を罰したかっただけで、理
由は、何でもよかったとしか思えないのです。

 確かに、あの不遜な村上氏の言動を見て、いい感じがする訳はありません。そ
の意味で、国民の中にも「いい気味だ」と思っている人が多いかもしれません。

 でも、そのことと、判決の正当性は関係がありません。

 今回の判決をみると、件の緒方元長官の詐欺容疑が重なって見えてきます。
緒方元長官が、朝鮮総連側を騙し、手数料や不動産を騙し取ったとされる事件
です。

 でも、詐欺罪が成立するためには、被害者がいないといけないのですが、朝鮮
総連側には、騙された認識はないと言っています。

 朝鮮総連が、騙されていないというものを、多くの税金を投入し、立件する意味
があるのでしょうか。

 でも、罪状が何であれ、緒方氏の行為は許せないという判断が多分あるのでし
ょう。まあ、それは多くの国民も同じかもしれません。でも、だからといって、何で
もいいからしょっぴいてしまって‥、それでいいのでしょうか。



 緒方元長官が許せないというのであれば、もっと他の方法で糾弾すべきだと思
います。例えば、かつて与えた叙勲は取り消すとか。村上氏に対してもそうです。
二度とテレビには登場させないとか。

 でも、テレビは節操がないから、しばらくしたら、また村上氏がテレビに登場す
るのですよね。ホリエモンもそうでしたし。

 

 話は戻りますが、今回の判決のようにインサイダー取引の範囲を広げすぎる
と、実務上大変困った問題が生じることも事実です。

 銀行は、取引企業に融資をすると同時にその株を取得する場合もありますが、
取引先の内情を常に把握していますが、そうすると当該株の売買はできなくなっ
てしまいます。また、自己株式の売買もそうです。

 そんなことをよく知らない人が、正義感だけで判決を書いたような気がします。

 証券関係者は、今回の判決に戸惑っているかも、と思う方はクリックをお願い
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 アメリカでも中国製品の安全性が大きな問題になっています。18日、ブッシュ大
統領は輸入品の安全性を高めるため、閣僚級の作業部会を設置したとありま
す。

 これまでに、アメリカではペットフードや魚介類、練り歯磨き、おもちゃなどから
有害な物質がみつかっています。

 こうした動き、当然といえば当然でしょう。それに中国にとっても、外国が厳しく
接してくれた方が、後々のことを考えると、ためになると思われます。

 例のダンボール入りの肉まん事件が本当かどうかは知れませんが、いずれに
しても、そういうことが報じられ市民が真に受けるほどですから、相当おかしな状
況に陥っているのは事実です。そうでなければ、中国人自らが、「マイオイル」を
レストランに持参することもないでしょう。それ以外にも、野鳥に毒の混じった餌
を食べさせ、そうして捕獲した鳥をレストランなどに売っていた事件もありました
ね。

 

 ところで、怖いのは中国だけなのでしょうか。アメリカの製品は大丈夫なのでし
ょうか。そんな思いでいっぱいです。というのは、アメリカでは遺伝子操作作物、
GMOだらけになっていて、自然界の生き物や人体にも目に見えないような影響
をじわりじわりと及ぼしている恐れがあるからです。

 目に見えないといいましたが、ミツバチの集団失踪、CCDは起こっています。
除草剤をたっぷりとまかれたラウンドアップレディ・アルファルファの畑で蜜集め
をした蜂たちが、嫌気を起こしたことが考えられます。



 ただ、公平を期すために最初に言って起きますが、アメリカにおいても日本に
おいても、栽培されているGMOは、安全であるとして当局のお墨付きが得られて
いるのです。例えば、我が国において安全性が確認された遺伝子操作作物は、
厚生労働省のホームページで確認することができます。ごらんになると分かるの
ですが、実に多くの作物が認可されています。


 ところで、遺伝子操作作物というと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。
先ずは、人間が勝手に遺伝子を操作していいのか‥、神をも恐れぬ行いではな
いか‥というような反応があると思いますが、そうした思いも遺伝子操作作物の
栽培が拡がるとともに、慣れによって薄れてきています。そのうちに、遺伝子操
作作物の安全性が確認され、しかも、価格も安いから、しょうがないかな(どっか
の元大臣のような発言ですが‥)と思ってしまうかもしれません。遺伝子操作で、
収穫量も増え、味もよくなるのであればなおさらかもしれません。

 しかし、遺伝子操作作物の本質はそんなものではないのです。

 遺伝子操作作物は、農薬の使用の延長線上に花咲いた技術なのです。ただ、
その花は恐ろしい花なのですが‥。

 どういうことでしょうか。
 農薬をまくのは、雑草が生えないようにするためとか、害虫をよせつけないた
めです。農薬の使用によって、どれだけ農家の人たちは重労働から開放された
ことか。それに収穫量のアップに寄与したことか。

 でも、いいことばかりだけではありませんでした。農薬の大量使用によって、人
体への影響が確認されたからです。それは、農家の人が一番よく知っています。
農薬をまいた日にはお酒を飲んではいけないと。それに、農薬を使用し始めたこ
とによって、それまで田んぼにいた小動物がすっかり姿を消してしまいました。

 自然に少しでも関心のある人であれば、そこで何が起こっているか、分かるは
ずです。

 でも、一旦農薬を使い始め、重労働から開放されると、再び無農薬の農法に戻
ることは至難の技です。そうでなくても、農業に従事する人々は高齢化するばか
りですから。せいぜい、農薬の使用量を、最小限度に抑えようという程度です。


 しかし、農薬を長く使っていると、そうした農薬に耐性を持つ虫や草が現れてき
ます。当然、毒性を強くするか、何らかの工夫が必要になります。それに、除草
や害虫駆除など、目的に応じて農薬をまく必要がありました。何とかいい方法が
ないかと‥。

 ところが、メーカーが研究していく過程で、そうした農薬にびくともしない遺伝子
を発見しました。それをコーンや大豆に組み込むとどうなるのでしょう。

 コーンや大豆が大きくなってから農薬をまいても、コーンや大豆は青々としてい
るのに、雑草だけが枯れていくのが確認されました。つまり、遺伝子操作作物
は、農薬という毒物に対して耐性を持った植物というわけです。毒物に耐性があ
るわけですから、いくら農薬をまかれても平気。雑草だけが除去されるというわ
けです。

 これで、農家の人の草取りは不要というわけです。
 つまり、遺伝子操作作物を育てるということの本質は、おいしいものを作ろうと
いうことではなく、農薬をたっぷりつかうことのできる農業を行うということなので
す。

 メリットは、草取りという重労働から開放されることです。しかし、草取りが不要
であるとか、害虫が寄り付かないということは、それだけその畑や田んぼが毒性
が強い状態になっているということです。

 そうした状態で作られたコーンや大豆を食べて大丈夫なのでしょうか。

 ここで改めて書いておきますが、少なくても現状ではアメリカ及び日本では、安
全性は確認されています。

 

 でも、遺伝子操作作物のことを調べていると、納得ができないような事柄が沢
山見つかるのです。遺伝子操作作物の代表ともいうべきものは、ランドアップレ
ディ(roundup ready)というやつです。

 私、ランドンアップレディと聞き、レディは、婦人の意味かなと思ったのですが、
そうではないのです。ランドアップというのは、モンサント社の有名な除草剤で
す。レディというのは、準備ができているという意味で、遺伝子操作がなされてお
り、ラウンドアップを撒かれても耐性ができているから、影響を受けないという意
味なのです。

 こうしてラウンドアップのコーンとか大豆ができるのでが、この安全性を確認す
る当局にモンサントの関係者が送り込まれたりするなど、太いパイプがモンサン
ト社と現政権の間に築かれているのです。詳細は記述しませんが、本当に客観
的に安全性が確認されているか、疑問なしとはしません。



 この他GMOには、さらに深刻な問題もあります。それは、いくら日本では遺伝
子操作作物を作らないと頑張っていても、GMOと従来種の交雑が起こり、いず
れは全てがGMOになってしまうという恐れです。これは、アメリカやカナダでは実
際に起きている現象だといいます。GMOの花粉が風や虫の媒介によって運ば
れるというのです。そうなると、もはや「遺伝子操作でない」大豆から作ったとうふ
や納豆は食べられなくなってしまうのです。否応なくGMOを食べさせられる。しか
も、それらを栽培する権利は全てモンサント社が保有している。要するに、世界
中の農家がモンサント社などのいいなりになってしまうということです。

 日本では、相変わらず食料自給率の確保が大事だと言われています。確かに
そうかもしれません。しかし、そのために何をやっているのでしょうか。アメリカは
世界中の畑にGMOを植えさせ、それによって食料面で世界を制覇しようとしてい
るのです。

 ブッシュ政権は、エネルギー問題や地球温暖化対策の切り札として、バイオエ
タノールの利用を強く薦めていますが、しかし、その裏には、それによってラウン
ドアップ・コーンの栽培をさらに拡大させようという戦略が潜んでいるのです。

 

  モンサント社の悪口を書いたように思う方もいるかもしれませんので、公平を
期すために、日本モンサント社のホームページを訪れることをお勧めします。

 ランドアップレディを使うことで、除草という重労働から解放されることや、農薬
の使用回数が減り、環境にもいいことなどが書かれています。また、私が信奉し
ている「不耕起栽培」という言葉も登場します。

 是非、皆様、ご自分でアクセスし判断して下さることを希望します。

 

 少しくらい高くても、自然農法による作物を食べたいと思う方は、クリックをお願
いします。

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 午前中、NHKの教育番組をみていました。子供向けのやつです。

 テーマは、稲作に農薬は使うべきか使わざるべきか。

 最初は、農薬を使うと如何に危険かについて説明し、ここで、農薬を使わない
有機農法が優れていることを納得してもらう段取りのようです。

 でも次に、農薬などを使わない有機農法によると、収穫量が少なく、米の値段
が3倍にもなってしまうことにも言及します。さらに、有機農法による米は全体の
1%にも満たないと。ここで、子供たちは、「どうして?」となるわけです。

 そして次に、農薬を最小限度だけつかって稲作をしている農家を紹介します。
凄い規模の水田を所有している人です。

 「趣味で農業をやるのであれば、無農薬でもできるかもしれないが、これだけ
の広さの水田を無農薬で維持することはできない」と。ご自分も好きで農薬を使
っているわけではないと言っていました。

 一番大変なのは、草取りのようでした。もし、農薬を使わないとなると、大変な
労力が草取りにかかると。

 この人、1回だけ農薬を撒くということです。

 まあ、それでも、数十年前の日本と比べたら、農薬の使い方も随分マイルドに
なっていますね。

 結局、この番組、農薬を使うのがいいのか、使わないのがいいのか、見ている
人が考えて下さいといって、番組を終わってしまいました。

 まあ、農薬の使用はすぐやめるべきだなどと、NHKが放送しようものなら、視
聴者から山のような抗議の電話があるでしょうから、止むを得ないとも思いまし
た。

 でも、私が信奉する「不耕起農法」+「冬季湛水」によれば、田んぼの草取りも
それほど必要ではないのです。

 でも、それがどのような理由によるものか、忘れかけていたので、本をひもとい
てみました。

 「不耕起でよみがえる」(創森社、岩澤信夫著)の序章にその答えが出てきます。
いわさわ


 「冬季湛水(冬の田んぼに水を張
ること)との組み合わせで、抑草や
肥料効率が向上する。

 冬季湛水をすると、イトミミズの糞
がトロトロ層を作り草の種を埋めて
しまいます。また、耕さずに酸素を
土に入れなければ、雑草の種は発
芽しにくくなります。イトミミズの糞
は、施用する米ぬかやくず大豆の
肥料効率を上げてくれます。」

 

 

 不耕起というのは、田んぼを耕さないという、常識はずれの農法です。でも、耕
す必要がないので、大変楽です。そして、耕さないから土の中の酸素が少なくな
り、雑草が発芽しにくくなるというのです。さらに、冬の間に水を張っておくと、そ
のなかでイトミミズがそだち、その糞のなかに雑草の種が埋没してしまうというの
です。

 私自身は、経験したことはないので、これ以上のことをいうわけにはいかない
のですが、岩澤さんという人は、その信奉者とともにそうした農法を実践している
わけですから、農薬を使わなくても草取り作業から開放されることを証明している
のです。


 こうした自然農法が今後少しでもひろまっていくことを期待しているのですが、
それを阻むものがあります。アメリカの近代農法というやつです。大規模な農法
で、空から種をまくという程度のものであれば、それほど目くじらを立てる必要も
ないかもしれませんが、今のアメリカの農法は、クレージーとしか言いようがあり
ません。

 何故か。それは完全に自然の摂理に反した農法であるからです。

 戦後、日本の農家は、農薬の使用によって田の草取りという重労働からかなり
解放されました。今までのことを思えば、まさに夢のようであったに違いありませ
ん。その意味では、化学の恩恵は大きいものがあります。

 しかし、農薬を使えば、雑草や害虫を除去することはできても、本当は稲にも
良い影響がある筈はないのですよね。当然、その地域で生活している人間の健
康にも影響を与えるはずです。また、農薬を使っていると、雑草や害虫の方にも
抵抗力が出来てきて、もっと沢山使わないと効かないということになってきます。
そうなると、益々人体に影響が及びます。


 それに、雑草は枯らしても、稲には影響を与えないというのも随分虫のいい話
です。

 しかし、遺伝子操作という技術を使えばそれが可能なのです。遺伝子操作され
たコーンや大豆、小麦、稲は、どれだけ農薬をまかれても平気なのです。周りの
草は枯れてしまっても、自分たちは遺伝子操作されて、農薬には抵抗力がつい
ているのです。となると、雑草一つないコーン畑、あるいは大豆畑ができあがると
いうことです。草取りの作業は当然必要がない。

 そうした農法をアメリカは実行しているのです。
 でも、そうした農法は完全に自然の摂理を無視しています。そこで使われた農
薬および遺伝子操作された作物の遺伝子は、何らかの影響を自然界に及ぼし
ています。

 一時的に大量の収穫が約束されるかもしれません。しかし、自然界は、人間の
価値判断とは無関係に多くの生き物が存在していることによって成り立っている
のです。益虫だけ存在し、害虫の存在は許さない、或いは、農家の野菜や果物
は育って欲しいが、雑草は育ってはいけないというのは、成り立たない話なので
す。当然、その報いがきます。

 田んぼに、ミジンコが発生し、イトミミズもいる。だから小魚も棲み、ちょっとは
虫もよってくる。しかし、それはカエルの餌になり、また、クモの餌になる。当然、
それらを狙う鳥もやってくる。そうするといたちも現れる。それが自然の摂理で
す。それを、農薬や遺伝子操作ということで、自然界のメカニズムを断ち切って
いるのです。


 確かに、そうしたアメリカの農作物の価格は日本と比べるとはるかに安い。し
かし、そこには大きなリスクを抱えているのです。後になって、その被害の大きさ
に気がついても取り返しがつかないと思います。

 アメリカの農作物の安さは、後々社会が負担することになる莫大な社会的コス
トを含んでいることがないから、一見安く見えるだけです。その一方、自然農法に
よる農作物の高さは、周囲が受けている社会的恩恵が含まれていないから一見
高く見えるだけの話です。

 つまり、基礎的な経済学の知識があれば、どちらの農法が優れているかという
ことは一目瞭然なのです。



 でも、日本の政治家で、こういうことについて国民に説明してくれる人はいませ
ん。

 日本の農業は、効率性が低いなどと言われますが、実は、自然農法をもっと拡
げることによって国際競争力を獲得することができるのです。

 遺伝子操作作物のリスクの大きさを世界的に理解させ、同時に、日本の自然
農法による農作物の安全さとおいしさを証明することができたら、日本は、農作
物の輸出国になることができると思います。


 なるだけ自然農法が拡がるようにと思う方は、クリックをお願いします。

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 それにしても、遺伝子操作作物で儲けているモンサント社は、政治家などとの
つながりも太いものがありますね。

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 地下鉄の初乗り料金が1000円になりました。

 そんなバナナ!

 いえ、バナナではないのです。

 1000円だったらタクシーの方が安いじゃないの。

 それはそうですが。

 

 実は、これは英国での話です。元々英国では、地下鉄の料金が高いらしく、4ポ
ンドもするといいます。5−6年前には、1ポンド150円程度だったので、そのころは
600円で地下鉄に乗れたようですが、昨今の円安のせいで、1ポンドがとうとう250
円台になってしまいました。

 4ポンド×250円=1000円

 というわけです。

 ルーブル美術館の入場料は、約1500円。これは大したことはありませんね。
エッフェル塔の入場料は約2000円、これもそんなものでしょうか。しかし、ロンドン
の観覧車は約3800円。これはちょっと高いですね。

 食べ物では、ロンドンでは、サンドイッチが2切れで約500円、パリでビッグマッ
クを食べると約540円です。うーん、これはやっぱり高いかも。

 

 円建てベースで給料をもらっている現地の駐在員の生活は大変だそうです。ま
た、海外旅行に行ってもすごく物価が高いと感じるそうです。

  円安は、日本経済を救う救世主と思われてきましたが、やっぱり良いことば
かりではないですね。

 最近、海外における魚や肉類などのセリにおいて、日本勢が競り負けるケース
が増えています。その背景には、途上国側の経済発展や、海外の食習慣の変
化などの理由もありますが、円安も大きな理由になっています。



 ああ、円高のありがたみは、円安になって初めて知るのですね。

 でも、悲しんでばかりではしょうがありません。円安で現地駐在のサラリーマン
の生活が苦しくなるということは、逆に海外から日本に赴任してきている外国人
の生活ぶりは楽になっているはずです。同じことは、旅行についても言えます。


 我が国の観光業、特に旅館の経営には近年大変厳しいものがあります。だか
らこそ、あの観光県の東国原知事が韓国にまで出かけPRするのです。ここは、
国を挙げて、日本へいらっしゃいとPRをしたらどうでしょうか。今がチャンスです。




 きっと日本全国の旅館が満員になる日が来るに違いありません。


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 給食費の不払い、保育料の未納、そしてモンスターペアレンツと、おかしな親が
繁殖していることにテレビは注目していた。そして、そうした報道を一番関心を持
ってみていたのは学校の先生かもしれない。

 先生のだらしなさが散々指摘されてきたが、最近の親はこんなにも変な人ばっ
かしになっているのですよ。やっと自分たちの苦労が分かってもらえてのでは
ないかと。

 しかし、今回の足立区の学力テストに関する不正行為は、先生もモンスターだ
と認識させるに十分の出来事である。否、先生だけではなく、日本の教育制度自
体がおかしくなっているのかもしれない。

 ところで、今回の不正についての様々な反応であるが、競争原理の導入が不
正の背景にあるという意見もある。

 私は、この手の考えが大嫌いである。そして、そうした考えが相当以前から日
本の教育界に存在していていることも分かっている。

 競争原理を導入すれば、競争が激しくなる可能性があるのはそのとおり。しか
し、だから不正にいたるというのは論理の飛躍だ。競争原理を導入しても、不正
に対して厳しく処罰する態勢が確保されていれば、不正は防ぐことが可能だ。

 問題の本質は、学校の先生に、学力試験の実施を完全に任せきっているとい
うテストの運営方法にある。もし、テストが、その学校だけのものであれば、先生
たちには不正を働くインセンティブは働かない。テストの結果、成績のいい生徒と
そうでない生徒が明らかになるだけのことであるからだ。しかし、今回の学力テス
トは、学校同士のランク付けを明らかにするものである。生徒たちもランク付けさ
れるが、学校もランク付けされるのである。だから、学校が組織的にいんちきを
働いたわけである。

 要するに、

 conflict of interest

 が存在したということ。利益相反だ。こんなことどうして区の教育委員会や東京
都、或いは文部科学省が気がつかないのか。

 使命感の欠如なのか、やる気のなさなのか。

やばい1

  

 ちなみに、ベストセラーになった「ならずものの経済
学」(Freakonmics)にも、その第1章、「学校の先生と相
撲取りの共通点は何か」で、扱われている問題だ。

 こうした問題を起こさないようにするためにはどうす
ればいいか。


 簡単なことだ。試験の実施を第三者に任せるか、あるいは、試験の実施の際
に、第三者に監視させればいいだけのことだ。

 

 それにしても、教育委員会の弁明の記者会見も頂けない。処分も未定のようだ
が、どうも甘すぎるきらいがある。

 大体、そんな不正を働いて、どれほどの悪影響を子供たちに与えているのか、
先生たちは気がついていないのだろうか。

 それにも拘わらずどうして、不正を働いた校長の名前が公表されないのか。そ
れに、教育委員会の甘すぎる姿勢も気になる。ひょっとしたら、教育委員会も、
足立区のランクが上がるように、区内の学校の校長に暗黙裡のうちに、そうした
行為を示唆した疑いはないのであろうか。

 

 それにしても、72校中42位の学校が、一気に1位になれば疑われるのは分
かりきっていると思うが、そこには思いいたらなかったのであろうか。その意味
で、件の校長は、悪知恵が足りなかったようである。

 なげかわしいが、これが今の日本の実態なのであろうかと思う方、クリックをお
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