経済ニュースゼミ

小笠原誠治の、経済ニュースを通して世の中の動きを考察するブログです。地球温暖化阻止のために石油・石炭産出権取引を提唱します。産出権取引は排出権取引とは違います。みんな勘違いするのです。

2007年11月

 みなさん、お元気ですか。

 皆さんは日経新聞の「私の履歴書」を読んでいますか?
 
 11月は、オオタブチこと、野村證券の元会長さんの田淵節也さんが執
筆していました。

 本日が最終回でしたが、最後に、通貨制度の変化が今後起こるので
はないかということを書いています。

 確かに、ここにきてドル安が益々進んでいます。考えてみたら、年間
8000億ドルもの経常収支の赤字を記録する国が、いつまでも通貨価値
を維持できることの方が不思議なくらいです。

 ただ、よく考えてみると、対円との関係では、ドルの価値は依然それ
ほど損なわれていないのですが、対ユーロとの関係では、大きな変化
が生じています。何といっても、1ドル=1.5ユーロに迫っているわけです
から。


 では、今後ドルは、どうなっていくのでしょうか。

 先ず、対円との関係を考えてみたいと思います。

 対円で、1ドル=100円を割るような事態が近い将来発生することがあ
るのでしょうか。

 この点に関しては、米国は、日本との関係では、恒常的な貿易赤字が
続いているのだから、もっともっと円高ドル安にならないと理屈に合わな
いのではないか、とお感じの方がいるかと思います。


 貴方もそうですか?

 そうですよね、同じような商品を日米双方が生産していたとして、日本
製品がアメリカ製品よりもよく売れるということは、仮に品質等が同じで
あれば、日本製の方が安いということです。

 しかし、そういう状態はいつまでも続くわけはないと昔の人は考えてい
たのですよね。為替レートが自由な市場で形成されるのであれば、い
ずれドルの価値が下がり、円の価値が上昇すると。

 どうしてかといえば、輸出で儲けたドルを日本の企業は円に交換する
ために、貿易黒字が大きくなればなるほど、ドルを売り円を買う機会が
増えるためです。

 でも、ここ数十年間の動きをみると、確かに、貿易収支は一方的に日
本側が黒字になっているのに、円高は進んでいません。それどころか、
時には円安も起きています。

 どうしてでしょう?

 そうなのですね。いくら、貿易収支が黒字になっても、それを上回るよ
うな資本の流出が起きているのです。

 日本の金利は、極めて低い状態が長らく続いています。これでは、預
金をしても全然お金が殖えません。そこで、金利の高い外貨の預金をし
よう、或いは、米国の国債に投資しようという人たちが出てきます。

 当然、そのためには手持ちの円貨の資金がドルに交換されますが、
そうなると円売りドル買いが起こり、ドルの価値が上がることになるので
す。


 こうしたことのために、日本とアメリカの間では、近年、それほどのド
ル安は起きてはいないのです。

 では、今後はどうでしょうか。

 
 円とドルの関係は、ここ数年それほど大きな変化を示していません
ね。しかし、ドルとユーロの関係をみれば、歴史的なドル安になっていま
す。

 ということは、円もユーロの関係では歴史的な円安になっているという
ことです。そして、それによって日本からヨーロッパ向けの輸出が増加し
ているのですね。

 ということで、円安は、とりあえず日本経済にプラスの効果をもたらし
ていると考えることができます。


 このように円とドルの関係は、それほど大きな変化をみせていないの
ですが、これと同じことが、湾岸の産油国とアメリカの間でも起きていま
す。


 どうしてでしょう。

 それは、湾岸の産油国は、クウェートを除き、ドルペッグを採用してい
るからです。

 ドルペッグというのは、自国の通貨とドルの交換レートを一定に保って
いるということです。

 例えば、カタールのリヤルは、1ドル=3.64リヤルで固定され、また、
サウジのリヤルは、1ドル=3.75ドルに固定されています。

 では、これら湾岸の産油国も日本と同じように、為替レートが低下した
ことの恩恵を受けているのでしょうか。


 答えは、ノーです。

 恩恵を受けていないどころか、悪影響が及んでいます。

 どういうことでしょう。

 産油国というのは、輸出するのは石油で、その輸出代金で海外から
工業製品を輸入するというパターンになっていますが、自国通貨の価
値が下がると、海外製品の購入に、これまで以上のお金を支払わなく
てはならなくなるからです。


 この結果、湾岸産油国では、輸入製品が高騰し、インフレが悪化しそ
うになっているといいます。

 
 さて、インフレが進むと、どういう対応を採るのがいいのでしょうか。

 当然に、金融の引き締めを考えますよね。つまり、金利を上げると。

 しかし、金利を上げると、自国通貨の価値をドルに固定することが難
しくなってきます。

 固定相場を採りながら、金融政策の有効性を確保することはできない
相談なのです。

 ドルペッグを維持しようとすれば、インフレが避けられない。しかし、イ
ンフレを避けようとすれば、フロート制などに移行せざるを得ない。

 12月3日、4日に湾岸の主要産油国は、カタールで首脳会議を開き、ド
ルペッグ見直しを検討するとされています。


 考えてみたら面白いものです。

 アメリカでは、中国や日本が為替相場を不当に操縦しているというよ
うな議論が時々聞かれますが、アメリカ自身は、これまで湾岸の産油国
によってドルの価値を維持してきてもらったとも言えるのです。

 しかし、その湾岸諸国がドルペッグを止めるかもしれない。

 もちろん、ドルペッグを止め、ドルの価値が下がると、湾岸の産油国
は、ドル建て資産を沢山保有しているために、為替差損を被ることにな
りますが‥、でも、これ以上、ドルとともに自国通貨の価値が下がること
を見逃すこともできなくなっているのです。

 もし、ドルペッグが停止されると‥、その時は、ドル安が一気に加速す
る可能性もあるというべきです。




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 香西泰さんという骨太の意見を言うエコノミストがいます。ご存知です
か?

 今、この人、政府税調の会長を務めているのですが、本日の日経新
聞には「法人税率、下げ必要」と出ています。



 山のように積もった財政赤字をどうにかすべきだからという理由で、政
府は消費税を上げようとしていると思っていたら、法人税は減税すべき
だというのでしょうか。

 何か、消費者側からすれば、「そんなの許さないぞ!」という気になっ
てしまいます。


 まあ、でもそこは冷静になってもう少し記事をチェックしてみましょう。



 香西政府税調会長は、次のように述べたとされています。

 「国際水準をにらみ、法人実効税率を引き下げていくのが望ましい」

 「経済成長を重視するとなれば、法人実効税率を下げるという方向に
なる」


 皆さん、上の議論をどのように評価しますか?

 「国際水準」をにらみというのは、我が国の法人税が他の主要国に比
べ群を抜いて高い水準にあると、競争力が低下するということですよ
ね。でもって、国際競争力が落ちれば、企業の収益も悪化し、税収も落
ちて元も子もなくなると。

 確かに、そう言われると‥。それに、余りにも法人税が高すぎると海
外に逃げる企業が出てくるというような議論もありました。


 しかし、です。

 我が国の企業の国際競争力は、そんなに劣っているのでしょうか。

 そんなことはないですよね。

 少なくても自動車メーカーや電気製品のメーカーなどは、奮闘してい
ます。その一方で、競争力を無くして撤退した業界としてはアルミの精
錬業界などがありますが、これは法人税率と関係があるかといえば、そ
んなことはありません。単に我が国のエネルギー価格が高いので勝負
にならなかっただけです。

 それに昨今の円安によって日本の輸出企業が恩恵を被っていること
をみれば法人税率だけを強調するのは、少しバランスが欠いた議論に
聞こえます。


 次に、経済成長と法人税の関係はどうでしょうか。

 企業の立場からすれば、法人税が低ければ低いほど、税引き後の利
益が増えることになるので、投資が促進される効果はあるとは思うので
すが‥。

 でも、経済学の教科書をみると、法人税が長期的な経済成長率に影
響を及ぼすことなどどこにも出てこないですよね。(短期的には、法人税
が減税されれば、それによって投資が促進される効果があり、経済成
長率も引き上げられることになるでしょうが‥)


 それに、そもそも最低限度の行政サービスを受けるためには、一定限
度の税収を確保しないことには運営ができませんよね。

 とはいっても、政府部門の膨大な無駄を省く努力は欠かせません
が‥


 となると、やっぱり何らかの形で財政赤字を縮小する努力は必要であ
り、そのためには何らかの形での増税を行うことも考えなくてはいけな
いということです。


 そういうことを考えると、やっぱし、この「法人税率、下げ必要」という
議論を今展開するのは如何なものかと考え込んでしまうのです。


 日本企業が、急速に国際競争力を失っているような状況が今発生し
ているとか、発生しそうだというのなら、まだ理解できるのですが。しか
し、実際には、競争力を失うどころか、円安の恩恵を被りがんがん儲け
ているではありませんか。



 それに、だいたい、法人税率を下げようとすれば、その代わりに消費
税を引き上げざるを得なくなると思うのですが、そのことが企業側のた
めになるかと言えば、必ずしもそうとは言えないのです。

 何故ならば、仮に法人税率を下げても、その代わりに消費税を上げざ
るを得なくなるとすれば、やはり消費が落ち込む懸念があるからです。

 消費税を引き上げ、それによってモノが売れなくなり、そして企業の利
益水準が落ち込んだら、結局企業のためになりませんよね。そのことを
どう考えるのでしょう。

 もちろん、消費税を引き上げることによって売り上げが大きく落ち込む
ものとそうでないものがあるので、業界によって影響は大きく違うでしょ
うが‥。



 いずれにしても、税金の話になると、国民は冷静な判断がしづらくなる
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 みなさん、こんにちは

 seijiです。

 1週間以上のご無沙汰で、恐縮です。

 プライベートな理由で田舎に帰っていました。その間、日経新聞も読
まず、長崎新聞というのを読んでいただけで、インターネットとも無縁の
生活を送っていました。

 昨日戻って溜まった新聞に目を通すと、何やら政府系ファンドのアブ
ダビ投資庁というのが俄然注目されていますね。

 アブダビ投資庁。ADIA

 アラブ首長国連邦(UAE)を構成するアブダビ首長国の政府系投資フ
ァンドのことであり、資金規模は、市場推計で約8750億ドルにも達する
とか。

 但し、資金規模は、6250億ドル程度とされることもありますので、その
点注意して下さい。いずれにしても、政府系ファンドとしては、今のとこ
ろ世界一の規模だということです。

 資金規模が8750億ドルだということになると、おおよそ100兆円にな
り、日本の外貨準備高と同じくらいの大きさになりますね。



 で、そのアブダビ投資庁が、どうして今注目されているか?


 どうしてでしょう?

 少し、考えてみて下さい。

 ヒントを上げましょう。ヒントは、株価の乱高下。



 それにしても、今年は、本当に株価が上がったり下がったり‥。先日、
私が書いたように、今年の株式相場は、ガーンと急落しても、直ぐに、
ビヨヨーンと反発します。まるで、バンジージャンプのようです。


 昨日、11月27日には、1日で日経平均が510.68円も反発したのです
が、そのきっかけになったのは、米シティグループの増資発表です。



 米シティグループの増資が、どうしてそんなに重要なのでしょう?

 実は、先日(11月19日)に、ゴールドマン・サックスが、シティグループ
の投資判断を「中立」から「売り」に引き下げたのですよね。

 どうしてかというと、シティグループは、サブプライム関連の損失が新
たに150億ドル程度発生する可能性があるからと。

 日本円に換算すると、1兆65百億円という莫大な額です。

 当然のことながら、自己資本が大きく既存してしまい、金融機関として
の健全性に疑問が投げかけられることになります。ここは、何としても自
己資本の充実策が急がれると‥。



 そこに、アブダビ投資庁が登場したのです。

 75億ドルの出資をシティグループに行うと。日本円に換算すると、約8
千億円。

 これで、ひとまずシティグループは、一息つくことができると。



 実は、こうした風景は、初めてのことではないのです。今から16年ほど
前にも、当時のシティコープは、サウジアラビアの王子様から8億ドルの
出資を受け入れ、再建に成功したことがあるのです。



 ということで、今回またしても‥。



 ところで、今回のアブダビ投資庁がシティグループに出資することに
決めた狙いについて、畑中美樹・国際開発センター研究顧問は、「自ら
進んでドル資産を購入する姿勢を示すことで、ドル危機の連鎖に歯止
めをかける狙いがある。急速なドル安は産油国の保有資産を目減りさ
せるうえ、インフレ要因にもなり、できれば避けたい事態だからだ」(日経
新聞、11月28日)としています。
 
 でも、どうでしょうね、その見方。

 確かに、急速なドル安は、自らが保有するドル資産の価値を毀損させ
ることになるのですが‥



 最近の産油国側の資産運用方針の変更やドルペッグの見直しの議
論が活発になっていることからすれば、産油国側は、長期的なドル安は
今後も続くことを視野に入れて行動していると解釈するのが妥当だと思
われます。

 シティが、アブダビ投資庁に対し発行する出資証券の利回り、いくら
位だと思いますか?


 何と年利11%ですよ。

 これなら、アブダビ投資庁も喜んで引き受けるというものです。

 

 否、ミセス・ワタナベなら、その半分でも、と思います。






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 なんか寒くなってきましたね。

 東北地方は、雪が降っているのでしょうか。

 ところで、寒くなってくると地球温暖化対策の議論も、下火になるよう
な気がしませんか?

 それはそうです。雪が降り凍えそうになると、「温暖」を求めたくなるか
らですね。


 でも、この気候変動の影響で異常気象が発生しやすくなります。バン
グラディッシュのサイクロンも、その影響かもしれません。

 それにしても、バングラディッシュという国は、以前から自然災害が絶
えませんよね。お気の毒です。



 今回のサイクロンの被害で、ひょっとすると死者数が1万人を超えるか
もしれないと予想されていますが、我々、日本人或いは、日本のマスコ
ミの反応はイマイチです。結局、どれだけ多数の人が死のうとも、自分
や自分の家族がまきこまれないと、その痛みを感じることができないの
が人間だということでしょうか。だから、地球温暖化が進み、絶滅する生
物がいると分かっても、人間の反応は鈍感なのかもしれませんね。



 でも、それでいいのでしょうか。

 確かに、今更昔の生活に戻ることが不可能なことくらい理解できます
し、また、戻りたくもありませんよね。

 しかし、このまま石油や石炭を使い続ければ、どのような結果になる
かは、長年IPCCが調査研究した結果により予測できるようになりまし
た。

 そう、このままのペースで石油や石炭を使い続けると、海水面が上昇
するだけでなく、多くの生物が絶滅することが予想されているのです。
自然環境が大きく変化することになり、その結果、水産業や農業にも大
きな被害を与えることが分かっています。

 既に、九州近海での牡蠣の生産高は、大きく減少しだしていますし、
栽培に適した稲の種類も変化しだしています。



 それでも、石油や石炭を今までと同じように使い続けますか?と問い
たいのです。



 最近の経済ニュースで、大きく注目されているトピックの一つが、原油
価格の高騰です。

 以前も何度かコメントしたことがあるのですが、我が国のマスコミは、
普段は地球温暖化を食い止めるべきだというようなポーズをとっていよ
うと、原油価格が上がると、地球温暖化の問題はすっかり忘れ去ってし
まいます。

 でも、冷静に考えるならば、石油の消費量を押さえようとするのであれ
ば、石油の価格を上げざるを得ないのですよね。そのことをどうして理
解できないのでしょうか。

 でも、政府は、そんなことには無関心で、国民にエネルギーの無駄遣
いをやめることだけを訴えているように見えます。

 石油は安くしておいて、しかし、消費は抑えるなんて無理な相談です。



 大体、どうしてアメリカやオーストラリアの国民は、あんなにエネルギ
ーを無駄に使うかといえば、ガソリン代や電気代が安いからですよね。

 安いから使うのです。

 ノーベル平和賞を受賞したゴア元副大統領のお宅も、電気代が1ヶ月
16万円ほどかかっているとか聞いたことがありますが、やっぱりアメリカ
はエネルギーが安いのです。

 従って、本気で地球温暖化を阻止しようと思うのであれば、石油価格
の上昇は決して避けられないということを理解すべきなのです。


 18日に、OPECの首脳会議が閉幕しました。

 先進国側は、何とか石油の生産量を増産してくれないかと‥、淡い期
待をしていたようですが‥。

 我々日本人、或いは西側諸国からすると、OPECのイメージというもの
はあまりいいものではありませんでした。

 でも、今回の首脳会議では、立派なことが話し合われているのです。



 リヤド宣言。

 リヤドで開かれた会議なのでそう呼ばれるのでしょうが、OPECは環
境への責任を果たす決意を強調したとされます。

 石油の安定供給は確約しましょう、しかし、それだけではなく、気候変
動をめぐる国際社会の懸念を共有します、ということなのです。

 いいですね。これまでは、石油の生産が制限されてしまうと、自分たち
は食っていけないからと、地球温暖化対策に極めて消極的だったの
に、「懸念を共有する」と言ってくれました。

 本当なら、毎年1%か2%ずつ生産量を抑えていきます、と言って欲し
かったのですが、それにはもう少し時間がかかるのでしょう。

 でも、このリヤド宣言が、今後の気候変動をめぐる世界的な流れの一
里塚になることを期待したいと思います。


 そうした一方、国内の動きはどうなっているのかとみると、本日の日
経新聞には、「温暖化ガス対策、政府構想に修正案」、「世界全体では
半減困難 RITE茅副理事長」とあります。

 RITEというのは、地球環境産業技術研究機構のことで、そこの副理
事長である茅さんが語っているのです。政府構想は実現が難しいと。



 政府構想?

 そうあの「美しい日本」が好きな安倍前総理が提案していた「美しい星
50」のことです。世界の温暖化ガス排出を50年までに半減すると、言っ
ていましたよね。あのことです。

 茅氏によれば、「成り行き任せだと、途上国の50年の年間排出量は00
年の3.4倍になる」、「また現状より減らす目標を中国やインドが受け入
れるとは思えない」と。そして、「世界全体の排出を今の半分にするな
ら、先進国は排出をゼロ以下にしなければならない。非現実的だ」と。

 さらに、「途上国も先進国も協力して排出削減に取り組むのであれ
ば、半減目標は、先進国が担い、途上国はできるだけ努力するという
枠組みが望ましい」と。

 で、そうしたことで仮に話がまとまるならば、CO2の濃度は、550PPM
にとどまり、平均気温は、産業革命前に比べ3度程度上昇(現在より2度
程度の上昇)にとどまるということのようですが、それでも、ほとんどの
サンゴが白化してしまい、30%の種が絶滅するのですよね。感染症は
増加し、熱波、洪水、旱魃は増えると。大変な世の中です。


 この茅さんという人、経済産業省・環境省合同部会の座長を務めてい
ますので、あまりに楽観的なことを言ってもらっては困るのですが、しか
し、「中国やインドが受け入れると思えない」などと現状追認的な発言を
してもらっても困るのです。そんなに知恵がないならば、誰かに交替して
もらいたい。

 そんな気分です。



 どこの国がどれだけ排出量を削減するか、などという切り口で議論す
るから交渉がまとまらないのです。

 ここは、この経済ニュースゼミが主張するように、先進国がどれだけと
か、開発途上国がどれだけとか、というような上限を決めるやり方では
なく、石油や石炭の世界全体としての生産量の上限を決めてしまうやり
方が、最もシンプルで効果的なのです。

 その点、主要な石油生産国は、OPECとしてまとまっているので、
OPEC側を中心とする生産国側に、生産量を制限するという確約を取り
付ける方法が適当なのです。

 「でも、生産量の上限を設けるのは、やっぱり各国の利害得失が関係
し、交渉がまとまらないのでは?」

 心配はありません。各国の生産量がいくらまで、などとは決める必要
がないのです。世界全体での生産量に合意してもらうだけでいいので
す。

 「各国の生産量は、どうやって決める?」

 それは、世界組織が、石油の生産権を競売にかけて、個別の生産権
を獲得した国が、獲得した生産単位数だけ生産できるようにすればい
いのです。

 従って、消費する国も、また、生産する国も、予め制限が課せられると
いうことはないのです。高い価格を提示すれば、どれだけでも生産でき
(世界の生産枠の範囲内で)、また、どれだけでも消費が可能なので
す。



 ねえ、このシステムだと、先進国だからとか、開発途上国だからとか、
いう必要はなく、とても公平で効率的に温暖化ガスの削減ができるので
す。


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 たかじんのそこまで言って委員会を見ました。

 暴落の真犯人、と書いてあったので期待もしていたのですが‥。



 というのも、このブログをよく読んでくださるshinjiさんが、先週の金曜
日にセリクラになるのではと予想されていたこともありましたので。

 shinjiさん、凄かー



 でも、この番組は、やっぱり経済ネタよりも、政治ネタや社会ネタです
よね。



 どうも週末にやっている番組の水準はイマイチです。

 その例を示しますね。

 
 株価暴落の真犯人は、アメリカのサブプライムローンで‥、と説明を
始めたのはいいのですが、サブプライムローンの説明が‥

 「サブプライムローンは、最初の数年間は金利の支払いだけで済むよ
うになっており‥」

 これ、おかしな説明ですね。サブプライムローンが全然わかっていま
せん。

 ただ、人間、勘違い
もありますから厳しいことを言いたくはないのですが‥。

 それにしても、物知りぶった人たちが何人も顔をそろえていて、誰も指
摘する人がいません。


 やっぱり、お忙しくて、本当はよく理解していないということですよね。



 昨日のウェークでは、塩爺が、出演していた番組で、インターネットを
使って株をやっているような人は欲が突っ張っていて‥と言っていまし
た。

 まあ、そこまでは言いのですが、「1日に17万株も19万株も商いがある
のが、不思議だ」と言っていましたが、それ、17億株とか19億株の間違
いですよね。その時も、誰も訂正しませんでした。

 東証での1日の株の売買がどの程度あるのか、分かっていないので
すよね。



 そんな人々が、テレビに出まくって、国民に経済の解説をしているわ
けです。



 まあ、これらは民放だからと言ってしまえば、それまでなのですが、随
分前、NHKの衛星放送では、G7のGは、greatのGだと仰っていました
が、普通は、group of sevenの略であるとされていますよね。


 

 「ところで、さっきのサブプライムローンの説明は、どこがおかしい
の?」

 最近まで流行っていたサブプライムローンは、最初の数年間、利息が
ものすごく低く設定してありますが、その期間が経過すると金利が急に
高くなるので、支払えなくなることが多いのですよね」

 だから、サブプライムローンを借りて数年間が経過してから、延滞者
が急増するようになっているのです。


 たかじんに出ていた国定氏は、自分は8月4日に初めてサブプライム
ローンのことを知ったと言っていましたが‥、これはそのまま信じていい
のか。

 いくらなんでもねえ、忘れっぽくなったのでは?

 それにしても、サブプライムローンは低所得者向けの住宅ローンとい
いながら、延滞を起こし売りに出されている住宅は、何故、庭付きの立
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 日米首脳会談も、ほぼ予想通りの中身です。

 拉致問題については、全く前進なし。拉致家族の方々が、事前に訪米
し機運を盛り上げたのは良かったと思うのですが、首脳会談には殆ど
影響なしというところでしょうか。


 ブッシュ大統領が言ったことといえば、

 

 We also discussed the issue of Japanese citizens

abducted by North Korea.

 北朝鮮に拉致された日本人の問題について議論をした。


 I reminded the Prime Minister of one of the most moving

moments of my presidency, when the mother of a young

girl who had been abducted by the North Koreans came

to visit me.

 私は、総理に、私が大統領になって一番ジーンときた話をしたので
す。
北朝鮮によって誘拐されたある少女のお母さんが私を訪れたとき
の話ですが。

 

 I told her, and I'm going to tell the Japanese people once

again,
we will not forget this issue.

 そのお母さんに言ったのですが、もう一度日本の国民にも伝えます。
我々はこの問題を忘れないと。


 I understand, Mr. Prime Minister, how important the
 
issue is to the Japanese people, and we will not forget

the Japanese abductees, nor their families.

 総理、私は分かっているのです。この問題がどれほど日本の国民にと
って重要であるかを。日本人の拉致された人々とその家族のことを忘
れることはありません。


 やっぱり、「忘れない」というだけですか。

 仮に忘れないというだけにしても、Megumiさんとか、Sakieさんとか、
Yokotaさんとかの固有名詞が出てきていれば、もう少し訴えるものがあ
ったかもしれません。ああ、大統領は、横田さん家族のことを知っている
のだと。でも、拉致された少女のお母さんという程度ですから。忘れな
いというよりも、まだ、認識していないというべきではないでしょうか。


 で、肝心の我が国総理は、拉致問題についてどのように言っている
か。

 「ブッシュ大統領は、拉致問題を決して忘れないと言明した。そして、そ
の上で大統領は日本政府に対する変わらぬ支援を表明してくれた」

 これだけですよ。


 さびしいです。さびしいの一言。

 確かに、ブッシュ大統領の言葉には内容がありませんが、それでも、
横田夫人と会ったという具体的な出来事に触れています。総理の言葉には‥。


 やっぱり、日本人が拉致された問題は、他国に頼るのではなく、自分
たちの力と知恵と経済力で解決しないといけないのですよ。



  ところで、今回、福田総理は、ヤスオとは呼んでもらえなかったようで
す。それどころか、Fukuda とも言ってもらえていません。 

 単に、Prime Minister というだけです。名前を覚える価値すらないと
思っているのでしょうか。

 面白いですよね。両国のトップ同士が、日本とアメリカの強固な同盟
関係などと言及しているのに‥。

 米国は、給油活動をストップさせていることに相当不満を抱いていると
いうことでしょうか。


 でも、真実は‥


<補佐官>
 大統領、これが今回の首脳会談の資料です。
<大統領>
 名前には、発音記号をつけてあるかな。
<補佐官>
 大統領が、名前を間違えるのは有名になっていますので‥
<大統領>
 アウンソン・サン・チーだろ。
<補佐官>
 違っています。
<大統領>
 ファック・ダ、ファック・ダ‥、これでいいのか?
<補佐官>
 Prime Minister だけにしましょう。



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 日米首脳会談を前に、福田総理が最後の準備を行っています。


<総理>
 おい、英語のできる秘書官を呼んでくれ。
<側近>
 かしこまりました。

 暫くして‥

<秘書官>
 何か御用で?
<総理>
 用事があるから呼んでんだよ。
<秘書官>
 ハア‥
<総理>
 ハアではないのだな。大統領と会う時にだね‥
<秘書官>
 想定問答は、もう何度も目を通されていたではありませんか。
<総理>
 バカだね。いきなり大統領にあって固い話をするわけにもいかんだろ
う。
 向こうだって、まず日常の挨拶をするのじゃないか。
 だから、それにそなえて何て言ったらいいか、準備しないと。
 君、大統領の役をやりたまえ。
<秘書官>
 ハイ。
<総理>
 ちゃんと、英語で話すんだぞ。

<大統領役>
 やあやあ、よく来てくれた。Welcome to the USA
<総理>
 実は、もっと早く来ようと思っていたのですが、野党のイチロウがバカ
なもんで。
<秘書官>
 あのう、総理、少し弁解がましくありませんか。向うも挨拶で言ってい
るだけですから。
<総理>
 そうか。

 とにかく、アメリカに来れて嬉しいです。
<大統領役>
 ところで、その野球のイチロウがどうかしたのか?
<総理>
 いや、あの、政治家のイチロウですが。
<大統領役>
 ジョークだよ。
 ところで、Did you sleep well last night?
<総理>
 おお、いいね、いいね。それだよ、秘書官。そう、英語で聞いてね。

 I slept well last night. Thank you. How about you?
<大統領役>
 I'm afraid that I can't tell you. It's a top secret.
  If I tell you I couldn't sleep well, you might wonder whether my wife ‥
<総理>
 何て言ったのかわかんないぞ、秘書官。
<秘書官>
 よく寝ることができたかどうかは、トップシークレットだと。
<総理>
 そうか、国家の最高責任者は、軽々に情報を漏らしてはいけないの
か。
<秘書官>
 いや、あの、総理。もし、喋ると家庭の内情が‥
<総理>
 ああ、そうか。そういうことね。プライバシーか。
 私も常々「カテイのことには答えられない」と言っているからね。
 これいいね、秘書官、これ、いいジョークだ。
<秘書官>
 でも、それ英語に直しても、意味が‥
<総理>
 無粋な男だね、君も。何のために留学したんだ。

<秘書官>
 それより、首脳会談後の記者会見の想定問答の方の書き直しは?
<総理>
 君もおかしなことをいう男だな。まだ、会ってもいないのに、会談後の
感想なんて言えるわけないじゃないか。
<秘書官>
 でも、会談が終わってからでは準備する時間がありませんし。それ
に、どんな会談になるか予想はできていますから。
<総理>
 じゃあ、君が記者になったつもりで聞いてみろ。

<記者役>
 大統領とお会いになった感想は?
<総理>
 いやー、アメリカの大統領だね。
<記者役>
 どんな感想を?
<総理>
 ホワイトハウスにいるんだよ。
<記者役>
 やっぱり、給油活動の再開を早く始めてくれと言ってきたのですか?
<総理>
 まあ、それはね、同盟国だから。
 ただ、意外と理解してくれたね、日本のことを。
<記者役>
 牛肉の話も出たのですか?
<総理>
 そう思ってね。先にこちらから持ち出したのだよ。
 昨日ステーキを食べたよと、大統領に言ったのだよ。
 そしたら、大統領が、それは吉兆の牛肉ではないかというので‥。
<記者役>
 吉兆の肉は但馬牛だから、アメリカの牛ではないのでは‥
<総理>
 大統領も、そう思って不満そうな顔をするのだよ。
 だけど、本当はアメリカ牛を使っているかもよと言うと嬉しそうな顔をし
ていたね。
<記者役>
 拉致問題は?
<総理>
 これは、日本にとって大切な問題だから、みんなからレクされたとお
り、テロ国家の指定を解除しないでくれと言ったよ。
<記者役>
 どうでした、大統領の反応?
<総理>
 何でそのような表面的なことに拘るんだと言われたよ。
 それに、それは日本を思えばこそだと言うのだ。
<記者役>
 どういうことですか?
<総理>
 日本も一人前になるべきだと。だから、アメリカが指定を解除しようと、
「そんなの関係ない! そんなの関係ない!」と言うのだよ。

 日本で流行っているだろ?って。

 そんなギャグ流行ってんの?
<記者役>
 海パン男のギャグですよ。
<総理>
 ああ、そう。
 で、いずれにしても、日本が北朝鮮をテロ国家に指定すれば言いと言
ったね。
 「悪の枢軸」という言い方をしてもいいと、特別に許可まで頂いた。
 ありがたいことだね。
<記者役>
 地球温暖化の問題では、何か?
<総理>
 まあ、よく言うでしょ。
 お友達になるには、最初は政治の話は避けた方がいいと。天気の話
などから入ると無難だと。
<記者役>
 はあ?
<総理>
 で、天気の話をしたんだよ。
 小春日和ですねって、言いたかったのだけど、英語が出てこなくてね。
 だけど、さすが米国人だね。英語がすぐ出てきたね。インデアン・サマ
ーとか言ってたけど‥
 で、サマーというので、ほんとに暑いですよね、やっぱ温暖化のせいじ
ゃないのかな、といったら、ジョージがむっとするんだよ。
 でも、ジョージは気を取り直して、冷静に言うのだよ。
<記者役>
 経済成長を阻害してはいけない、ヤスオ。中国やインドも参加しない
といけない、ヤスオと。
 2回も続けてヤスオと呼んでもらえたよ。
 だけど、私もそこは冷静になって、地球温暖化であまり強く迫ってもい
けないと思っていたら、ジョージは、20 イン 10 なんて言うのさ。
 いきなりだからね、何のことかと思ったよ。
<記者役>
 どういう意味ですか?
<総理>
 10のなかに20あるのだよ。
 1週間に10日来い、じゃないよ。
<記者役>
 なんですかそれ。
<総理>
 五月みどりだよ。教養ないね。
 まあ、それはいいのだけど、ジョージが言うには、20年間で、ガソリン
の使用量を10%減らすというのだよ。
 びっくりしたね。
<記者役>
 でも、アメリカの共和党は、温暖化対策には消極的ではなかったので
は?
<総理>
 そうそう。私も驚いたよ。


<秘書官>
 あのう、そろそろお休みの時間かと‥
<総理>
 そうだね、寝ましょうね。 ぐっない


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 都築学園の総長様が逮捕されたとか。

 容疑は、強制わいせつ。


 「都築学園というのは、どう読んだらいいの?」

 そうですね。それが読めないと、続きを読む気がしませんね。それは、
「つづき」と読みます。


 でも、本人は容疑を完全に否定していますので、そのことも念のため
に触れておきますね。


 それはそうと、船場吉兆の件では、まだすったもんだやっています。

 アルバイトさんがテレビカメラの前に登場し、「言えないんですよ、怖く
て」と述べています。

 店長であった取締役が、「販売責任者の独断で、私は全くしらなかっ
た」と涙を流して釈明したのを見て、「とても信じられないと思った」と語
っています。

 ということで、取締役は、パートやアルバイトが悪いといい、パートや
アルバイトの女性は、会社側が悪いと言っているわけです。

 でも、一体全体、バイトさんが、何の目的でラベルの張替えまでする
必要があるというのでしょうか。全く動機は伺えません。それに対し、一
族の一員である取締役は、本社にいる社長に自分の実績を示す必要
がありますから。

 テレビのニュース番組では、ラベルの張り直しができやすいように、初
めからラベルの端っこのところは容器にぴったりと貼り付けないようにし
ていたといいます。その方がはがしやすいからと。

 また、新聞報道によれば、ある女性に、全部自分でやったという書面
に署名するように強要したとか。

 まあ、本当におばかさんですよね。

 組織人として仮に会社を守りたいにしても、それならそれで、もっと策
があったはずです。パートかバイトか知りませんが、その人たちにタン
マリお金を渡せば、全部自分でやったという書面にサインした可能性が
あるからです。

 でも、そのお金をケチったばっかしに、会社ぐるみということがばれよ
うとしているのですね。

 ああ、やっぱし、あんまりケチるとロクなとこはない。



 それに比べ都築学園の総長はふとっぱら。直ぐに、現金を握らせ、残
業手当てだから、とっておけと。

 二代目のおぼっちゃんだから、お金はあったのでしょうね。何より、偉
い人がその学校法人を訪れると、赤絨毯を敷いて、要人を歓待したと
か。事務員の女性にきれいな着物を着せてですよ。まるで北朝鮮みた
いなものです。


 まあ、以上は、どうでもいいような話なのですが、この二つの事件に
は、共通点があります。


 何か分かりますか?

 老舗の百貨店、岩田屋です。

 九州の人間だったら、岩田屋と聞いて知らない人はいないかもしれま
せん。まあ、東京で言えば、三越とか高島屋というような感じでしょう
か。

 で、船場吉兆は、この岩田屋にお店を出していたのですね。そして、
都築学園も岩田屋が関係しているのです。


 「都築学園も岩田屋に学校を出しているの?」

 そうではないのですが、実は、岩田屋は、昔の岩田屋ではなくなって
いるのです。昔の岩田屋は経営が行き詰まり、場所も移転してしまって
いるのです。もっとも旧店舗とそれほど離れてはいないのですが‥。

 で、旧店舗は、どうなっているか。

 九州一の繁華街である天神地区の中心に旧店舗があるのですが、
実は、そのビル、ほったらかしのままなのです。もう何年も、ほったらか
し。

 ああ、もったいない! そんな気がします。大体、それでは街の発展
のためにもよくないですよね。

 では、どうしてそんなことになっているのか。

 この都築学園が、旧店舗と敷地を手に入れ、ほったらかしているので
す。

 使い道がないのならば、手放したらどうなの、と思ってしまうほどで
す。


 ここまで、ローカルニュースをお届けしましたが、次に国際ニュースを
お届けしますね。


 バナンキ議長が、インフレ目標を諦めました。

 ご存知でしょうか。

 知らないのですか。知らないというよりも、関心がないというご様子で
すね。

 やっぱり。

 だから、最初にローカルニュースを持ってきたのです。

 それはそうと、どうしてバナンキさんは、長年の目標を放棄してしまっ
たのか。


 その前に、インフレ目標値の復習をしましょうね。

 インフレ目標値とは、中央銀行が、インフレを回避するために、物価
上昇率の上限を定めるものです。例えば、インフレ目標値を3%と定め
たとすると、それ以上は物価が上がらないように万全の策をとることを
予め約束するのです。

 何でそんなことをするのでしょうね。

 最近は、日本でも物価が落ち着いていますからぴんとこないかもしれ
ませんが、物価が上がると国民の不満が高まるのですよね。オイルショ
ック後のインフレを思い出して下さい。インフレを回避することは、いつ
の時代でも政治の大きな課題になっているのです。しかも洋の東西を問
いません。

 そのことはご理解頂けますよね。

 でも、どうしてインフレ目標値か。

 目標値を具体的に設定することで、中央銀行が、インフレ回避に如何
に真剣かが明確にされます。

 「でも、中央銀行がインフレ回避に励むのは、ミッションではないの?」

 そう。ミッションです。でも、政治家からみれば、インフレ回避も大事で
すが、景気を後退させないことも重要です。しかし、インフレの回避だけ
に一生懸命になると、景気を犠牲にしてしまうかもしれません。

 これも分かりますよね。政治家は、絶えず中央銀行に対し、金利の引
き上げを見送るように圧力をかけます。

 日銀が量的緩和政策を解除するときも、そしてゼロ金利政策を終了さ
せたときも、政府筋は随分抵抗をしましたよね。

 これ、何も日本だけの特徴ではありません。アメリカでもそうです。そ
れ以外の国でもそうでしょう。

 逆にそうだからこそ、中央銀行というものの存在意義があるのです。

 政府が通貨政策に直接手を出すと、どうしてもインフレになってしま
う。そういうことを歴史から学んで、だから、政府から独立した中央銀行
を作ろうとしたのです。


 で、話は戻りますが、中央銀行は、インフレ回避に努めている訳です
が、企業や国民サイドからみると、そうした政府筋からの圧力もあるか
ら、中央銀行がいくらインフレを回避するために適切な金融政策を展開
するといっても、若干の疑いが残るのです。

 「そう言っても金利に引き上げは遅れるのではないのか」或いは、「金
利の引き上げを行うとしても、引き上げ幅が小幅に止まるのではない
か」或いはまた、「金利の引き下げの期待に抗しきれないのではない
か」と。

 そうなると、企業や国民は、中央銀行の言動をあまり信じなくなり、や
っぱり、物価が落ち着くとは思えない‥という雰囲気が醸成されてしま
うのですね。

 でも、そうなるとインフレが益々起きやすくなりますし、いったん起きた
インフレもなかなか鎮めることが難しくなります。



 では、どうしたらインフレを抑えることができるか。

 そうですね。企業や国民の信頼を失った中央銀行ですから、信頼を回
復しないといけません。

 どうするか。

 つまり、もはや裁量で金融政策の内容を決めるようなことはしないと
宣言するのです。

 インフレ率が3%を超えそうになったら、必ず万全の措置を採ると、言
明するのです。


 これが、インフレ目標値ということなのです。


 随分、復習が長くなりましたが、そのインフレ目標値の設定をバナン
キ議長は諦めたのです。


 何故か?

 賢明な読者の方は、分かっていますよね。

 仮に今、インフレ目標値を採用していたとすると、利下げどころか、利
上げをしなくてはいけない状況にあるのですよね。

 でも、サブプライムローンの焦げ付きがきっかけで景気が減速してい
るというのに、そんなことをしたらどんなバッシングに遭うか。それが、
身にしみて分かったからです。


 でも、バナンキ議長、インフレ目標値を諦めた代わりに、今後は年2回
公表していた経済成長率、物価上昇率、失業率の見通しを年4回公表
することにすると言っています。


 さあ、皆さん、どうお思いですか。

 日本では、一部に根強いインフレターゲットの支持者がいましたので、
その人たちの意見も聞いてみたい気もします。


 しかし、です。実は、もっと根本的な問題が横たわっているのです。

 今回の、バナンキ議長の決断は、金融政策の決定に当たっては、物
価上昇率のみならず景気にも十分な目配りをしなければいけないという
考えを明らかにしたものと受け止めることができます。

 経済成長率にも十分配慮することになると、単純なインフレ目標値は
採用できないと。

 でも、配慮すべきは、その二つだけではないのです。
 経常赤字に悩む米国としては、為替にも同じような配慮をしないと、適
切な金融政策を展開できないのです。

 どういうことでしょう。

 もし、物価上昇率と景気の2つだけに配慮して金融政策を展開するこ
とになれば、物価が横ばいで、景気がもたついていれば、何の問題もな
く金融を緩和しろとなると思うのですが、もしそのとき、米国経済の信任
が薄れ、資本の逃避が起きそうであったらどうでしょうか。

 利下げを行いますか?

 そんなことをしたら、資本の逃避が一気に起こり、米国は経常収支の
赤字をファイナンスできなくなる恐れが出てきます。

 そうすると、利上げが不可避になってくるのです。

 ということで、為替にも十分な配慮が必要なのです。


 さらに言えば‥

 

 他にもあるのですが、本日は、この辺で



 都築学園の女性事務員は、スカートの制服からスラックスの制服に変
更したといいます。あのスケベ爺がまた、触るからと感じていたのでしょ
うか。「1回では、終わらないのよね、つづきがあるから」


 インフレ目標値の話を、もう少し‥と思う方は、クリックをお願いしま
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 13日、首相官邸

 9時1分 国会内で閣議

 以下、忙しい日程が並んでいます。

 お忙しいご様子が想像されます。

 最後は、19時4分、九段北の中国料理店「中国飯店」で幹事長、総務
会長、官房長官らとお食事ですか。

 中華料理がお好きなのかな?



 ところで、13日の日程のなかの16時8分からの様子を見ると、

 藪中外務審議官、西宮外務省北米局長、豊田経産審議官、玉木財
務省国際局長、南川環境省地球環境局長らとあります。

 外務省、経済産業省、財務省、環境省の幹部が集まるわけですか
ら、通常の案件ではありませんね。

 何を話しているのでしょう。

 そう、これは日米首脳会談のレクチャーをやっているのですね。

 米国と日本の間で、今一番懸案になっている問題は何か。

 米国から、何か言われたらどのように答えたらいいのか。或いは、日
本から米国に言うべきことはないのか。


 お忙しいことです。

 なかなか、お土産も定まらないことですし、ジョークのひとつも言えない
と、田舎ものと思われてしまいます。

 でも、ヤスオさん、あまり肩肘を張らない方がいいですよ。


 本当は、別に、ヤスオさんを応援するつもりもないのですが、相手がア
メリカとなると、この際少しはサポートでもしようかと思うのが日本人でし
ょう。


 
 先ず、第一に、小泉さんみたいに、プレスリーの歌など歌わないで下
さいね。でも、これは杞憂ですよね。ヤスオさんが、そんなことをするわ
けがありません。政治家というよりも、お役人さんというべきタイプです
から。

 へんにちゃらちゃらするよりも、真面目そうな方が好感を持たれること
もあります。ただ、そうは行ってもお土産は必要ですよね。これ、外交の
イロハですから。昔からそうだったではないですか。

 でも、そのお土産が衆議院を通っただけの新テロ対策法案では、空
手形の可能性が強いのですよね。

 それでは、ジョージは満足しないでしょう。



 やっぱり、ここはミセス・ワタナべです。

 昨日も述べたでしょ。アメリカは、ドル安になって資本が逃げ出す、或
いは、資本が逃げ出しドル安になることを、やっぱり恐れているのです
よ。

 何で、そんなことがわかるかってですか。

 ブッシュ大統領は、13日に、インディアナ州のニュー・アルバーニーで
演説を行っているのですが、そのときの記者会見で、次のように言って
いるのです。

  "Well, we have a strong dollar policy, and it's important

for the world to know that. 

 我々は「強いドル政策」を維持しており、世界はそのことを知る必要が
ある。


 We also believe it's important for the market to set the

value of the dollar, relative to other currencies.

 我々は、マーケットがドルの価値を決めることが重要だと信じている。


 And if people would look at the strength of our economy,

they'd realize why I believe that the dollar will be stronger,"

 人々が、我々の経済の強さを直視すれば、私がドルはもっと強くな
ると信じていることの訳が分かるであろう。



 今でも中国の人民元は安すぎるとクレームをつけているのに、その一
方では、ドルは高くなるべきだとアメリカは言っています。

 でも、それでは、今や毎年8000億ドルほどにまで達する経常収支の
赤字を削減することは不可能なのでしょ。

 でも、急激なドル安は怖いのですよね。


 ということで、ヤスオさんは、胸を張って、わが国には、ミセス・ワタナ
ベがいるからとジョージに言って下さい。



 それから、自分が気の利いたことを言えない場合には、相手の言うこ
とをよく聴くことが効果的ですよね。聴いてもらえるとうれしいものです。
それに何か発言するときは、相手がいつも言っているようなことをところ
どころにちりばめると大変効果的です。

 ヤスオはプライム・ミニスターになったばかりなのに、よく分かっている
と。

 では、ジョージがよく使う台詞をチェックしましょうね。

 The American people know how to spend their money

better than the government can.

 「国民の方が、政府よりもお金の使い方をよく知っている」

 これですよね、この考え。

 最も効率的な経済は、市場経済。政府はなるだけ手を出さない方が
いい。健康保険にしても、年金にしても、基本的には国民や企業の好き
なようにやらせるべきだ。政府が、そうしたことに手を出すと無駄遣いば
かりしてとんでもないことになる。

 これは、わが国の社会保険庁をみたら、まさにそのとおりと映ります。

 だから、そんなことが話題になったら、ヤスオさんは、ジョージに言うべ
きです。
 
 「ミスター・プレジデントのいうとおりだ。日本は、何でも政府が介入し
てきた。年金もそうだ。そして、あなたの言うとおり無駄遣いばかりし
た。だから、この前の選挙では負けたのです」

 「そうだったのかヤスオ。だから選挙に負けたのか。やっぱり、増税は
いけないのだ。税金を上げても役人が勝手に使うだけだから」

 「でも、日本は、財政赤字がバカでかいので。やっぱり、消費税をそろ
そろ上げようかと」

 「ヤスオは、まだ経済が分かっていないのではないのか?」

 「でも、そうしないと、思いやり予算もつけれないし‥」

 「思いやり予算って何だ?マイノリティーの健康保険か? そんなこと
をしていたら財政が破綻するぞ」

 「ミスター・プレジデント 冗談でしょ」

 「冗談って、何が」

 「アメリカ軍の駐留経費ですよ」

 「ああ、そのことか」

 「そうですよ。減らしてはいけないのでしょ」

 「ヤスオ、その言葉は二度と使ってはいけない。我々は友人だ。アメリ
カ軍は、命をかけて日本を守っている。だったら、日本も、当然それに報
いいるべきだ。なのに思いやりというのか?」

 「アイアイサー」

 「その駐留経費のためだったら、税金を上げてもいいぞ。国民も喜ぶ
だろう」

 てな具合になってしまうのでしょうか。


 「ヤスオ、他にお土産は?」

 「閣僚のなかに、アルカイダの友だちの友だちがいます。貴重な情報
を米軍に提供できるかと」

 「あっそう」


 ヤスオさん、日本はこの数ヶ月間、油の補給で話題がもちっきりです
が、アメリカからみたら、日本は、完全に世界の one of them です。あま
り緊張せず行ってきて下さい。

 発言内容に困ったら、アメリカは、10月も雇用が166千人も創出された
のですよね。これで50ヶ月連続の増加ですね。すごい!と言ってゴマす
りましょう。




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 またしても、世界同時株安。今年に入って3回目です。

 本日は、少し戻していますが、日経平均が15000円台を切ると、「どん
だけ?」と言いたい気になりますね。

 今年起きた株価の暴落を見てみましょう。

 

・第1回目 2月27日〜3月5日
       日経平均 1573円下落(下落率8.6%)
       NY株価   533ドル下落(下落率4.2%)

 グリーンスパン議長の発言が引き金になりました。いつまでも景気上
昇が続くわけがない、いつかは下がると。名人がそう言うと、そんなも
のかとも。

 しかし、すぐ回復したのですが。


・第2回目 8月15日〜17日
       日経平均 1570円下落(下落率9.3%)
       NY株価   390ドル下落(下落率3.0%)

 ドイツの銀行やパリバがもたつき、信用不安が一気に高まりました
ね。FRBは、公定歩合を0.5%引き下げました(政策金利ではありませ
ん)。

 この後も、英国で、静かな取り付け騒動が起こり、英国の預金保険制
度が見直されました。


・第3回目 11月2日〜12日
       日経平均 1673円下落(下落率9.9%)
       NY株価   887ドル下落(下落率6.4%)

 (注)期間は、日経平均について。NY株価の下落期間は、少々ずれます。



 こうしてみると、わが国の場合には、アメリカと比べいつも下落率が大
きいですよね。原因は、いつもアメリカの住宅市場の減速であるにもか
かわらずです。しかも、今回は、9.9%の下落で、約10%です。なおか
つ15000円割れですから、少々弱気になってしまう気持ちもわかります。

 今や、東京市場での主な投資家は外人というのが定説になっていま
すから、海外の影響がモロに響いてくることもあるでしょうし、米国資産
離れによって引き起こされるドル安・円高の影響も大きいようですよね。
何せ一気に110円台を割り込み、109円まで円高が進むわけですから。


 気候変動もそうですが、非常にゆっくりしたペースで変化が起こる場
合には、生物もその変化にどうにか対応することができるようですが、
変化のスピードが速いと対応困難で、絶滅の危機に陥ってしまいます。
それと同じことが企業経営にも言えそうですね。ゆっくりゆっくりと円高
が進むのであれば、その影響もどうにか凌げると思うのですが、急激な
円高は津波みたいなものです。あっという間に飲み込まれる恐れがあり
ます。

 ということで、急激な円高によって、一層の株価の低下がもたらされて
いるのです。



 こうした状況を見るにつけ、みなさんは、FX(外国為替証拠金取引)な
んてやらずによかった、或いは、ドル預金にしなくてよかったと思ってい
るかもしれませんね。

 安全第一ですよ!


 でも、ミセス・ワタナベは健在なのです。強気、強気ですよ。

 「ミセス・ワタナベって?」

 日本の個人投資家のことですよね。FXをやったり、円を売り外貨預金
で運用したりする人たちです。昨今の超低金利に嫌気をさして、外貨で
の運用に熱心になっている人たちです。


 日米の政策金利を単純に比べると、4.5%と0.5%ですから、4%も差
があります。余裕資金を1年間運用するとして、仮に、円ドルレートが変
わらなかったとしたら、ドル預金の方がはるかにお金が殖えることにな
ります。しかし、円レートが上昇すると、ひょっとしたら損してしまうかもし
れません。

 ということで、外貨での運用は、常に為替リスクを考えていなくてはい
けないのですが‥。

 これだけの急激な円高が発生して、ミセス・ワタナベは、羹に懲りて膾
を吹くのかと思いきや、何とここにきて、ドル預金が急増しているといい
ます。

 これだけ円高になったのだから、これ以上は円高になることもないだ
ろうという読みなのでしょうか。

 どれだけドル安になっても、ミセス・ワタナベだけはドルを買い続ける
のです。



 今週、福田総理は、ブッシュ大統領とお目見えします。何をお土産に
するか迷っています。給油新法を一応のお土産にしたい考えですが、
空手形だと思われる恐れがあります。

 お土産は何があるのでしょうか。




 「ヤスオさまへ

 お土産は、ミセス・ワタナベにしなさい」

 「どういうことかね、君」

 
 皆さん、アメリカは、強いドル政策を推し進めるといいながら、人民元
はもっと切り上げろと、ダブル・スタンダードを用いていることを知ってい
ますよね。


 経常収支を改善するには、ドル安が望ましい。輸出産業もドル安で潤
う。しかし、そうは言っても急激なドル安は、資本の逃避を招いて、双子
の赤字のファイナンスが困難になってしまう。

 中国には、人民元を切り上げろと言い、また、対ユーロでドル安になっ
ていることは歓迎しつつも、資本の逃避は招きたくない。

 しかし、中国は、外貨準備の運用方法を多様化するため、ドル資産離
れが益々進む可能性があります。それに加え、もし、日本までも、米国
債を売り払うようなことが起きたら‥

 悪夢の再来です。


 そうです。日本は、どんなに為替差損を被ることがあっても、米国債を
売り払うようなことはしないのです。心配しないで下さい。

 アメリカが、米国と呼ばれる限り‥、そして、日本人の主食がお米であ
る限り‥、日本は、米国債を買い続ける。



  「ミスター・プレジデント  日本は、米国債を保有し続けることを約束
する。私の国には、ミセス・ワタナベがいる」

 「ミセス・ワタナベというのは、ナベツネの奥さんのことか?」

 「ミスター・プレジデント 分かっているくせに」

 「冗談だよ、ヤスオ  ヤスオは、本当の友人だ。私のことをジョージと
呼んでくれ」

 皆さん、ITバブルが崩壊し、米国経済が不況に陥ったとき、日米がど
のような対応をしたかご存知でしょうか。

 米国は、日本のようにデフレに陥ることだけは何とか回避しなければ
いけないと思い、政策金利を1%まで引き下げたのです。でも、そこまで
金利が低くなると、資本の逃避が起きます。すると、当局の意図に反し
て、金利が上昇してしまうのです。しかし、それでは不況から脱出できま
せん。そこで、日本が、未曾有の円売りドル買い介入を実施したのです
ね。2004年3月まで、為替介入は続きました。

 今、また米国経済がもたつき、金利引き下げを望む声が強まっていま
す。でも、資本逃避が起きる恐れがあるので、それも簡単にはできない
のです。

 そこで、ミセス・ワタナベの登場です。

 ミセス・ワタナベは、どれだけでもドルを買い続けます。


 こうしてヤスオさんは、ジョージとお友達になることができるのでしょう
か。



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