経済ニュースゼミ

小笠原誠治の、経済ニュースを通して世の中の動きを考察するブログです。地球温暖化阻止のために石油・石炭産出権取引を提唱します。産出権取引は排出権取引とは違います。みんな勘違いするのです。

2009年01月

 米国の2008年10−12月期の実質経済成長率が発表になりました。

 なんと、前期比年率で3.8%のマイナス成長となっています。

 米国経済は、2007年12月をピークに景気後退局面に入ったと判断さ
れていますが、実は住宅バブル崩壊以降2四半期連続で実質経済成長
率がマイナスになったのは今回が初めてなのです。

 ということで、GDP統計上でも、リセッション入りが改めて確認された
ことになります。
 
 しかも、そのマイナス幅が3.8%というのですから、急速に景気が悪化
していることが分かります。

 住宅投資が23.6%のマイナス、設備投資が19.1%のマイナスになって
いるのは予想の範囲としても、個人消費が3.5%のマイナスになってい
るほか、輸出も19.7%のマイナスになっているのです。

 輸出が2割も落ちるということは、世界的が同時に景気後退局面に入
り、貿易量が急減しているということでしょう。


 で、このように景気が悪くなると、経済対策の必要性が強く叫ばれる
ようになります。

 当然でしょう。


 でも、何でもやればいいというものではありません。

 「何のこと?」

 Buy American

 「何、それ?」

 アメリカ製のものを買いなさい、と言っているんですよ。

 「駄目なの?」

 だって‥

 「日本だって、給付金が交付されたら、地元で買い物をしようとか‥
 どっかの県では、地元の自動車メーカーの車を買うとか‥」


 でも、アメリカの企業がアメリカ製の鉄鋼しか買えなくなると、日本から
の輸出が減ってまいます。

 「そうか、そうか。日本が困るのか」

 日本だけではなく、カナダやヨーロッパがアメリカに文句をつけている
のです。

 良かれと思ってやることも‥


 保護主義が強くなるのかなと思った方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 我々人間は、食べないと生きていけません。ですから、食べ物の話に
なると敏感に反応します。

 で、我々が敏感に反応するということは、テレビがすぐ食いつくという
ことです。

 しかし、テレビは、真実の追求をするのではなく、面白い映像とか、そ
れらしい話とかを大事にします。

 事実がどうだろうと、あまり気にしません。

 それよりも、視聴者の受けを狙います。

 その結果、テレビのコメンテーターは、食糧自給率がこんなに低くてい
いのか、と大合唱するわけです。

 まあ、基本的には、間違っているわけではないので、それほど向きに
なることもないのですが‥


 しかし、政府までもが、単に自給率という数字のみを目標にすると、と
んでもないことになってしまいます。

 皆さん、国民年金保険料の納付率を上げるために、かつて社会保険
庁がやったことを覚えていますよね。

 納付率の計算式を単純化すれば、次のようになります。

 納付率=(保険料を納めた人の数)/(保険料を納めるべき人の数)


 で、分子の数値を上げることが難しかったので、分母を操作したので
したよね。

 保険料を納めるべき人であるのに、納めないでいいように工作し
て‥。


 ですから、食糧自給率の話にしても、あまりに数字にこだわり過ぎる
と、役人が似たようなことをする可能性があるということです。

 そんなことしても、何の解決策にもならないでしょ?

 今、食糧自給率は、40%と言われています(カロリーベース)。

 食糧自給率=(国内で生産した量)/(国内で食べた量)

 ということで、自給率が40%ということは、国内産、海外産を合わせ
て、仮に100食べたとしたら、それに対し、国内で生産した量は40だとい
うことになります。

 40/100=0.4 になります。

 で、皆さん、我々日本人が消費する食べ物のうち、1/3が食べられず
に廃棄されることをご存知ですか?

 ということで、仮に、そうした廃棄を一切なくすとすれば、消費量は、70
程度まで落ちる計算になります。

 で、それで計算しなおすと、40/70=0.571

 ということで、57%の食糧自給率になってしまうのです。


 我々が、自給率にどうして関心を持つかといえば、もしも、将来食糧不
足が世界的に発生したとして、我々は生き延びれるかということを心配
するからですよね。

 世界的な食糧不足が起きるようなときには、当然食べ残しも激減する
でしょう。

 だから、そういう意味では、真の意味での自給率は57%程度はある
のだ、と考えることも可能なのです。


 それから、私、食糧自給率というときに、穀物や野菜などにばかり気
が向くことに反対なのです。

 繰り返しになりますが、食糧自給率の問題というのは、世界的食糧不
足が起きた時に、自分たちは生き延びることができるか、ということが
ポイントですから、海で獲れる海産物にもっと注目すべきなのです。

 それが、どうしても畑や田んぼばかりに目が行きます。

 本当に心配なのは、乱獲や温暖化の影響などによる水産資源の枯
渇の問題なのではないでしょうか。


 他にも納得がいかないことがあります。

 それは、食糧不足と貧困の問題を混同することです。さらには、本当
に自分たちが生き延びれるかどうかが心配であれば、日本の自給率だ
けを心配してもしようがありません。

 そんなことより、自分の家には、どれだけ非常食を完備しているかと
か、自分の庭には野菜を植えているか、とか、近所の山では山菜がと
れるのかとか、そんなことにも気を配るべきです。

 早い話、戦中、戦後の食糧不足のときに、町の人は、農村に買い出し
に出かけましたよね。

 箪笥のなかから着物を引っ張り出して、それを風呂敷に包んで農家を
回ったのです。


 ということは、農家のコメや野菜と交換する着物を持っていた町の人
は飢えずに済んだ訳ですし、逆に、そうした価値のあるものを持ってい
なかった貧乏な人は、やっぱりひもじい思いをしたということです。


 ということで、仮に、世界的な食糧不足が起きても、日本が、外貨を豊
富に蓄えていたら、それほど食べることには困らないだろう、ということ
です。


 しかし、そうは言っても、心配する人がいますね。

 本日は、そういう人にいいニュースを。

 CAS冷凍というのがあります。

 セル・アライブ・システム。

 何でも、細胞膜を傷つけずに瞬間的に冷凍することが可能であると
か。

 簡単に言えば、生きたまま冷凍することが可能なのだとか。
 
 だから、野菜でも何でも、どれだけでも冷凍保存が可能だというわけ
です。しかも、取りたての生鮮食品と味が変わらないと。


 だとすれば、心配症の人や、農水省は、食糧自給率の数字に一喜一
憂するよりも、そうした冷蔵設備を全国各地に整備することに力を注ぐ
べきではないのでしょうか。

 そうすれば、幾ら食糧自給率が低くて、世界的な食糧不足が起きて
も、へいちゃらなのです。


 貴方は、どのように対応すべきだと思いますか?

 




 水産資源の枯渇が心配だという方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 

 有明海では、諫早湾干拓事業の後、タイラギという貝が取れなくなっ
てしまいました。そっちの方が、心配です。



 有料メルマガのご購読をお薦めします。

 「経済ニュースゼミ有料版」の申し込み
  ↓↓↓
 
http://premium.mag2.com/mmf_ctg/001/0004.html

 

 第1号 2009年1月9日   ケインズ経済学の誤解
 第2号 2009年1月16日   個人消費についての誤解
 第3号 2009年1月23日   ゼロ金利政策の先
 第4号 2009年1月30日      税金のない社会


 月840円です。味噌バターラーメンのコーン入りの大盛りを、一杯我慢
して購読下さい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 FRBの公開市場委員会(FOMC)は、1月28日、ゼロ金利を維持すると
ともに、今後の状況次第では、長期国債の買い入れを行う準備がある
ことを表明しました。


 先ず、どのような声明文になっているのかチェックしてみましょう。

 
 The Federal Open Market Committee decided today to keep
its target range for the federal funds rate at 0 to 1/4
percent.

「公開市場委員会は、フェデラルファンズレートの目標レンジを、0%〜0.25%に
維持することを本日決定した」


 The Committee continues to anticipate that economic
conditions are likely to warrant exceptionally low levels
of the federal funds rate for some time.

「当委員会は、経済状況からして、フェデラルファンズレートが、暫くの間、例外
的に低い水準にどどまるであろうと予想する」

 Information received since the Committee met in December
suggests that the economy has weakened further. Industrial
production, housing starts, and employment have continued
to decline steeply, as consumers and businesses have cut
back spending.

「12月の会合以降得られた情報によれば、経済はさらに弱くなっている。消費者
や企業が支出を抑えているため、鉱工業生産、住宅着工、雇用は急速に落ち込
んでいる」

 Furthermore, global demand appears to be slowing
significantly. Conditions in some financial markets have
improved, in part reflecting government efforts to provide
liquidity and strengthen financial institutions;
nevertheless, credit conditions for households and firms
remain extremely tight. The Committee anticipates that
a gradual recovery in economic activity will begin later
 this year, but the downside risks to that outlook are
significant.

「さらに世界の需要は大きく減速しているように見える。流動性を供給し、金融機
関を強化しようとする政府の努力を反映して、状況が改善している金融市場もあ
る」


 In light of the declines in the prices of energy and
other commodities in recent months and the prospects
for considerable economic slack, the Committee expects
that inflation pressures will remain subdued in coming
quarters.

「エネルギーや他の一次産品の最近の価格の下落や、経済の軟化見通しのな
かで、当委員会は、インフレア圧力は、この先数四半期ほどは落ち着いたままで
あろうと予想する」

 Moreover, the Committee sees some risk that inflation
could persist for a time below rates that best foster
economic growth and price stability in the longer.

「さらに、当委員会は、インフレ率が、長期的にみて経済成長を促進し、また、物
価の安定を維持するのに最適であると思われる率を、一時期下回る可能性があ
るのではないか、というリスクを感じている」

 The Federal Reserve will employ all available tools
to promote the resumption of sustainable economic growth
and to preserve price stability.

「連銀は、持続可能な経済成長を再開させ、そして物価の安定を維持するため
に、利用可能な全ての手段を使用するつもりである」

 The focus of the Committee's policy is to support the
functioning of financial markets and stimulate the economy
through open market operations and other measures that
are likely to keep the size of the Federal Reserve's balance
sheet at a high level.

「当委員会の政策の中心は、公開市場操作や、連銀のバランスシートを大きく保
つような措置によって金融市場の機能を回復させ、経済に刺激を与えることであ
る」


 The Federal Reserve continues to purchase large quantities
of agency debt and mortgage-backed securities to provide
support to the mortgage and housing markets, and it stands
ready to expand the quantity of such purchases and the duration
of the purchase program as conditions warrant.

「連銀は、大量の政府機関債と住宅ローン担保証券を購入し続けることにより、
住宅ローン市場と住宅市場を支援する。そして、状況によっては、そうした債券
の購入量を拡大したり購入の期間を延長する用意がある」

 The Committee also is prepared to purchase longer-term
Treasury securities if evolving circumstances indicate that
such transactions would be particularly effective in improving
conditions in private credit markets.

「当委員会は、もし、そうした措置が、金融市場の状況改善に特に有効であると
思われるような状況になった場合には、長期国債の買い入れを行う用意もある」

 The Federal Reserve will be implementing the Term Asset-Backed
Securities Loan Facility to facilitate the extension of
credit to households and small businesses.

「連銀は、家計や中小企業に対する融資を促進するために、期間もの資産担保
証券融資制度を実施するであろう」


 The Committee will continue to monitor carefully the size
and composition of the Federal Reserve's balance sheet in
light of evolving financial market developments and to
assess whether expansions of or modifications to lending
facilities would serve to further support credit markets
and economic activity and help to preserve price stability.

「同委員会は、金融市場の状況の変化を踏まえ、連銀のバランスシートの大きさ
とその内容を注意深くモニターし続け、また、連銀の融資制度に拡充や修正もた
らすことによって、金融市場や経済活動が支援され、物価の安定が維持される
ことになるのかを評価することになる」

 


 御苦労さまでした。

 で、問題の長期国債を買う用意があるというのは、次のような表現に
なっていました。


 The Committee also is prepared to purchase
longer-term Treasury securities if evolving
circumstances indicate that such transactions
would be particularly effective in improving
conditions in private credit markets.

「当委員会は、もし、そうした措置が、金融市場の状況改善に特に有効
であると思われるような状況になった場合には、長期国債の買い入れ
を行う用意もある」


 どうでしょうか。ちょっともって回ったような表現だとは思いませんか。

 買いますよ、とはっきり言っているわけではなく、あくまでも条件付きで
あるからです。

 ということで、絶対に長期国債を買い入れると言っているわけではな
いのです。しかし、やらないという訳でももちろんありません。

 やるかやらないかは、今後決める。

 ただ、長期国債の買い入れというオプションは、確保しておきたいとい
うことのようです。

 では、どうしてこんなにはっきりしないというか、慎重な表現となってい
るのでしょう。

 それは、長期国債の購入にはメリットとデメリットがあるということで
す。


 そう、諸刃の剣なのです。

 連銀が長期国債を購入するということは、長期金利を低下させる効果
があります。

 そして、長期金利の利回りが低下すると、住宅ローンの金利もそれに
つれて低下することになり、住宅市場を活性化するのに役立つでしょ
う。

 しかし、その一方で、国債の利回りが下がるということは、実質金利も
下がるということです。

 「だったら、益々企業の借入負担が軽減され、結構じゃないの」

 確かに、お金を借りる立場の人からすれば、大歓迎でしょう。

 しかし、お金を運用する立場の人からみたらどうでしょう。

 仮に、国債の流通利回りが、インフレ率を下回ってしまったら?


 それは、投資家にとって、資産が実質的に目減りしてしまうことを意味
します。

 つまり、そのまま放っておくと、大損するということになります。

 だから、損しないように、保有している国債を一気に売却する行動に
出るかもしれません。

 そして、そうした資本は海外に逃避して‥

 そんなことになったらアメリカ経済は、大パニックです。

 そうした状態になることを恐れているのでしょう。


 しかし、いずれにしても、今後大型の経済対策が打たれるでしょうか
ら、国債の発行が急増するのは目に見えています。

 そうすると、当然、長期金利が上昇するでしょう。

 で、長期金利が上昇すると、景気回復の芽を摘みかねません。

 だから、連銀が国債を買い入れれば、という考えが出てきます。

 しかし、連銀が国債を買い入れれば、急激なドル安を招きかねないと
いうことなのです。


 
 アメリカは、今、サーカスの綱渡りのような状態にあると言えます。

 綱の下にセーフティネットがあるのかどうかは、定かではありません。

 

 何でもやるといっても、何でもやれるわけではないのです。


 アメリカ経済は、どうなるのだろうか、と思った方、クリックをお願いしま
す。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 議員力検定試験というのが始まるといいます。

 日本人って、どうしてこうも検定試験が好きなのでしょうね。

 貴方もお好きですか?

 それはそれとして‥

 政治家というもの、アダムスミスの時代から洋の東西を問わず、経済
原理に反した政策ばかりを主張したがるのでしょうか。

 減反政策の話です。

 
 あの石破大臣、農政の抜本改革を目指し、タブーをなくして議論した
いと張り切っているようですが‥

 本日の日経新聞も、「農政改革、減反見直し焦点」という見出しを掲げ
て農政改革についての、政府、与党、民主党の3者の考え方を解説して
います。

 
 戦後の食糧不足の時代であればいざしらず、今でも農水省が生産調
整をやっているなんて‥、しかも、海外から輸入する米も農水省が一括
して管理をするなんて、何と時代遅れなのか。

 そういうことから、私も減反政策の見直しには大賛成なのですが‥


 産経新聞によれば、自民党の一部議員は、減反政策の廃止に警戒
感を強めているとあります。

 どうしてかといえば、減反政策を廃止すれば、農業関係者の自民党
離れが加速する恐れがあるからだと。

 「減反政策をやめたら日本の農業は壊滅する」とまで言っている議員
もいると。

 

 確かに、日本のお米は、海外のコメに比べたら価格が高いわけです
から、元々国際競争力がない状態にあります。

 だからこそ、778%もの関税をかけて国内の農家を保護しているわけ
です。

 でも、海外のコメに比べたらはるかに高いと思われる国産のコメも、農
家にとってみたら、大変に安いのです。

 平均的な農家の手取り(肥料代や農薬代などを除いた後)は、200万
円程度にしかならないのだとか。

 で、どうしてコメの価格が国内的には安いのかといえば、国民がコメを
余り食べなくなったからだと。

 昔は、1年間で1人平均120キログラムのお米を消費していたのが、最
近ではその半分の60キログラムにまで落ちているのだと。

 その上、日本人の人口も減少気味ですし、高齢化も進んでいます。

 となると、益々コメの消費が減る可能性もあります。

 だから、昔のようにコメを作る必要がなくなってきているのだと。

 にも関わらず、個々の農家が勝手にコメを生産し続けると、どうなるの
か?

 国内にはコメが溢れ、価格が暴落してしまうであろうと。

 そうなると、農家は益々苦しくなる。

 だから、国が指導をして、減反を指導しているのだと。

 

 こういうストーリーになっているのですね。

 こうした話を聞けば、減反政策も止むを得ないじゃないかと、こうなる
訳です。

 皆さんも、今、少し迷っているでしょ?

 しかし、皆さん! 私は、声を大にして言いたい。

 役所がやることで、巧く行ったことが何かあるのか?

 明治維新の頃や戦後の復興期には、政府が大いに活躍したことは理
解できます。

 しかし、高度成長期以降の日本で、政府がやることは、成功したこと
よりも失敗したことの方が多いのではないでしょうか。

 事前には評判がよくなかったが、やってよかったというのは、郵便番
号の桁数を増やしたことぐらいではないでしょうか。

 郵便番号の桁数を増やしたことで、パソコンに郵便番号を入力する
と、住所が自動的に記載されますから、その意味でも便利ですよね。


 ということで、政府のやっていることで、成功しているのは少ないという
ことに気が付くべきです。

 農業政策も一緒です。

 生産量が多すぎると、コメの価格が暴落するから、減反政策は当然で
はないか、
そう政治家は言うかもしれません。

 でも、仮に減反政策を廃止して、コメが国内で過剰気味になっても、そ
れは農家の選択の結果なのだから、農家の好きなようにさせたらいい
のではないでしょうか。

 自動車メーカーでも、自動車が売れなくなれば、自動的に生産量を減
らします。鉄鋼メーカーでもそうです。国が指導するわけではありませ
ん。

 何故、農業は例外にしないといけないのでしょうか。


 それに、今やコメといっても、価格に相当の開きがあります。

 ご存知でしょう?

 全国で知らない人がいないようなブランド米もあれば、ごく普通のお米
もある。

 それに有機栽培のお米もあれば、そうでない米もある。

 田んぼを耕さない農法で栽培したコメもあれば、従来のやり方で栽培
したコメもある。

 一口にコメといっても、それぞれに違いがあるのです。全体としてはコ
メが余剰気味になっても、人気があり過ぎて、不足気味のコメもあるは
ずです。

 それを十把一絡げにするなんて。


 いくら、日本人が消費するコメの量が少なくなっているからといっても、
世界の新興国はどんどん経済成長を続けているのです。

 当然彼らの食生活も贅沢になるはずです。

 味に対する注文も出てくるでしょうし、安全性の意識も高まるでしょう。


 そこに、日本の農業の活路があるのです。

 自由に農家にコメを作らせればいいのです。

 そして、それを積極的に海外にPRするのです。

 きっと日本のコメにはそれなりの買い手がつくことでしょう。

 ひょっとしたら、水田が足りなくなる可能性すらあります。


 でも、そのためには、美味しい安全なコメ作りをしていることを世界に
理解してもらうことが必要です。

 世界の人々に棚田の美しさを知ってもらいましょう。


 きっと、高くてもおいしい日本のコメが食べたくなるはずです。



 減反政策は時代遅れだな、と感じた方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨日の日経夕刊によると、欧州連合と米国の貿易紛争が激しくなって
きたとあります。

 なんでも、成長促進ホルモンが使われている米国産牛肉の輸入を欧
州側が禁止していることに対し、
米国側が報復に出るというのです。

 今月中旬、米国は、報復関税の対象にEU産の穀物類や肉類などを
加えると通知したらしいのです。

 それに対し、欧州側は、米国をWTOに訴えると。


 ただ、成長ホルモンを使った米国産牛肉の問題は、今始まったわけで
はないのです。

 なのに、米国は、どうして今報復をするというのでしょうか。アメリカの
言い分に分がないように思えます。


 それにしても思うのは、アメリカのやっているのは、本当に農業なので
しょうか。

 一見農業のように見えながらも、遺伝子操作作物を育てたり、このよ
うな成長促進ホルモンを投与したりと、生産量を拡大するのであれば、
何でもやってしまいます。


 農家が楽になるから、いいではないか。

 生産量が増加するので、飢餓の撲滅につながるから、いいではない
か。


 いつもそんなことを言っています。

 でも、いくら遺伝子操作作物を普及させ、そして生産量を増やしたとこ
ろで貧困の問題が解決するわけではないのです。

 そして、貧困が撲滅されなければ、飢餓が起こり得るのです。


 遺伝子操作の作物が育てられる風景も、おかしなものです。


 見渡す限りのコーン畑。

 しかも雑草も生えない。

 これ、どう考えたって、自然の本来の姿ではありません。

 人間が都合のいいように、自然をコントロールしようとした結果の姿で
す。

 雑草が生えないので手間がかからない、害虫がつかないので都合が
いい。

 でも、それは人間の勝手な思い込みに過ぎないのです。

 


 しかし、考えようによっては、アメリカがそのような農業を展開している
ということは、日本の農家にとっては有利になる面もあるのです。


 何故か?

 生態系や自然の保護に関心がある人であれば、そうやって収穫され
た米国の穀物なんて、できれば敬遠したいと思うでしょ?

 現に、「遺伝子操作大豆は使用していません」という表示をしているで
はありませんか。

(注)でも、最近、安い豆腐も出回り始めていますね。パッケージはほと
んど同じなのに、価格が倍も違います。安い方には、「遺伝子操作大豆
は使用していません」という表示はありません。

 
 ですから、日本の作物は値段が割高に見えるけど、農薬の使用を極
力抑え、自然の摂理に従った農業をしているのですよ、美味しいです
よ、ということを世界中にアッピールすれば、日本の作物を食べたいと
いう人がグーンと増えるということなのです。

 日本の農作物が、本当に安全で、しかも美味しいことが証明されれ
ば、高いという感覚はなくなるのではないでしょうか。

 


 
 日本の農家が中心になって、まっとうな農業を復活させて欲しい、と
思う方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 オバマ大統領が、1月24日、国民に向かって、経済復興プランの中身
を説明しました。

 私、思うのですが、経済の話は、オバマ大統領にはあまり向いていな
いのですよね。

 やっぱり、民主主義とは何かとか、アメリカンドリームについて語らせ
るのが、向いていそうです。

 
 まあ、でも、大統領に就任したばかりなので、取り敢えずどんなことを
言っているのか聞いてみましょう。

 英語の嫌いな人は、英語の部分は飛ばして下さい。

 


 We begin this year and this Administration in the midst
of an unprecedented crisis that calls for unprecedented
action.

「我々は、本年、前例のない行動を必要とする未曽有の危機のまっただなかで、
新政権をスタートさせる」

 ここは、大統領就任演説と同じような内容です。

 

 Just this week, we saw more people file for unemployment
than at any time in the last twenty-six years, and experts
agree that if nothing is done, the unemployment rate could
reach double digits.

「今週は、失業の登録をする人が、過去26週で最も多くなった。専門家たちは、
もし、何もしなければ、失業率は2桁に達するであろうということに同意している」


 失業率が、2桁になるとは、尋常ではありませんね。

 今よりも3%ほど高くなるということで、後450万人も失業者が増えると
いうことですか。


 Our economy could fall $1 trillion short of its full
capacity, which translates into more than $12,000
in lost income for a family of four.

「経済は、フル操業状態に比べ、1兆ドル落ち込むこともあり得る状態であり、
4人家族の一家にとって、1万2千ドル以上も収入が減ることを意味する」

 1兆砲蓮90兆円ということで‥、アメリカのGDPが14兆ドル程度です
ので、7%程度のマイナス成長になることもあり得るということのですね。

 7%のマイナス幅は尋常ではありません。

 

 And we could lose a generation of potential, as more
young Americans are forced to forgo college dreams or
the chance to train for the jobs of the future.

「我々は、潜在力を有する一世代を失う可能性もある。それは、アメリカの若人
が進学の夢を諦めざるを得ないということであり、将来の仕事に備えることがで
きないからである」

 In short, if we do not act boldly and swiftly, a bad
situation could become dramatically worse.

「要するに、大胆に、そして迅速に行動しないと、事態は益々悪化しかねない」

 

 That is why I have proposed an American Recovery
and Reinvestment Plan to immediately jumpstart job
creation as well as long-term economic growth.

「それが、私が、米国回復再投資プランを提案している理由であり、そのプラン
によって長期的な経済成長とともに、雇用の創出を直ちにスタートさせることにな
る」


 I am pleased to say that both parties in Congress
are already hard at work on this plan, and I hope
to sign it into law in less than a month.

「議会では、既に両党がこのプランについて、討議に取り掛かろうとしており、嬉
しく思う。1ヶ月以内に法案に署名できることを希望する」


 It’s a plan that will save or create three to four
million jobs over the next few years, and one that
recognizes both the paradox and the promise of this
moment - the fact that there are millions of Americans
trying to find work even as, all around the country,
there’s so much work to be done.

「このプランによって、今後数年間で3〜4百万人の雇用を創出するか、守ること
になるであろう。何百万人ものアメリカ人が、国中で仕事を探そうとしているの
に、そこには、なすべきことが沢山あるという事実は、何という矛盾でもあり、ま
た、当り前のことなのか」

 新聞などは、新たに創出される雇用が、3〜4百万人

分と報道しているようですが、失われるかもしれない

雇用が失われずに済んだ場合も含んでいるのです

ね。

 これは、注意しないと‥

 というか、オバマ氏もだいぶ政治家らしくなってき

た‥

 

 That’s why this is not just a short-term program
to boost employment.

「だからこそ、このプランは、雇用を促進するための短期的なプログラムというだ
けではない」


 It’s one that will invest in our most important
priorities like energy and education; health care and
a new infrastructure that are necessary to keep us
strong and competitive in the 21st century.

「これは、エネルギーや教育など、最も重要な分野へ投資するものである。医療
と新たなインフラもそうであり、それらは、我々が21世紀においても、強大で競争
力を持ち続けるために必要な重点項目である」

 Today I’d like to talk specifically about the progress
we expect to make in each of these areas.

「本日は、これらの分野で期待される進展について、特に話をしたい」

 To accelerate the creation of a clean energy economy,
we will double our capacity to generate alternative
sources of energy like wind, solar, and biofuels
over the next three years.

「クリーンエネルギー経済の創造を加速するために、風力、太陽光、バイオ燃料
のような代替エネルギーの生産能力を今後3年間で倍増する」

 

 We’ll begin to build a new electricity grid that
lay down more than 3,000 miles of transmission lines
to convey this new energy from coast to coast.

「こうした新しいエネルギーを全国津々浦々に配電するための3000マイル以上の
設備の建設を開始する」


 We’ll save taxpayers $2 billion a year by making 75%
of federal buildings more energy efficient, and save
the average working family $350 on their energy bills
by weatherizing 2.5 million homes.

「連邦政府の建物の75%についてエネルギー効率を高めることにより、毎年20
億ドルの税金を節約する。そして、250万戸の家を省エネタイプにすることで、平
均的な労働者家族の経費を350ドル節約させる」


 グリーン・ニューディール政策と言われる割には、それほど新鮮なもの
は含まれていませんね。

 それに、この人、本当に地球温暖化対策を進めようとしているのか、
懐疑的になりそうな気が‥


 To lower health care cost, cut medical errors, and
improve care, we’ll computerize the nation’s health
record in five years, saving billions of dollars in
health care costs and countless lives.

「医療コストを低下させるため、また、医療ミスを削減し、医療を改善するため
に、国の医療記録を5年間コンピュータ管理することにする。これによって、数十
億ドルの医療コストの削減が可能のなり、多くの人命が救われることになろう」


 こんなこと、大統領が発表する内容なのでしょうか。

 

 And we’ll protect health insurance for more than 8
million Americans who are in danger of losing their
coverage during this economic downturn.

「この経済の後退期に医療保険が切れそうな、8百万人以上の人の医療保険の
保護を行う」

 To ensure our children can compete and succeed in
this new economy, we’ll renovate and modernize
10,000 schools, building state-of-the-art classrooms,
libraries, and labs to improve learning for over
five million students.

「子供たちが、この新しい経済のなかで成功することができるようにするために、
我々は、1万の学校を近代化する。5百万人以上の学生の学習環境を改善する
ため、最先端の教室や図書館、そして実験室を作る」


 We’ll invest more in Pell Grants to make college
affordable for seven million more students, provide
a $2,500 college tax credit to four million students,
and triple the number of fellowships in science
to help spur the next generation of innovation.

「7百万人以上の学生にとって、大学への進学が可能になるようにするためペル
奨学金に投資をする。4百万人の学生を対象に2,500ドルの減税を行い、次世代
の技術革新を促進するために、理科系の奨学生の数を3倍にする」

 


 Finally, we will rebuild and retrofit America to
meet the demands of the 21st century.

「最後に、我々は、21世紀のニーズに合うようにアメリカを作り変える」

 That means repairing and modernizing thousands of
miles of America’s roadways and providing new mass
transit options for millions of Americans.

「即ち、アメリカの何千マイルもの道路網を改修し、何百万人ものアメリカ人に対
し、大量交通手段のオプションを提供することである」


 It means protecting America by securing 90 major
ports and creating a better communications network
for local law enforcement and public safety officials
in the event of an emergency.

「主要な90の港を安全なものとし、また、緊急時の警察官や国民の安全に携わ
る公務員の連絡通信網を改善することによって、アメリカを護る」


 And it means expanding broadband access to millions
of Americans, so business can compete on a level-playing
field, wherever they’re located.

「何百万人ものブロードバンドのアクセスを拡充することになり、どこに企業が所
在しようと、企業は同じ条件で競争が可能になる」

 

 I know that some are skeptical about the size and
scale of this recovery plan. I understand that
skepticism, which is why this recovery plan must
and will include unprecedented measures that will
allow the American people to hold my Administration
accountable for these results.

「このプランの壮大さに懐疑的な者がいることを私は知っている。私は、懐疑論
を分かっている。懐疑論とは、何故この回復プランが、前例のない方策を含む必
要があり、また含もうとしているか、ということであるが、だからこそ、私の政権が
その結果について説明責任を負うわけである」


 We won’t just throw money at our problems - we’ll
invest in what works. Instead of politicians doling
out money behind a veil of secrecy, decisions about
where we invest will be made public, and informed
by independent experts whenever possible.

「我々は、諸問題に対し単にお金を投じようとしているのではない。我々は役立
つものに対し投資するのである。政治家が秘密裏にお金を施すのではなく、我々
がお金を投資する先の決定は公にされる。そして、可能になれば、独立した専門
家によって報告がなされる」


 We’ll launch an unprecedented effort to root out
waste, inefficiency, and unnecessary spending in
our government, and every American will be able
to see how and where we spend taxpayer dollars by
going to a new website called recovery.gov.

「我々は、無駄で、非効率で、必要のない政府の支出を取り除くために、前例の
ない行動に取りかかる。そして、全てのアメリカ人は、納税者のお金を、政府が
どのように使うかを、「リカバリー・ドット・ガバ」という新しいサイトにアクセスする
と分かるようにする」

 No one policy or program will solve the challenges
we face right now, nor will this crisis recede in
a short period of time.

「我々が今直面している難題は、一つの措置で解決することはないであろうし、こ
の危機が短期間に終わることもないであろう」

 

 But if we act now and act boldly; if we start
rewarding hard work and responsibility once more;
if we act as citizens and not partisans and begin
again the work of remaking America, then I have
faith that we will emerge from this trying time even
stronger and more prosperous than we were before.

「しかし、もし、我々が今、大胆に行動すれば‥、もし、一生懸命働くことと責任感
にもう一度報いいることを始めれば‥、もし、我々が、党員としてではなく、国民
として行動し、アメリカの再生のために働くことを開始すれば‥、その時、我々
は、かつてよりも強力で、繁栄して浮かび上がるであろという確信がある」


Thanks for listening.

 

 


 いずれにしても、景気回復のために膨大な公金が費やされるわけで
すから、言っていることとは反対に、無駄で非効率な用途に使われるこ
ともあるのではないでしょうか。

 


 日本も、景気対策の名の下に、無駄な支出をするようなことがないよ
うにすべきだ、と思った方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 財務長官に指名されているガイトナー氏が言います。

 強いドルは米国の国益だ、と。

 しかし、その一方で、中国は、為替レートを操作(manipulate)している
とも述べています。

 つまり、中国の人民元は、まだまだ安すぎると。もう少し高くなっても
当然ではないかということです。

 でも、中国の人民元が高くなるということは、ドルが安くなるということ
です。

 強いドルが望ましいと言いながら、人民元に対してはもっとドルが安く
なった方がいいと言っているのです。

 これ、矛盾ではないでしょうか。

 アメリカは、一体何を考えているのか?

 そもそも米国の民主党は、産業界寄りであるため、どうしても自国産
業に優しく、その分、海外に厳しく当たることになります。

 だから、オバマ大統領は、中国が為替レートを操作(manipulate)してい
ると信じている、などと言って中国側を脅かしにかけているのです。

 それだけ、中国からの一方的な輸出超過が続いているからです。

 かつては、米国にとって日本が最大の輸出超過国であったのですが、
今やその地位は中国にとって代わられています。

 米国からすれば、日本のことを気にする余裕はないのです。

 先ず、中国からの輸出をなんとかしなければ‥となるわけで、だから
こそ、人民元のレートをもう少し上げろ、という要求になるのです。

 では、円やユーロやポンドなどの関係でも、もう少しドル安にしたいと
は思わないのでしょうか。

 そうなれば、米国からの輸出が増加し、米国の景気回復に一役買う
可能性があります。

 本音は、そうなのでしょう。

 しかし、もし、その本音をそのまま喋って、一気にドル安に向かったら
どうなるでしょう。

 それまで中国や産油国、或いは、日本から米国に向かっていた資本
の流れが逆流しかねません。

 資本の逃避。

 そんなことになれば、米国政府が国債を発行しようとしても、誰も引き
受け手が現れなくなることが懸念されます。或いは、少しは引き受け手
が現れても、国債が売れ残る事態になったりして‥。

 米国は、景気対策を実施するために、今後も大量の国債を発行する
ことが予想されています。それに、同様の理由で、今後もゼロ金利政策
を続けることが予想されています。

 しかし、ドル安が急速に進んでしまうと、国債は発行できないわ、金利
は急上昇するわで、大変な事態になってしまうのです。

 国家としての破産といってもいいでしょう。

 それだけは避けなければいけません。

 ですから、中国の人民元は、もっとレートを切り上げろと言いつつ、強
いドルが望ましいと言わざるを得ないということなのです。

 では、中国は、そうした米国の要請を受け入れるというのでしょうか。

 中国も、世界経済後退の影響を受けつつあり、経済成長率が低下し
てきています。何としても、二桁に近い成長を今後も続けたい、と。

 そして、そのためには、今後も輸出を伸ばす必要があり、そのために
は人民元レートの急上昇は、回避しなければいけません。

 ということで、中国側が、そう簡単に米国の要請を飲むとはとても思え
ません。

 しかし、その一方で、中国の国内では、最近、米国債の保有高を減ら
すべきではないかという議論が盛んになされるようになっています。

 余りにも米国債の保有が多すぎると、ドル安が起きた場合、多額の為
替差損が発生するではないか、と。

 そういうことがあるので、中国は、米国側の脅かしに対抗する意味
で、米国債の保有高を今後削減する可能性があるのです。

 ただ、そうなると、今度は、中国の意図とは反対に、ドル安人民元高
を招いてしまいます。

 そして、そうなると中国側に多額の為替差損が発生し、そうなると、ま
たまた米国債の保有高を減らすべきだ、という意見が強まり、それがさ
らにドル安を招くという悪循環に陥る危険性があるのです。


 米国の経済チームには、サマーズ教授が陣取っています。

 みるからに剛腕。決して妥協などせず、力づくてねじ伏せるタイプで
す。

 それに対して、中国も体面を重んじる国ですから、屈伏することなどな
かなかないはずです。

 ということで、両国の間で、為替戦争が起きないとも限らないのです。

 で、その結果は?

 中国が、米国債の売却で対抗するのであれば、それは、中国の思惑
とは反対に、人民元高を招いてしまいます。

 ということで、一見、米国の勝ちになりそうですが‥

 しかし、人民元高になるということは、ドル安になるということで、もし、
急激なドル安が起きると、米国で資本の逃避が起こり、とんでもない事
態になってしまうのです。


 米国は、張り切り過ぎない方が、いいと思うのですが‥。

 


 さらなるドル安があり得るな、と思う方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 動き出したばかりのオバマ政権ですが、早くも問題が起きています。

 そう、あのガイトナー氏の財務長官就任が危ぶまれているのです。

 我が国におけるガイトナー氏の評価は一定のものがあります。

 それは、日本通であり、飾らない人柄、そして、実務に精通している調
整型のタイプであるからです。

 しかし、財務長官になる人が、税金を納めていなかったことが分かっ
て、アメリカの国民は怒っているのです。

 報道されるところによれば、何でも4年分の未納があったらしいのです
が、当初は、IRS(内国歳入庁)から指摘された2年分のみを追加納入し
ていただけで、それ以外の2年分の追加納入は、オバマ氏が財務長官
の候補にガイトナー氏を指名した後になってなされたとか。

 このため、ガイトナー氏は苦しい立場に陥っているのです。

 当初から4年分を納めていれば‥

 今になって、そんなことを思っても始まりません。

 しかし、ガイトナー氏は、上院の公聴会で、次のように弁明していま
す。

 "These were careless mistakes.

 These were avoidable mistakes.

 But they were unintentional."


 「これらは、不注意によるミスである。

  これらは、回避することができたミスである。

  しかし、意図的なものではない」


 オバマ大統領の就任演説のなかには、記憶しておこうと思うようなフ
レーズは少なかったと思うのですが、このガイトナー氏の発言は、英語
学習者にとっては、絶好の教材になりそうです。


 These were careless mistakes.

 These ware avoidable mistakes.
 
 But they were unintentional.


 何か、語呂がいいですね。

(追記)
      後から、ガイトナー氏が発言している風景を見たのですが、実際に
は、

  These were careless mistakes.

  They were avoidable mistakes.
 
  But they were unintentional.

 と言っていました。

 訂正します。


 

 


 でも、アメリカ人にとっては他人事では、ありません。

 それは、そうですよね。

 日本でも、財務大臣が税金を納めていなかったと分かったら、それは
大騒ぎするでしょうから。

 税金を取る立場のトップが、税金を納めないとはなにごとか、と。

 米国民は怒ります。

 意図的でないなど、信じることはできないと。

 もし、本当にケアレスミスであるというのであれば、公金を管理する財
務長官の資格はないと。

 仮に本当にケアレスミスだとしても、財務長官の人事のニュースが伝
わった後に、残りの2年分を納めたという事実があるので、国民は納得
できないのですよね。


 さあ、財務長官の人事、どうなるのでしょうか。


 
 オバマ政権も、幸先がよくないのね、と感じた方、クリックをお願いしま
す。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 期待して待っていました。

 貴方もそうですか?

 だからこそかもしれませんが、期待はずれの内容でした。

 別に変なことを言っているわけでもないのですが、話が抽象的すぎ
て、これでは感動を与えることはできません。

 演説を聞いていた人々の心に残ったフレーズがあるというのでしょう
か。

 マスコミ報道をまとめると、敢えて言えば‥

 「責任の時代」


 原文をチェックしてみましょう。

 
 Our challenges may be new.  The instruments
with which we meet them may be new. 

「我々が直面する難題は新しいものかもしれない。そして、我々のそれ
への対応手段も、新しいものかもしれない」

 But those values upon which our success depends
- hard work and honesty, courage and fair play,
tolerance and curiosity, loyalty and patriotism
- these things are old. 

「しかし、我々の成功がよって立つところの価値観は、勤勉さであり、正
直さであり、勇気であり、フェアプレイであり、忍耐であり、好奇心であ
り、忠誠心であり、愛国心であるが、それらは古いものである」


 These things are true.  They have been the quiet
force of progress throughout our history. 

「それらは真実である。それらは、我々の歴史のなかで、進歩の静かな
原動力であった」

 What is demanded then is a return to these truths. 
What is required of us now is a new era of responsibility
- a recognition, on the part of every American,
that we have duties to ourselves, our nation, and
the world, duties that we do not grudgingly accept
but rather seize gladly, firm in the knowledge that
there is nothing so satisfying to the spirit, so
defining of our character, than giving our all to
a difficult task.

「必要とされるのは、こうした真実への回帰である。我々が今必要とす
るのは、新たな責任の時代だ。全てのアメリカ人の側において、我々
が、我々自身に対し、また、国家に対し、そして世界に対し、義務を負っ
ているという認識であり、その義務はいやいやながら引き受けるのでは
なく、喜んで、確固として受け入れるものである。何故ならば、我々全て
を困難な仕事に直面させることほど、我々の精神を満足させるものはな
いからであり、また我々の性格を決定づけるものはないからである」

 This is the price and the promise of citizenship.

「これは、市民としての代価であり、約束なのだ」

 This is the source of our confidence - the knowledge
that God calls on us to shape an uncertain destiny.

「これは、我々の自信の源だ。定まっていない運命を形作るよう神が
我々に求めるという認識なのだ」


 This is the meaning of our liberty and our creed
- why men and women and children of every race and
every faith can join in celebration across this
magnificent mall, and why a man whose father less
than sixty years ago might not have been served at
a local restaurant can now stand before you to
take a most sacred oath.

「これが、自由と信条の意味なのである。どうして、全ての人種の、そし
て全ての宗教の男たち、女たち、そして、子供たちが、この大きなモー
ルでお祝いに参加することができるのか。60年ほど前に、その男の父
は、地元のレストランに入ることができなかったかもしれないというの
に、その男は今、あなた方の前で、神聖な宣誓を行うことができるという
のか」

 

 なんか抽象的ですね。

 言っていることは、もっともなことなのでしょうが、どうも押し付けがまし
い。

 押し付けがましいといえば、こんなことも言っていました。

 For as much as government can do and must do,
it is ultimately the faith and determination of
the American people upon which this nation relies. 

「政府がすることができること、そして、しなければならないことは沢山あ
るが、この国が頼りにするのは、究極的には、アメリカ人の信念と決意
なのだ」

 It is the kindness to take in a stranger when
the levees break, the selflessness of workers
who would rather cut their hours than see a friend
lose their job which sees us through our darkest
hours. 

「堤防が決壊したときに、見知らぬ人を家に招き入れる優しさ、また、こ
の暗黒の時にあって、友人が職を失うことを黙って見守るよりも、自らの
労働時間を削ってワークシェアをするような労働者の無欲さ」


 It is the firefighter's courage to storm a stairway
filled with smoke, but also a parent's willingness
to nurture a child, that finally decides our fate.
 
「煙に満ちた階段に向かう消防士の勇気、また、子供を育てる親の気
持ち、こうしたことこそが、我々の運命を最終的に決定するのだ」

 

 堤防が決壊したときに、困った人を助けるのは分かりますが、オバマ
大統領はワークシェアを本当に進めようとしているのでしょうか。


 ワークシェアの話が出てきたところで、最後に、経済のことに関してど
のような話をしたかをチェックしてみましょう。


 Our economy is badly weakened, a consequence of greed
and irresponsibility on the part of some, but also our
collective failure to make hard choices and prepare
the nation for a new age.

「我々の経済は、弱体化している。一部の人間の強欲と無責任のせい
であるが、 我々が、厳しい選択をすることができず、新しい時代に準備
することができなかった結果でもある」

 Homes have been lost; jobs shed; businesses shuttered. 

「家は失われ、仕事は喪失し、商店は店じまいをしている」

 Our health care is too costly; our schools fail too many;
and each day brings further evidence that the ways we use
energy strengthen our adversaries and threaten our planet.

「健康保険は、お金がかかり過ぎ、学校も破綻するものが多い。我々の
エネルギーの使用方法が事態を悪化させ、地球を脅かしているという
証拠が、毎日付きつけられている」

 

 暗ーい話ですね。

 では、どうするか。


 We remain the most prosperous, powerful nation
on Earth. 

「我々は、なお、地球上で最も繁栄し、最も強大な国だ」

 Our workers are no less productive than when
this crisis began.  Our minds are no less inventive,
our goods and services no less needed than
they were last week or last month or last year. 

「労働者の生産性が、この経済危機が始まったときと比べて下がったわ
けではない。我々の頭脳は、創造性に富み、先週、先月、一年前と比
べて、財やサービスが必要とされていないわけではない」


 Our capacity remains undiminished.  But our time
of standing pat, of protecting narrow interests
and putting off unpleasant decisions
- that time has surely passed. 

「我々の能力は、不変なのだ。しかし、やり方を変えないということや、
既得権を保護しようということや、厳しい決定を先延ばしにするというこ
とは、もはや昔のことなのだ」

 Starting today, we must pick ourselves up, dust
ourselves off, and begin again the work of remaking
America.

「今日から、我々は立ち上がり、埃を払い、そしてアメリカを再生するた
めの仕事に再び取りかからねばならない」


 For everywhere we look, there is work to be done.
The state of the economy calls for action, bold
and swift, and we will act - not only to create
new jobs, but to lay a new foundation for growth. 

「どこを見ても、やるべきことがある。経済の状態は、行動を求めてい
る。大胆で迅速な行動である。我々は、雇用を創出するだけでなく、成
長のための基盤を敷くこととなろう」


 We will build the roads and bridges, the electric
grids and digital lines that feed our commerce and
bind us together.

「我々は、道路、橋、送電設備 、デジタル網を建設するであろう。それら
は、我々を一つにするものである」


 We will restore science to its rightful place,
and wield technology's wonders to raise health
care's quality and lower its cost.

「医療の質を高め、経費を削減するために、科学技術を行使するであろ
う」

 We will harness the sun and the winds and
the soil to fuel our cars and run our factories.
 
「我々は、自動車を走らせ、工場を動かすために、太陽、風力、地熱を
利用するであろう」

 And we will transform our schools and colleges
and universities to meet the demands of a new age.

「学校や大学を、新時代の需要に合ったものに変えるであろう」

 All this we can do.  And all this we will do.

 「我々にはできる。我々は、全てを成し遂げる」

 Now, there are some who question the scale of
our ambitions - who suggest that our system cannot
tolerate too many big plans.

「我々の野望の大きさに疑問を持つ人もいるであろう。我々のシステム
は、余りにも多くの計画に耐えられないという人々である」

 Their memories are short.  For they have forgotten
what this country has already done; what free men
and women can achieve when imagination is joined
to common purpose, and necessity to courage.

「彼らは記憶力が悪い。この国が成し遂げてきたことを忘れてしまって
いるからだ。想像力と共通の目的が結びついたとき、そして、必要性が
勇気と結びついたときに、自由な男と女が何を成し遂げることができる
か」


 What the cynics fail to understand is that
the ground has shifted beneath them - that the stale
political arguments that have consumed us for
so long no longer apply. 

「皮肉な人々は、足もとが動いていることに気がついていない。古くさい
政策論議は、もはや通用しないのだ」


 The question we ask today is not whether our government
is too big or too small, but whether it works - whether it
helps families find jobs at a decent wage, care they can
afford, a retirement that is dignified. 

「本日、我々が問うことは、政府が大きすぎるとか、小さすぎるということ
ではなく、それが機能するかどうかということだ。まともな賃金で職を見
つけることを政府が手助けできるかどうかだ」

 Where the answer is yes, we intend to move forward. 

「答えがイエスであれば、前進しよう」

 Where the answer is no, programs will end.

「答えがノーであれば、計画は中止だ」

 And those of us who manage the public's dollars
will be held to account - to spend wisely, reform
bad habits, and do our business in the light of day
- because only then can we restore the vital trust
between a people and their government.

「公金を管理する我々には、責任がある。賢く使う。悪い慣例は改め
る。昼間の日の光の下で働く。そうしないと、国民と政府の信頼が回復
できないからだ」


 Nor is the question before us whether the market
is a force for good or ill. 

「市場が良いか悪いかということも、問題ではない」

 Its power to generate wealth and expand freedom
is unmatched, but this crisis has reminded us
that without a watchful eye, the market can spin
out of control - and that a nation cannot prosper
long when it favors only the prosperous. 

「富を生み出し、自由を広げる力については、市場に勝るものはない
が、今回の危機によって、我々は、市場は、監視されなければ、暴走し
てしまうことを思い出したし、また、国家は、金持ちばかりを優遇する
と、長く繁栄することができないことを思い出した」


 The success of our economy has always depended not
just on the size of our Gross Domestic Product,
but on the reach of our prosperity; on our ability
to extend opportunity to every willing heart
 - not out of charity, but because it is the surest
route to our common good.

「我々の経済の成功は、いつもGDPの大きさだけに依存するのではな
く、繁栄の広がりにも依存しているのである。また、やる気のある人に
機会を提供する能力にも依存している。慈善の心からではなく、それ
が、公共の利益になる一番確かな方法であるからだ」


 

 政府が大きすぎるか小さすぎるかは、問題ではない、と言っています
が、経済を回復させるために、大きな政府となることは確実なようです。

 
 そして、その成果が表れればいいのでしょうが‥

 もし、不況からなかなか脱却できないとなると、オバマ大統領の人気
は一気に萎んでしまいそうです。

 

 確かに、記憶しておきたいと思ったフレーズはなかったかも、と思った
方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 オバマ氏の大統領就任式がもうすぐ始まります。

 テレビ局の話題は、オバマ大統領でもちきり。

 政策のなかみもさることながら、スピーチの巧さには定評があります。

 英語がイマイチの日本人でさえ、感動するといいます。


 オバマ氏は、スピーチは長くはならないよ、と言っていますが、どんな
ことを話すのでしょうか。

 少し時間があるので、オバマ大統領がスピーチに盛り込むフレーズを
予想してみましょう。

 先ずは、change、これは、オバマ大統領のキーワードとでもいうべき単
語ですから、必ず入るでしょう。

 どのように使うでしょうか。

 「今こそ、アメリカが、否、世界が変わる時がきた」とでもいうでしょう
か。


 次に、Yes, we can.

 「あなた方のなかには、今でも、アメリカが本当に変わることができる
のか、と疑っている人がいるかもしれない。しかし、我々がその気にな
れば、アメリカは変わるのだ。そうだ、我々はアメリカを変えることがで
きる」

 
 そして、オバマ大統領は、リンカーン大統領を尊敬していることでも有
名です。

 ゲッティスバーグの演説の一節が出てくるかもしれません。

 リンカーン大統領は、次のように言いました。

 this nation, under God, shall have a new birth

of freedom
-- and that government of the people,

by the people,
for the people, shall not perish from

the earth.

「(我々がなすべき大事な仕事は)、神のご加護で、この国に自由を誕
生させることなのだ。そして、人民の、人民による、人民のための政治
が、地上から滅びることはないようにすることなのだ」

 これ、あまりにも有名なフレーズです。


 There is not a Black America and a White America

and
Latino America and Asian America -- there’s

the United
States of America.


 これも出てきそうな気がします。

 何と言っても、これが彼の本質を象徴している訳ですから。

 黒人の父と白人の母の間に生まれた、バラク・オバマ。

 黒人のアメリカはなどない、白人のアメリカもない、ラテン系も、アジア
系のアメリカもだ。あるのは、ただ、アメリカ合衆国だ。


 これが出てこないと、聞いている人ががっかりしそうです。

 で、出てくると、拍手喝采。

 アンコールが起きるかもしれません。


 それに、キング牧師のスピーチ、そう、I have a dream that‥

を想起されるフレーズが出てくるかもしれません。


 I have a dream that my four little children will

one day
live in a nation where they will not judged

by the color
of there skin but the content of their

character.


「私には夢がある。私の4人の小さな子供たちが、皮膚の色ではなく、
中身によって評価される国に、いつの日か暮らすことを」


 そして、昨日、ペンキ塗りのボランティア活動に励んだオバマ氏です
から、奉仕の精神が必要なことを説くかもしれません。

 そう、ケネディ大統領のスピーチが思い出されます。

 And so, my fellow Americans: ask not what your

country can
do for you -- ask what you can do

for your country."

 「国が貴方に何をしてくれるかを問うのではなく、貴方が国のために何
をなすことができるかを問え」


 
 アメリカはしばし興奮状態に突入し、そして、日本のテレビ局がその様
子を我々に伝えてくれるでしょう。



 オバマ大統領は、何をいうのだろうか、と今思っている方、クリックをお
願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

↑このページのトップヘ