経済ニュースゼミ

小笠原誠治の、経済ニュースを通して世の中の動きを考察するブログです。地球温暖化阻止のために石油・石炭産出権取引を提唱します。産出権取引は排出権取引とは違います。みんな勘違いするのです。

2009年11月

 11月25日(水)、ドバイ政府が、ドバイワールド及びナキール
の債務約590億ドル(約5兆円)の返済を一時猶予して欲しいと、
債権者側に要請。

 そして、このニュースが27日(金)の世界のマーケットに大きな
影響を与えることに。円は一時84円台に、そして、日経平均は大
きく値を下げました。

 これが、世に言うドバイショック。

 でも、どうも納得がいかないことがあるわけです。

 マーケットに影響を与えるのに相当の時間がかかっているこ
と。それに、何故、円が上がるのか? ドバイには欧州の銀行が
大きく関与しているから、と言ってはいるが‥。

 それに、債務額は約5兆円に過ぎないのに、それが世界を揺る
がすようなニュースになるのか、と。さらに、ドバイと言えば、アラ
ブ首長国連邦の‥、そして、アラブと言えばアブラ、つまり原油を
生産するお金持ちの国ではなかったのか、と。

 でも、違うのですね。ドバイは原油は生産しないんですって。と
いうことで、ドバイの概要から復習しましょう。

 ドバイは、昔は漁業や真珠の輸出が主たる産業だったのだと
か。へーってなものです。

 で、近年は、これこそがバブルだ!と言わんばかりの建設ブー
ムがドバイで起きていたのです。世界一高いタワーであるブルジ
ュ・ドバイ。ヤシの葉の形をモチーフにしたパーム・ジュメイラ。砂
漠の国なのにスキー場があり、緑のゴルフ場も。

 まあ、そうした光景を見たことがある人なら、バブルが弾けても
当然だと、思う訳です。

 でも、繰り返しになりますが、債務額が5兆円程度のことでそん
なに驚くこともないと思うのですが‥、でも、よく考えたら、ドバイ
の人口は約170万人で、日本の1%強ほどしかいないわけで、そ
れから考えたら、ドバイにとっての5兆円ということは、日本にとっ
ての500兆円ほどの意味があるということになります。つまり、
GDPに匹敵するほどの借金を背負ってしまった、と。だから、ドバ
イにとっては一大事。金を貸している方からみたら、ドバイがヤバ
イ!

 では、原油を生産しないドバイに、どうして世界中がお金を貸し
たのか?

 それはバックに原油を沢山生産するアブダビが付いているか
ら、だと。アブダビ投資庁は約8750億ドルもの資産を保有してい
るということですから、欧州や日本の銀行も安心してお金を貸し
たのではないでしょうか。

 8750億ドルの資産に対比すると、590億ドルの債務額なんて
小さく見えてしまいます。

 ただ、そうはいっても、アブダビがどういう態度に出るか分から
ない‥、そう思ったからこそ、27日のマーケットは大荒れになっ
たのでしょう。

 では、誰がお金を出しているのか、とみてみると‥

 英国のHSBCの貸付額が6.11億ドル、スタンダード・チャータ
ード銀行が1.77億ドル。それに昨年の金融危機で公的資金が
注入され事実上国有化されたロイヤル・バンク・オブ・スコットラ
ンド(RBS)が、過去3年間で22.8億ドルを貸し付けていたの
だ、とか。

 日本の銀行も貸していますね‥、三菱東京UFJ600億円、三井
住友200億円、みずほコーポ100億円(但し、数字の正確性は保
証できません)

 それから日本勢としては、建設会社も関与しているようで‥、清
水建設が540億円(島の建設)、大成建設が530億円(トンネル
建設工事)、それに鹿島・大林組(都市鉄道システム)も。(これら
の数字の正確性も保証できません)


いずれにしても、金曜日に円が急騰したのは、ドバイショックによ
りユーロが売られたからだとテレビでは強調していましたが、最も
影響を受けると思われるのは英国ではないのでしょうか。

 なお、本日のフィナンシャル・タイムズによれば、世界の金融規
制当局は、システミックリスクを防ぐため国境を越えた監視が必
要な金融機関として保険会社6社、銀行24行の計30社をリスト
アップ(具体名は公表されていない)した、と。

 
 まあ、今回の返済猶予要請は、それほど深刻に受け止めなくて
も、お金は返ってくるのではないでしょうか。暫く時間がかかって
も。


 小さいことは気にするな! ワカチコ、ワカチコと思った方、クリ
ックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 日曜日にアクセスして頂き、ありがとうございます。それにしても
先週の為替市場は荒れましたね。一気に84円台まで記録したか
らです。新聞などは、円高とデフレで日本経済は大変だと書き立
ててています。明日のマーケットはどうなるのでしょうか。

 さて、為替の方はちょっと置いといて‥、デフレの影響について
考えて見たいのですが、最近は、デフレスパイラルという考え方
に皆が染まってしまいそうな勢いです。テレビで何度もデフレスパ
イラルについて説明するものですから、しかも図解付きで説明す
るものですから、デフレスパイラルの説明を何も見ずにできるよう
になった人も多いのではないでしょうか。

 物価が下がる。
  ↓↓↓
 企業の売り上げが落ち、利益が減る。
  ↓↓↓
 賃金が下がる。
  ↓↓↓
 モノが売れなくなる。
  ↓↓↓
 物価が下がる。

 
 物価が下がると、企業の売上が落ち利益が減る、と。そうして
企業の経営が苦しくなると、賃下げを行うところが増える、と。或
いは、ボーナスがカットされる、と。そうして労働者の収入が減少
すると、モノが売れないと、と。そして、そうなると、物価が下がる
と‥

 この議論、非常に分かりやすい。別に難しい数式が出てくるわ
けでもないし、納得がいく‥、と多くの人が思うのです。そして、こ
の悪循環が続くと、賃金は際限なく落ちて行って、我が国の経済
はとんでもないことになってしまう、と。地獄に落ちるような気にな
ってしまうのでしょうか。

 でも、そんなこと本当に起こるのでしょうか。

 少なくても、こんな循環が起こるなどということは、経済学の教
科書には出てこないのです。というよりも、こうした循環はいつか
は反転するであろう、というのです。

 それにもし、こうしたスパイラルが起きるのなら、それとは反対
の循環も起こり得るのか、と問いたい。


 物価が上がる。
  ↓↓↓
 企業の売り上げが増加し、利益が増加する。
  ↓↓↓
 賃金が上がる。
  ↓↓↓
 モノが益々売れるようになる。
  ↓↓↓
 物価が上がる。

 さあ、如何でしょうか。そうした循環が起こる可能性はあるの
か? もし、そうした循環が起こるのであれば、物価が天井知ら
ずに上がる一方なのですが‥。

 一瞬、そうした循環が起こりそうに思えますが、現実の世界を
眺めていると、無限に物価が上がるようなことは、モノ不足の状
態が起こらない限り、通常は起こらないのです。つまり、戦争中だ
とか戦後間もなくのような生産能力が限られているような時代
や、生産能力が乏しい国でしか起こり得ないのです。

 つまり、いくら賃金が上がって購買力が増加したとしても、次第
に物質欲が満たされていくからです。ですから、新たな欲望を掻
き立てるような商品が登場すれば別ですが、生活必需品の売上
がどこまでも増え続けるというようなことはおこらないのです。

 であるとすれば、デフレスパイラルについても、同じようなことが
言えます。幾ら賃金が下がって購買力が低下しようとも、我々人
間は生きていかなければいかず、そのためには最低限度のもの
を購入することが必要だからです。

 それに、上に示したスパイラルの図には大きな間違いがありま
す。それは、物価が下がって売上が落ちると、企業の利益が減
少するという考え方です。物価が上って売上が増加することによ
り、企業の利益が増加するという考えについても同じです。つま
り、売上が減少したからといって利益が減るとは限らないし、売
上が増えたからといって利益が増えるとは限らないということで
す。

 例えば、物価が上がることによって、企業が製品価格を引き上
げ、それによって売上が伸びたとしましょう。しかし、いくら売上が
伸びたとしても、原材料の仕入れ価格の伸びがそれ以上であれ
ば、利益は落ちます。

 物価が下がる場合も同じです。いくら企業の製品価格が低下し
ても、それ以上に原材料の仕入れ価格が下がれば、利益は伸び
るからです。それに、製品価格が下がると、通常売上数量の増
加が期待できますから、さらに利益が伸びることも期待できるわ
けです。

 大体、企業が値下げをしてでも売ろうとするのは、少しでも売り
上げを伸ばしたいから、或いは、少しでも売り上げの落ち込みを
食い止めたいからです。そういう意味では、企業は必至で努力を
しているということです。それにも拘わらず、デフレスパイラルに
陥ることが恐いからという理由で、そうした値下げを仮に政府が
禁止したとしたらどうでしょうか。その時には、益々モノは売れな
ってしまうでしょう。

 ということで、最近テレビでよくやっているこの手のデフレスパイ
ラルの解説は、はなはだミスリーディングというべきなのです。

 しかし、現実には、このデフレスパイラルの呪文に多くの人がか
かってしまい、物価の低下を食い止めることが何よりも必要なの
だと思いがちになってしまっています。

 まあ、私も、物価が1年で5%とか10%も下がる状態であれば、
そうした物価の低下を食い止めることが先決だ、と考えるのです
が‥。
物価が下がっているとはいえ、せいぜい2%程度ではない
ですか。そう考えて、物価の低下については、あまり深刻に考え
ない方がいいのです。

 それに、そもそもモノの価格というのは、長いスパンでみれば、
生産技術の進歩によって下がることが宿命みたいなものですか
ら。

 以前と比べて安くなったなあと思うものは‥

 バナナ、玉子、ワイン、ウィスキー、巨峰、背広、時計、テレビ、
パソコン、デジカメ、プリンター、英語の教材‥


 高くなったなあと思うのは‥

 マツタケ、鯨のベーコン、医療費‥


 それにしても明日のマーケットが気になるという方、クリックをお
願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 いつもクリックして頂き、感謝しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 1ドルが86円台と聞けば、大変な円高だと誰もが思います。で
86円台
は、14年ぶりの出来事だといいます。(今は85円台で
すね)

 

 余計な話ですが、8614を足すと、合計100になるので、この
86円とい
うのが14年ぶりの出来事だ、というのは覚えやすい事
実です。

 

 それはそうと、そのように14年ぶりだと言われるのは、大変な
円高なの
だということを示すと同時に、よーく考えたら、14年以上
前には、それよ
りも円高だったことがあるのだ、ということに改め
て気が付かされること
になります。であるとすれば、この86円と
いう水準は大騒ぎするほどの水
準なのか、と。

 

 では、これまでのピークは幾らだったか?

 

 そうです、確か79円台だったことがあります。時期は、1995
419日。
7975銭がこれまでの円の最高値なのです。当時、
1ドル100円程度であっ
たのが、3ヶ月程度の期間に80円を突破
してしまった、と。

 

 で、80円を突破した円はどうなったか? 実は、あのミスター円
と呼ば
れる榊原氏が登場し、巨額の円売りドル買い介入に踏み
切ることになり、
ピークを付けた約5ヶ月後に、円は再び100円台
にまで戻した、と。

 

 と、そうした事実を指摘すると、今回もまた、誰かが登場するか
どうか
は別として、円を少なくても90円台に、願わくば100円位に
戻すように為
替介入をしてくれればいいものを、という声が聞こえ
そうな気がしてきま
す。

 

 ということで、80円を突破した辺りが、これまでの円のピークと
いうこ
とになるのですが、では、最近の動きはどうなのかを振り返
ってみましょ
う。

 

 

<最近のドル・円の推移、月末のレート>

 

20091月  89.83円  (121日に87.8円)

20092月  97.74

20093月  99.15円  

20094月  98.76

20095月  95.55

20096月  96.42

20097月  94.54

20098月  92.82

20099月  89.49

200910月  90.50

 

<資料:米連銀>

 

 さあ、如何でしょうか。今年に入ってからの高値は、121日に
つけた
87.8円だったわけで、それを超えて86円台になったとい
うことで、一つの
サプライズであったことが分かるわけですが、今
後も86円台程度にとどま
るのであれば、政府が過度に反応する
のも如何かと思われるレベルである
かもしれないのです。

 

 ただ、いずれにしてもドル・円の関係だけをみていたのでは、そ
の他の
通貨に対する価値も含めた円の総合的な実力を知ること
はできません。そ
こで、円の実効為替レートも見てみることにしま
しょう。

 

 

 

 

<実効為替レート 19733月=100

             

             名目      実質

2000年    347.7     140.6

2001    319.7     125.2

2002年    306.3          118.3

2003年    318.8          118.8

2004年    332.6          119.5

2005年    321.5          112.0

2006年    298.1          101.8

2007年    283.6           95.1

2008年    320.1          104.2

 

20091月末  390.0          128.9        

20092月末  384.0          126.7

20093月末   363.9          119.8

20094月末   353.8          115.5

20095月末   357.3          116.2

20096月末   351.4          113.4

20097月末   358.5          115.7

20098月末   356.3          114.3

20099月末   369.3          118.2

200910月末  368.1          117.8

 

<資料:日本銀行>

 

 

 先ず、名目の実効為替レートの動きを見てみましょう。名目の実
効為替
レートというのは、各国の物価の変動による影響は考え
ずに、単に多くの
通貨(具体的には、ドル、ユーロ、ポンド、人民
元など15の通貨)に対す
る円の総合的な価値を示すものです。
従って、ドルとの関係だけではなく、
世界の主要通貨との関係で
円の実力が測定できることになるのです。

 

 その名目実効為替レートの2000年以降の推移をみると、確か
に今年にな
って高い水準で推移していることが分かります。とい
うことで、ドルだけ
でなく他の通貨との関係でも円高が進んでいる
ことが推測できるわけです
が、今年の1月末の数値と10月末の
数値を比べれば、1月末の数値が高くな
っています。ドル・円の名
目レートは、ともに1ドル=90円程度であったの
に、実効為替レー
ト(名目)は、こんなに乖離している、と。これは何を
意味している
かといえば、10月末の円の総合的実力は、1月末ほど強くは

いということで、これは裏を返せば、1月に比べ10月の方がドル
の実力
が他の多くの通貨に対して落ちてきていることを示してい
るということで
す。つまり、今回はドルの全面安が起きている、
と。

 

 ただ、この名目の実効為替レートをみても、円の本当の実力は
判断でき
ないのです。それは、期間の経過とともに、各国ではそ
れぞれ違うスピー
ドで物価が変動しているからです。

 

 例えば、1ドル=100円というレートが1年間続いたとしましょう。
名目の
為替レートは不変だということですが、物価変動の影響を
考えると、為替
レートが果たして不変だと考えていいのかという
疑問が湧いてきます。

 

 例えば、この1年間に米国の物価が10%上昇し、日本の物価
が不変だっ
たとします。つまり、アメリカで1年前に100ドルで売ら
れていた電気製品
110ドルになった、と。日本の1万円は、1
経っても100ドルとしか交換
できないので、その1万円では1年前
100ドルだった電気製品は買えない
ことになってしまいます。
その一方、日本の輸出企業が、100ドルで売っ
ていた電気製品
があったとして、それについては1年間でどんな変化が表
れるで
しょうか。その製品もインフレのせいで1年後には110ドルになっ
しかるべきです。もし、そうしてその輸出された電気製品が110
ドルにな
れば、日本の輸出業者は、輸出代金として100ドルでは
なく110ドルが手に
入る計算になり、儲けを増やすことが可能に
なるのです。そして、また、
その輸出業者が、輸出代金としてそ
の電気製品1個について1万円の収入が
あればそれでペイする
と考えれば、インフレにも拘わらずその製品を100
ドルで売り続
けることも可能になのです。

 

 つまり、アメリカでインフレが起こり、そして、日本で物価が不変
であ
るにも拘わらず名目の為替レートに変化が起こらないとすれ
ば、それは実
質的には円のレートが下がったと同じことになるわ
けです。次に、アメリ
カでは物価が上がらず、その一方で、日本で
はデフレが起こり物価が下が
ったとしましょう。そして、それにも
拘わらず1ドル=100円の関係が変わら
なかったとしたら‥。そ
の時にも、円の実質的なレートは下がったと考え
られる訳です。

 

 考えてみたら、2国間で物価の変動に大きな違いが生じたとし
たら、名目
の為替レートは、通常どのような変化を示すことが予
想されるでしょうか。
極端場合を考えてみて下さい。アメリカで物
価が2倍になるようなインフレ
が起き、その一方で、日本の物価
には変化がなかった、と。恐らく、物価
1年で2倍になるようなイ
ンフレが起きたとすれば、給料も2倍近く上昇す
ることが予想され
ます。そして、そのような国の通貨は、諸外国からみれ
ば、インフ
レが起きた分通貨の価値が下がったわけだから、為替レートも

それと同じように下がって当然だ、と。従って、1年前に1ドル
=100円であ
ったのであれば、インフレが起きた1年後には、1
ル=50円になっていて
当然ではないか、と。しかし、何らかの理
由によって、1ドル=100円のまま
の状態が続いていたとしたら、
皆どのように受け止めるか、と。そうです、
ドルのレートが下がっ
て当然なのに、円との関係でもしレートが不変だと
したら、円の実
質的な価値が下がっているのだ、と。

 

 少しずつ、実質実効為替レートの意味がお分かりになったかと
思います。

 

 で、そうして2000年以降の実質実効為替レートの動きをみて
みると、今
年に入って、1ドル=90円を突破した後の状態でも、
2000年頃と比べると、
相当に円の価値が低いことが分かりま
す。何故こんな状態になっているか
といえば、それだけ日本の物
価の上昇率が、他の国々に比べて低い状態が
続いてきたからだ
ということなのです。ですから、物価の変動率を反映し
て為替レー
トが形成されると考えた場合のレートに比べれば、まだそれほ

高い水準になっているわけではないのです。

 

 因みにこの実質実効為替レートは、1994年から1995年には
150に近い水
準にまで上昇していたわけですから、それと比べる
と、現在はそれほどの
円高だとは言えない状況なのです。

 

 なお、今年に入ってからの実質実効為替レートの推移をみて
も、10月末
の水準は1月末の水準を相当に下回っていることか
ら、最近起きているこ
とは、円高というよりも全面的なドル安が起
きているということが理解で
きると思います。


 今回は、為替介入があるのだろうかと、思っている方、クリック
をお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 本日の記事は、有料版のメルマガの記事の一部です。

 円が87円台に突入しました。円高というよりもドル安というべき
なのでしょうが‥

 今回のドル安については、11月のFOMCの議事録が原因にな
っているという向きが一般的なようです。

 議事録には何が書いてあったのか?

 現在のゼロ金利政策が当分続くであろう、と。そしてまた、最近
のドル安は、整然としたものである、と。つまり、それは、緩やか
なドル安を受け入れる姿勢なのではないか、と。

 本当にそうなのでしょうか?

 ご自分で確認ください。

 Stronger foreign economic activity, especially in
Asia, as well as the partial reversal this year of the
dollar's appreciation during the latter part of 2008,
was providing support to U.S. exports.Participants
noted that the recent fall in the foreign exchange 
value of the dollar had been orderly and appeared to
reflect an unwinding of safe-haven demand in light of
the recovery in financial market conditions this year,
but that any tendency for dollar depreciation to
intensify or to put significant upward pressure on
inflation would bear close watching. Further
improvements in foreign economies would likely
buoy U.S. exports going forward, but as the recovery
took hold in the United States, import growth would
also strengthen

「海外、特にアジアにおける経済活動の力強さと、2008年の後
半に起きたドル高が今年に入って反転していることが、米国の輸
出を支援することになった。最近のドルレートの下落は整然とし
たものであり、今年に入って金融市場が回復していることから逃
避通貨に対する需要の巻き戻しが起きていることを反映している
ように見える。しかし、ドルの下落が顕著になるような傾向があ
れば、また、相当のインフレ圧力がかかりそうになるのであれ
ば、綿密に注視することになる。海外経済がさらに改善すれば
米国の輸出を一層浮揚させると思われるが、米国の景気回復が
定着すれば、輸入もまた増加するであろう」


 確かに、 the recent fall in the foreign exchange
value of the dollar had been orderly

 とあります。


 The recovery appeared to be continuing and was
expected to gradually strengthen over time. Still,
most members projected that over the next couple of
years, the unemployment rate would remain quite
elevated and the level of inflation would remain
below rates consistent over the longer run with the
Federal Reserve's objectives.

「景気回復は続くと見られ、時間が経てば徐々にその勢いを強め
ることが予想された。しかし、大方の参加者は、今後2年間にお
いて失業率は極めて高い水準にとどまり、また、インフレ率は、
長い期間において連銀の目標値を下回る水準で推移すると予想
した」

 Based on this outlook, members decided to
maintain the federal funds target range at 0 to 1/4
percent and to continue to state their expectation
that economic conditions were likely to warrant 
exceptionally low rates for an extended period.

「この見通しを基に、メンバーはフェデラルファンズレートを0%〜
0.25%の範囲に維持することを決定し、そして、経済状況は例
外的に低い金利が長い期間続くことを保証することになりそう
だ、と引き続き述べることにした」

 確かに、ゼロ金利政策が長い期間続くようなことが書いてあり
ます。でも、これは、先日バーナンキ議長がスピーチで言ったこと
と同じ内容です。


 Low levels of resource utilization, subdued inflation
trends, and stable inflation expectations were among
the important factors underlying their expectation for
monetary policy, and members agreed that policy
communications would be enhanced by citing 
these conditions in the policy statement.

「資源稼働率の低さ、インフレ動向の落ち着き、そしてインフレ予
想が落ち着いていることが、メンバーが金融政策を予想する上で
の重要な要素であり、そして、メンバーは、こうした条件を声明文
に引用することで意思疎通が強められるであろうことに合意し
た」

 Members noted the possibility that some negative
side effects might result from the maintenance of
very low short-term interest rates for an extended
period, including the possibility that such a policy
stance could lead to excessive risk-taking in financial
 markets or an unanchoring of inflation expectations.

「メンバーは、超低金利が長い間維持されることによって、何らか
の副作用が生じる可能性について留意した。そうした副作用に
は、こうした政策の結果、金融市場おいて過剰なリスクテークが
行われたり、インフレ予想が再現することを含む」


 While members currently saw the likelihood of such
effects as relatively low, they would remain alert to
these risks. All agreed that the path of short-term
rates going forward would be dependent on the
evolution of the economic outlook.

「メンバーは、今のところそうした影響が顕在化する可能性は低
いとみているが、こうしたリスクには注意を払い続けることになろ
う。全員が、短期金利の今後の動向は、経済見通しの進展次第
であることに合意した」

 FOMCの中にも、ゼロ金利政策をいつまでも続けることによる
副作用に懸念する声があることが分かりました。ということは、雇
用状況などを見る限り当分はゼロ金利政策を続けるつもりなの
だが、バブルやインフレが再燃しそうになれば、すぐにでも金利
を引き上げるということをほのめかして、FOMCとして保険をかけ
ているということなのでしょうか。
 

 米国は緩やかなドル安は受け入れようとしているのだ、と思う
方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ
 

 米国の住宅価格が上昇していると言います。でも、1年前に比
べれば、まだ9.4%ほど低い水準にある、と。

 こんなことを言われると、頭が混乱しまう人もいることでしょう。
 
 「1年前に比べて1割近く価格が低いのに、住宅価格が上昇?」
 
 そう思った人もいるでしょう。

 9月のS&Pシラー・ケース指数が、24日に発表になりました。
要20都市の住宅価格は、前月比0.3%上昇したと。 上昇といっ
ても、たった0.3%ですから横ばいというべきかもしれませんが、
それでも上昇は上昇。本当は、前年同月の水準を上回るように
なれば、価格が上向いてきたという実感が幅広く共有されるよう
に思うのですが‥

 米連邦住宅金融局(FHFA)も住宅価格指数を発表しています
が、こちらの方も第3四半期(7-9月期)の指数は、 前年同期比
で3.8%低下ながらも、前期比で0.2%上昇(前月比では変わら
ず)したとあります。前期比でプラスとなるのは、2007年4-6月
期以来のことといいますから、やはり明るさが増していると思い
ます。

 失業率が10%台に乗り、そして、今後も雇用状況はまだまだ悪
化しそうだと予想されているのにも拘わらず、住宅市場は底を打
って反転を始めたとみられるわけですから、これこそ米国経済の
力強さというものなのでしょうか。

 これ、昨日も述べたように住宅減税が相当に効いていると思う
のですが、その他にも昨年の12月から始めているゼロ金利政策
がジワジワ効いているのではないでしょうか。何しろ、住宅ローン
金利が4%台にまで低下してきているわけですから。

 それにご承知のように、そのゼロ金利の影響もあり、NYダウは
相当に戻してきており、また、NY金先物も高値を更新し続けてい
ます。

 やっぱり、超低金利政策は、物価にはすぐには効かないけれ
ど、資産価格の上昇を招きやすいということは間違いないようで
す。

 つい先日、バーナンキ議長は、当面物価は落ち着いて推移し、
インフレ懸念は小さいみたいなことを言いましたが、あれ、本音で
はないような気がするのです。
本音としては、インフレも懸念され
ると。

 実際に米国の10月の消費者物価指数(食料とエネルギーを除
く総合)は、前月比で0.2%伸び、前年同月比でも1.7%上昇して
いるわけですから、物価が上がっていないわけではないのです。

 そのことは分かりつつも、失業率が二桁で、景気回復に力強さ
が感じられないので、やむなく物価の上昇からは目をそらしてい
るだけのような気がするのです。インフレが怖いからなんていっ
て金利引き上げ観測を呼び起こすと、益々景気回復がおぼつか
なくなってしまうから、と。

 住宅価格が上昇し出したということは明るい話ですが、これは
また資産バブルが始まったという風に解釈すべきなのかもしれま
せん。

 それが分かっていてもゼロ金利政策を続けざるを得ないところ
に、米国経済の辛さが隠されているように思います。


 少しは、経済に明るさが戻ってきているのかな、と思う方、クリッ
クをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 NYダウが年初来高値をつけています。なんでも米国の10月の
中古住宅の販売が大きく伸びたからだ、と。
 
 10月の中古住宅販売戸数が、前月比10.2%の増加で、年率
に換算すると610万戸に達し、2007年2月以来の水準だと。ま
た、前年同月と比べると23.5%も増加していると。

 市場予測は570万戸だったといいますから、40万戸ほど上回
ったということになります。

 失業率が10%を超え、当分の間は超低金利が続くとバーナン
キ議長は言っていたはずなのに、どうしたことでしょうか。

 その理由は、住宅購入者向けの税控除措置のためだと言いま
す。
といっても、税控除措置を始めたからではなく、11月で税控
除が終了することになっていたために、住宅の購入を急いだ
人々がいたからだ、と。

 ただ、市場予測でも、当然のことながらその税控除の措置は織
り込んでいたわけでしょうから、少しは消費者の心理面で明るさ
が戻ってきているということでしょうか。

 ところで、このお手柄の税控除措置ですが、11月で終了すると
なれば、その後は中古住宅の販売が反動減になることも考えら
れ、先行きは必ずしも明るくないのでは‥、と思っていると、なん
と来年の4月30日まで延長された、とか。

 それから、中古住宅販売の伸びに一役買っているのが、まだあ
ると言います。

 それは、低金利!

 30年ものの固定の住宅ローン金利(平均値)が、9月の5.06%
から10月には4.95%に下がっているのだ、と。流石に4%台の
金利と聞いて、アメリカの国民も驚いたり、喜んだりしているのか
もしれません。なにしろ、1年前には6.20%だったといいますか
ら。そして、その住宅ローン金利の先週は4.83%にまでさらに下
がっている、と。

 こうなると、来年の4月末に税控除の措置が切れ、そして、その
頃にもし金利の引き上げが行われそうになると、金利が引き上
げられる前にということで、さらに住宅購入に拍車がかかる可能
性さえあります。また、それらに加え、住宅価格の下げ止まりが
はっきりすれば、もっと住宅販売が伸びるかも、です。

 

 経済面での久々の明るいニュースだ、と思った方、クリックをお
願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 勤労感謝の日ですが、いつもお仕事ご苦労様です。
 休みの日ですから、ゆっくりして下さい。昨日は、鳩山夫妻と菅
夫妻が仲良く一緒に食事をされたようですし‥

<のぶこさん>
 お二人は本当に仲がいいのね。
<みゆきさん>
 そうでもないのよ。
<ゆきおさん>
 それより、菅さん夫妻は何を飲まれますか?
<なおとさん>
 菅さんなんて呼ばずに‥
<ゆきおさん>
 そうだった。「ゆきお」と「なおと」と呼ぼうと‥。
<のぶこさん>
 和食に合うものといったら‥。
<ゆきおさん>
 ワインのいいのがあるんですよ。
<みゆき>
 そうよ、そうよ、お薦めよ。きっと気に入ると思うわ。
<のぶこさん>
 じゃあ、ワインにしましょうか。でも、ワインだなんて、お高いの
でしょうね。
<みゆきさん>
 あら、のぶこさんのとこは、ワインはあまり飲まないの?
 高いっていったって、西友が749円で売っていたボジョレーニュ
ーボーよ。
<ゆきおさん>
 みゆきさん!
<みゆきさん>
 あれっ、私何か?
<なおとさん>
 みゆきさんが仰るように、最近は物価が下がってしまって‥
<みゆきさん>
 あら、そうなの?
 貴方、物価って下がっているの? ゆきおさん!
 分かった、私たちが海外に行くことが多くなって、国内で買い物
をすることが少なくなったからね。
<なおとさん>
 ところで、総理、ああ失礼‥、やっぱりデフレ対策が必要かな、
なんて思っていて‥
<みゆきさん>
 なおとさんは、やっぱり偉いわ。お食事の時間でも、お仕事のこ
とを考えているのだから。その点、ゆきおは‥
<のぶこさん>
 ゆきおさんは、どうなの?
<みゆきさん>
 仕事のことなんか考えていないのよ。
<なおとさん>
 やっぱり‥、あああ、失礼!
<のぶこさん>
 仕事のことではなくて、みゆきさんのことをいつも考えているの
ね。
<ゆきおさん>
 嫌だな、のぶこさんは。
<みゆきさん>
 あなた、本当に私のことを考えているの?
<ゆきおさん>
 宇宙のことを考えている。
<みゆきさん>
 わかった、火星に行った時の私のことね。私が宇宙人と浮気し
ているとでも思ったの?
<なおとさん>
 で、デフレのことなのだけど、やっぱり対策が‥
<みゆきさん>
 もっと物価が下げろと国民が文句を言っているのね。
<のぶこさん>
 じゃなくて、あの勝間女史が物価が上がるようにしろ、と言って
いるらしいの。
<ゆきおさん>
 昔は、物価が高い!と文句を言っていたものだけど。
<みゆきさん>
 なんだかわかんないけど、物価が上がればいいの?
<のぶこ>
 そうみたいなの。
<みゆきさん>
 そんなこと簡単よ。消費税を上げればいいのよ。
<なおとさん>
 そうか、そうすれば、税収の不足も補えるし‥
<ゆきおさん>
 だめだめ! 消費税は上げないとこの総理が言ったのだから。
僕はぶれない!
 テーク、ハート!
<みゆきさん>
 消費税を上げる必要はないのよ。
<なおとさん>
 やっぱりだめか。
<みゆきさん>
 宇宙税を取るのよ。
<のぶこさん>
 それなら、すぐ鳩山さんちの税金だって分かるわ。
<なおとさん>
 宇宙税って、何のことだか‥
<ゆきおさん>
 決めた! 友愛税にしよう。友愛税をとって物価を上げよう!
<みゆきさん>
 やっぱり、ゆきおさんだわ。
<のぶこさん>
 あなたも、世間をあっと言わせないと‥
<なおとさん>
 第三のみちを探しているんだけど‥

 勤労感謝の日か、と思った方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ 

 「第三のみち」にピンと来た人は、凄いです。

<記者A>
 民主党政権になってから2か月経ったけど、感想はどう? どの
大臣が頑張っている。
<記者B>
 大臣というわけではないけど、最近は枝野氏が活躍しているん
じゃないの?
<記者C>
 事業仕分けで頑張っているというわけね。まあ、事業仕分けに
は批判もあるけど、これまでにない画期的なことをやっているとい
う点では、やっぱり評価すべきかも。
<記者A>
 でも、蓮舫議員みたいに張り切り過ぎて‥
<記者B>
 彼女だって、少し世間の評価を気にしてかおとなしくなっている
から、反省したのじゃ‥。
<記者A>
 大臣の評価は?
<記者B>
 最初は、前原大臣が目立っていたね。
<記者C>
 あの人の涙目っぽい表情をみると、悪く言えないんだよね。
<記者A>
 人気はあるのかもしれないけど、思いつきで発言しているよう
なところも‥。
<記者B>
 総理については、どう思う?
<記者C>
 評価されたのは、国連で英語のスピーチをしたことくらいかな。
何をやりたいのかがみえないし、リーダーシップも‥。
<記者A>
 そう言えば、普天間基地の移転問題も、岡田外相とは言うこと
が違うし‥、お互いに話し合うようなことはないのかな。それに、
どうも言うことが振れてばかりのような気がする。
<記者B>
 鳩山さんは、以前麻生さんに対し「いつもブレているという意味
では、一貫している」なんて言ってたけどね。
<記者A>
 菅さんについては、どう? あまり目立たない気もするけど‥
<記者C>
 先日、デフレ宣言をやったじゃない。あの人も、やっぱりテレビ
の前に出るのは嫌いじゃないんだよ。
<記者B>
 ところで、そのデフレ宣言だけど‥。どうして今頃になって宣言
なんかしたのかな。それに、デフレ宣言をするのなら、これからど
んな対策を講じるかを一緒に発表しないといけない、なんて批判
されているみたいだけど。
<記者A>
 菅さんの狙いは、どこにあったのかな?
<記者C>
 前原大臣や岡田大臣などがテレビによく出るので、貴方ももっ
と頑張らないと! なんて奥さんから言われただけなのじゃない
の。
<記者A>
 女性の影響か。
<記者B>
 女性の影響と言えば、奥さんのことではなくて、あの勝間女史
の影響かも。
<記者A>
 どういうこと、勝間女史とお付き合いでも? あんなタイプが好
きなのか?
<記者B>
 そんなことじゃなくて‥、先日、菅さんたちが、マーケット・アイ・
ミーティングと題して有識者から意見を聞いたらしいのだけど、そ
の時、勝間氏が、どんどんお札を発行してデフレを止めないと、
若年層の雇用は確保できないと吠えていたんだよ。
<記者C>
 ああ、あれか。
<記者A>
 見たの? どんな感じだった?
<記者C>
 というか、隣に座っていた高橋進氏が、浮かない顔をしていた
よね。
<記者A>
 高橋氏は、お金をどんどん発行しろなんて言わないんだろ?
<記者C>
 だから、考え方が勝間氏と正反対のようで、それで余り愉快じ
ゃなかったんじゃないのかな。
<記者A>
 で、菅さんが、その勝間氏の意見に影響されたというの?
<記者B>
 いや、その意見交換会では、菅さんもあまり勝間氏の意見には
賛同していなかったんだけど‥
<記者A>
 だけど?
<記者B>
 しかし、いきなりデフレ宣言をして、デフレの克服が必要だという
から、その意味では勝間氏と同じ意見になったのかな、と。
<記者A>
 じゃあ、菅さんは、どんどん通貨を発行してインフレにすればい
いと考え始めたということかな。
<記者C>
 菅さん、一体何を考えているのだろうね。電話で聞いてみようか?
 菅さんのご自宅ですか?
<奥さん>
 そうですけど、まだ帰ってきていませんよ。
<記者C>
 いや、奥さまにお聞きしたのですが‥
<奥さん>
 私は、火星になんか行ったことはありませんよ。
<記者C>
 そういうことではなく、デフレについて‥
<奥さん>
 デフレって?
<記者C>
 だから物価が下がって‥、景気が。
<奥さん>
 物価が安くなると、皆の生活が楽になるでしょ。 やっぱりうち
の主人がナンバーワン。
<記者C>
 デフレ宣言をした意味が知りたかったのですが‥、そうすると、
菅さんはこれからも物価が下がり続けたらいいと仰っているので
すか?
<奥さん>
 そうじゃなくて、税収が足りないでしょ?
<記者C>
 はあ‥
<奥さん>
 そんなことも知らないの? 税収が足りなくて、これから先どん
どん国債を出さないといけないでしょ。だけど、国債を沢山発行
すると、政府の借金を益々増やしてどうするのかって、野党が言
う訳よね。
<記者C>
 はあ‥
<奥さん>
 だけど、デフレを食い止めるために国債を発行してでも景気を
刺激するのだ、といえば、国債が発行しやすいじゃないのさ。
<記者C>
 そう、副総理はおっしゃっているのですか?
<奥さん>
 馬鹿ね、私の考えよ。


 どうして、菅さんたちは、勝間女史から話を聞いたのだろう、と
思った方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

 お休みなのにアクセス頂いてありがとうございます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 政府がデフレ宣言をしましたが、私は、どうも腑に落ちません。
デフレ宣言をするなら、9か月ほど前にするべきではなかったの
ではないでしょうか。それなら、少しは理解できます。というのも、
物価は、昨年の11〜12月頃から大きく下がり出していると言え
るからです。

 「えっ、そうなの」という方のためにデータをお示しします。

<消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)、季節調整済み>

2007年9月   100.0
2007年10月   100.2
2007年11月     100.5
2007年12月     100.8
2008年1月      100.8
2008年2月      101.0
2008年3月      101.1
2008年4月      100.8
2008年5月      101.5
2008年6月      101.9
2008年7月      102.4
2008年8月      102.4
2008年9月      102.3
2008年10月     102.1
2008年11月     101.5
2008年12月     101.0
2009年1月      100.8
2009年2月      101.0
2009年3月      101.0
2009年4月      100.7
2009年5月      100.4
2009年6月      100.2
2009年7月      100.1
2009年8月       99.9
2009年9月      100.0


 如何でしょうか。2年間ほどのCPIの推移を示していますが、ご
覧のようにピークは2008年7月、8月の102.4であることがわか
ります。それが、2008年の11月、12月と大きな落ち込みを示
し、その後一旦低下が止まった後、2009年4月から再び低下し、
そして2009年8月に99.9まで低下した後、9月は少し戻したとい
うことになっているのです。つまり、最近は物価の低下が止まって
いる、と。

 ですから、物価が落ちている、大変だ! というのであれば、
2008年12月の数値が公表される2009年1月末頃だったら、す
んなり受け止めることができたと思うのです。それに、その頃は、
経済成長率もマイナスだったので、益々納得がいくわけです。

 しかし、その時期には、デフレ宣言をすることはなかった、と。

 何故か?

 100年に一度の経済危機などと言っていたこともあって、今さら
デフレなんていう必要はなかったということがあるかもしれませ
ん。
 
 でも、それだけではないのです。それは、消費者物価の伸びを
前年同月比で見る癖から来るものです。

 物価は、先ほど言ったように2008年11月頃から大きく下がり
始めたのですが、それでも前年同月比と比べれば、2008年11
月は、1.0%高い水準であり、2008年12月も0.2%高い、と。

 こういうことで、今頃になってデフレ宣言を行っているわけです
が‥、ただ、物価の足もとの動向はと言えば、今はむしろ下げ止
まりの感があるわけですし、実質GDPは、既に2四半期連続プラ
スになっているものですから、どうもデフレと言われてもピンとこな
い、と。

 菅さんたちは、デフレ宣言をしないと、深刻な経済状況が分か
っていないと思われそうで‥、ということだったのでしょうか。それ
に、もう1つ気になるのは、物価下落恐怖症になっているのでは
ないか、ということです。物価が下落するのは、そんなに悪いこと
なのでしょうか。

 例えば、キャベツなどが豊作で、価格が暴落するということがあ
ります。そうするとキャベツの価格が暴落して、農家にしてみれ
ば手間賃にもならない、と。また、夏物衣料品が天候不順であま
り売れないと、直ぐに半値以下の価格になってしまうことがありま
す。そういう状況というのは、企業側にとっても、経済全体にとっ
ても好ましいものではないかもしれません。

 しかし、そうではなく、企業側が生産コストの引き下げに成功し
た結果、安い製品が市場の登場する場合があります。ユニクロ
の製品やプライベート・ブランドなどがその例です。で、そういっ
た場合には、企業側にとっては幾ら売り上げ単価が下がったから
といっても、経営内容が苦しくなるどころか、大きな利潤を上げる
ことが可能なわけです。つまり、安いので消費者にとってもいいこ
とですし、企業側にとっても安いのでたくさん売れて‥と。そこに
ウィン・ウィンの関係ができるわけです。もちろん、そうした安い
商品を供給することができない企業は、競争に負けて苦しい立場
に陥る訳ですが‥。

 菅さんは、そういうことが分かっているのでしょうか。

 それから、もう1つ。物価が下がると、その分実質金利(名目金
利から物価上昇率を差し引いた金利)が上昇するので、お金を借
りている企業の借金の負担が増大してしまうではないか、という
議論があります。それは、そのとおりでしょう。しかし、新政権は、
そもそも企業側から家計への所得の再分配を目指していたので
はないでしょうか。そうです、子ども手当や授業料の無料化など
を通じてです。その観点で考えると、実質金利が上昇してお金を
借りている人の借金の負担が増えるということは、逆にお金を預
金している個人にとっては、実質利子が増加し所得の増加をもた
らす訳ですから、物価が下がって実質金利が上がるということ
は、むしろ新政権の経済政策に沿ったものになるとも思うのです
が‥。


 新政権が、こうした疑問に答えることはあるのでしょうか。


 デフレは歓迎しないが、安く買い物ができた時は嬉しい、という
方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ああ、あの菅さんがデフレを宣言してしまった。

 恐らく年末の雇用対策を念頭においてのことかもしれない。昨
年の年越し派遣村のような状況を再び起こしてはならない、と。
その意気込みたるや、よしとしましょう。

 でもね‥、デフレの定義って、一体何なのでしょうか?

 それを先ずはっきりさせて欲しい。

 そもそも菅さんは、日本の総務省が、前年同月比でしか物価の
動向を見ようとしないことを知っているのでしょうか?

 そしてまた、物価が下がっている場合という場合の物価とは、
CPIを指すのでしょうか、それともGDPのデフレーターを指すので
しょうか。

 それから、もっと大切なことは、このデフレ宣言によって何を狙っ
ているのか?

 菅さんは「金融の果たすべき役割は大きい。政府としての認識
は日銀にきちんと伝えたい」と言っているようですが、0.1%の政
策金利をもっと下げろというのでしょうか。

 こんな否定的なことをいうと、皆さんの反応が芳しくないことを
十分承知しています。

 世間の人々は、大変だ、大変だ、日本銀行は何をしているの
だ、という乗りでないと、納得しないのですよね。そういう意味で
は、今回の菅さんのデフレ宣言を支持する人の割合の方が多い
ことは承知しています。そしてまた、日本銀行のことを好きになれ
ない人々がいても、それも理解できます。

 しかし、だからといって、金融を緩めたらそれで全てが解決する
なんていう幻想からそろそろ脱したらどうでしょうか。

 通貨の発行量を増加すれば、必ずインフレが起きるはずだなど
という考え方は、もう捨て去ったら如何でしょうか。というか、マネ
ーサプライを増加させることが如何に難しかったか、と。過去、日
本は、ゼロ金利政策、量的緩和政策という異常な政策を長いこと
採用しましたが、それでも物価は上がらなかったのです。

 そうした超低金利政策によって起こったことと言えば、円キャリ
ートレードを誘発して円安になった、と。そして、日本の輸出が盛
り返したということです。

 ですから、新政権のデフレ宣言の狙いが、円安の再現であるの
であれば、それはある意味分からないではありません。しかし、
輸出に依存し過ぎたのがよくなかった言い、だから内需を拡大す
る必要があるという新政権が、そんなことを考えているとは思え
ないのです。

 どうも気持ちだけが先行しているようで、少し心配です。

 新政権には問題が山積しているはずです。物価がどうだとかい
うのは、高い給料をもらっている日銀の政策委員会の皆さんに任
せておけばいいと思うのですが‥。


 菅さんは、もっと戦略的な仕事をするはずではなかったの、と思
う方、クリックをお願いします。
 ↓↓↓
 人気blogランキングへ

↑このページのトップヘ