福島第一原発の放水口の近くで採取した海水から基準値の3355倍の放射性ヨウ素が検
出されたと昨日、公表されましたがどう思います?
3355倍ですよ。3倍でもなく、30倍でもなく、300倍でもなく、それよりさらに桁が1つ上の
3000倍を超しているわけです。
でも、経済産業省の西山審議官は、表情を変えずに言う訳です。
「福島第一原発から20Km以内の範囲は避難区域に指定されておりまして、漁業等は行わ
れておりません。放射性物質は潮流に流されて拡散によって薄まるということ‥」
それから、原子力安全委員会もこんなことを言う訳です。
「放射性物質は拡散されるため、濃度はさらに薄まると考えられるが、海藻が育ち、魚など
が生息する海域なので、影響を調査する必要がある」
で、テレビも新聞も、そんな発表をただ垂れ流しにするだけ。
何故、基準値の3355倍もの濃度があるのに、心配しないでいいというのか? だったら、
それが何倍になったら、少しは心配しなければいけないのか?
そんなことを報道するテレビ局や新聞社はない訳です。これだと、基準値に対する信頼度
も、政府の発表に対する信頼度も益々低下してしまうでしょう。それとも、先日東電の発表し
た1千万倍の濃度の放射線量というのが、実は10万倍だったと訂正されたことから、もう皆、
こうした数字に対して鈍感になってしまったということなのでしょうか?
いずれにしても、私は、「潮流で拡散され‥」などという言い訳は聞きたくはありません。そ
んなことは当然のことなのです。そして、拡散されるのはなにも海中だけではなく、空中でも
そうであるのです。しかし、幾ら拡散することがそのとおりだとしても、同じ所からそうした放
射性物質が放出されているすれば、その付近の濃度は高まるばかりではないですか。そん
なことは水俣病のときにも言われた言い訳なのです。有機水銀を流しても、海は無限大の広
さであると考えることができる‥なんて。
本当に、通産省という役所は反省が足りない。
いずれにしても、政府がしっかりした根拠を示さないので、私、自分で計算してみることにしました。
私が、調べたところによると、海水の放射性ヨウ素の基準値は、40ベクレル/1000ccだと
か。(もし、この数値が間違っていたら、ご免なさい)
で、その3355倍ということは、134,200ベクレル/1000ccになるわけです。
一方、先日、厚生労働省が設置した暫定規制値は、飲料水の場合300ベクレルであり、こ
れを人体への影響を示すシーベルトに換算すると、0.0066ミリシーベルトになるというなので、
134,200ベクレル÷300ベクレル=447
従って、0.0066×447=2.95ミリシーベルト
つまり、3355倍の濃度というのは、2.95ミリシーベルトと同じ意味を持つことになるわけ
です。
一方、健康被害の境界となる放射線の目安となる線量は、100ミリシーベルトですから、仮
にその海水を30リットルほど飲むと、その水準に達するという訳です。さらに言えば、
1000ミリシーベルトを一度の浴びれば、おう吐を催すという訳ですから、その海水を300
リットルほど飲めば、おう吐を催すということになるのです。
まあ、そんなことを考えると、その近海に生息している魚などは、それなりの影響を受けて
いる気もするのですが‥
早速、魚や貝や海藻などを採取して、調べてみることが必要なのではないでしょうか。
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(追加)本日は、4385倍になったと報じられています。