経済ニュースゼミ

小笠原誠治の、経済ニュースを通して世の中の動きを考察するブログです。地球温暖化阻止のために石油・石炭産出権取引を提唱します。産出権取引は排出権取引とは違います。みんな勘違いするのです。

2011年08月

 突然ですが、今回の野田大臣の総理就任について、保守主義の立場に立ちながらも歓迎してい
る方々がいると思うのです。
分かります?

 「早稲田大学の関係者?」

 そう言えば、野田さんは早稲田出身だそうですね。でも、そうではありません。

 「出身校は関係ないの?」

 いえ、大ありです。

 「野田さんは、海外留学でもしたの?」

 実は、野田さんは松下政経塾の出身なのです。

 「萩にある、松下村塾のこと? まだ、あるの?」

 そうではありません。松下電器、否、パナソニックの松下幸之助さんが作った松下政経塾の出身
なのです。松下政経塾は
、、松下幸之助さんが晩年に国家指導者の育成を目的として作った塾で、
70億円の私費を投じた、とか。場所は、神奈川県茅ヶ崎市にある、と。

 定員は決められていないようですが、毎年200名以上が入塾試験を受け合格者は10人未満だ、
と。
合格すると、塾生になり、茅ケ崎の塾内にある寮で集団生活を送りながら、4年間研修を受ける
そうです。研修の内容は政治学、経済学、財政学などから、茶道、書道、坐禅、伊勢神宮参拝、自
衛隊体験入隊、武道、毎朝3kmのジョギング、100キロ強歩大会まで幅広いようです。

 自衛隊の体験入隊なんかもする訳です。なんとなく理解できますよね。彼らの多くが割と右寄りの
思想を持っている理由が。


 「そういえば、大勢いるよね、松下政経塾の出身者」

 野田氏、前原氏、玄葉氏、原口氏、福山氏、樽床氏、松原氏、山井氏‥大勢いる訳です。

 皆さんは、どう思います?

 「どう思うと言われても‥、でも、ちょっと」

 好き嫌いは別にして、今や政界には大勢の塾生が進出しており、そして今回ついに総理を輩出す
るまでになったのです。

 「さぞかし、松下幸之助さんは‥」

 私も、そう思います。松下政経塾を作った目的が達成できた、と。ただ、大いに疑問も沸くのです。
これだけ多くの塾生が政界に進出して、そして国家をリードするまでになったのですが、政治の中身
は進歩しているのか、と。どう思います?

 なんか、どうも軽いというか、なんだかな〜という人が多い気もするのです。

 かつては、官僚、なかんずく大蔵官僚が政界を支配していたような時代もあったのでしょうが‥
今は、松下政経塾が完全に大蔵官僚にとって代わったといってもいいのです。その証拠に、民主党
のなかには財務省出身者が多く存在するにもかかららず、殆んど大臣のポストにはついていないか
らなのです。

 つまり、知らない間に政界の勢力図は大きく塗り替えられていたのです。自民党と民主党に分けて
考察する手法は、完全に時代遅れになっているのです。
今や、松下政経塾出身か、そうでないかで
判断してもいいと思うのです。

 繰り返しになりますが、そうやって松下政経塾の勢力が大きくなってきている訳ですが、それが日
本の政治の向上につながっているのか?

 そんなことは殆んど考えられないと言っていいでしょう。

 率直に言います。彼らは、余りにも経済の素養がなさすぎです。一体、塾でどんな経済理論を学ん
でいるというのでしょう。自衛隊の体験入隊や、ジョギング、競歩もいいのでしょうが、どうも学生性
格の延長にしかみえないのです。だったら、普通の仕事について苦労する方が、本当の勉強になる
かもしれません。

 そもそも、最初から、政治家になるために特別な塾に入るなんてどう思います?

 「羨ましいね」

 そうですね、普通の仕事につくことなく、政治家になるための塾に通うことができるのは、相当に
余裕がないとできることではありません。プラス、志がしっかりしていないと、そんな道を選択しようと
思う人はいないでしょう。

 つまり、若くして政治家を志す人は、それだけ考え方がしっかりしているとみなすことができるかも
しれませんが、その反面自意識過剰というか、自信過剰の人が多いとも言えるのです。


 いずれにしても、この松下政経塾がどのような歴史的使命を果たしているかといえば、日本の左
翼勢力を弱体化させたことだと思うのです。
日本も二大政党を目指すべきだ、と永年言われてきま
した。二大政党になると何がよくなるかを余り考えもせず、日本もいつからか二大政党制の時代に
突入しているといってもいいのです。

 でも、その二大政党というのは、アメリカの共和党及び民主党のどちらが政権を握っても、ウォー
ルストリートは、彼らを巧くコントロールできるような体制のことなのです。つまり、資本家にとって
は、どっちに転んでも安心していられる、と。

 日本では、まだ表面的には、自民党と民主党では大きな違いがあるような受け止められ方がされ
ている訳ですが、実はそうでもないのです。日本もアメリカと大同小異なのです。本当の権力者から
すれば、たとえ民主党が政権を維持しても、十分コントロールができるということなのです。特に、今
回のように松下政経塾から総理を選出することができた場合には。だから、財界は、野田総理の誕
生を歓迎してもいるのです。

 マネシタデンキさん、もとい、松下幸之助さんの願いが、花が開いたということなのではないのでし
ょうか。

 野田さんが、財政再建論者だから怪しからんなどという議論は、歴史の流れを見ていない議論と

言っていいでしょう。民主党の政権が維持されたのではありません。松下政経塾の支配がスタート
したということであるのです。




 塾で勉強して政治家になったような人より、普通に苦労して政治家になったような人の方が好まし
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 野田総理が誕生しようとしています。でも、多くの国民にとっては、「野田氏とはどんな人?」という
状態ではないでしょうか。

 確かに、顔はみたことがある。濃いですから! 野田醤油というよりも、野田ソースと言った方がい
いかもしれません。

 でも、顔は知っていても、どんな政治信条の持ち主なのか?

 そんことを国民の殆どが知らないのに、総理になってもらって大丈夫なのでしょうか?

 「増税に積極的なのでしょ?」

 国民が知っていることと言えば、その程度。あとは、どうなのでしょう?

 「でも、前の二人よりはましでしょう」

 まあ、思いつきで何でも喋り出すようではないですし‥、まあ、それにちょぴり面白いことを言うの
で‥

 「どんな面白いこと?」

 小泉一家は四世になっているけど、ルパンでも三世までだ。

 「それが面白いの?」

 駅前留学はNOVA、駅前演説はNODA

 「うーむ」

 年金の保険料を支払っていなかった政治家は、すっとこどっこい!

 「それは、憶えてる。すっとこどっこい」

 では、何故、こんなおやじギャグみたいなことを言うのが好きなのか?

 それは、彼が、永年駅前で辻演説をしてきたからではないのでしょうか? 
普通、政治家の辻演説
なんて、聞こうと思いませんよね。しかし、やっている本人は大まじめ。しかし、なかなか普通のこと
だけ言っていたのでは皆振り向いてくれない。それが背景にあるのだと思います。それに、自分とし
ても、たまには駄洒落でも言わないと身が持たない、と。

 「要するに、普通のおやじということ?」

 あとは、レバニラ炒めが好きなのだ、とか。

 でも、それだけでは、我々のリーダーがどんな考えを持っているか分からないので彼の「かわら

版」を覗いてみることにしました。

 どうぞ。

 ■■引用開始

 平成21年8月6日

 驚いたことに、今回の自民党マニフェストの最大の売りは「幼児教育の無償化」だと言います。で
も、4年前の小泉マニフェストにも同じことを書いていたはずです。公約違反した政策を反省もなく掲
げる無責任さには、空いた口が塞がりません。逆に、「後期高齢者医療制度」や「障害者自立支援
法」などは、前回のマニフェストには記載されていなかったにもかかわらず強行採決されました。

 マニフェストに載せたことは命懸けで実現する、載せなかったことには基本的には手をつけない。
この意義がわかっていない自民党には、そもそもマニフェストを語る資格がありません。

 加えて、借金の山を積み上げるしか能がなく、せっかく見つけた埋蔵金もバラマキで使い果たし、
国の金庫を空っぽにした自公両党に財源を語る資格もありません。民主党は、税金の無駄づかい
を徹底してなくし、国の総予算を全面組み替えし、私たちのマニフェストを必ず実現させる覚悟で
す。

 平成21年9月8日

 鳩山内閣が発足し、いよいよ「脱官僚依存政権」が始動しました。皆様にはいろいろとご心配をお
かけいたしましたが、私は財務副大臣を拝命しました。

 政権交代とは、おカネの使い方、税金の使い途を変えることに最大の意義があります。そのことに
直接携わることができる高揚感と、責任の重大さをひしひしと感じる緊張感とが交錯した複雑な心
境です。

 幸いにして、上司には恵まれました。民主党屈指の酒豪である藤井裕久財務大臣とは、たびたび
杯を酌み交わしてきた間柄です。そのたびに、人生観、歴史観、政治観をご教示いただいてきまし
た。頭脳明晰であるだけでなく人情味の厚い方であり、私が心から尊敬してやまない大先輩です。
とにもかくにも藤井大臣をしっかりとお支えしていく決意です。


 平成22年6月10日

 菅総理は「強い経済、強い財政、強い社会保障を一体として実現する」と表明されています。財務
大臣はその一翼を担う重責です。まさに身の引き締まる思いがします。

 まず最初に取り組む課題は、今後3年間の予算の歳出歳入の大枠を示す「中期財政フレーム」
と、むこう10年間にわたる財政健全化への道筋を示す「財政運営戦略」の策定です。主要先進国は
全て財政再建プランがあります。全くないのは日本だけです。「国家百年の大計」とまではいきませ
んが、着実に借金の山を減らしていくための「国家十年の計」をつくる決意です。


 平成23年1月9日

 さらに、グローバル社会の中で、日本が国際競争を勝ち抜いていくためには「平成の開国」が不
可避です。その際、農業が最大のボトルネックとなりますが、今のままなら放っておいても日本の農
業はじり貧です。規模拡大等による生産性の向上や国際競争力の強化といった観点から農業再生
を念頭に置きながら、韓国等に比べたら周回遅れとなっている主要国との高いレベルのEPA/FT
Aへの取組みを推進していかねばなりません。もちろん、TPPも含みます。


 ■■引用終わり

 

 どうやら、彼が増税を支持するのは、藤井さんと懇意だからということもあるのでしょうか。

 でも、いずれにしても、どのような問題に関しても、彼独自の意見というのはなかなか見つかりま
せん。問題を将来に先送りするような姿勢はよくないというだけです。しかし、一番気になるのは、
地球温暖化対策などについては、全く意見を発していないということなのです。

 私としては、その点が大変気になるところですが‥まあ、今までが今までであっただけに、余り欲
張ってはいけないのかもしれません。

 野田氏は、調整型のタイプだと見ました。つまり、サラリーマン社会によくいるような人だ、と。決し
て、突っ走るようなことはしないでしょう。しかし、リーダーというタイプではないかもしれません。

 でも、それでもいいです。例えば、新橋の呑み屋さんで、サラリーマンたちと気さくに意見交換をし
てくれるようなことを期待したいと思います。

 期待外れであったら、皆でいいましょう。

 すっとこどっこい、すっとこどっこい! 野田ソース!

 
 

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 「怨念の政治は終わりにしましょう」「私は、金魚にはなれません。ドジョウなのです」

 ドジョウ総裁の誕生です。これで3人目です。 

 この方が総理になったとして、少しはよくなるのでしょうか?

 まあ、これまでのお二人が余りにもあれだったから、少しはよく見えるかもしれません。それに国
民の期待値が相当に低くなっているので、いい意味で期待を裏切ってくれるかもしれません。

 でも、やっぱり期待しないでみていたいと思います。

 怨念は終わりにしましょうといっても、怨念は残るでしょうね。それが人間というものです。

 いるでしょ? いつまでも、ねちねちしている人が‥そんなのがオンネン!

 まあ、それにしても、戦いあった方たちの名前を一人ひとり挙げ、それに前任の方々の名前を挙
げています。結構気を使う方なのでしょうか。

 「私も期待してみようかな」

 どうじょ!


 
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 2年前、私と同じように多くの人が政権交代に大きな期待を抱いたと思うのです。これで、新しい日
本ができるかもしれない、と。

 しかし、今、私と同じように多くの人が、今回の総裁選を醒めた目で眺めているでしょう。

 そうですよね、貴方!

 そもそも第一印象として、魅力を感じる人がいない!

 まあ、世論調査によれば、Mさんの人気が高いそうですが‥結局、それは見た目が大きく影響し
ていることでしょう。しかし、冷静に考えたら、Mさんは3月に責任を取って辞めたばかり。それに、そ
もそもこの方、偽メール事件にひっかかって責任を取らされた訳ですが、あのときに明確な謝罪をし
ていないのです。その当たりも引っ掛かるのです。

 次に、党内で今沢山の支持者を確保しているのはKさんですが、Kさんは、原発の問題で、私は責
任を取って辞めるといったのに‥あれは、結局どうなったのでしょう?

 まあ、そういうことはおいておいて、経済問題に対する立候補者の考えをお聞きしていると‥もう、
私は絶望的になってしまうのです。

 「デフレからの脱却が先決だ」「量的緩和で、そして、インフレ目標を掲げてデフレを脱却すべきだ」
「今回がデフレ脱却の最後のチャンスかもしれない」「経済を成長させれば、税収を増やすことがで
きる」「今回は、本気になってデフレ脱却のために、ありとあらゆることをやる」

 はっきり言って、これでは全然期待できない!

 誰かが聞いていました。「今まで20年間、景気がよくならなかったのに、今回どうして景気がよく
できると思うのですか? 結局、いつまでも増税しないということですか?」

 私は、思うのです。もう少し率直に話をしたらどうか。 そうすれば、もっと人気が出る筈だ、と。

 デフレを脱却してからでないと増税はしない、なんて言っても、そもそもそんな言葉を誰が信じるで
しょうか? もとい、国民のなかには案外ころっと信じてしまう人がいるかもしれません。しかし、肝
腎の政治家自身が、恐らくそんなことを信じないでしょう。或いは、もし、そんなこと信じている人が
いれば、本当にこれまでの経緯を勉強していない、と。

 何故増税に反対するのか、と聞かれたら、「増税に賛成すると、人気が上がらないでしょ」と答える

のだったら、大変に分かり易い。少なくても正直な人だ、と分かる。

 しかし、そんな答え方をするのは、大人のやり方ではないということです。

 「否、増税しなくてもいいのですよ。と言うか、その前に景気を回復させるのが先決でしょ?」なん
て言われると、ころっと騙される人がいるのです。

 だったら、候補者諸君に聞きたい! 何故、デフレになっているのか?

 さあ、何と答えるのでしょうか? 日銀が本気でなかったから? それとも財政出動が足りなかっ
たから?

 ですが、もう10年以上も日本の短期金利はほぼゼロの状態が続いている訳です。それに、巨額な
財政出動を続けてきたから、世界で一番国債の発行残高(対GDPで比べて)が高いのです。

 それにもう一つお聞きしたい。政府と日銀が一体となってさらに金融を緩和する、と言う訳ですが、
一体全体何をどうするのでしょう?

 さらにやるべきこと、或いはやれることがあるのなら、既にやっている筈ではないでしょうか? そ
れにも拘らず、まだまだ金融を緩和すると言っても‥

 百歩譲って、もっと世の中に出回るお金の量を増やすというのであれば、それは日本銀行のやる
仕事ではなく、政府の仕事であるということを、5人の候補者は分かっているのでしょうか?

 貴方は分かっていますか?

 世の中に今以上にじゃぶじゃぶお金を回すのは、日本銀行の仕事ではないということを。それは、
日本銀行は、原則として、何の見返りもなく日銀券を交付することができないからなのです。つまり、
日銀券を国民にプレゼントすることはできないということです。

 よく、お札を刷れば、デフレは解決できるなどと言う人がいる訳です。或いはヘリコプターからお金
を撒けばいいなんて‥。

 しかし、お金を撒く、つまり、お金をプレゼントすることは日銀にはできないのです。できるとすれ
ば、それは政府だけであり、政府が補助金や給付金を支給することがヘリコプター・マネーという

ことになるのです。

 つまり、例えば、民主党がやってきた一律の子ども手当の支給のようなことがヘリコプターマネー
に当たる訳なのです。で、そうした子ども手当を、今まで以上に、そして、今度はそれに加え、老人
手当や中年手当や、さらに独身手当、と考え付くありとあらゆる手当を国民にばら撒き続けば、直ぐ
にインフレになるでしょう。

 問題は、そうして無理やりインフレを起こして、それによって経済が持続的に成長軌道に乗るかと
いうことです。

 経済は成長軌道に乗りますか? どうです、貴方!

 確かに、一時的には、景気がよくなるかもしれません。しかし、それは持続可能なものでしょう
か? 
しかし、働かなくてもいろんな手当が政府から支給されるとなれば、国民は働かなくなる可能
性が大であるのです。

 国民の多くが働かなくなって、どうやって経済が成長するのでしょう。国民の多くが働かなくなれ
ば確かにモノ不足になり、インフレが起きるでしょう。ですから、新たにビジネスを起こせば儲かる確
率も大きくなるでしょう。しかし、多くの人が働かなくなる訳ですから‥経済が成長するなんてことは
ないのです。

 5人の皆さんは、総裁選のことで頭がいっぱいでしょう。私が、敢えて苦言を呈するのは、国民の
多くは醒めているし、殆んど期待していないということを知ってもらいためなのです。いずれにしても
もう少し、国民の言うことを聞いて欲しい。少なくてもこの2年間、そういう姿勢が全然見られなかっ
た。

 何故か? それは、国民の声を聞いた上で政策を打ち出すのであれば、全然目新しくなく、トップ
の手柄にもならないと考えたからなのです。しかし、それは間違った考えです。国民の大多数の声を
聞いた上で、新しい方針を打ち出すのであれば、国民の側には違和感はなく、国民はリーダーにつ
いて行くでしょう。


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 バーナンキ議長が、ついに金融政策の隠し玉を発表しました!

 「えっ、大したことは言わなかったのでは?」

 では、聞いてみましょう。

 In light of its current outlook, the Committee recently decided
to provide more specific forward guidance about its expectations
for the future path of the federal funds rate.

「現下の見通しに照らして、委員会は、最近、政策金利の将来見通しに関する細かいガイドラインを
提供することに決定した」

 In particular, in the statement following our meeting earlier
this month, we indicated that economic conditions--including low
rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation
over the medium run--are likely to warrant exceptionally low levels
for the federal funds rate at least through mid-2013.

「特に、今月初めの会合の声明文のなかで、我々は、経済情勢― 資源利用率の低さと中期的な
インフレ見通しが低いことを含む― は、少なくても2013年の半ばまでは、例外的に低いの政策金
利を保証しそうに見えるということを示した」


 That is, in what the Committee judges to be the most likely
scenarios for resource utilization and inflation in the medium
term, the target for the federal funds rate would be held at
its current low levels for at least two more years.

「即ち、委員会が判断する、資源利用率と中期的なインフレ率の最もありそうなシナリオのなかで、
政策金利の目標値は、少なくても2年半は現在の低い水準に維持されるであろうということだ」

 In addition to refining our forward guidance, the Federal Reserve
has a range of tools that could be used to provide additional monetary
stimulus.

 「将来のガイドラインを具体的にすることに加え、連銀は、更なる金融刺激策のために使うことの

できる一連の手段を有している」

 We discussed the relative merits and costs of such tools at our
August meeting. We will continue to consider those and other pertinent
issues, including of course economic and financial developments,
at our meeting in September, which has been scheduled for two days
(the 20th and the 21st) instead of one to allow a fuller discussion.

「我々は、8月の会合でそうした手段のメリットとデメリットを検討した。我々は、引き続きそうしたこと
について検討するが、そのなかには、9月の会合での経済と金融状況の進展に関する検討も含ま
れる。9月の会合は、十分な検討が可能なように1日ではなく2日間(20日と21日)となることが予定
されている」


 さあ、如何でしょう。これは大変なことなのです。

 「何が? ゼロ金利政策を後2年半続けること?」

 そうではありません。委員会はこれまでの2倍の精力を注ぎ込むというのです。

 「何のこと?」

 2倍ですよ、2倍! 貴方が、もし、働く時間を2倍に増やせば、貴方の収入は2倍とは言わなくて
も、2倍に近いものになる筈です。

 「だから、何?」

 ですから、公開市場委員会が、これまでどおりの1日ではなく、2日間も検討を行うというのです。こ
れこそ、FEDの隠し玉であるのです。

 「2日間かけて、検討すると何か名案が浮かぶの?」

 浮かぶくらいだったら、既に発表しているでしょう。

 「9月の委員会は、どうなるのかな? QE3は、なしかな?」

 今度は、2日間ではなく、3日間続けて会合を行う‥なんて。

 手段はないのに、手段があるかのごとく振舞わなければいけない。中央銀行とはつらいものなの
です。


 ドルの価値を下げて景気を回復されること程度しか、策はないのかな、なんて思う方、クリックをお
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 金が先日、一時1900ドル台に乗り、2000ドルの大台も近いか、なんて思っていたら、一気に100ド
ル以上も下げています。

 分からないものですよね。相場は怖い。

 で、何故反落したかといえば、24日午前、発表になった耐久財受注の数値がよかったからだ、と。

 では、今後はどうなるのか? 金は低下に転じるのか? 或いは、さらに上げるために一時休止
した状態であるのか?

 金が上がるという方に賭ける人々は、金が上がる理由が幾つかあると言います。

(1)世界的な財政危機に対する不安のなかで、通貨に対する信認が揺らいでいること。

(2)連銀の長期国債買い入れ再開が予想されること。

(3)米国で超低金利状態が続くこと。

 しかし、その反面、今後経済の力強い回復が予想されるようになれば、金価格が低下基調に入る
こともあるだろう、と。


 中高年の常識としては、インフレ懸念が生じると、金の価格が上がる‥ということになっているの
ですが‥何故かといえば、現金(或いは預金や国債)ではなく金で保有しておけば、インフレになっ
ても、資産価値が目減りしないどころか、金の資産価値が増加することさえ十分に期待できるからな
のです。

 しかし、今は、むしろ経済の先行きが懸念され、予想インフレ率も低い訳ですが‥

 それはそうなのですが、将来的にドルの対外的価値が低下するようであれば、インフレが起きなく
ても、それは結局インフレになって資産価値を失うことと同じようなものですから、やっぱり金に逃避
しようという動きが出てくるということのようなのです。


 オバマ大統領は、先日、アメリカは過去もそうであったが、今後もトリプルAの国であり続けると言
いましたが、金価格が上昇を続けるのに反比例して、アメリカの格付けは下がることになるでしょ
う。

 資産をたんまり保有している貴方! 貴方は、何に投資をしていますか?

 預金? 国債? 株? 金?

 まあ、そういう手段もいいかもしれませんが、ご自分に投資するのが一番確実かもしれません。

 「否、一番危うい!」

 まあ、それもそうかも。


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 財務省が、円高対応のための1000億ドルの基金を創設するのだ、とか。正式には、「円高対応緊
急ファシリティー」と言うのだ、と。

 どう思います?

 「と言われても‥」

 そうですね、中身が分からないことにはコメントもできないでしょう。財務省は次のように言ってい
ます。

 ■■ 以下、引用。

「今般、現下の急激な円高の進行に対応すべく、下記の措置を講じることといたしました。
1. 円高対応緊急ファシリティ(1,000億ドル)の創設

【目的】
・急激な円高の進行に対応し、民間円資金の外貨への転換(いわゆる円投)の促進による、為替相
場の安定化
・長期的な国富の増大

【基本枠組】
・外為特会のドル資金を、国際協力銀行を経由して活用
・公的部門によるリスクマネーの供給や政策融資により、
 ‘本企業による海外企業の買収や、
 ∋餮察Ε┘優襯ーの確保などを促進し、これを民間部門の円投の呼び水とする

【金額・金利】
・政策融資の財源として、外為特会から国際協力銀行に対し、最大1,000億ドルを、6か月LIBOR金
利で融通
・国際協力銀行から合計1,500億円規模を出資

【期間】
・1年間の時限措置

【具体的方策】
(1)M&Aの促進
  )銀へのクレジット・ライン供与
  ∋唆罰弯卦々修箸力携
(2)資源・エネルギーの確保・開発の促進
(3)中小企業の輸出等の支援

 
 ■■以上引用終わり


 お分かりになりました?

 「分かったような、分からないような‥」「もう少し分かり易い文章にできないの?」「何を考えている
のだろうね、すっとこどっこい、すっとこどっこい!」

 私、すっとこどっこい、という言葉を思い出しました。皆さんは、思いだしませんか? 「年金3兄弟」
なんて菅さんが口走っていた頃、野田さんは、「そっとこどっこい!」なんて言っていた訳です。もちろ
ん、褒め言葉ではありません。

 こんなスキームを作って誰が歓迎すると言うのでしょう?

 このようなスキームがないと、日本の民間企業は、海外に打って出たり、或いは海外の企業を買
収することができないとでも言うのでしょうか。

 政治家の命令で、何かを作られなければいけない。官僚としてみたら、そんなものを作っても殆ん
ど効果などないとは思いつつも、何かを作らないといけないので‥

 昔、読書感想文の宿題なんてものがあった訳です。本当に感激して感想文を書くのであれば、少
しはましな作文ができそうなものですが、予め課題図書が決められていて‥で、その本を読んでも
何も感じないのに、それでも感想を書かないといけなかった小学生のときのことを思い出した訳で
す。

 だいたい、感想文って、どう書いたらいいの?

 まあ、官僚たちも夏休みの宿題だと思って、形だけ整えましたというような内容に過ぎません。
し、このスキームが本当に有効なものであれば、そもそも総理の口から国民に分かり易く説明する
ことができるものでなければならない筈ですが‥、総理が説明できるとも思えません。
つまり、殆ん
ど魂の入っていないスキームに過ぎない訳です。

 すっとこどっこい! すっとこどっこい!

 今回の「円高対応緊急パッケージ」には、「外国為替の持ち高報告」も含まれている訳ですが、例
によって投機筋に責任をかぶせようとする姿勢がどうしてもちらついてしまうのです。

 確かに、投機筋の動きが背景にあることも事実ではあると思うのですが、そもそも何故円高になる
のか?

 「ドルを売って円を買う人が多いから」

 では、誰がドルを売るのでしょう?

 「だから、投機筋」

 確かに投機筋のなかには、ドル安に賭けている人も多いでしょうが‥しかし、そもそもは、日本と
米国の貿易関係が、日本側にとって恒常的に黒字になる構造が続いているために、つまり、日本
の輸出企業が、輸出で稼いだドルをガンガン円に交換するので、ドル安円高になる力が絶えずか
かっていることを忘れてはいけません。

 つまり、円高にしているのは、輸出で儲けている我が国の輸出メーカーであると言えるのです。
から、逆に円安にしたいと思うのであれば、輸出企業に対して、輸出でも手に入れたドルを円に交
換するようなことは、この際お慎み下さいと言えば、少しは円高が弱まるというものです。

 でも、輸出企業は、ボーっとしていると将来益々円高になって、損をしてしまうから、受け取った取
ったドルを、直ぐ円に交換したいと思うのでしょう。

 「そうだよね」

 で、そうやってドルを円に交換しようとするから、ドル安円高になってしまうということなのです。

 日本の輸出企業も、為替リスクというのは、日常茶飯事のことですから、政府に何かを頼るような
ことは止めたら如何でしょう? 
或いは、大方の企業が、本当は政府に何も期待していないのに、政
府がお節介でやっているということなのでしょうか?

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 超円高が止みません。金はとうとう1900ドル台に突入しました。これらは全て、米国経済の先行き
見込みが懸念されるからであるのです。

 ならば、資本は米国から逃避をし始めているのか? 

 それが、それほどでもないのです。確かにドルは低下しており、そのことは、ドルに対する人気が
落ちていることを意味するのではあるのですが‥では、米国国債の人気はどうかといえば‥ご承知
のように格付け会社のなかには、米国債の格付けを引き下げたところもあるのですが、米国債の流
通利回りは、歴史的な水準で推移しているのです。

 かつては、10年物国債といえば、6%、5%、4%程度が普通の水準かと思っていたのが、とうとう
先週は瞬間的ではあるのですが、2%を切ってしまったのです。で、今週に入っても2.11%と極めて
低い水準に留まっているのです。

 ということは、米ドルに対する信認は少しずつ低下しているものの、米国国債に対する信認は、む
しろ相対的に上がってしまっていると言えるのです。

 つまり、幾ら金が1900ドルを突破しようと、米国経済は、まだ真の意味での危機ではないのです。

真の危機は、米国国債が暴落した時に始まる訳なのです。

 米国債が暴落することは、長期金利が急上昇を始めることを意味する訳ですが、長期金利が上
がるのには二つの理由があるのです。

 一つは、物価の上昇によるものです。つまり、景気回復が見込まれ、物価が上がるのではないか
という期待が高まる場合や、景気回復は見込まれない場合でも、何らかの理由によって物価が上
がると見込まれる場合には、長期金利が上がることになるでしょう。

 もう一つの理由は、米国政府の借金返済能力の低下によるものです。つまり、投資家が米国政府
の借金返済能力に疑問を投げかけることによって米国債の人気が落ち出すと、それによって長期
金利が急騰することになるでしょう。

 そして、そのようにして長期金利が上がる場合には、幾ら高い投資収益が期待できそうでも、資本
の海外逃避が起こり、金利の上昇にも拘わらずドルが急落することになるでしょう。

 こうしたことが起きるのが、米国にとっての悪夢である訳です。

 で、日本政府が円高対策のために行う為替介入というのは、こうしたドルの急落を防止するため
のものであるので、本当は米国に対し大変な協力をしていることになるのです。

 いずれにしても、景気が回復するとは思えないのに、米国の長期金利が上昇することがあれば、
そのとき、米国経済は本当の危機に突入することになるのです。

 そして、そうなれば、日本にドルを買い支えるように為替介入をして欲しいと泣きつくことになるで
しょう。
まだ、そういう状況ではないようです。でも、あと5年もすれば、真剣に悩むような時代になる
のではないでしょうか。

 

 格付けが引き下げられて国債の人気が出るのだから、おかしなものだ、と感じた方、クリックをお
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 野田財務大臣が、本日こんなことを言いました。

 「一方的に偏った円高の動きがさらに強まっている。あらゆる手段を排除せず必要になれば断固
たる措置を取る」

 ありとあらゆる手段? 断固たる措置?

 一体、どんな手段があるというのでしょう? この発言を聞いて、もし、大方のマーケット関係者
が、「ついにあの手段に訴えるのか」などと身震いするようでしたら、たちどころにマーケットの風は
流れを変え‥

 しかし、実際には、圧倒的大多数の人は、一体全体介入の他にどんな手段があるというのだ‥な
んて思っていると思うのです。しかも、介入にしたって、真夏の打ち水のようなもので、効果はすぐ消
え去ってしまいます。

 私思うのですが、「あらゆる手段を排除せず‥」などと言うときは、大体手段が尽きたときなのです
よね。それに、その道のプロがそんな台詞を吐くのであれば、少しは期待されもするでしょうが、政
治家が言ってもね‥

 
 ありとあらゆる手段といっても、何があと考えられるというのでしょう?

 「どこかの誰かが、なんかええ感じにしてくれへんかな?」

 なかなかないのですよね、いい知恵は。

 「こんなのはどう?」

 こんなのとは?

 「だから、財務大臣がアメリカと個別交渉をして、例えば、せめて今後3カ月程度は、1ドル=85円
程度に戻すことを認めてもらうというのは?」

 そんなこと認める訳ないでしょう。

 「だから、例えばの話だよ」

  まあ、仮に、そんなことをアメリカが認めてくれるのであれば、それなら野田大臣は英雄になるで
しょう。総理間違いなし。経済界も、野田総理を歓迎するかもしれません。

  「せっかくなら、90円とかの水準で向う1年間程度は黙認してくれるということであれば、なおいい
よね?」

  だったら、半永久的にドルと円を固定することにしたら?

 「野田総理は、歴史に残る総理になるかもしれないよね」

 しかし、問題があるのです。深刻な‥

 「だって、日本の輸出企業は将来が約束されたみたいなものなのだよ!」

 でもね‥

 「でもねって?」

 例えば、日米間で1ドル=100円で固定しようという話がまとまったとします。

 「もう為替変動リスクには晒されないよね」

 日本経済とアメリカ経済の歩みが歩調を合わせたものであれば、大きな問題は発生しないかもし
れません。しかし、今後も米国の経常赤字が続くようであれば、大きな問題が生じます。

 「そうなると益々ドル安円高になるよね。で、そのときにも1ドル=100円だから安心して輸出がで
きる」

 確かに、日本製品はアメリカでバカ売れするでしょう。何故ならば、実力がなくなったドルでなお日
本の高い製品を買うことができるからなのです。

 「だから、日本の輸出企業は決して採算割れしない」

 しかし、日本の輸出企業が手に入れる輸出代金のドルは、大変価値の低下したものになっている
のです。

 「そんなことはないよ。1ドル=100円のままだよ」

 しかし、それは人為的なレートであるにすぎません。そのレートを維持するために恐らく日本政府
は巨額のドルを外貨準備として保有させられていることでしょう。本来であれば、1ドル=50円になっ
ていてもおかしくないかもしれません。

 つまり、1ドル=50円の実力しかないドルを、1ドル=100円の実力があるものと日本側は認めて
上げていることになるのです。要するに、そんな価値の下がったドルを日本はいつまで有難がり続
けるか、ということなのです。

 もちろん、今現在はドルは基軸通貨であるし、米国は世界ナンバーワンの経済大国ですから、ド
ルを保有することにも意味があるのですが‥今後、次第にそのドルの性格が変わっていくのです。

 幾ら米国が、日本製品をこれから先も買い続けてくれるいいお得意さんであっても、そのお得意さ
んの発行するドルの価値が大きく落ち込んでしまえば、そんなドルで買ってもらう場合には、大量の
ドルを渡してもらわないと話が合わないということになるのです。

 ということで、仮に野田財務大臣が1ドル=85円で、1年間という約束を米国側と結ぶことができれ
ば、英雄になれるかもしれませんが、1ドル=85円で、20年間という約束を結ぶことに成功すれば、
歴史的なおバカさんになる可能性が大であるのです。

 まあ、本当に円高を食い止めたいと思うのであれば、そもそも何故円高が起きているかをよく考え
た方がいいと思うのです。

 「何が原因?」

 長期的には、勿論貿易の偏り。つまり、構造的に日本が輸出超になっていて、アメリカが輸入超に
なっているということです。

 「だったら、日本からの輸出を減らすの?」

 そんなことはできません。そうではなくて、日本のアメリカからの輸入を増やすのです。しかも、一
過性のものではなく、恒常的に米国からもっといろんなものを買う、と。政府がキャンペーンを繰り広
げるといいかもしれません。

 で、そうやって、アメリカの日本向け輸出が増えると、自然に円安の方向に向かうことでしょう。そ
して、
日本がそうした手段を取れば、アメリカはきっと大歓迎するでしょう。そして、日本の輸出企業
も今のような超円高に悩むことはなくなるのです。

 もっとアメリカの製品を買うのがいいのです。そのためには、円高の危機感だけを煽るのではな

く、消費者に夢を与えるようなムードを演出するのもいいかもしれません。

 アメリカの製品を買う(もちろん、いい商品だけを)ことが、究極の円高対策であると思うのです。


 そ
の位のことを政治家ならいわなきゃ!


 日本がアメリカの製品を買えば、アメリカの景気もよくなる訳です。そして、そうするとアメリカは日
本の製品をより多く買うことになるわけです。

 この政策を実現できる政治家は大変アメリカから歓迎されることでしょう。日本を見る目がまた変
わるようになるのです。


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 1ドルが75円台を付けたようなときに、「こんなにラッキーな日本経済」などというタイトルの記事を
書いたら、どんなに顰蹙を買うことか。

 でも、私は書いてしまうのです。というのも、余りにも多くの政治家が、日本はデフレだと言って必
要以上に嘆いて見せるからなのです。

 確かに、超円高で採算が取れなくなっている企業も多いことでしょう。そのような方には、お気の毒
にと言ってあげたい。
しかし、だからと言って日本は悲劇のヒロインであるのか?

 いずれにしても、経済に対する意見というのは、どうしてもバイアスがかかってしまうものなので
す。その証拠に、日本では超円高だと騒いでいる訳ですが、アメリカでは全然反応はなし。その反
対に、日本では、アメリカの10年物国債の利回りが2%を割ったことをどれだけの人が知っているの
か?

 それほど長期金利が下がるということは、景気の先行きが不透明になっていることの証である訳
ですが、そんなことに関心を示す日本人は大変少ない訳なのです。

 それはそうと、貴方が直ぐ思いつく海外の国々と比べて、日本はそれほど悲惨な状態にあるのか?

 英国、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、中国、韓国、ロシア、オーストラリア

 この中で、経済の面で明らかに日本より優れていると言える国が幾つあるというのでしょうか?

 アメリカ? 失業率は9%台です。それに高校生の退学率も非常に高い。借金のために中国に対

して言いたいことも言えない。

 英国? ロンドンで暴動が起きています。それに金融は別として、実体経済の実力は‥

 ドイツ? 確かに相変わらず貿易では儲けているようですが、フランスとともに南欧の財政問題や
金融機関の不良債権問題など、難問山積です。

 イタリア? ここは、ギリシャの火が跳び移りそうですし‥それにそもそもゴミ問題を満足に解決で
きないような国ですから。ただ、自らの欠点を認めた上で、だから自分たちが原発に頼ることは大
変に危険なことだ、と悟ったのは大変に偉い!

 中国? 今や世界ナンバー2の経済大国。経済成長率も高い。しかし、中国をうらやましいと思う
人はいないでしょう。

 韓国? 韓国が盛り返したのは、ウォン安のお陰だと思うのですが、その分、自国通貨の価値が
低くなり、海外旅行がしづらくなっているのです。

 まあ、こうして冷静に考えてみると、日本がうらやましがる国など殆んどないことが分かるのです。

 でも、日本の政治家は、デフレスパイラルを何としても回避せよとか、危機を煽るようなことばかり
言い‥

 デフレだ、デフレだなんて大騒ぎしたところで、高々物価が年率1〜2%下がる程度の話だった訳
なのです。しかも、物価下落の中身をみたら、高校の授業料無料化が結構影響していたりしてい
て‥
ホンマにアホじゃなかろうか。

 どっかの政党の政治家が、増税を口にする関係者を狼少年と呼んでいるのですが、デフレだ、デ
フレだと言っている人々も結構狼少年に見えてくるものです。

 今度、総裁選に出る馬淵議員も、増税する前に、先ずはデフレからの脱却が必要だ、なんてさも
耳触りの良いことを言っていますが、馬淵さんの顔も狼ッぽくあませんか?

 そのようにデフレ脱却を口にする政治家が多い訳ですが、インフレにならない有難味も少しは感じ
たら如何でしょう?

 つまり、どれだけゼロ金利政策を採用しても、インフレにならないから、何時までも金融緩和を続け
ることができるのです。何故このありがたみを感じることができないのでしょう。

 それにインフレにならいからこそ、幾らでも国債の増発が可能であるのです。これがもし今日本
が、インフレが加速しておれば、幾ら震災復興のために国債の増発が必要だとはいっても、そう簡
単には国債の増発には踏み切れないはずなのです。つまり、物価が上がらないからこそ、復興の財
源を取り敢えず増税に頼らず確保することができるのです。

 ああ、ありがたや!

 これが、もし、リフレ派の望み通りインフレにでもなったら、たちまちゼロ金利を放棄せざるを得なく
なる訳です。国債の増発も難しくなるでしょう。そうなると否が応でも増税を実施せざるを得ない訳な
のです。従って、今まで増税を回避できたのも、皆インフレが起きないお陰であると言えるのです。

 仮に馬淵議員の願いどおり、何年か先にデフレから脱却することができたと仮定してみましょう。
少なくても物価の上昇率が3〜4%程度になり‥そして、実質経済成長率も3〜4%ほどに上昇す
る、と。まあ、そうなれば、名目GDPは、1年で6〜8%は上昇することになる訳ですから‥確かに景
気が回復したと実感できるでしょう。

 だとしたら、全てがハッピーになるのか?

 でも、その程度の成長率では、仮に今の名目GDPが500兆円だとすれば、翌年に、530兆円〜
560兆円に増加する程度ですから、それで国債の新規発行がゼロになるほどに税収が増加すると
はとても考えることができないのです。つまり、増加のペースは落ちるとしても、今後も国債の発行
残高は増え続けるでしょう。

 それに、もし、そんなに景気がよくなれば‥、今度は国債の人気が落ち込むことになるでしょう。と
いうのも、銀行がお金を貸したいと思う企業が増加することになるからです。で、そんななかで政府
が国債を発行し続けるためには、どうしても利子を引き上げざるを得ず‥そして、そうやって長期金
利が上がるということは、とりもなおさず国債が暴落をするということですから‥多くの銀行の経営
が困難になり、金融危機が勃発することも懸念されるのです。

 でも、その心配はする必要はないでしょう。何故ならば、急に日本の景気が昔のようによくなる材
料はなかなかないからです。

 いずれにしても、日本がうらやましがる国というのは、少なくても大国と言われる国のなかには見
当たるとは思えないのです。


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