今回トランプ氏が大統領戦に勝利した理由の一つには、Change とYes, we can と連呼したオバマ大統領に期待したものの、何も変わらなかったことがあると言われています。
というよりも、海外からの安い製品の流入によって益々米国の労働者は職を奪われている、と。
そこで何も変わらないなら本気で変えなければいけないとばかりに、トランプ氏が登場し、中国製品やメキシコ製品に高い関税をかけ米国への流入をストップさせると言っているのです。
では、このトランプ氏の貿易政策は適切なものと言えるのでしょうか、そしてまた、本当に実施されることになるのでしょうか?
しかし、それは適切とも言えないし、実施するのも無理だと思うのです。というのも、水は高いところから低いところへ流れるが如く、同じ性能の品物があった場合、通常は誰でも安いものを買うのが当たり前だからです。
要するに、米国市場に安い中国製品やメキシコ製品が流入してきているのは、米国の消費者がそう望んだ結果であり、米国の消費者が誰からか強要された訳ではないのです。
それと同じように、米国の労働者の賃金とメキシコの労働者の賃金に相当の差が生じているのであれば、どんな経営者でも賃金の安いメキシコに工場を移すことを考えたっておかしくないのです。
日本で空洞化が発生したのも同じ理由からです。
仮に、日本で国内の労働者を守るために、日本企業は海外に工場を移転してはいけないという法律が成立したとして、それが効果を生むと期待できるでしょうか?
というか、経済界がそのような法律を絶対に成立させないと思います。そして、仮にそのような法律ができたとしても、それが効果を生むとは到底期待できません。
どんなに規制をかけても、お金(資本)はより利益を生むところへ移動するものだからなのです。
それに、トランプ氏の意見には、人種差別的な考え方が見え隠れしていることも大変気にかかるところです。
トランプ氏が、主に批判するのは中国とメキシコですが、何故白人の労働者が中国人やメキシコ人の犠牲にならなければいけないのか、と。
職を奪われた先が、英国だとかフランスだとかというのであれば、もう少し違った反応になるのではないかと思うのです。
自分たちは、アンフェアなやり方で中国やメキシコから職を奪われたので、それを取り戻すべきだ、と。そして、余りにも単純にユーエスエー、ユーエスエーなんて連呼しているのです。
トランプ氏や彼を支持する労働者たちに聞いてみたいものなのです。
あなた方は似たような品質の家電製品や車があった場合、安い方を選ばずに高い方を選ぶのか、と。
普通なら、誰だって安い方を買うはずです。
労働者を採用するにしても、安い賃金で喜んで働いてくれる国があれば、そっちに工場を作った方が都合がいいことくらいすぐ分かる筈なのです。
つまり、米国の労働者が中国やメキシコから仕事を取り戻したいと思うのであれば、その方法はただ一つ。
つまり、彼らが得ているのと同じ水準の賃金で我慢するか、彼ら以上に効率よく働くことができるか、というだけなのです。
しかし、トランプ氏がやろうとしていることは、無理やり米国企業のメキシコ移転を阻止したり、或いはメキシコ製品に高い関税をかけるというようなことですから、これは市場経済の原理を無視した暴挙と言う他ありません。
それに、米国経済とメキシコ経済は、既に複雑に絡み合っているというか、相互依存体制が出来上がっているので、例えば、メキシコからの部品の輸入が禁止されてしまうと、米国内での生産活動に支障が生じてしまうのです。
結局、そういった現実が全く分かっていないか、分かっていながらも労働者たちの不満を和らげるためにトランプ氏が一芝居打っただけかもしれないのです。
トランプ氏が公約通りのことをやろうとすれば、経済は大混乱を来すだけではなく、経済界からも総スカンを食らうでしょうし、逆に、公約が実現できないとなれば、労働者たちの失望を招き、支持率の急落を招くことは必至でしょう。
いずれにしても、このトランプ氏の下で米国経済が着実に発展するなんてとても思えません。
そんな次期大統領のところに54万円のゴルフクラブを持参してご機嫌伺いに行った安倍総理は、本当に経済が分かっているのかと疑問に思ってしまいます。
トランプ氏の言っていることも無茶苦茶だが、そのトランプ氏のところに早速、機嫌を伺いに行った安倍総理もねえ、と思った、クリックをお願いします。
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というよりも、海外からの安い製品の流入によって益々米国の労働者は職を奪われている、と。
そこで何も変わらないなら本気で変えなければいけないとばかりに、トランプ氏が登場し、中国製品やメキシコ製品に高い関税をかけ米国への流入をストップさせると言っているのです。
では、このトランプ氏の貿易政策は適切なものと言えるのでしょうか、そしてまた、本当に実施されることになるのでしょうか?
しかし、それは適切とも言えないし、実施するのも無理だと思うのです。というのも、水は高いところから低いところへ流れるが如く、同じ性能の品物があった場合、通常は誰でも安いものを買うのが当たり前だからです。
要するに、米国市場に安い中国製品やメキシコ製品が流入してきているのは、米国の消費者がそう望んだ結果であり、米国の消費者が誰からか強要された訳ではないのです。
それと同じように、米国の労働者の賃金とメキシコの労働者の賃金に相当の差が生じているのであれば、どんな経営者でも賃金の安いメキシコに工場を移すことを考えたっておかしくないのです。
日本で空洞化が発生したのも同じ理由からです。
仮に、日本で国内の労働者を守るために、日本企業は海外に工場を移転してはいけないという法律が成立したとして、それが効果を生むと期待できるでしょうか?
というか、経済界がそのような法律を絶対に成立させないと思います。そして、仮にそのような法律ができたとしても、それが効果を生むとは到底期待できません。
どんなに規制をかけても、お金(資本)はより利益を生むところへ移動するものだからなのです。
それに、トランプ氏の意見には、人種差別的な考え方が見え隠れしていることも大変気にかかるところです。
トランプ氏が、主に批判するのは中国とメキシコですが、何故白人の労働者が中国人やメキシコ人の犠牲にならなければいけないのか、と。
職を奪われた先が、英国だとかフランスだとかというのであれば、もう少し違った反応になるのではないかと思うのです。
自分たちは、アンフェアなやり方で中国やメキシコから職を奪われたので、それを取り戻すべきだ、と。そして、余りにも単純にユーエスエー、ユーエスエーなんて連呼しているのです。
トランプ氏や彼を支持する労働者たちに聞いてみたいものなのです。
あなた方は似たような品質の家電製品や車があった場合、安い方を選ばずに高い方を選ぶのか、と。
普通なら、誰だって安い方を買うはずです。
労働者を採用するにしても、安い賃金で喜んで働いてくれる国があれば、そっちに工場を作った方が都合がいいことくらいすぐ分かる筈なのです。
つまり、米国の労働者が中国やメキシコから仕事を取り戻したいと思うのであれば、その方法はただ一つ。
つまり、彼らが得ているのと同じ水準の賃金で我慢するか、彼ら以上に効率よく働くことができるか、というだけなのです。
しかし、トランプ氏がやろうとしていることは、無理やり米国企業のメキシコ移転を阻止したり、或いはメキシコ製品に高い関税をかけるというようなことですから、これは市場経済の原理を無視した暴挙と言う他ありません。
それに、米国経済とメキシコ経済は、既に複雑に絡み合っているというか、相互依存体制が出来上がっているので、例えば、メキシコからの部品の輸入が禁止されてしまうと、米国内での生産活動に支障が生じてしまうのです。
結局、そういった現実が全く分かっていないか、分かっていながらも労働者たちの不満を和らげるためにトランプ氏が一芝居打っただけかもしれないのです。
トランプ氏が公約通りのことをやろうとすれば、経済は大混乱を来すだけではなく、経済界からも総スカンを食らうでしょうし、逆に、公約が実現できないとなれば、労働者たちの失望を招き、支持率の急落を招くことは必至でしょう。
いずれにしても、このトランプ氏の下で米国経済が着実に発展するなんてとても思えません。
そんな次期大統領のところに54万円のゴルフクラブを持参してご機嫌伺いに行った安倍総理は、本当に経済が分かっているのかと疑問に思ってしまいます。
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