利上げが行われても円はむしろ安くなり、株価は上昇した。本当にマーケットは
怖いものだ。誰がこのような事態を予想しただろうか。少なくても、米国の自動車
メーカーは、全く予想しなかったに違いない。さもなくば、日銀の金利引き上げ決
定に歓迎の意を表明することなどなかったからだ。

 では、どうして円安は起こったのか。

 それは、今回利上げが行われたが、次回の利上げは当面は行われることはな
いという思惑が強くなる一方、依然として内外金利差は大きいため、暫くは金利
差に着目した投資に専念できると考えたからだ。

 東京外為市場での取引量のうち今や2割は個人主体の外為証拠金取引で占
められているらしいが、個人投資家は、金利差を背景とした円安基調は変わら
ないと思っているようだ。

 

 いずれにしても米国の自動車メーカーは、何とも言えない表情をしているに違
いない。何故利上げしたのに円安になるのかということに不信感を抱き、政府が
また口先介入をしているのではないか、などと疑っているかもしれない。

 

 ただ、次回の利上げは当面はないという市場の見方は正しいのであろうか。確
かに7月に参議院選挙を控え、動きづらいという要素はあるが、絶対のものでは
ない。

 福井総裁は、今回の利上げに関し、これまでの金利が低くすぎたからと、金利
正常化論を盛んに振りかざした。

 今回政策金利は0.25%引き上げられ0.5%になったが、かつての米国のFFレ
ートのボトムが1%であったことと比較しても、相変わらず異常に低いと言わざる
を得ない。ということからすれば、いつなんどき再度の利上げが起こるとも限らな
いということであろう。

 

 市場は、内外金利差にのみ目を奪われて、円売りドル買いの勢いが強くなって
いるが、米国の貿易赤字は、減少することをしらないということを忘れてはいけな
い。

 円は、ユーロに対しても安値を更新しているが、欧米の円安批判が、今後一層
強まることが予想される。

 

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