2009年05月27日

北朝鮮が、核開発をする理由

 またしても、敵基地攻撃論が叫ばれています。

 お分かりですよね、北朝鮮が核実験をやっているからです。

 「座して死を待つのか」

 敵基地攻撃論を主張する者は、そう言います。

 しかし‥、でもね、と言いたい。 

 それに、3年ほど前にも同じような議論がありました。このブログでも
書きました。

 ということで、3年ほど前の記事を振り返ってみます。


 敵基地攻撃論が、内外で大きな波紋を呼んでいる。

 事の発端は、額賀防衛長官が「法理論的には認められるのではないかと解
釈をしてきたが‥」と述べたからである。

 アメリカのメディアは、これを「先制攻撃論」と受け止めているという。しかし、
敵基地攻撃が認められるためには、「急迫不正の侵害」や「誘導弾等による攻
撃を防衛するのに他の手段がない」などの要件が必要であり、「先制攻撃論」と
は区別されるものであるらしい。

 まあ、そうは言っても、先制攻撃の場合でも、急迫不正侵害の可能性を理由
として挙げる訳であるから、素人からすれば、本当に違うのかと思ってしまう。

 ところで、アメリカとは全く異なる反応を示しているのは韓国であり、「日本の
侵略主義的傾向を表したもので、強く警戒せざるを得ない」と述べている。ま
あ、いくら韓国の現政権の人気が落ち、日本を批判することで人気挽回を図る
作戦かもしれないが、自らの発言内容に恥ずかしくならないものだろうか。

  ただ、こうした韓国の反応を批判するからといって、私が「敵基地攻撃論」を
支持するものではない。全く逆だ。

  それに、頭の体操として「敵基地攻撃論」を論ずるだけならともかく、国際間
の紛争を解決するために戦争を行なうことはしないと決意した憲法との兼ね合
いから考えれば、「敵基地攻撃論」を認めるためには、まず、憲法の改正を考
えるのが本筋ではないかと思ってしまう。

 また、相手がミサイルを発射する寸前に、こちらが自己防衛的に攻撃するわ
けだから、自己防衛の範疇に入り、従って憲法の改正は必要がないとの議論
が成立するにしても、実際問題としては、敵基地への先制攻撃が可能なことを
示すことによって、却って敵基地からのミサイル発射を誘発してしまうという副
作用があることに十分思いを致す必要がある。

 韓国の考え方は全く的外れかもしれないが、ノムヒョン大統領が言うように
「北朝鮮のミサイル発射の状況を超え、事態をさらに悪化させる憂慮がある」と
いうように、敵の過剰反応を誘発する可能性はあるのである。

 弱い犬ほどよく吠えるの喩えのとおり、北朝鮮は、日本を攻撃すると言っては
いるが、日本が専守防衛の姿勢であり続けるのが分っていれば、なかなか攻
めることなどできるものではない。そのことを十分認識すべきである。

  確かに、全く軍備を持たずに平和を実現するということが現実の世の中にお
いては理想的過ぎるのは理解できるところであるが、逆に武力を保有するから
戦争が誘発されることは皆が十分すぎるほど経験してきたところである。

 日本は、やはり専守防衛に徹すべきであり、「敵基地攻撃」など口にしない方
がいいのである。

  日本が国際間の紛争を解決する手段として採用すべきものは、やはり、平
和的な方法である。それは何か。経済制裁である。「制裁」という言葉がついて
いるからケンカを売っているみたいに聞こえるが、単にお付き合いを止めるだ
けのことである。アサリやマツタケは買わない。中古車も売らない。お金の送金
も行なわない。それだけのことである。中国や韓国が北朝鮮とお付き合いする
かどうかとは関係なくていいのである。

 効果がないので意味がないではないかという批判もあるかもしれないが、日
本の意志を示すのが先ず大事なのである。それに日本は北朝鮮にとっても大
きなマーケットであり、日本との経済関係の断絶は大きな損害になるはずであ
る。また、在日の人たちからの送金がストップすることは、大きな痛手となるだ
ろう。

  大体、満足な経済制裁さえ実行できない現在の日本政府が、敵基地攻撃
の議論をすること自体が不思議な感じがするのだが‥。北朝鮮に対する非難
決議案の中に軍事力の行使を入れていることが、余計だったのかも知れない。

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 3年前に、そんなことを書いていたのです。

 基本的な考え方は、今も同じです。


 本日は、以上に加え、何故、北朝鮮が核開発を行うかを考えてみた
いと思います。

 先ず、麻生総理は、言いました。

 北朝鮮の核実験を国際社会は、何故止められないのか、と聞かれ
て、「私の答えられる限界を超えています」と。

 でも、もう少し想像力を働かせて欲しいものです。


 北朝鮮は、何故核開発を行っているのか?

 そもそもは、自国の防衛のためだったと思います。

 朝鮮戦争も経験したわけですから。

 しかし、今は、そのためだけに核開発を行っているのではありませ
ん。

 あれは、ビジネスなのです。

 つまり国に金をもたらす経済活動なのです。

 北朝鮮は、「強盛大国」を目指しています。

 昔、日本が目指した富国強兵みたいなものでしょう。

 経済的に発展したい。外貨を稼ぎたい。

 北朝鮮が、非常に貧しい国であるのは、自分たちが一番よく知って
います。

 何とかして、貧乏から脱したい。

 しかし、金になるものといえば、アサリやマツタケ、或いは、石炭や鉄
鉱石程度。

 でも、何とかしたい。

 いろいろ考えました。

 他の国のお札を、頼まれもしないのに印刷すること。意味、お分かり
ですよね。

 他の国が生産するタバコと似たタバコを作ること。

 しかし、それだけでは十分ではありません。

 外国が買ってくれそうなものを作らないと。

 そう、それが核開発の技術力です。

 世界中には、どういう訳か、北朝鮮からそうした技術を買いたいとい
う国やグループが存在するわけです。


 今回は、新製品の発表のつもりなのでしょうか。

 ですから、国連が派手に反応すること自体も、計算済みのことなので
しょう。

 これで、PR費用が節約できると。

 国連が、本気になって非難決議をし、そして、中国までもが北朝鮮に
対し経済制裁をするようなことになれば話は別なのでしょうが、中国と
の貿易が続けられる限り、国連が何を言おうと、へのかっぱ。

 或いは、アメリカが、核開発をやめろというのであれば、それはそれ
で大いに結構。

 というのも、アメリカの要請を飲むことは、見返りが保証されるという
ことになるからです。

 ということで、北は、自分たちのミサイルが遠くまで飛ぶよとは言い
つつも、本気で撃ち込むことなど考えていないのです。

 そんなことしたら、反撃を受け、国が崩壊してしまいますから。

 そういうことなのです。

 だから、そうした北に対して、日本が、敵基地を攻撃しようなどと準
備すること自体が、的外れというべきでしょう。


 一番効き目があるのは、中国が北との貿易を止めることです。

 或いは、現政権を終わらせ、北と南が一緒になるようにさせることで
す。


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columnistseiji at 10:03│Comments(1)TrackBack(0)北朝鮮 

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この記事へのコメント

1. Posted by 田舎人   2009年05月28日 20:04
先生、私は一ドル93円になったせいだと思います。
GM破綻前にドルの下落はまずい。
ミサイル飛ばせば円は落ちる。

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