突然ですが、貴方に質問です。

 アメリカの大統領はガソリン価格にどの程度影響を及ぼすことができるか?

 さあ、如何でしょう?

 理性的に物事を考える人は、大統領とは言っても、できることは限られていると答えるのでしょうか?

 一方、中には、もし大統領が本気になれば、ガソリン価格に影響を与えるのはそれほど難しくないと答える人がいるかもしれません。どうしてかと言えば、備蓄している原油を放出すれば、どれだけでもガソリン価格は下がる筈だし、或いはガソリンスタンドの経営者に補助金を与えれば、ガソリンは幾らでも安くなるからだ、と。

 では、もう一つ質問をしてみたいと思います。アメリカは二大政党の国である訳ですが、大統領がガソリン価格に影響を与えることができると答える議員の割合が多いのは、どちらの党でしょうか?

 さあ、如何でしょう?

 民主党の議員の方が、ガソリン価格に影響を与えることができると考える人が多い? 多分、そのように答える人が多いと想像しますが、実はそうでもないのです。

 「では、共和党の議員の方が、大統領はガソリン価格に大きな影響力を持つと考えているの?」

 しかし、そうでもないのです。

 「どういうことよ?」

 Well, if you ask Republicans and Democrats what President Obama can do about high gas prices, two-thirds of Republicans says he can do a lot but isn't doing very much. And two-thirds of Democrats say gas prices are largely outside the president's control.

 「もし貴方が、共和党議員と民主党議員に対し、オバマ大統領がガソリン価格が高いことに対し何かできないのかと尋ねれば、2/3の共和党議員は、大統領はやれることがいっぱいあるが、実際には殆どやっていないと答える。そして、2/3の民主党議員は、ガソリン価格は概ね大統領の権限の範囲外の問題だと答える」

 「あれっ、共和党の議員の方が多く、大統領がガソリン価格に影響を及ぼし得ると考えているじゃないの」

 確かに!

 しかし、この質問は最近行ったものであるのです。

  But six years ago there was a Republican president in the White House and gas prices were also high and pollsters asked people the same question. And at that time three-quarters of Democrats said the president had lots of control over gas prices, and fewer than half of Republicans thought the president could do anything about it.

 「しかし、6年前に、共和党から大統領が選出されていたときにもガソリン価格が高騰したことがあり、同じ質問をしたら、その時には2/3の民主党の議員は、大統領はガソリン価格をコントロールすることができると答えたのに対し、共和党の議員の場合には、ガソリン価格をコントロールするために大統領は何でもできると答えたのは、半分以下であった」

 以上は、アメリカの公共ラジオ放送のNPRが報じたダートマスカレッジのBrendan Nyhan博士の調査結果なのですが‥

 我々はともすれば、共和党とか民主党というレッテルを貼って、その党や党員の考え方を判断しがちであるのですが、現実は必ずしもそうではなく、両党の考えも、そのときの状況に応じて適当に変化するということであるのです。

 つまりガソリン価格の高騰は国民にとっては大変な嫌なものであり、従って、そのガソリン価格の高騰を放置する政権を批判するために、野党の議員はいつも「やるべきことがあるのに大統領は何もしない」と批判する傾向があるということです。

 つまり、共和党だ民主党だなんて言ったって、経済政策にそれほど大きな違いが生じるという必然性は必ずしもないということです。


 「で、大統領はガソリン価格をコントロールできるの?」

 一時的にはコントロールすることができても、長期的には難しということだと思います。それに一時的にコントロールすることができても、そのためには何らかの犠牲が求められることになるでしょう。

 ガソリン価格が上がるのが嫌なら、ガソリンの消費量を少なくすることが第一です。

 電力会社が電気代を上げることに対して抗議をしたいのなら、電気の消費量を減せばいいのです。

 「でも、それが難しいのよ!」





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