8月も残すところ僅かになりましたが、荒れるかと思われた市場も今のところはむしろ落ち着いているのです。
でも、市場の動向に関心のある方は、まだ注意を緩めてはいないでしょう。
そうなのです。今週末行われるジャクソンホールでの講演で、バーナンキFRB議長がどんなことを話すのかが注目されているのです。
では、具体的に何に市場は注目しているかと言えば‥ズバリ、QE3にバーナンキ議長が言及するかどうか、と。
ところで、私思うのですが、市場動向に関心のある人は別にして、そうでない人は、QE3と言われても、「それなんだっけ?」と。もちろん、QE3について説明すれば、「ああ、そうだった」なんて思い出して頂けると思うのですが‥
そこで、本日は、QE3について少し復習をしてみたいと思うのです。
先ず、QEですが、これは何と訳したらいいのでしょう?
「量的緩和策では?」
まあ、そのような理解が一般的だと思うのですが‥ただ、FRB自身は、巷間QE3と呼ばれるものは、large-scale asset purchases、つまり、長期国債等の資産の大量購入策であると言っているのです。
つまり、連銀が市中銀行の保有する長期国債を大量に購入し、その結果、市場には大量の資金が放出されることになる、と。
では、QE3の3にはどんな意味があるのでしょう?
これは、第三3弾ということで、これまで2回、こうした長期国債の大量購入策が実施されたきたということなのです。
先ず第一弾は、リーマンショック後の金融システム不安を鎮静化させる目的で、2008年11月から2010年3月にかけて行われました。ただ、当時この施策はQEと呼ばれていたのではなくTARP(タープ)と呼ばれていたのです。
TARPとは、troubled assets relief programの略で、不良資産救済プログラムと訳され、つまり、当時、資金繰りに窮するようになった市中銀行をFRBが救済するために、彼らが保有する資産をバンバン買い上げたのです。
第二弾は、2010年の8月にジャクソンホールのシンポジウムでバーナンキ議長によって公表され、実際には2010年11月から2011年6月まで行われたのです。
そして、このQE2は何故実施されたかと言えば、ゼロ金利政策を既に採用するなかでこれ以上短期金利を引き下げる余地のない連銀が、物価の下落等、日本のかつての轍を踏まないようにと、大量に資金を投入することが経済回復に寄与するだろうとの判断からなされたものなのです。
「第二弾のQE2は、ジャクソンホールで公表されたから、今回のジャクソンホールでの講演も注目を浴びているのね」
そのとおり。そして、ここでお分かりのようにQE1とQE2では全く目的が違うのです。ただ、後になって振り返ってみたら、TARPも、市中銀行が保有する国債等を大量に買い上げたというので、QEという呼ばれ方をするようになったのです。
いずれにしても、こうしてQE3が今後行われるかどうかが今大いに市場では注目を浴びているのですが、では、国債の購入はどのようなメカニズムを通じて、経済の回復に寄与すると考えられるのか?
日本でも、日銀が大量に国債を購入すべきだ‥なんて議論が最近聞かれることがありますが、貴方はどう思いますか?
日本の場合には、日銀が大量に国債を購入し、その見返りに市場に大量のマネーが供給されることになれば、物価が上昇したり或いは円安になったりして、その結果、デフレからの脱却が図られるというものなのですが、アメリカでは事情が違うのです。
というのも、アメリカは、QE2を実施したときと事情が異なり、今はデフレの恐れなど殆どないからです。つまり、アメリカの場合には、インフレ率が上がることはむしろ回避しなければならない、と。
だとすれば、長期国債を大量に購入する目的は何なのか?
そのことに対し、バーナンキ議長は次のように言うのです。
連銀が大量に長期国債を購入することにすれば、長期国債の価格が上昇し、それは長期国債の利回り、つまり長期金利が低下することを意味する。そして、長期金利が低下すれば、住宅投資や、企業の投資が誘発されることになり‥経済回復に寄与するであろう、と。
まあ、理屈はそうであるのかもしれませんが‥でも、何かおかしいと思いませんか?
というのも、アメリカの長期金利は、昨年秋、それまで壁とみられていた2%を下回り、今でもユーロ危機を背景に、未曾有の低金利水準の状態が出現しているからなのです。
つまり、米国の長期金利はこれまでにないほど低くなっている、と。
なのに、何故それ以上長期金利を下げる目的で大量の長期国債を購入する必要があるのか、と。
でも、そんな理屈はどこへやら‥市場は、ただQE3が行われるかにだけ関心が集まっているのです。
では、どうしてQE3に関心が集まるのか?
それは、QE3が行われることになれば、それは更なる米国の金融緩和を意味し、従って、それに応じてドル安になるということで‥皆、ギャンブルを楽しんでいる訳なのです。
米国も経済回復のための有効な手段がないのだろう、と思う方、クリックをお願い致します。
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そうなのです。今週末行われるジャクソンホールでの講演で、バーナンキFRB議長がどんなことを話すのかが注目されているのです。
では、具体的に何に市場は注目しているかと言えば‥ズバリ、QE3にバーナンキ議長が言及するかどうか、と。
ところで、私思うのですが、市場動向に関心のある人は別にして、そうでない人は、QE3と言われても、「それなんだっけ?」と。もちろん、QE3について説明すれば、「ああ、そうだった」なんて思い出して頂けると思うのですが‥
そこで、本日は、QE3について少し復習をしてみたいと思うのです。
先ず、QEですが、これは何と訳したらいいのでしょう?
「量的緩和策では?」
まあ、そのような理解が一般的だと思うのですが‥ただ、FRB自身は、巷間QE3と呼ばれるものは、large-scale asset purchases、つまり、長期国債等の資産の大量購入策であると言っているのです。
つまり、連銀が市中銀行の保有する長期国債を大量に購入し、その結果、市場には大量の資金が放出されることになる、と。
では、QE3の3にはどんな意味があるのでしょう?
これは、第三3弾ということで、これまで2回、こうした長期国債の大量購入策が実施されたきたということなのです。
先ず第一弾は、リーマンショック後の金融システム不安を鎮静化させる目的で、2008年11月から2010年3月にかけて行われました。ただ、当時この施策はQEと呼ばれていたのではなくTARP(タープ)と呼ばれていたのです。
TARPとは、troubled assets relief programの略で、不良資産救済プログラムと訳され、つまり、当時、資金繰りに窮するようになった市中銀行をFRBが救済するために、彼らが保有する資産をバンバン買い上げたのです。
第二弾は、2010年の8月にジャクソンホールのシンポジウムでバーナンキ議長によって公表され、実際には2010年11月から2011年6月まで行われたのです。
そして、このQE2は何故実施されたかと言えば、ゼロ金利政策を既に採用するなかでこれ以上短期金利を引き下げる余地のない連銀が、物価の下落等、日本のかつての轍を踏まないようにと、大量に資金を投入することが経済回復に寄与するだろうとの判断からなされたものなのです。
「第二弾のQE2は、ジャクソンホールで公表されたから、今回のジャクソンホールでの講演も注目を浴びているのね」
そのとおり。そして、ここでお分かりのようにQE1とQE2では全く目的が違うのです。ただ、後になって振り返ってみたら、TARPも、市中銀行が保有する国債等を大量に買い上げたというので、QEという呼ばれ方をするようになったのです。
いずれにしても、こうしてQE3が今後行われるかどうかが今大いに市場では注目を浴びているのですが、では、国債の購入はどのようなメカニズムを通じて、経済の回復に寄与すると考えられるのか?
日本でも、日銀が大量に国債を購入すべきだ‥なんて議論が最近聞かれることがありますが、貴方はどう思いますか?
日本の場合には、日銀が大量に国債を購入し、その見返りに市場に大量のマネーが供給されることになれば、物価が上昇したり或いは円安になったりして、その結果、デフレからの脱却が図られるというものなのですが、アメリカでは事情が違うのです。
というのも、アメリカは、QE2を実施したときと事情が異なり、今はデフレの恐れなど殆どないからです。つまり、アメリカの場合には、インフレ率が上がることはむしろ回避しなければならない、と。
だとすれば、長期国債を大量に購入する目的は何なのか?
そのことに対し、バーナンキ議長は次のように言うのです。
連銀が大量に長期国債を購入することにすれば、長期国債の価格が上昇し、それは長期国債の利回り、つまり長期金利が低下することを意味する。そして、長期金利が低下すれば、住宅投資や、企業の投資が誘発されることになり‥経済回復に寄与するであろう、と。
まあ、理屈はそうであるのかもしれませんが‥でも、何かおかしいと思いませんか?
というのも、アメリカの長期金利は、昨年秋、それまで壁とみられていた2%を下回り、今でもユーロ危機を背景に、未曾有の低金利水準の状態が出現しているからなのです。
つまり、米国の長期金利はこれまでにないほど低くなっている、と。
なのに、何故それ以上長期金利を下げる目的で大量の長期国債を購入する必要があるのか、と。
でも、そんな理屈はどこへやら‥市場は、ただQE3が行われるかにだけ関心が集まっているのです。
では、どうしてQE3に関心が集まるのか?
それは、QE3が行われることになれば、それは更なる米国の金融緩和を意味し、従って、それに応じてドル安になるということで‥皆、ギャンブルを楽しんでいる訳なのです。
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