軽減税率の導入を声高に叫ぶ党があります。軽減税率を一貫して主張してきたのは自分たちの党だけだ、と。

 どう思いますか? 軽減税率の導入に賛成しますか?

 確かに生活必需品に対して軽減税率を導入するということは、貧しい人々を支援するものであるという見方もできるのですが…私は大いに疑問だと思うのです。

 というのも、貧しい人々が購入するモノやサービスは何も軽減税率が適用されそうなものばかりではないからです。つまり、貧しい人々であっても、必需品とは思われないものや、やや贅沢な品物と思われるものを買う時もあるからです。

 貧しい人でもというか、どんな人でも夏はビールを飲みたくなるし…冬になれば日本酒を飲みたくなるでしょう。或いは焼酎のお湯割りやウィスキーの水割りを。だけど、そのようなアルコール類については、軽減税率どころか特別な税が加算されているのです。

 だとすれば、我々消費者にとって大事なことは、全体でどれだけの税負担がかかるかであって、我々が購入する品物のうち、どのような品物が課税されてどのような品物が課税されないかはそれほど重要なことではないのです。

 早い話、消費税率を11%に引き上げるとともに軽減税率を導入する案と、消費税率を10%に引き上げ軽減税率は導入しない案があったとして、どちらの方が貧しい人々に優しい税制度だと言うことができるでしょうか?

 仮に軽減税率を導入せずに消費税の税率を10%に引き上げる案の方が、全体としての税負担が軽くなるのであれば、別に軽減税率を導入しなくてもその方を選択したいと考える人々が多いのではないのでしょうか。

 あれっ、今貴方は、消費税率を10%に引き上げるとともに軽減税率を導入すればいいではないかと考えませんでしたか?

 しかし、軽減税率を導入すれば、税収が見込みどおり上らないので、消費税率を例えば11%とかにしなければならなくなってしまうのです。

 それに…現実には、消費税率を10%に引き上げたところで基礎的財政収支の均衡を取るには程遠いのです。つまり、本当であれば、もっともっと消費税率を引き上げる必要があるのです。従って、仮にここで軽減是率を導入するならば、それによる税収の目減り分を補うために消費税率をさらに引き上げる必要に迫られるだけの話なのです。

 また、私がいつも言っているように、仮にコメに軽減税率を適用しようとしても、コメにも安いコメと高級なコメがあるのに、どこで線引きをするのでしょうか? それとも、貧乏な人には手が出ない高級なコメ、例えば5キロで1万1千円以上もする
南魚沼産極上有機米にも軽減税率を適用するのでしょうか?

 野菜など生鮮食品に軽減是率を適用する場合、例えば、マツタケや季節外れの高級なスイカなども適用するのでしょうか?

 新聞社は、新聞が民主主義を育てるのに必須の手段だからという理由で軽減税率の適用を主張していますが、そのようなことを言うのであれば、他の商品に関しても、いろんな言い分が成り立つのです。パソコンだって、インターネットの通信料金だって、有益な情報を得たり、自由に意見を言ったりするための必須の手段であるからです。

 パソコンや通信料金にも軽減税率を適用しますか?

 私には、軽減税率の適用を叫んでいるのは、単なる人気取りにしか思えないのです。

 本当に貧しいひとたちのためには生活保護制度もあることですし…



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