アベノミクスが採用されてまる2年が経過した訳ですが、そのアベノミクスの評価が真っ二つに分れているような気がします。
 
 では、アベノミクスの評価は何を基準として考えればいいのか?

 安倍さんは、実質経済成長率を2%ほどに引き上げることが目標だったと思うのですが…

 第二次安倍政権発足後の実質経済成長率は、次のとおりです。

 2013年度:2.1%

 どう思いますか? 目標の2%を超えているから合格?

 でも、2013年度ということは、2014年4月の消費税増税直前の駆け込み需要の影響が現れているので、それをそのまま受け止めることはできないのです。ということで、2013年の実質経済成長率をみると…

 2013年:1.6% 

 2013年は目標には達していないのです。

 因みに、2014年度に入ってからの経済成長率に関しては、消費税増税の影響が及んでいるので、何とも判定しがたいことはご承知のとおりです。

 では、ちょっと違った観点から考えてみることにしたいと思うのですが…1人当たりのGDPランキングはどうなっているのでしょうか?

 何故1人当たりGDPを見るかと言えば、国によって人口が増えつつある国とそうでない国があるのでGDPの伸び率を単純に比較するのは適当でないと思われるからです。

 グラフをご覧下さい。

1人当たりGDPの推移

 日本、米国、ドイツ、中国の4か国を抜き出してみました。

 かつて、我が国の1人当たりGDPは、何と大きかったことか!

 それがですね、アベノミクスの採用とともに円安になったせいで、2013年の1人当たりGDPはこのようにガクンと減少してしまっているのです。世界ランキングも、前年の13位から19位へと転落。

 そして、その後も円安が進んでいるので、2014年はもっとランクが落ちていることが予想されるのです。

 円安のせいで、海外旅行をするにしてもかつてのような贅沢はできなくなりましたし、海外の製品も、今までより多くのお金を出さなければ買えなくなってしまったのです。

 まあ、このようなことを考慮に入れれば、アベノミクスが成功したとはとても言えないと思うのですが…如何でしょう?

 やっぱり円安に頼るなんてことではなく、真の技術力のアップに励むことが必要なのです。



 1人当たりGDPのランクがこんなに落ちるなんて、寂しいと思う方、クリックをお願い致します。

 ↓↓↓
 人気ブログランキングへ