昨日、読売新聞が次のような記事を流しているのに気が付きました。

 「「タンス預金」78兆円…19四半期連続で増加

  日本銀行が19日発表した2016年9月の資金循環統計(速報)によると、個人(家計部門)が持つ金融資産の残高は、9月末で前年同期比0・6%増の1752兆円だった。

 このうち、現金は同4・8%増の78兆円と19四半期連続で増えた。長引く低金利で資産運用が難しくなり、お金を金融機関に預けても利息が増えないと考える個人が、現金を手元に置く「タンス預金」を積み上げる傾向が続いている。 (2016年12月19日)」

 我が国では、タンス預金が増え続けており、2016年9月末現在で78兆円にもなっているというのです。

 でも、おかしいですよね。

 というのも、タンス預金と言えば、使う当てのないお金で、銀行に預けず自宅の金庫やタンスなどに貯め込んでいるお金をいうからです。

 つまり、毎日の買い物などに使用する財布に入れているお金は、タンス預金には含まれないのです。

 しかし、78兆円という数字は個人が保有する現金の総額であって、当然のことながら財布に入っているそうしたお金が含まれているので、78兆円が全てタンス預金ということにはならないのです。

 それに、日本銀行によれば、タンス預金というのは、非取引需要のために家計部門が退蔵しているお金で、1万円札で保有しているもののみをカウントしているというのです。

 そのような定義に該当するタンス預金は、第一生命経済研究所によれば今年の2月時点で、約40兆円ほどに達している、と。

 どうしてこんな単純なことに記事を書いた記者や編集者は気が付かないのでしょう?

 それに、こんな記事を書いているのは読売だけなのです。

 おかしいと思ってチェックしていると…

 読売は、過去にも同じような記事を書いていることが判明しました。

 「市中のお札84兆円!…金融緩和とたんす預金」

  「2011年末に人々の財布や企業の金庫の中などに保有されたまま、年を越す日本銀行券(お札)の総額は、前年末より2%多い83兆9968億円となり、2年連続で過去最高を更新した。

 日銀が30日発表した。

 日銀が市場に多くのお金を供給する金融緩和策を拡大する一方で、一般家庭では、超低金利のため現金を銀行などに預けずに家で保管する「たんす預金」が増えているためとみられる。

 景気の先行きが不透明で、企業が急な出費に備え、手元に置くお金を増やしていることも理由のようだ。

(2011年12月30日 読売新聞)」
 
 今、同じような記事と言いましたが、でも、よく読むと微妙に違っているのです。

 後者の記事は、タンス預金が84兆円あると言っているのではなく、世の中に流通しているお札の量が84兆円に達しているが、それはタンス預金が増えたからではないか、と。

 恐らく、昨日の記事を書いた記者は、以前の記事を勘違いして、世の中に出回っているお金が全てタンス預金だと早合点しているのではないのでしょうか?


 読売新聞に言いたい!

 記事の書き方が、雑になっているのではないか、と。



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