ロイターの記事です。

 世界経済が勢いを増し、原油その他のコモディティ価格が数年ぶりの高値を付けているため、インフレが進むと有利になる米物価連動国債(TIPS)の人気が高まっている。
 
 市場では、主要国の中央銀行が何年も達成できなかった2%のインフレ率が、米国で久々に実現するかもしれないとの見方が広がってきた。そうなればTIPSは今年、通常の米国債よりも高いリターンをもたらしそうだ。

 ニュー・センチュリー・アドバイザーズのシニア物価アナリスト、コム・クロッカー氏は「世界同時景気拡大が起こっており、インフレは上昇に向かっている」と言う。
 
 如何でしょうか?

 確かに、先日ご紹介したようにエネルギー価格が上昇傾向にあるのはそのとおりですが、物価連動国債の人気が上がっているからとか、長期金利が上がっているからといって、必ずしもインフレ率が高まるかと言えば…

 断言するのは難しいと思います。

 というのも、今起きている長期金利の上昇、イコール国債価格の下落は、株価上昇の裏返しの面があるからです。

 また、NYダウが高値を更新しているでしょう?

 つまり、株投資の魅力が増している、と。

 で、株投資が相対的に有利になれば、当然のことながら債券投資が相対的に不利になるということで、価格は低下する、と。

 そして、価格が低下するということは、金利が上昇することを意味し…そして、金利が上昇するのは、物価上昇の兆しではないかと思われれているだけのことなのです。

 もちろん、物価が上昇すれば遅かれ早かれ金利は上昇する訳ですが、金利が上昇するからといって必ずしも物価が上がる前兆ではないのです。

 それに、長期金利が上がっているとはいっても、歴史的にみたらまだまだ低い水準にある訳です。

 長期金利が3%を超え、さらに上がるようになれば別でしょうが…まだ、インフレが起きると断定するのは危険な気がします。



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