羽鳥慎一のモーニングショーという番組がありますが…

 司会の羽鳥さんが今休んでいて、宇賀ちゃんが頑張っています。

 で、その番組に司会者とともに毎日出演するのが玉川徹。

 この人、基本的には反権力で、森友疑惑や加計疑惑も追及してきた人なので本来悪くは言いたくはないのですが…

 でも、ちょっとずれたところもあるのです。

 本日のモーニングショーは、ふるさと納税に関する総務省の返礼品規制を問題視していました。

 野田総務大臣の発言を基に番組を進めていた訳ですが…

 野田総務大臣の発言です。


 「依然として一部の地方団体において通知に沿った対応が行われていない実態があります。大変残念なことではありますが、これまでと同様に見直し要請を行うだけでは自発的な見直しが期待できない状況です」

 「通知に従って返礼品の見直しを行った団体からは、「正直者が馬鹿を見ないようにしてほしい」との切実な声をいただいております」

 「過度な返礼品を送付し、制度の趣旨を歪めているような団体については、ふるさと納税の対象外にすることもできるよう、制度の見直しを検討することといたしました」

 「現在、ふるさと納税制度は存続の危機にあります。このまま一部の地方団体による突出した対応が続けば、ふるさと納税に対するイメージが傷ついて、制度そのものが否定されるという不幸な結果を招くことになりかねません」
 
 玉川氏は、こうした野田大臣の発言はおかしいと主張します。

 私も、同様に野田大臣の発言はおかしいと思います。でも、その意味は全く異なります。

 玉川氏は、地方自治体が知恵を出し合って税収(寄付金)を増やす努力をすることのどこが悪いのかと言います。

 そもそもこの制度は、
国や都市部に税収が集中してしまう構造を改めるために始めたものではないか、と。この制度が都合が悪いというのは、官僚の立場に立った考え方であって、彼らの財源配分権が侵されるから都合が悪いと言っているだけではないのか、と。

 私は、そうは思いません。もっとも各地方自治体が知恵を絞って税収等の確保に努力することには大賛成です。

 しかし、このふるさと納税という制度を利用して各自治体が競争し合っても、全体としてみたら却って不利な状況になるだけなのです

 合成の誤謬というやつですね。

 私は、野田大臣の、ふるさと納税が存続の危機にあるという言い方に対して、大変違和感を感じています。

 というのも、私の考えは、このふるさと納税はまったくインチキな制度であるから即刻廃止しろというものですから。

 存続の危機、おおいに結構だ、と。

 何故私がこの制度に反対するのか?

 それは、さきほども言いましたように、各自治体が少しでも税収(形は寄付金ですが…)を増やそうと極限まで競争し合うと、結局、幾ら名目の税収(寄付金)は増えても、本当に手元に残る税収(寄付金)は少しも増えない結果になってしまうからです。

 今、和牛を始めとする特産品などの返礼品目当てで自分の住んでいる自治体以外の自治体に寄付をする人が増えています。

 つまり、ふるさと納税が増えているのです。

 でも、ふるさと納税によって税収(寄付金)が増えている自治体はいいのですが、東京など多くの都市部では税収が落ちてしまっているのです。

 玉川氏は、これは努力の結果であるからいいことだと考えているようです。

 しかし、何故そのような結果になっているかと言えば、東京23区などはこれまでふるさと納税に基本的に反対の態度を取ってきたために、ふるさと納税に伴う返礼品競争にも二の足を踏んでいたからです。

 ただ、余りにも税収の落ち込みが激しいので、東京23区は来年からふるさと納税を積極的に活用したいという考えに変わってきています

 もし、東京都23区が、ふるさと納税を利用して有名になった地方自治体を見習って過大な返礼品を贈るようになったらどのようなことになるでしょうか?

 区の税収が増えなくてもいいから減ることだけを回避しようとしたら、寄付金に対する返礼率を限りなく上げてくる筈です。そうすると、全国の自治体の返礼率は限りなく上がってしまい、このふるさと納税は何の意味もなくなってしまうでしょう。

 もちろん、税金を払う立場の納税者からしてみれば、返礼率が上がるのでいいことだらけなのですが…

 そうです、今まで以上に返礼品の量と中身が充実してくる、と。

 しかし、そうやって返礼品の量と中身が充実すればするほど、自治体の手元に残る税収(寄付金)は少なくなってしまうのです。

 野田大臣が、ふるさと納税が存続の危機にあると発言したのは、東京23区が本格的にこのふるさと納税を利用した寄付金争奪戦に参入することが明らかになったので、なんとかしなければ共倒れになってしまうという危機感から発したものだと考えます。

 そもそも本当の意味での寄付でもないのに、寄付金と呼ぶこともおかしい訳ですし、また、その寄付金によって多額の所得控除が認められることもおかしいと思うのです。

 

 
 ふるさと納税で得をするのは多額の納税をしている高額所得者であるので、結局、金持ち優遇税制だと思う方、クリックをお願い致します。
 ↓↓↓