米国の株価が急落したということで、日経平均も大きく下げています。

 何が起きているのでしょうか?

 ウォールストリートジャーナルが報じています。日本語は私の仮訳です。
 
Quickening Retreat From Tech Sinks Market

「ハイテク関連株式からの撤退が加速」

Dow Industrials plunge more than 800 points, Nasdaq loses 4% in biggest decline in months

「ダウ工業株価は800ポイント以上下げ、ナスダックは4%の下げとなり、ここ何か月で最大の下げとなる」

The Dow industrials extended their steepest October retreat since the financial crisis Wednesday, posting an 832-point decline that raises fresh concern about the health of the nine-year-old bull market for stocks.

「NYダウが水曜日、832ポイントの下落と金融危機以来の急落となり、9年間にも亘り続いているブルマーケット(強気相場)の健全性に改めて疑問を投げかけている」

The selling was led by the technology shares that have fueled much of the 2018 advance in U.S. stocks, with Netflix Inc. NFLX -8.38% dropping 8.4%, Amazon.com Inc. AMZN -6.15% declining 6.2% and Apple Inc. AAPL -4.63% off 4.6%. Combined the three companies shed nearly $120 billion in market value on Wednesday.

「売りは、2018年の株価上昇の原動力となってきたハイテク関連株によるものであった。ネットフリックスは8.4%、アマゾンは6.2%、アップルは4.6%の下げとなった。これら3つの株式を合計すると、水曜日に市場価値が1200億ドル(約13兆円)ほど失われたことになる」

Selling accelerated toward the end of the day and losses spread well beyond tech stocks; bank stocks were pummeled along with companies exposed to global trade such as Caterpillar Inc.

「売りは当日の終わりにかけて加速し、損失はハイテク関連株以外にも広がった。キャタピラーと共に銀行株も下落した」

Investors turned to shares deemed likely to do better in tougher economic times, such as utilities companies. That rotation out of tech and other growth stocks has been sparked in part by the recent jump in government bond yields and the Federal Reserve’s interest rate increases.

「投資家の関心は、不況時に強いガス、水道などの公益事業会社に向かった。ハイテク関連株や他の成長株からシフトが起きたのは、国債の金利が上昇していることや連銀の利上げが一因となっている」

When asked about Wednesday’s market decline, President Trump said “the Fed has gone crazy.”

「水曜日の株価急落について問われたトランプ大統領は、連銀は狂っていると述べた」

The Fed’s more-restrictive stance has joined with other signals to unsettle investors even as major U.S. indexes rose to new highs. The market’s worries aren’t all aligned—some investors are worried a strong economy will lead the Fed to rate increases that hurt stocks, while others on Wednesday pointed to recent indicators in housing and autos that suggested the economy is losing steam. A shared concern, however, is that trade tensions between the U.S. and China appear to be worsening and that a slowdown in the Chinese economy could spill over into global markets.

「連銀のより引き締め的な姿勢が他の要素と共に投資家を不安にさせている。主要な指標は記録を更新しているのにである。市場の動揺は収まっていない。力強い経済が連銀に金利を引き上げさせるので、そうなると株価には悪影響を与えると心配する者もいる。その一方で、住宅や自動車関連の動きをみると、景気の勢いが弱まっていると見る者もいる。但し、共通しているのは、米中間の貿易摩擦であり、それによって中国の景気が悪化すると世界市場に悪影響を与えるというものである」

Chinese authorities have stepped up their efforts to keep money flowing in the world’s second-largest economy amid concerns about the ramifications of a yearslong increase in Chinese debt issuance.

「中国当局は、中国の債務増大の影響が心配されるなか、世界第二の経済に資金を呼び込む努力をしてきている」

The result: A simultaneous selling of 2018’s biggest stock-market winners in the U.S.

「結果として、米国で上昇を続けてきた株価が同時発生的に売られた、と」


 景気が良いので、連銀が利上げをする、と。

 これは分かりますよね?

 景気に過熱感が出ているのに、それを放置するとインフレになり、却ってよくないことになってしまうからです。

 むしろ過熱感を冷ます方が、景気拡大が長続きする、と。

 しかし、その一方で、利上げをすると経済に冷や水をかけてしまうかどうかは別として、少なくても株価にはマイナスに働くという見方がある訳です。

 株式と国債のどちらに投資した方がリターンが大きいかと考えた場合、今のように国債の金利が急上昇しているときには、一時的であっても株式より国債の方がリターンが大きくなるのではないか、と。

 そうして、そのような考え方をする投資家が増え、行動に移ると、一気に株価が低下する、と。

 今回の下げは、そうした判断が自動的になされ、そしてまた自動的に株価売られたという見方が強いのです。

 いずれにしても、今回の株価の急落に対して、トランプ大統領は、連銀の利上げを批判しています。

 でも、ですね…

 トランプ大統領が、大統領候補者時代に、何と言っていたか覚えていますか?

 連銀の緩和政策によって、株価のバブルが発生している、と。

 低金利政策はおかしいのであって、利上げをすべきだと言っていたのです。

 言っていることが全く逆。

 私に言わせたら、これだけ米中間で関税を引き上げている訳ですから、景気が悪くならない方が不思議なくらい。

 だったら、この位株価が下げても少しもおかしいことはありません。

 むしろ、織り込み済みの話と言っていいでしょう。



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