悲観的ムードの大発会でしたが、NY市場では株価が大きく反発したということで、私は驚いてしまいました。

 NYダウが前日と比べ746.94ドルも上昇し、23,433.16ドルまで回復しています。

 一体何があったのでしょうか?

 好材料がいろいろと明らかになったようなのです。

 先ず、12月の雇用統計が発表されましたが、非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る31.2万人の増加となったこと。平均時給も前年同月比3.2%も増加しています。

 次に、FRBのパウエル議長が、バランスシートの圧縮について「変更をためらわない」と発言し、利上げのペースが遅くなると受け止められたこと。

 さらには、米中間で貿易問題に関する次官級協議の開催が決まったこと。


 納得が行ったでしょうか?

 私は、もう何年も前から、ジェットコースター相場と呼んでいるのですが…

 つまり、急降下したと思ったら、また上がり出し、上がったと思ったら、急にまた下がり出す、と。

 今回も全くそのような情況が繰り広げられているのです。

 マーケットは一体何を考えているのか、と。

 どう思いますか?

 私は、目先のことだけ考えるだけで、明日のこととか、1か月後のこととかについては何も考えていないと思っています。

 でも、儲けることだけは考えている、と。

 つまり、儲けるためには将来のことなど考えても意味がない、と。今どのような流れになっているかについて的確に判断し、即座に行動することこそ重要だ、と。

 今この瞬間上がり基調にあるのか、それとも下がり基調にあるのか、と。

 そして、他の投資家よりも先に行動に出ることができれば、損失を最小限度にすることができ、そして、儲けを少しでも大きくすることができる、と。

 市場参加者の多くがそのような考えで行動するならば…

 上がり出すと勢いづいたように上がり、下がり出すと勢いづいて下がることが多くなるのです。

 もし、それである程度の成果を出せるのなら、何も文句はないでしょ?

 明日どうなるのか、1か月後どうなるのか、1年後どうなるのかを真剣に考えるよりも、今どうなりつつあるのかで勝負に出る、と。

 そのように考えれば、最近の株式相場の動きについても少しは納得がいくものと思われます。

 但し、それだけでは、今後の、つまり1か月後、半年後の株式相場がどうなっているかについては全く分からないとしか言いようがありません。

 よく、株価は将来の、例えば半年先程度の景気を織り込んでいるなんて言いますが…もし、それが正しいのであれば、1日前の株価の大幅低下も、そして、翌日の株価の大反発も全く説明が付かないのです。

 そうでしょう?

 だから、株価は将来の景気を織り込んでいるなんていう話は、過去には通用したとしても今では全く当てにはならないのです。

 いずれにしても、今回、雇用統計は予想外に明るい材料となりましたが、景気はそろそろピークアウトすると見られていますし、それからパウエル議長の発言も割り引いて考える必要があると思います。

 何故かと言えば、今回のパウエル議長の発言は、トランプ大統領の意向を尊重した結果だと思うのですが、ただ、連銀の任務は、物価の安定と雇用の最大化である以上、上に述べたように賃金が3%以上のペースで上昇している状況でインフレ発生のリスクを無視するようなことは到底できないからです。

 つまり、株価よりもインフレが起きないことを重視すべきだ、と。そうなれば、徐々に利上げすることが必要である、と。

 米中間の貿易交渉にしても、幾ら次官級の交渉が始まるとは言え、そんなに容易にトランプ大統領が納得することはない筈です。

 となれば、また暗い材料が発表され、株価が急落することもあり得る、と。




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