損切りって、何のことかお分かりでしょうか?

 分かる人ならば、自動損切りってことも理解できると思います。

 でも、損切りの意味が分からない人には、自動損切りも何を意味するか分からないでしょう。

 では、ロスカットは如何でしょう?

 「同じじゃないのか?」

 確かに同じことを意味します。

 で〜、その意味ですが、例えば株価が急落していて当分上がる見込みがないときなどに、それ以上の損失を被らないように手じまいをすることを意味します。つまり、保有している株を処分してしまう、と。

 そうなると、その後どれだけ株価が低下しようとも、もはや損失がそれ以上に拡大することはなくなる、と。

 為替取引に関しても、例えばドル安円高が続く中で、ドルのポジションを保有し続けると、損失が拡大する恐れがあるので、そのような場合もドルを売ってロスカットを行う、と。

 で〜、どのような場合に損切を行うかをあらかじめルール化したものが、ロスカット・ルールと呼ばれるものなのです。

 例えば、株価が1割以上落ちると損切を行うものと、決めておく、と。

 そして、最近のAIの普及によって、そのような損切を自動的に行うのが自動損切り。

 日経の記事をご覧下さい。

 3日の外国為替市場で、円相場に異変が起きた。わずか1分で1米ドルに対して4円も上がり、1ドル=104円台と約9カ月ぶりの円高・ドル安水準になったのだ。年初の薄商いで為替が動くことはよくあるが、急騰を招いたのは個人と人工知能(AI)。円安に安住した個人投資家が狙われ、それを見たAIが損切りに動いて異変に拍車をかけた。

 如何でしょうか?

 これ以上、損失を拡大させたくないと思う投資家が増えれば増えるほど、売りが勢いを増すので、株価は益々下がる、と。そして、ドル円は益々下がる、と。

 ということで、こうした行為が相場の乱高下を招く一因となるのです。

 このブログをお読みになっている皆さんのなかには、こうした自動損切り等は、AIの影響で最近始まったと思っている人も多いかと思いますが…

 実は、私の記憶では平成3年頃にはプログラム売買などと呼ばれる手法が流行り出していたので、コンピュータを使った自動売買は、結構古くならあるものです。

 ところで、こうした相場の乱高下が起きたとき、お役人がよく使うのが、投機筋が動いている、というような言い方です。

 年初の円高ドル安に関しても、「投機的な動きがあるかじっくり見ていきたい」なんて財務省の財務官が発言しています。

 投機筋とか投機という言葉を使うと、何か胡散臭いことを企んでいる投資家がいるようなイメージを与えると思うのですが…

 でも、よくよく考えると、その実態は損失を拡大しないようにするための防衛手段であったりするのです。

 それに、今はどうなっているか知りませんが、かつて金融庁は、ロスカットルールを整備していなかったり、損切が遅れたために損失を大きく膨らませたような証券会社等には、検査に入った際、損切を何故行わなかったのかと指摘することが普通だったのです。

 おかしいでしょう?

 役所の言うことと、実際にやっていることの整合性の取れていないからなのです。

 だって、一方では乱高下を加速するロスカットを薦めながら、他方では、投機筋が動いているなんてことを言い出すからです。

 いずれにしても、自動損切りが盛んになればなるほど、相場が乱高下することは益々増えるのです。



 ところで、本日は株価がまた下げていますね?

 
  
 

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