K字回復なる言葉に気が付きました。
ロイターの記事です。
コラム:中国が貢献する日本のK字回復、米欧勢も注目し株高に 田巻一彦[東京 19日 ロイター] - 業種によって明暗が分かれる現在の日本経済の姿は「K字回復」と呼ぶことができる。L字に転落しなかったのは、先行して景気拡大が続く中国経済からの恩恵を製造業が享受したからだ。その日本経済のメリットを認識した米欧系の投資家が足元で日本株を買い上げ、日経平均はいったん3万円台を回復した。日米欧の超金融緩和政策はしばらく継続するとみられ、K字回復の下での株高基調も当面は維持されそうだ。
K字回復などという言い方があるのですね。でも、従来は、そのような状態は2極分化などと呼ばれていました。
ご存じでしょう?
因みに、K字回復と似た言い方には、次のようなものがあります。
・V字回復:Vの字が示すように、底を打った後、すぐに力強く回復すること。
・L字回復:底這いがダラダラと続き、なかなか回復しないこと。
・U字回復:緩やかに底打ちすること。
コロナ感染で経済が大打撃を受けていると思っていたら、案外好調なところもあるということですよね。
で、そのことが株価にも若干反映している、と。
しかし、冷静に考えてみると、このK字回復という言い方は、V字回復やL字回復と同種のものとして扱うことはできません。
だって、VもLもUも、一つの企業、一つの経済の状態の推移を示すものですが、Kはそうではなくて、異なった企業、企業群の状態の推移を対比したものに過ぎないからです。
いずれにしても、二極分化が進むということは、経済や社会が不安定化することを示している訳で…本来であれば、そうした状態を緩和するのが政治の仕事であるにも関わらず…ガースー政権はGo-To 事業しか頭にありません。
K字回復という言い方にはセンスを感じないという方、クリックをお願い致します。
↓↓↓
コメント
コメント一覧 (3)
絶好調です。あと、この株高ですから、富裕層相手の商売も悪くは無いと当方は考えます。
最も打撃を受けている産業は、人々の外出により支えられているものとその関連産業なので
しょうね。気の毒とは言え、これらの産業に対する抜本対策は、台湾やニュージーランド
のようにコロナを制圧する事に限ります。
あと、日本の場合、残業のような時間外労働による収入が重要になっているのが現実
です。企業が日頃から労働基準法を遵守し、国際的にも恥ずかしくない給与引き上げを
行っていれば、経済の落ち込み=消費の減退も少しは圧縮出来ていたのではないのか
と思ってしまいます。
御指摘通りだと思ったのが、K字はグラフの軌跡と表す文字としては本当にこじつけ
だと思います。VもLもUもグラフの軌跡をその通りに表しているのですからね。
ただし上に行くのは大企業など自民党の身内だけ。ほとんどに平民は下に転げ落ちていってるのですけれど。
スダレはこの先、ワクチン頼みのオリンピック中毒の頭では、支離滅裂のコロナ対策しかできず、感染拡大と犠牲者の増大、関連業界の苦境、社会的な苦境は続くだろう。