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 自民党の安倍晋三元首相は9日、大分市の会合で、日銀が市場を通じて政府の国債を買い入れていることに触れ、「日銀は政府の子会社だ」と述べた。日銀の独立性に対する信頼を損ないかねない発言とも受け取れ、波紋を呼びそうだ。
 安倍氏は「(政府の)1000兆円の借金の半分は日銀に(国債を)買ってもらっている」と指摘。「日銀は政府の子会社なので60年で(返済の)満期が来たら、返さないで借り換えて構わない。心配する必要はない」と語った。

 まあ、こうした暴論を高橋洋一などが言うのであれば、また、始まったかと一蹴すればいいのですが…

 一国の総理を経験し、今なお権力を握っていると思われる者が言ったとしたら、それを放置することはできません。

 否、できるのか?

 いずれにしても、アベシンゾウは何を言いたいのでしょうか?

 日本の国債発行残高がどれだけ増えても、日銀がその国債を保有しているのであれば、何も気にする必要はない、どんどんお金を使っても問題がないと言っているように聞こえます。

 だったら、総理在任中からそう言えばいい! プライマリーバランスを黒字化するなんて言わなければよかった!

 そうでしょう?

 しかし、総理在任中は、そんなこと決して言いませんでした。プライマリーバランスを黒字にする目標は決して捨てることはなかったのです。ただ、その目標実現時期を延長させただけ。

 要するに、嘘つきなんですよ。嘘をついてその場を切り抜け、問題を先送りして何とも思わない、と。

 今、財務大臣になっている鈴木俊一氏の父親は鈴木善幸氏で、かつて総理大臣を務めた人です。財政非常事態宣言を発したことで有名ですが、アベシンゾウとは真逆な人だとしみじみ思いますね?

 いいでしょうか? そもそも日銀に借りたお金は返さないでいい、などと言った日には日銀を設けた意味がないじゃないか、と言いたい!

 政府紙幣を発行するようなことをしたらインフレに陥るのが必至だと、人類が学んだから中央銀行が存在している訳なのに、その中央銀行は政府の子会社で、だから中央銀行から借りたお金は返す必要がないというのでは、中央銀行が存在している意味がありません。

 日銀が保有する国債は返済不要だというのであれば、それはまさしく政府紙幣を発行しているのと同じようなものなのです。

 結局、学生時代にまともに勉強したことがなく、「とんでも理論」だけで世の中を渡ってきたような男だからこんな阿呆なことを平気で言う、と。

 憲法改正の主張も同じです。憲法をまともに勉強したこともないから、簡単に憲法を改正すればいいなどと抜かす、と。

 しかし、憲法改正を言うのであれば、芦部先生の名前くらい知っておけ、と言いたい!


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