それにしても、黒田日銀はしぶといですね?

 1ドル=136円という超円安になっても、一向に緩和姿勢を転換しようとしない。

 否、実際にはさらに緩和姿勢を強めてさえいます。

 1週間当たりの国債購入額でみると、これまでの3−4倍以上のペースで国債を買い上げているからです。

 しかも、国債の購入額が増えているだけではなく、実勢価格を大きく上回る価格で買っていることも特筆すべきことです。

 でも、私は、この黒田日銀の政策は長くは続かないと思います。

 長く続かないというか、決してsustainable ではない、と。

 何故かと言えば…

 それは、黒田日銀がやっていることが自然の流れに逆らうようなことだからです。

 水は高いところから低いところへ流れる。

 それを、水を低いところから高いところへ逆流させようとしているのが黒田東彦です。

 もちろん、ポンプさえあれば、水を低いところから高いところへ移すことは可能。しかし、それにはエネルギー源が必要となるのです。

 何故今黒田日銀が、これまでにもないペースで国債を買っているかと言えば、それは国債の価格が低下しだしているからです。

 国債の価格が低下するということは、国債に対する需要が減っている、と。

 国債を買いたいと思う人より売りたいと思う人が増えている、と。

 そもそも10年間お金を誰かに融資して、金利が0.25%に満たない取引など、誰が相手にするのか、と。

 そうでしょう?

 幾ら不況だとは言え、余りにも金利が低すぎる。

 その上、今はインフレが酷くなっているのですから、物価上昇分をカバーする上でも金利が上がるのが当たり前。

 だから、金利の低い国債を手放したいと思うのは自然な発想で、国債の価格は下がる、と。そして、国債の価格が下がることは、イコール、国債の利回りが上がることであり、従って、国債の利回りが黒田日銀が限界とする0.25%を超えそうになっているということです。

 というよりも、黒田日銀が何もしなければ、とっくに国債の利回りは0.25%を超えていると言っていいでしょう。

 でも、そうした状態を起こしたくないから、黒田日銀が国債を高値で買い支えているのですね?

 もちろん、日銀は、条件付きながらどれだけでも国債を購入することができます。

 しかし、それには条件があります。

 それは何かと言えば、日本国内でインフレが起きないという条件です。

 どういうことかと言えば、もし、インフレが起きているのに、日銀が国債を大量に買い上げて市場に資金を放出するようなことをすれば、さらにインフレを激化させてしまうからです。

 インフレが酷くなっているときに、市場にマネーを放出するなんて狂気の沙汰です。

 だから、幾ら日銀といえども、インフレが酷くなれば国債を買い上げることはできず、否、むしろ国債を売りにでなければならなくなるのです。

 でも、今、黒田日銀は、とんでもないペースで国債を買い上げて資金を市場に放出しているのですから、まさに火に油を注ぐようなもの。

 インフレよ、もっと酷くなれ、と。

 黒田日銀の今やっていることがいつまでも続くわけがない理由がお分かりになったでしょうか?


 こんなことを岸田総理が許すとすれば、それは今私が言ったようなメカニズムを全く理解していないからに他なりません。




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