心配されていた(?)米連邦政府の債務上限問題ですが、合意された法案が下院、上院を通過し、そして、大統領が署名して法律が成立し、デフォルトという事態を招くことがなくなりました。
では、ここで問題です。
法律が成立したということは、上限とされる債務額が引き上げられたということなのか?
もし、そうであれば、上限はどれくらい引き上げられたのでしょうか?
ご自分の頭で暫く考えてみて下さい。
では、答えを示したいと思います。
東京新聞の記事をご覧ください。
米債務上限の停止法成立 大統領署名、25年1月まで【ワシントン共同】バイデン米大統領は3日、連邦政府の債務上限の効力を2025年1月まで停止する法案に署名し、同法が成立した。ホワイトハウスが発表した。今月5日にも米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る危機が迫っていたが、回避された。バイデン氏はツイッターで、自身が署名する様子の動画を公開。「史上初のデフォルトを防ぐ超党派の法案に署名した」と強調した。同法は、バイデン氏と野党共和党のマッカーシー下院議長との合意に基づく内容。共和党が求めた国防費以外の歳出の抑制と引き換えに、25年1月まで債務上限の効力を停止し、新たな借り入れを可能にする。上下両院とも与野党の賛成多数で法案を可決。バイデン氏は成立に先立ち、今月2日の演説で「経済危機と経済破綻を免れた」と述べていた。
答えは、債務上限額を引き上げたのではなく、債務上限額を規定した法律の効力を停止させたというのが正解なんですね。
なんか、すっきりしないですよね?
どうして、素直に上限額を引き上げないのか?
上限額を引き上げても、再びいつかその上限を超えることが分かっているからなのか?
では、上限を規定した法律の効力を停止させる措置をとるのならば、時限立法ではなく、永久に上限を廃止してしまえばよい、つまり、上限を規定した法律を廃止すればよいのではと思ってしまうのですが…
いずれにしても、今回のような措置では、同じようなことが何度も何度も起きるということですよね?
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コメント
コメント一覧 (2)
というか、無関心かがバレてしまいました。
2025年1月まで法律の効力を停止というのは、バイデンの残り任期中は特例を認めるけど、次の
任期あるいは政権からは法律で決めた値を守ってもらいますよ、という事ですね。バイデンと
しては、ある意味大統領選挙に集中出来る材料となり、一息ついている感じでしょうか。