学者が日銀総裁になると聞いて、期待した人もいたと思うのですが…

 植田日銀総裁のこれまでの発言を振り返ると、率直に言って、史上最悪の日銀総裁だと私は思ってしまうのですが、如何でしょうか?

 大規模緩和策は続けると言っています。

 短期金利はマイナス、長期金利はゼロを目標にする政策を続けるのだ、と。

 しかし、その一方で、長期金利が1%まで上昇することは容認するとも言っているのですよ。

 長期金利の目標はゼロと言いながら1%まで認めるというのであれば、政策を変更したことになると思うのですが…

 大規模緩和策の修正はないのですって。

 どんだけ嘘つきやねん、と思いますね。

 そして、「物価目標の持続的安定的な実現が見通せる状況に至っていない」とも言っていますが、バカなのか、詐欺師なのかと思ってしまいます。

 物価目標は2%であり、それを超える状態が連続17カ月も続いているのですよ。

 それなのに賃金上昇を伴うインフレだとかと言い出しており…これ、後出しじゃんけんと呼ぶべき行為ですよ。2013年にインフレ目標政策が採用されたとき、そのようなことは一切示されていないのですから。


 東京新聞が次のような記事を掲載しています。

 日銀への批判急増「国民生活を考えていない」 金融緩和は継続、植田総裁は「家計の負担は認識している」

 日銀は22日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の維持を決めた。植田和男総裁は7月の会合で長期金利の上限を引き上げたが、黒田東彦前総裁が推し進めてきた緩和策を引き継ぐ姿勢を強調している。だが、本紙の情報公開請求で日銀が開示した記録によると、今年6月に国民から日銀に寄せられた金融政策への批判は112件に上り、緩和継続による円安・物価高が国民の暮らしを圧迫する現状が浮かび上がる。(大島宏一郎)

◆情報公開請求したら…批判、この1年で初の100件超え
 日銀に対する「現行の金融政策への批判」(金融政策の見直し等を求める声)の声が100件を超えるのは昨年6月からの1年間で初めて。黒田氏が総裁を務めていた3月は23件だったが、植田氏が就任した4月には60件に増加。5月も68件だった。

 具体的には、国民からの「金融政策関連」の意見・要望のうち「金融政策への批判」が植田氏の就任後に急増。日銀は、増加の理由を「3〜4月の正副総裁交代に伴う注目度の高まり」に加え「物価上昇や為替円安」があったとしている。
 「為替関連」の意見・要望についても1ドル=140円台へと円安が再び進んだ6月には「円安対応を求める声等」が75件となり、1ドル=150円台に乗せた昨年10月(60件)を超える件数だった。具体的な意見・要望の内容を見ると「円安により、原材料価格が上がって本当に困っている」などの声があった。

 この記事では、日銀への批判の声が増えているとありますが…でも、テレビなどの報道ぶりをみると、植田総裁を批判するようなものは殆どありませんよね?

 みんな忖度テレビ局、忖度コメンテーターになってしまっているのです。

 これでは、日本がよくなる筈がない。
  
 
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