それにしてもこんなに円高に振れるものなのでしょうか?

 日銀が政策金利(短期金利)を0.25%に引き上げ、そして、米国では利下げ観測が高まったというダブル効果があったにしても、ですよ。

 日経の記事を御覧下さい。

 

 円高加速、一時1ドル148円台 日米金利差の縮小観測で

 1日の東京外国為替市場で対ドルの円相場は一時1ドル=148円台後半に上昇した。およそ4カ月ぶりの円高・ドル安水準になる。7月31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて米利下げ観測が高まり、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが広がった。

 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はFOMC後の記者会見で、「早ければ9月会合での利下げが選択肢になり得る」との認識を示した。労働市場の需給逼迫が解消する中、市場では11月や12月の会合で連続利下げに動くとの見方も強まっている。

 国内金利の上昇観測も円買いを促した。日銀は31日の金融政策決定会合で政策金利の引き上げを決めた。記者会見で植田和男総裁は「経済・物価の情勢が見通しに沿って動いていけば、引き続き金利を上げていく」と述べ、追加利上げの可能性を否定しなかった。


 ところで、7月31日付で神田財務官が退任したのをご存じでしょうか?

 彼は、インタビューで次のように語っていました。

 (介入の効果は一時的ではないかとの考えに対して)「それは全く間違っています。介入は効いているというのはマーケットの評価です」

 介入の前後の為替レートの動きを客観的に観察していた人にとっては、介入に一時的な効果しかないのは余りにも明らかだと思うのですが…でも、このおじさんによれば、効果があるとマーケットが評価しているのですって。

 それにしても、日本テレビのインタビューに神田氏は財務官室で応じたために、部屋の中の様子を垣間見ることができたのですが…

 きたねえ、なんじゃこりゃ、というほどの散らかり振り。


 財務官室が書類の山であった様子は、YouTubeでご覧になれます。
  
 


 まあ、私がぺエペエの頃、課長補佐や課長に連れられて入った財務官室を思い出すと…
財務官って、天井人のような存在でしたよ。

 私が課長補佐時代に何度も入った財務官室も、外国人の訪問者が多かったこともあり、こんなに書類が散乱しているなんて想像することもできませんでした。

 でも、時々いるのですよね、書類の整理が全くできない役人が。

 せめて、テレビカメラが入ることが分かっているのだから、少しくらい片付けたら良さそうなものなのに…でも、それができないのですよ。秘書や部下たちが幾ら片づけを手伝いたくても、書類に触ることは御法度なので、皆、諦めているのでしょうね。

 いずれにしても、神田氏は、円安の原因は投機だといい続けてきた訳ですが、こうやって日米の金利差が縮小することによって急激な円高が起きる訳ですから、日米の金融政策の違いによって円安ドル高が起きていたと理解すべきだと思いますよ。

 


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