アメリカがトランプ政権になって以降、ウクライナに対して冷たいというか…

 アメリカは、欧州の問題は欧州に任せて、アジアの問題、つまり中国にどのように対峙するかに注力したいのだと最近よく言われるようになっています。

 まあ、それほど中国のことが気になっているのでしょう。

 例えば、GDPの規模で世界一の座を奪われるようになったとき、アメリカはどうするのか、と。

 GDPの規模で世界一の座を奪われるだけなら、大騒ぎをする必要はないと考える人がいるかもしれません。だって、中国の人口は米国の約4倍もあり…従って、一人当たりのGDPで比べたら、中国は米国の半分にも及ばないからなのです。

 しかし、そうは言っても経済規模で中国が世界一ということになれば、自然と中国の発言力が大きくなるのは当然で、そうなれば、それに反比例してアメリカの発言力は弱くなる、と。

 だからこそ、近年、アメリカの中国に対する態度が厳しくなっている訳ですが…

 でも、例えば習近平が国家主席に就任する前の頃までは、敵視どころか、国家主席に就任することが確実になっていた習近平にゴマをするようなことまでしていたではありませんか!?

 そうでしょ?

 しかし、いずれにしても中国が米国に追いつく日が近づいているので、アメリカとしては黙ってはいられない状態となり、様々な分野で火花が飛び散るような状態になっているのでしょう。

 ただ、米国が中国を敵対視すればするほど、今度は中国が、アメリカとの対抗上、仲間を
増やす動きに出るのは当然のこと。

 つまり、中国は、韓国や日本との関係改善にも力を注ぐ可能性がある、と。

 そこで、例えばですよ、中国が核心的な利益だと言ってきた尖閣諸島の問題に関して、態度を軟化させるようなことになれば、日本は中国を念頭に置いたような軍備強化の必要性が弱まることも十分にあり得る、と。

 まあ、だからと言って、日本が日米同盟を破棄するなんてことはあり得ないと思うのですが…

 でも、逆に今のトランプなら、日米同盟を破棄するなんてことは絶対にないとは言えないと思うのです。

 トランプのプーチンに対する忖度ぶりを勘案すると、そう思うのがあながち滑稽なこととは思えないでしょ?

 逆に、トランプが中国に対する敵対的な姿勢を強めるようになれば、そのときには、中国が日本に擦り寄ることも十分に考えられるのですよ。

 確かに、中国は共産党独裁の国であり、人権問題など多くの問題を抱えてはいますが…でも、今のトランプ政権のような強引な外交が続くとすれば、アメリカ離れが始まらないとも限らない、と。

 ちゅうことで、こうした外交の舞台における構造変化が今まさに起きつつある訳ですが…

 日本の政治家たちが議論していることは、国内の問題のことばかり。しかも、それらの多くは、お金を配ることとか、税金をまけてやるとか…そんなことばかりですよね?

 挙句の果てに、10万円の商品券を歴代の総理が配っていたことが明らかになって…

 ああ、かあちゃん、なさけなか!


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