本日発表になった日銀短観によれば、「大企業・製造業」の業況判断が6年ぶりの高水準になったと報じられていますが、その割には株価はむしろ下げているのです。
どうしてなのでしょうか?
それに、よく見てみると、中小企業の非製造業の業況判断は、な、な、なんと22年ぶりにプラスになったというではありませんか?
それなのにどうして株価は下がるのか?
先ず、今回の日銀短観のポイントをまとめてみました。
<明るいニュース>
・「大企業・製造業」の業況判断DIがプラス16となり、前回調査より4ポイント改善
・「大企業・製造業」の業況判断DIは2007年12月調査(プラス19)以来の高水準
・「中小企業・非製造業」の業況判断DIが約22年ぶりにプラスに(プラス4に)
・「中小企業・製造業」の業況判DIが6年ぶりのプラスに(プラス1に)
<暗いニュース>
・13年度の設備投資計画は大企業・全産業で4.6%増と、前回調査(5.1%)から下方修正
お分かりになったでしょうか?
マーケットが反応しなかった理由としては、本年度の設備投資計画が、前回調査時よりも下方修正されたことにあるようです。さらに言えば、大企業・製造業の業況判断DIも水準自体は高いことには違いないとしても、それは予想通りのものに留まったということもあるのでしょう。
ところで、今回の日銀短観ついて、もし予想よりも悪い結果が出たならば、むしろ追加の金融緩和策が実施される可能性が強くなり、ドル高円安に振れるという見方が一部にあったのですが‥そして、円安になれば、それに応じて株価が上がる、と。どんな風にも理屈はつくものです。
いずれにしても、つい先日も、安倍総理が、消費増税に伴う景気腰折れに備え日銀が追加の金融緩和に踏み切るかどうかについて「日銀の黒田総裁が適切に判断されると思う」と発言していたこともあり、そのような見方が増えているのだと思うのですが‥
しかし、私から言わせたら、何を考えているのか!と言いたい。
というのも、今年4月に異次元緩和策を日銀が発表したとき、それは、考えられるありとあらゆる手段を総動員したのではなかったのか?!と考えられるからなのです。
追加の緩和策があり得るとしたら、異次元緩和策は、本当は全ての手段を総動員したのではなかったということになるのです。
いつもいつも「おねだり」する体質から抜け切れない経済界やマーケットの体質!
もう随分以前の話になりますが‥小泉内閣の時代に経済界の人々が、「我々はいつも国に頼ることしか考えてこなかったが、そうではなく自分たちで道を切り拓ことが大切なのだ」というようなことをしみじみと語っていたことがあったのです。
アベノミクスの経済政策とは、まさにおんぶにだっこの政策なのです。どうしてそのような過保護な政策だけで日本の経済力が強靭さを取り戻すことなどできるというのでしょうか。
中小企業の景況感が少しだけよくなっていると言うことか、と思った方、クリックをお願い致します。
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それに、よく見てみると、中小企業の非製造業の業況判断は、な、な、なんと22年ぶりにプラスになったというではありませんか?
それなのにどうして株価は下がるのか?
先ず、今回の日銀短観のポイントをまとめてみました。
<明るいニュース>
・「大企業・製造業」の業況判断DIがプラス16となり、前回調査より4ポイント改善
・「大企業・製造業」の業況判断DIは2007年12月調査(プラス19)以来の高水準
・「中小企業・非製造業」の業況判断DIが約22年ぶりにプラスに(プラス4に)
・「中小企業・製造業」の業況判DIが6年ぶりのプラスに(プラス1に)
<暗いニュース>
・13年度の設備投資計画は大企業・全産業で4.6%増と、前回調査(5.1%)から下方修正
お分かりになったでしょうか?
マーケットが反応しなかった理由としては、本年度の設備投資計画が、前回調査時よりも下方修正されたことにあるようです。さらに言えば、大企業・製造業の業況判断DIも水準自体は高いことには違いないとしても、それは予想通りのものに留まったということもあるのでしょう。
ところで、今回の日銀短観ついて、もし予想よりも悪い結果が出たならば、むしろ追加の金融緩和策が実施される可能性が強くなり、ドル高円安に振れるという見方が一部にあったのですが‥そして、円安になれば、それに応じて株価が上がる、と。どんな風にも理屈はつくものです。
いずれにしても、つい先日も、安倍総理が、消費増税に伴う景気腰折れに備え日銀が追加の金融緩和に踏み切るかどうかについて「日銀の黒田総裁が適切に判断されると思う」と発言していたこともあり、そのような見方が増えているのだと思うのですが‥
しかし、私から言わせたら、何を考えているのか!と言いたい。
というのも、今年4月に異次元緩和策を日銀が発表したとき、それは、考えられるありとあらゆる手段を総動員したのではなかったのか?!と考えられるからなのです。
追加の緩和策があり得るとしたら、異次元緩和策は、本当は全ての手段を総動員したのではなかったということになるのです。
いつもいつも「おねだり」する体質から抜け切れない経済界やマーケットの体質!
もう随分以前の話になりますが‥小泉内閣の時代に経済界の人々が、「我々はいつも国に頼ることしか考えてこなかったが、そうではなく自分たちで道を切り拓ことが大切なのだ」というようなことをしみじみと語っていたことがあったのです。
アベノミクスの経済政策とは、まさにおんぶにだっこの政策なのです。どうしてそのような過保護な政策だけで日本の経済力が強靭さを取り戻すことなどできるというのでしょうか。
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