経済ニュースゼミ

小笠原誠治の、経済ニュースを通して世の中の動きを考察するブログです。地球温暖化阻止のために石油・石炭産出権取引を提唱します。産出権取引は排出権取引とは違います。みんな勘違いするのです。

カテゴリ: 放射能汚染

 福島第一原発の汚染水の増加を抑える「地下水バイパス」による地下水の放水作業が21日から始まりましたが、貴方はどのようにお感じになっているでしょうか。

 NHKが報じるところによれば、「福島第一原発では、建屋に流れ込む地下水の影響で、汚染水が1日およそ400トンのペースで増えていて、地下水バイパスは、建屋に流れ込む前の地下水を山側でくみ上げて海に放出し、汚染水の発生を抑える対策」なのだとか。

 つまり、海に放出する地下水は、建屋に流れ込む前のものであり、従って汚染はされていないのだから海に放出しても問題はない、というのが東電の考え方であるのです。

 どう思いますか?

 汚染されていない地下水を海に放出するのが何故悪い?

 そう言われれば、多くの人がそれはどうだと思うのではないのでしょうか。

 しか〜し、現地の漁業関係者はそうは考えなかったのです。だから、こうして地下水バイパス計画が実施に移されるまでに長い時間を要したのです。

 現地の漁業関係者は言うのです。

 「この日が来たかという気持ち。断腸の思いの一日だ」

 「泣き泣きだが容認した以上、仕方ない。(中略)何年も何十年も続く作業。最初は緊張感があり大丈夫だろうが、必ず慣れが出てくる。ミスや不正が心配だ」

 「試験操業を地道に続け、ようやく鮮魚を築地に出せた。ミスなどで万が一のことが起きたら、福島の海が終わってしまう」

 「試験操業の妨げにならないよう、情報を広く公開し、風評被害の防止に努めてほしい」

 「きょうが始まり。決して基準を超える水が放出されないよう、注意深く見ていく」

 
 こうした漁業関係者の声を聞いて貴方はどのようにお感じになるでしょうか?

 多分、多くの人は、現地の漁業関係者の考えは合理的ではないと最初思ったのではないでしょうか? というのも、汚染水を海に放出するのと違って、建屋に入り込む前の地下水なのだから、それを放出したとしても何の問題もないではないか、と。

 違いますか?

 私も、当初、そのような感想を抱いたのでした。しかし、それは福島から遠く離れたところに住んでいる人々の、しかも漁業とは関係のない人々の感想に過ぎないのです。

 いいでしょうか? 福島の漁業者も、放出されるのが全く汚染されていない地下水であることが100%保証されるならば反対することなどしなかった筈なのです。

 では、何故漁業者たちは地下水の放水に反対をしたのか?

 それは建屋に入り込む前の地下水であっても、それなりに汚染されているからなのです。確かに、建屋に溜った汚染水に比べれば汚染の濃度は低いが、しかし、汚染されていることに間違いはない、と。それに、幾ら汚染の濃度が低いからといっても、今後実際に放出される水が、全て濃度の低いものであるという保証はないではないか、と。

 少しずつ現地の漁業者の考えが分かってきたのではないでしょうか。そして、漁業者に同情したくなったかもしれません。

 まあ、こうした漁業者の心情が分かっていればこそ、官房長官は次のように述べるのです。

 「漁業者をはじめとする関係者の方々から苦渋の決断としてご容認いただいていることを十分に踏まえて、運用目標を順守した運用になるように経済産業省側から厳格に指導させたい」

 漁業者の心情が分かっていなければ、この官房長官が言っていることの意味は分からないでしょう。反対に、漁業者の心情が分かれば、官房長官の言うことはよく分かる、と。要するに、東電側は汚染されていない地下水を放出している振りをして決して汚染した水を海に放出するようなことがあってはならない、と釘を刺したのです。

 当たり前と言えば当たり前。

 しかし、そんな裏側の事情が詳しく報じられることはないので、この地下水バイパスによる放出作業が始まったと聞いても、国民の多くはいまいちピンとこないのです。

 いずれにしても、こうして地下水バイパスによる放出作業が開始されたことによって、今後汚染水の処理が進むことが期待できるのでしょうか?

 その点に関して、NHKは次のように報じています。

 「建屋の山側の合わせて12の井戸で地下水をくみ上げ、1日およそ400トンのペースで増えている汚染水のうち最大100トン程度を減らすことができるとされています」

 私はこのニュースを聞いて、率直に言って、たったそれだけの効果しかないのかと思ったのでした。1日400トンのペースで増える汚染水を、1日最大で100トン減らすことができるということは、今後は1日少なくても300トンのペースで汚染水が増え続ける、と。

 しか〜し、その計算ははなはだ楽観的なものでしかないのです。というのも、地下水バイパスが本格運用されても、1日に放出できる地下水の量は、20〜80トン程度であろうと報じるメディアがあるからなのです。

 となると、汚染水処理という難問は、この地下水バイパス計画によっても殆ど緩和されることがない、と。でも、それにしてはこの地下水バイパスに何故電力会社や国はここまで拘るのでしょうか。

 問題はそこなのです。

 福島の現地では、汚染水が1日1日増えるばかり。つまり、汚染水を蓄えるタンクがどんどん増え続けているのです。この先、タンクの数はどれだけ増えるのでしょうか? ひょっとして福島県がタンクで一杯になることもあるのでしょうか?

 科学者たちはそんなバカなことを考えている訳ではありません。彼らの多くは、比較的汚染の濃度の低い水は自然界に放出して何が悪いと考えているのです。そして、仮に基準値を超える汚染水にしても、それに汚染していない水を加えることによって濃度を基準値以下に抑えることができるのであれば、それを放出して何が悪いのか、と考えているのです。というか、それしか方法がないではないか、と。それに、自然界といっても放射能が全くゼロである地域などないのだから、と。

 どう思いますか、この考え? おかしと思いますか?

 いずれにしても、福島第一の爆発事故が起こった後、東電側は漁業関係者に説明をせずに汚染水を海に流したことが既にあったではないですか。あの時、漁業関係者は憤慨しましたよね。しかし、東電側は敢て言えば平気で汚染水を放出した、と。

 何故か? 

 それは、あの時点では、その近辺の海も既に汚染された状態になってしまっていたので、敢えてえて低濃度の汚染水を放出したからといって、結果に変わりはないと勝手に専門家が判断したからです。

 しかし、そのことに対して漁業関係者が激しく反発した。だから、今回の地下水バイパスについても容易に承諾を得ることができなかったのです。

 話を戻しますが‥何故こうした地下水バイパス計画に東電と国が拘るかと言えば、先ず海に水を流すことに慣れてもらいたいという思いが彼らにあるからなのです。もちろん、いきなり汚染水を海に流すことはできません。だから汚染されていない地下水だということが前提になります。

 理屈から言えば、汚染されていない地下水なら、むしろ沿岸の汚染の濃度を低める効果があるので、むしろ地下水を海に放出するのは好ましい効果がある筈なのです。

 しか〜し、大事なことが報じられていないのです。

 この地下水バイパスに関するニュースを見た多くの人は、地下水は、建屋に入り込む段階なのだから、全く汚染されていないと思い込んでいるのではないでしょうか?

 しかし、実際には地下水も汚染されているのです。但し、基準値は下回る、と。

 いいでしょうか、その点がポイントなのです。

 この地下水パイバス計画の本当の狙いは、多少汚染されている地下水を海に放出したという実績を作ることなのです。確かに、汚染水を放出することはしない。しかし、基準値を下回るのであればいいではないか、と。

 そして、ここから次のステップが導かれるのです。

 それは、基準値を上回る汚染水でも、汚染されていない通常の水を加えることによって汚染の濃度を引き下げれば、これまた海に放出して何が悪いのか、とそうでもしなければ、福島県中がタンクで一杯になってしまうぞ、と。

 いずれにしても、今回苦渋の選択をしたのは地元の漁業関係者だけではなく、こうして半ば漁業関係者と国民に真実を伝えることなく、問題を先送りせざるを得ない政府も同じであると思うのです。

 しかし、そうやって国民に真実を伝えようとしないので、根も葉もない噂が立ちやすくなってしまうのです。

 最後に重要なことを一つだけ。

 今年2月、試験操業で捕れたユメカサゴから国の基準値を超える放射性セシウムが検出されたと言います。つまり、全てが根も葉もない噂ばかりではないのです。


 今後、濃度の低い汚染水を放出することは十分に考えられると思う方、クリックをお願い致します。
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 海江田大臣が、時期が来たら責任を取ると言っています。で、多くの人が菅総理を責める訳です。
今になって梯子を外すような真似をして‥と。

 本当に困ってしまう菅総理です。そんなことでは誰もついてこないでしょう。しかし、悲しいのは民
主党の議員です。本当ならクーデターでも起きそうなところですが、もし今そんなことをすれば、被災
地はどうなってもいいのかと、国民から非難されるのが必至だからです。それに、仮に国民から非
難されることがなくても、次期総理を狙うためには、スムーズに総理の座を譲ってもらう方が得策で
あろう‥なんて考えている人もいるからです。

 それはそれとして‥

 確かに、言うことがころころ変わったり、何を考えているか分からない菅総理が批判されても仕方
がない面はあるものの‥では、海江田大臣の今回の行動は全て支持できるものであるのかといえ
ば‥??

 玄海原発の問題は、福岡に住む私にとっての問題でもある訳です。

 でも、どうして原発は、こんなことを言っては地元に人に失礼になるとは思いますが、お金のなさそ
うな辺ぴなところにばかりあるのでしょうね。決して福岡市には存在しない。東京にも存在しない。横
浜に大阪にも存在しない。都会から離れた小さな町に‥

 そういうところは何かと都合がいいのですよね。土地は安いし、地元の人々も素朴だし‥、お金で
方が付くことも多いし‥

 まあ、作ってしまったものをどうこう言うつもりはないのです。ですが、5重の壁で守られている筈の
原発がメルトダウンを起こし、放射能が遠くまで飛び散ってしまった訳なのです。

 それが現実。そして、未だにこの先の見通しも立たない。

 そうであるにもかからず、海江田大臣が佐賀県にやってきて、県知事と会談した。
 私も含めて、多くの人が関心を持ったと訳です。でも、大臣のいうことは、安全だからの一点張り
で、具体的な話は何もなし。私には、何故安全だと言うのか、その理由が未だに分からないので
す。逆に、どこが危ないのかも分からない。しかし、福島原発がああなった以上、電力会社や経産
省の言うことをそのまま信じるなんてこともできないのです。
 いずれにしても、大臣が東京から佐賀に来て安全だと言ってくれると、動かし易い、と。

 私には、県知事の態度もどうも解せなかった訳です。まあ、この知事常識的で、頭も聡明に見える
のです。しかし、この原発の件については先に結論ありきで、「原発を再稼働させない訳にはいかな
いだろう」というように見えてしまうのです。
 というのも、安全だ、安全でないという線引きをどこでするのかという絶対的な基準などないからで
す。だったら、後は自分が責任を取らないようにしなければ‥ということで、アリバイ工作をしたよう
にしか見えないのです。つまり、国が安全を保証してくれれば、決して県の責任になることはないか
ら‥ということで、国に責任を転嫁しようとしたことです。

 で、電力会社と一蓮托生の経産省は、当然原発を再開したい訳ですから、「安全だ」と大臣に言わ
せようとした訳です。

 しかし、ご承知のように総理が待ったをかけたのです。ストレステストで安全性を確認すべきでは
ないのか、と。
まあ、この段階になって、総理からそんなことを言われて、海江田大臣は面子は丸つ
ぶれ。
海江田大臣は安全だと言い、その一方で、総理は安全かどうかの判断はストレステストをし
てみないと何とも言えないと言っているのです。

 では、果たして安全なのかどうか?

 答えは、安全と言えば安全、しかし、安全でないと言えば安全でない、これが正解です。

 つまり、どこまで行ってもも、どれだけテストをしても、どこの第三者がチェックをしても、絶対に安全
だということはできないのです。

 つまり、「安全」の定義がはっきりしていないから、議論が進まない。従って、後は好き嫌いの問題
になってしまう。

 本当は100%安全などということはないのです。そして、そのことは奇しくも今回の福島原発の事
故で証明された訳なのです。実際に事故が起きた訳ですから、幾ら電力会社や政府が安全だとい
っても、それは100%の安全ではない、と。で、そのことは、経産省の人間は十分認識しているので
す。100%安全などということはない。100%の安全を求めたら、どれだけお金をかけても限度がな
い。

 しかし、そうはいっても、国民に説明するときには必ず「安全」だ言うのです。さも100%安全である
かのように言わないと、国民が無用な心配をしてしまうからだ、と。本当は無用ではないのですが‥

つまり、本来は99.99%の確率で安全ですとか、99.5%の確率で安全ですとか、97%の確率で安全
ですと言う必要がある訳です。しかし、繰り返しになりますが、そんなことを正直に言えば、寝た子が
起きる、と。

 まあ、電力会社と経産省はそんなことを考えている訳です。つまり、国民に正直にありのままのこ
とを伝えても理解はできないのだし‥そして、自分たちはどうしても原発を推進したいのだから‥だ
から、放送局に偽装のメールを送らせるようなことも平気でできてしまう訳なのです。

 ですから、原発の安全性について議論をするというのであれば、何パーセントの確率で安全だと
か、或いは、どこの国と比べて安全かとか、国内の原子力発電所のなかで何番目に安全だとか、そ
んな議論をしないと余り意味がないのです。

 いずれにしても、もし玄海発電所が安全だというのであれば、そこに本社機能の一部を移すとか、
或いは会社の研修所や会議室をそこに併設するなどして、たびたび会社の役員がそこを訪れ寝泊
まりしてくれるような担保を講じてくれれば、その方が数値で安全性を示されるよりももっと安心でき
るというものです。

 そうした措置を取ることのできる電力会社はないのでしょうか?


 電力会社は、地域のお殿様企業だから‥何て思った方、クリックをお願い致します。
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 昨日も国会でやっていましたが、海水注入騒動、どう思います?

 「どどすこすこすこラブ注入!」

 ラブじゃなくて、海水の注入です。

 「というか、何を騒いでいるのか訳が分からない」

 いえですから、折角東電が海水注入を開始して原子炉を冷やそうとしたのに、それを官邸が止め
させたということが問題になっている訳です。

 「だけど、そもそも海水注入に消極的だったのは、東電側の方では?」

 どういうことですか?

 「だって、海水を注入してしまうと、原子炉が使えなくなる恐れがあるから‥大損することになると」

 あれっ、よくご存知ですね。

 「だから、海水を注入することに積極的だったのは官邸の方だと思うのだけど‥、それが何故官
邸が中止を指示するなんて‥」

 なほどね‥、そういうことですか。でも、そのときに総理が斑目さんの意見を求めた訳ですよ。念
のためというか、海水を注入して事態が悪化する可能性はないと断言できるのか、つまり、再臨界
の恐れはないのか、と。

 「へー、で、斑目さんは何て言ったの?」

 で、それが昨日も問題になっていた訳ですが、彼は、「可能性はゼロではない」と答えた訳です。
あ、貴方が総理だっととして、専門家から再臨界の可能性がゼロではないと言われば、どういう反
応をするでしょう。

 「弱っちゃうね」」

 そうですよね。そこがどうもこの問題のポイントのようです。

 「でも、何故海水を注入すると、臨界の可能性があるの? やっぱり、腐食が進むから?」

 実は、そういう意味ではないようなのです。私も、そのことが理解できなかったのですが、調べてみ
ると‥


 「水には、燃料を冷やすだけでなく、核分裂反応で発生する中性子の速度を落として、 再び核分
裂反応を引き起こしやすくする働きがある。自動停止した原子炉では、 中性子を吸収する制御棒
が核燃料の間に挿入されており、再臨界が起きることはないが、 福島第一原子力発電所1号機は
冷却水が失われ、最悪の場合、核燃料が溶けて、 圧力容器の下部にたまっている可能性があっ
た。この核燃料の塊に、海水で減速された 中性子が衝突して、核分裂反応が連続して起きる危険
性がないとは言い切れない」(読売新聞5月22日付)

 つまり、海水に限らず、水を注入することによって再臨界を引き起こしやすくするのだ、というので
す。 海水だから、ではないのです。

 「えっ、そうなの? だったらそう言えばいいのに‥」

 でも、斑目さんからそんな意見を聞いた総理は、可能性があるのに海水を注入してもいいのか、と
疑問を持ったというのです。つまり、中断しろとは言っていないのかもしれませんが、再臨界の可能
性があると斑目さんが言っているのに、東電はそれでも強行するのか? 一体全体、再臨界の可
能性はどの程度あるのか? もし、そうなったら次は、どんな手段を講じるのか? そうした質問を
矢継ぎ早に東電にしたのではないのでしょうか。で、東電側は、そうした質問に答えるまでは海水の
注入を中断するしかないのか、と。

 「東電のラブが総理に届かなかったのね」

 でも、それではいけないというので、東電側も官邸側にいろいろ説明して、やっと納得してもらっ
た、と。つまり、海水注入以外に方法はない、と。

 「やっと注入!」

 まあ、本日の「とくだね」に出ていた青山さんの意見をまとめると、結局、そういうことになりそうな
のです。

 「だったら、誰がいけないの?」

 まあ、結論から言えば、官邸は中断しろとまでは言っていないのは事実かもしれません。しかし、
東電側が官邸の意向を反映して中断したのはやはり事実でしょう。

 「斑目さんの説明がよくなかったのでは?」

 まあ、斑目さんが言ったことは嘘ではないにしても、その場の質問に対する答えとしては、ミスリー
ディングであったでしょう。少なくても、素人の官邸側は、海水に限った話しと誤解してしまったようで
すから。

 ということで、斑目氏と官邸側に大きな責任があるというべきではないのでしょうか。

 「でも、官邸は、海水注入の事実は知らなかったから、中断を指示することなどあり得ないと言って
いるけど」

 まあ、その発言は殆ど信憑性がないでしょう。何故ならば、その日の午前中に起きた水素爆発の
件について、菅総理は、情報が全然上がってこないと怒りまくっていた訳ですから、その後に起きた
海水注入の事実について、官邸に情報を上げないなどということなど考えられないからです。

 それに情報を上げる立場の保安院は、情報を官邸に上げたのかと聞かれて、記憶にはない‥な
んて変な答え方をしていることからすれば、情報を上げたことは明らかでしょう。

 「だったら、官邸が嘘を?」

 どうもそういうことかもしれません。これでは、益々信頼性が失われてしまうでしょう。


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 与謝野経済財政担当大臣は、本日閣議後の会見で、「日本が電力の生産を原子力に頼る
という状況から抜け出すことはできない」「日本人の生活レベルをどんどん落としてもいいな
ら、江戸時代に戻ることもできるが、一定レベルの生活水準を維持するなら、エネルギー多消
費社会をどう再構築していくかは、乗り越えないといけない問題だ」と言ったとか。

 私は、このようなオール・オア・ナッシングの議論が嫌いです。

 原発に賛成か、反対か? 

 与謝野さんは言う訳です。原発に反対するのであれば、江戸時代に戻るぞ!
 
 「えっ、江戸時代?」 
皆、びっくりしてしまう訳です。私、与謝野さんと言う人は、もう少し客
観的にものを言う人かと思っていたのですが、お年だからなのでしょうか。

 何故、江戸時代に? と聞きたい。

 最近の我が国の1年間の電力の消費量は、約1兆kWhで、そのうち約3割を原子力発電に
頼っている訳なのです。だから、もし、今すぐ全ての原子力発電所の稼働を止めてしまったし
ても7000億kWhの電力を消費することはできる訳で‥、それは1980年代後半の年間電力
消費量ということができる訳なのです。

 因みに、今から30年ほど前の1980年程度の消費量は現在の半分にも見たない4850億
kWhしか使っていなかった訳ですから、江戸時代どころか、大正時代でもなく、戦前でもなく、
そして、高度成長時代でもなく、あのバブルのまっさかりの頃に戻る程度の話であるという
ことです。

 はっきり言います。江戸時代に逆戻りなんて、全く根拠のない話であるのです。こんなことを
言うので政治家は段々信頼されなくなってしまうのです。

 もう一度言います。私は、オール・オア・ナッシングの議論が嫌いです。そもそも、何が何で
も原子力を推進するだ、原子力は安全なのだ、という思いあがった態度をとってきたから、今
回のような大惨事になってしまったのではないでしょうか。

 人間の力には限りがあるのだ。幾ら万全を尽くしたと思っても何が起きるか分からない。し
かし、一方で電力の需要にも応える必要がある。だったら、やはり原子力に頼らざるを得ない
のか? でも、本当に万が一のことは起きないのか。或いは、仮に原子力発電所の隣に自分
が暮らすことになっても、何の躊躇なくそれを受け入れることができるのか?

 そんな真摯な態度が必要である訳です。でも、実際は、そうではなかった。

 そもそも電力会社に厳しい視線を向けなければいけない監督官庁が原子力発電の推進役
も兼ねていたから、まともな監督などできるはずはなかったのです。それに電力の需要に応
えるためには‥などと言いながら、ライトアップを流行らせオール電化を推進し、どんどん電
気を使うようにさせたのは、一体全体誰なのか?

 それにしても、考えれば考えるほど、金融危機のときと状況が酷似しています。

 あのときは、大蔵省が銀行の監督をしていた訳ですが、監督が審判を兼ねていた、などと
批判されたものです。そして、当局は、取り付け騒ぎなど決して起きません、或いは、起こしま
せんと胸を張っていた訳なのです。そして、信用不安の噂が生じても、根も葉もない噂だと言
い張り、万が一のときのための預金保険制度も機能することがなかったのです。

 メルトダウンなどあり得ない。取り付け騒ぎなどあり得ない。否、そういうことが起こらないよ
うに行政が必死になっているのに、いい加減な記事を書くのは止めてくれ!と。

 しかし、大きな銀行、大きな証券会社が潰れてしまったのです。バブルが弾けた最初の頃、
こんなことが言われた訳です。

 「○○銀行が破綻するようなことはないのだろうか?」

 「○○銀行? あそこが破綻するというのなら、その前に日本も破綻するだろうから、そんなこ
と心配しても意味がない」

 「それはそうだな」

 なんて、感心していた訳ですが、現実は‥

 今回の原発の危機も同じ様相を呈しているではありませんか?

 そもそも何故低濃度の汚染水を放出したのか?

 それは、もう、皆さんご承知のとおりです。低濃度の汚染水をどこかにもっていかないと、高
濃度の汚染水を貯水する場所が確保できなかったからなのです。

 でも、テレビなどで言われるのは、そこまでの話です。つまり、本当のことが語られていない、と。

 で、本当のことが語られていないので、地元の漁業関係者は大変の憤慨している訳です。

 (低濃度の汚染水を放水するのは)「一方的な暴挙だ。許しがたい」と。

 漁業関係者の言い分も分かります。でも、低濃度汚染水の放水を短時間で決めた理由は、
時間の余裕がなかったということもあるのですが、あの時点では既に、高濃度の汚染水が
どんどん流出してしまっていて(今は水ガラスのお陰で流出が止まっていますが)、既に付近
の海域が相当に汚染されてしまい、今さら低濃度の汚染水を流そうと流すまいと、結果に違
いはなかったので簡単に決断できた訳なのです。

 でも、そんなことを言えば、地元の人たちが不安を抱くからといって、本当のこと言わないの
です。

 話は戻りますが、原子力発電を今すぐ直ぐに止めてしまえとはいいません。ですが、もう少
し謙虚になるべきではないのでしょうか。そして、原子力を止めると江戸時代の生活に逆戻り
だ‥みたいな喧嘩腰のものの言い方ではなく、では、原子力発電を止めたら、どの程度の生
活に戻るのか、と。そして、それで我々は果たしてやっていけるのか、と。やっていけないの
であれば、少しは原子力に頼らなければいけないが、その原子力発電所の隣の電力会社の
本社を置いてもいいと、自信を持って言えるのか、と。

 まあ、そこまでの覚悟がなければ、このまま原子力発電に頼り続けるというのは見直すべ
きだと思うのです。

 
 現在稼働中の原発については、徹底的に安全性の再確認をすべきだ。当然のことです。
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 福島第一原発では、高濃度汚染水の移動作業を開始するそうですが‥、こんな事態になる
と、地元からは、原子力発電所を東京にもっていってくれ、などという怒りにも似た声が聞こえ
てきています。

 一体、何時になったら避難生活から解放されるのか? 何故漁業関係者が苦しめられなけ
ればいけないのか? 

 もちろん、農業関係者もですが‥

 それに、福島第一原発で発電された電気というのは、地元が使うのではなく、殆どが首都
圏に送電されていると知れば、なおさら何故? という思いが湧いてくるのでしょう。

 まあ、本当なら、日本中においてもう少し原発反対運動が起きても不思議ではない訳です。
しかし、一部では反対運動も起きているのでしょうが、そんなことが報道されることもありませ
ん。

 でも、敢えて原発に賛成か、反対かと聞かれとしたら、そのときに、積極的に賛成!という
人は極めて少ないのではないでしょうか。

 多くの人々は、本来であれば反対だ、と。しかし、反対すれば、必要な電気が確保できない
のでしょ? と。それに、反対しても、結局、原子力発電所はどんどん建設される訳だし‥

 まあ、そんな人が圧倒的に多いと思うのです。

 でも、最近気がつくことは、テレビのコメンテーターなどのなかに、原子力発電に頼らないな
んてことは考えられない、と一刀両断の態度を取る人がなんと多いことか。

 確かに、今、急に稼働中の原子力発電所を止めてしまうことなど現実的な対応ではない訳
です。しかし‥、それにしても、もう少しやり方があったのではないか、と。原子力発電を推進
してきた側に驕りというか、慢心があったのではないか、という思いもするのです。

 それに、一つだけはっきり言えることは、原子力発電所を支持する人でも、では、自分の町
に原子力発電所を建設するという話になったときに、それを受け入れることができるか、とい
うことです。
もちろん、例えば、東京に原子力発電所を建設するというのは、適切ではないで
しょう。しかし、それはそうだとしても、絶対に安全だと主張するのであれば、東京に建設して
もいい筈です。

 何故、東京には建設しないのでしょうか?

 それに福島第一にしても、その近辺に重役用の豪華な社宅を建設し、電力会社の役員が、
必ず1年間のうちの一定期間は、そこで寝起きし、原発の安全性に関しての研修でも受ける
ようにすれば、もう少し違った対応をしていたと思うのです。つまり、どんなに高い津波がきて
も、発動機が動かないなんて事態は招かなかった、と。

 いずれにしても、どうして原子力発電所というのは、こんなことを言えば悪いのですが、マイ
ナーな県に集中しているのでしょうね。

<原子力発電所所在地>

・北海道、泊
・青森県、東通
・宮城県、女川
・福島県、福島第一、福島第二
・新潟県、柏崎刈羽
・茨城県、東海第二
・静岡県、浜岡
・石川県、志賀
・福井県、敦賀、美浜、大飯、高浜
・島根県、島根
・愛媛県、伊方
・佐賀県、玄海
・鹿児島県、川内

 何か、感じませんか? で、4月8日号の週刊ポストには、次のようなことが書かれてある訳
です。

■引用開始
 
 日本の原子力発電の歴史は1955年の原子力基本法制定に始まり、1966年に日本原子
力発電の東海発電所(茨城県)が運転を開始した(1998年に稼働終了)。

 そして、1970年代に起きたオイルショックが原発建設を加速させる。国が発電の原子力シ
フトを打ち出したことにより、福島第一原発のほか、関西電力の美浜原発や高浜原発(いず
れも福井県)、中国電力の島根原発などが相次いで運転を開始した。1974年には電源三法
が制定され、受け入れる自治体に補助金を交付する仕組みが作られた。

 「有り体にいえば、原発建設に反対する住民を懐柔するための法律です。自治体首長たち
は、補助金目当てに発電所誘致に名乗りを上げ、住民の間にも誘致が決まれば地元が潤う
と賛成する者が増えた。その結果、東電の原発が管内とは別のエリアに建設されるようにな
った」(経産省OB)

 受け入れ自治体にとって電源三法の旨味は、5〜6年を要する工事期間にある。経産省が
示すモデルケースによれば、建設中は年間80億円近い補助金が交付されるが、稼働後は4
分の1に下がる(出力315万キロワット規模の発電所の場合)。固定資産税収入も減価償却
で年々減少する。

 「誘致した自治体は歳入減を避けたい。“1機誘致したら2機も3機も変わらない”と、新規建
設を受け入れていく」(同前)

■■引用終わり


 なるほど、なるほど‥で、もう少しネットで調べていると‥

 「原発が推進される理由」なんてものに遭遇する訳です。

 「よくわかる原子力 原子力養育を考える会」
 ↓↓↓
  
http://www.nuketext.org/index.html

 ポイントだけ、引用させて頂きます。

(理由1)原子力産業や建設会社などが原子力で儲け続けるため不公正な圧力を加えている
から

 1基3000〜4000億円と言われる原発をつくれば、原子力産業だけでなく、建設会社を始
めたくさんの企業が潤います。このように巨大になった原子力産業ですから、原発関連で働く
人も相当多数になるでしょう。

(理由2)費用をすべて電気料金に上乗せできるから

 原価=発電所・変電所や送電線の建設費+燃料費+運転費用など

 その原価に適正な割合で報酬(儲け)を保証します。現在は4.4%です。

 報酬=原価×4.4/100

 こうして電気料金が決まります。
 電気料金=原価+報酬

 このように電気料金が決まっているとき、皆さんだったら儲けを大きくするためにどうします
か? もうわかったでしょう。発電所をたくさんつくって建設費を大きくすれば原価が大きくなり、
儲けも大きくなります。したがって電力会社には、コストダウンに務め、電気料金を下げて生
き残ろうという動機が生まれにくいと言えます。


(理由3)過疎で悩む地元に莫大なお金を落とすから

 「もんじゅ」という一つの原発だけでこうなのですから、たくさんある原発による交付金を合
計するともっとすごい金額になります。このお金がからんで、「原発賛成」「原発反対」の対立
が深刻になり、家族・親戚・地域の間で口もきかなくなるというような、地域社会の分断と崩壊
が起こっているところが多くあります。交付金というと用途が限られるのが普通ですが、電源
交付金の用途は道路、港湾、医療施設、教育文化施設、産業の導入や振興、福祉対策など
非常に幅が広いので、自治体にとってはのどから手が出るほど欲しいものでしょう。この交付
金によって役所を建て替えたり大規模なホールやスポーツ施設や福祉施設などをつくった自
治体がたくさんあります。施設をつくると維持費がかかります。交付金や固定資産税は何年
かたつと入ってこなくなったり、金額が極端に減ったりします。すると、そのうち施設の維持が
大きな負担になります。こうして、一度原発を受け入れた地域は2号機、3号機がほしくなる、
という仕組みになっているのです。要するに、この交付金制度は「札束でほほをたたいてうん
と言わせる」ようなものです。


(理由4)原発推進のためにすごいお金をかけてPRしているから

(理由5)原子力技術を持っていればいつでも核兵器をつくることができるから 」

(理由6)政策決定に市民が参加できないから


■引用終わり


 まあ、こんな情報をもっとテレビなども報じるべきではないのでしょうか? でも、それは無理
なのですよね。何故ならば、原発を推進したい電力会社がテレビ局の大スポンサーであるか
らです。そして、その電力会社に政治家と役人も取り込まれているような状況であるからで
す。


 原発に絶対反対とは言いませんが、様々な情報を国民に提供した上で、そして、もう一度
ゼロから冷静に議論をする必要があるのではないでしょうか。




 原発に関する情報は、相当にコントロールされているな、と感じた方、クリックをお願いいた
します。
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 福島第一原発の1号機の原子炉格納容器に窒素を注入しています。

 でも、格納容器に窒素を注入するためには格納容器を開ける必要があり、そのときになか
の放射性物質が流出することが考えられます。そして、その放射性物質は大変に高い濃度
であるために、そんなものを流出させることは平常時であったらとても考えられないことなの
です。

 でも、今はやらざるを得ない、と。

 何故?

 そうやって窒素ガスを格納容器に注入しないと、水素の濃度が増し、水素爆発の可能性が
大きくなってしまうからだ、と。

 「でも、水素爆発は、もう2度も起きたのでは?」

 今までの水素爆発は、建屋がふっとんだだけですが、今度の水素爆発は、格納容器自身
が壊れ、今までとは比べ物にならない量の高濃度の放射性物質が流出する可能性があるの
です。
 
 だから、何としてもそれを防ぐ必要がある、と。

 「高濃度の汚染水を外界に流出させないように、低濃度の汚染水を流出するみたいなもの
ね」

 でも、低濃度といっても、基準値の100倍はあるのです。しかし、高濃度の汚染水はその
100万倍も濃度が高い、と。日本が低濃度の汚染水を放出したことに対し、韓国などが反発
していますが、仮に、その高濃度の汚染水が10リットル流出してしまえば、その低濃度の汚
染水を1万トン放出させたの等しい影響があるのだ、とか。

 それに、高濃度の汚染水は、知らない間にどんどん海に流れ出していたのですよね。だか
ら、政府が関係者の了解を取らずに低濃度の汚染水の放出を認めたことは不手際であった
にしても、もう既に大量の高濃度汚染水が海に流れていることからすれば、1万トン位の低濃
度の汚染水を放出しても、高濃度汚染水の影響に比べたらその影響は小さなものであること
を理解すべきだと思うのです。

 その辺のことを、多分、韓国の人や、地元の漁業関係者は理解していないのではないでし
ょうか。

 まあ、それにしても心配なのは、たった10リットル流出しただけで低濃度の汚染水の1万ト
ンの放出と同じ効果がある高濃度の汚染水が今、福島第一になんと6万トンも存在している
というのです。

 そうした高濃度の汚染水は、決して外界に流出させることは許されません。既に相当の量
が流出しまっているのはそのとおりなのですが。どこかに貯えておく必要があるわけです。

 今、静岡の方から運搬中のメガフロートを使用すれば、同じような設備が6つも必要になる
訳ですし、バージ船に貯えようとすれば、40艘も必要になる計算なのです。
福島第一では、
現在毎日500トン以上の水を注入し続けている訳ですが、従って、6万トンがさらに増えるこ
とが予想されている訳です。

 では、今後は、どうなるのか?

 とにかく、建屋や坑道に溜まった高濃度の汚染水をどこかに移動させる必要がある訳で
す。何故ならば、そうしないと危なくて作業員が近づくこともできず、そうなれば、水を循環さ
せながら原子炉を冷やすポンプなどの電源の復旧もできない、と。

 ということで、先ずは高濃度の汚染水をどこかに移動し、そして、自動冷却装置が働くよう
にしてやり、外から水を注入する必要をなくすことが先決であるのです。で、そこの段階にい
けば、少しは先が見えてくるような気がするのです。

 まだまだ緊張状態が続きます。


 現場の人の安全をお祈りしています。
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 高濃度の放射線汚染水の流出が止まりました。どんなに高濃度かと言えば、生命を危うく
するほどの濃度である訳です。まあ、そんなに高濃度の汚染水と比べれば、いつもは大変に
危険だと思われるレベルの汚染水も低濃度になる訳です。

 だから、低濃度の汚染水を止むなく放出したという言い方は適当ではないのです。とんでも
なく危険な濃度の汚染水と比べれば、比較的に低濃度ということができる汚染水を放出する
ことに致しました、と言わなければならなかったのです。

 それにしても、何故、その低濃度の汚染水の放出に関する記者会見を、東電側にやらせ、
政府は黙っていたのでしょうね。政府と東電による統合本部を作ったのに、何故、それをそれ
ほどハイランクとも思えない担当者に記者会見させたのでしょう。どうも政府の態度に男らし
さというか、責任感が感じられません。

 それに、この内閣というのは、何でこうも手際が悪いのでしょうね。韓国からクレームが来る
のが予想外であったにしても、少なくても関係省庁には事前に連絡した上で、その「低濃度の
汚染水」の放出を決定すべきだったのです。

 もう、手際の悪さというか、事前の根回しのなさというか、組織で働いたことのある人間から
みたら信じられないことばかりです。百歩譲って、その決断が少しでも遅れたら、人命に関わ
っていたというのであれば分からないでもないわけなのですが、どんどん水を継ぎ足している
訳ですから、いずれこんな事態になるのは予想されていたとも言えるのではないのでしょう
か。

 まあ、いずれにしても高濃度の汚染水の流出が止まってほっとしている訳ですが、こうなる
と我々は認識を新たにすべきではないのでしょうか。

 つまり、関係者は最悪の事態を回避するために命がけで頑張っている訳ですが、既に最悪
の事態の一つが起きてしまっている、と。何故ならば、本来はあってはならないことが既に起
きてしまったからなのです。つまり、高濃度の汚染水が、もう既に大量に海に流れ出してしま
っている、と。

 関係者は最悪の事態を回避するために、原子炉に水を注ぎ続けてきました。何故、そんな
ことをするかといえば、原子炉が爆発を起こし、大量の放射性物質が外界に飛散することを
回避するためです。

 現在まで、2回水素爆発が起きていますが、その後は、取り敢えず爆発は起きていません
し、大気中の放射性物質の濃度もまだそれほど高くはない訳です。。だから、見た目にはま
だ最悪の事態が起きたようには見えないかもしれません。しかし、大気中の放射性物質の濃
度は濃くなくても、海中にはこうして高濃度の汚染水が流出してしまっているのです。だから、
その意味では、最悪の事態の一つが発生したと認識すべきであるのです。

 でも、風評被害がどうだとかこうだとかと言うばかりで、この高濃度の汚染水が流出したこと
の意味内容について、政府は詳しく解説することを避けています。

 おかしいのではないでしょうか?

 何故、率直に認めないのか?

 確かに風評被害で農家や水産業者が大変な痛手を被っていることは理解できます。でも、
そうしたことはお金で解決することができる事柄なのです。その金額にしたって、子ども手当
の支給に必要な額に比べたら大した額ではない筈です。

 それなのに、現政権は子ども手当は続けようとし、そして、高濃度の汚染水の流出につい
ては、余り詳しく報じようとはしない訳なのです。

 ただ、いずれにしても、その高濃度の汚染水の流出が取り敢えずストップして、少し安心し
ています。

 でも、まだまだいろんな危険が潜んでいるようです。

 東京電力は、本日の夕方、第一原発の1号機に窒素ガスを注入する予定であることを発表
したと言いますが、この措置は、米国側のアドバイスを受けてのことと思われます。

 何故ならば、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は5日、原子炉が余震によって壊れたり、
水素爆発が起きる危険性が高まるなど、新たな多くの問題が起きていると指摘する記事を掲
載しているからなのです。

 本当に緊張が解けません。しかし、我々は最善を尽くすべきです。

 綱渡りの毎日が続きますが、関係者におかれては、最善の努力を続けられることを切に希
望したいと思います。

 日本中が応援しています。


 
 現場で必死に頑張っている人を、応援しましょう。
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 「ここで笑わないと、他に笑うところはありませんよ」なんていう漫才がありますね。私、思う
のですが、ここで驚かなくては、他に驚くところはないのでは‥なんて思っています。

 昨日も書きましたが、今度は基準値の1万倍ですよ。それでも、各新聞は無機質に基準の1
万倍の放射性ヨウ素が検出された、と淡々と報じるだけなのです。テレビのニュースも同じ。

 ジャーナリストとしての魂はどこに行ったのか? と問いたい。何のためにジャーナリストに
なったのか? 

 まあそれでも、ワイドショーのコメンテーターは、少しは疑問に思ったりして質問をするわけ
です。基準値の1万倍なんて‥、そもそもその基準値にはどんな意味があるのですか?

 これは当然の疑問であるわけです。多くの人がそう感じているわけです。

 で、それに対して大学の教授が答えていました。

 放射線の被曝の量はそのときの濃度だけで考えてはだめで、それがどれだけの期間続い
たかも考慮する必要がある。つまり、被ばく量は、縦×横の四角形の面積のようなものだ、
と。幾ら縦が高くても、それが一瞬のものであれば‥

 それは確かにそうでしょう。そうしないと被爆量は計算できないのは分かっています。だけ
ど、そんな理屈がまかり通るならば、原爆で放射能を浴びても、一瞬のことだったら何の影響
もないというのでしょうか? 多くの人が死んだ事実はどう説明するのでしょうか。

 本当に私は、憤慨しています。

 まあ、政府が、余り国民を心配させて、パニックでも起こしてしまったら、それこそ危険だと
考えているとしたら、その心配は少しは分からないでもありません。しかし、もし、政府は本当
のことを話さない、と国民の多くが思うようになったらどうでしょうか。そのときはもっとパニック
が起きる可能性が大きくなるのです。

 作業服を着て、如何にも危機モードのような雰囲気を醸し出しているが、分かっているのだ
ぞ、と言いたい。
確かに、殆ど眠る時間がなく疲れている大臣たちがいるのは理解できる。だ
けど、テレビで報じない予算委員会の締めくくり総括質疑になると、多くの閣僚が寝ているよ
うなのです。

 それに、何故テレビは国会の中継をしないのか?

 どう考えてもおかしい。この国家の一大事に、例えば、原発の関係やら、被災者対策やら、
復興事業やらで大変忙しいときに、それでも時間を割いて開く国会であるからには、大変に
重要なものである国会の議論であるに違いないのです。

 それをNHKは報じようとしない。総合も教育もBS1もBS2もあるのにです。どうかしている
のではないでしょうか。ジャーナリストの魂はどこに行ったのでしょうか?

 何故、国会中継をしないかということについて、一応NHKは説明しているのですが、それは
単なる言い訳に過ぎず、本当の理由は、政治家との間で以前からある決めごとをしているだ
けの話なのです。つまり、いつもテレビで報じられると、政治家の負担が大きくて耐えられな
いということなのでしょう。テレビの前では、質問する方も答える方も一層緊張を強いられるか
らなのです。

 だから、テレビ中継がないと分かれば、皆と言っていいほど寝てしまうわけです。

 まあ、それはそれとして、1万倍の濃度の放射性ヨウ素ですが、実際にはどれだけの数値
になっているかといえば、430ベクレルだとか。日経新聞には、3月29日と3月30日の数値
が掲載されています。3月29日の3355倍の数値は130ベクレルで、3月30日の4385倍の
数値は180ベクレルだと。

 皆さんは、水道水の暫定規制値を知っていますか? 金町の浄水場で規制値を超えたの
で大騒ぎしたでしょ?

 あれ、大人が300ベクレルで、乳幼児が100ベクレルでしたよね。

 それに比べれば‥、今回1万倍と言っても、430ベクレルで‥何て思いませんでしたか?

 本当に新聞も不親切です。いいでしょうか。先日までは、水道水の300ベクレルという数値
は1000ccに含まれる量であり、今問題になっている1万倍の430ベクレルというのは1ccに
含まれる量であるのです。ですから、430ベクレルとはいっても、1000cc当たりに換算すれ
ば、その1000倍で430000、つまり43万ベクレル/1000ccになるのです。

 で、3月23日の日経新聞が報じる換算方法によれば、43万ベクレルの放射性ヨウ素という
のは9.5ミリシーベルトの放射線の量になるということなのです。

 CT検査1回分の放射線の量が6.9ミリシーベルトであることからすれば、この9.5ミリシーベ
ルトの量というのは、相当に影響は大きい訳なのです。何故ならば、そうした海域に生息する
生物は、常時それだけの放射線を浴び続けるからなのです。決して一瞬で済む話ではない
のです。つまり、四角形の縦も横も長いのです。

 科学者のなかには、内心心配をし始めている人もいるようで、このような高濃度の放射性
物質の流出が1か月も続いたら問題にしなければいけない、などと発言する人も出てきてい
るようです。

 私は、もう影響は出ていると考えます。少なくても、その近辺で生息している生物にとって
は。

 早速海中の様子をカメラでとって報じるべきではないのでしょうか。


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 福島第一原発の放水口の近くで採取した海水から基準値の3355倍の放射性ヨウ素が検
出されたと昨日、公表されましたがどう思います?

 3355倍ですよ。3倍でもなく、30倍でもなく、300倍でもなく、それよりさらに桁が1つ上の
3000倍を超しているわけです。

 でも、経済産業省の西山審議官は、表情を変えずに言う訳です。

 「福島第一原発から20Km以内の範囲は避難区域に指定されておりまして、漁業等は行わ
れておりません。放射性物質は潮流に流されて拡散によって薄まるということ‥」

 それから、原子力安全委員会もこんなことを言う訳です。

 「放射性物質は拡散されるため、濃度はさらに薄まると考えられるが、海藻が育ち、魚など
が生息する海域なので、影響を調査する必要がある」

 で、テレビも新聞も、そんな発表をただ垂れ流しにするだけ。

 何故、基準値の3355倍もの濃度があるのに、心配しないでいいというのか? だったら、
それが何倍になったら、少しは心配しなければいけないのか?

 そんなことを報道するテレビ局や新聞社はない訳です。これだと、基準値に対する信頼度
も、政府の発表に対する信頼度も益々低下してしまうでしょう。
それとも、先日東電の発表し
た1千万倍の濃度の放射線量というのが、実は10万倍だったと訂正されたことから、もう皆、
こうした数字に対して鈍感になってしまったということなのでしょうか?

 いずれにしても、私は、「潮流で拡散され‥」などという言い訳は聞きたくはありません。そ
んなことは当然のことなのです。そして、拡散されるのはなにも海中だけではなく、空中でも
そうであるのです。しかし、幾ら拡散することがそのとおりだとしても、同じ所からそうした放
射性物質が放出されているすれば、その付近の濃度は高まるばかりではないですか。そん
なことは水俣病のときにも言われた言い訳なのです。有機水銀を流しても、海は無限大の広
さであると考えることができる‥なんて。

 本当に、通産省という役所は反省が足りない。

 いずれにしても、政府がしっかりした根拠を示さないので、私、自分で計算してみることにしました。

 私が、調べたところによると、海水の放射性ヨウ素の基準値は、40ベクレル/1000ccだと
か。(もし、この数値が間違っていたら、ご免なさい)

 で、その3355倍ということは、134,200ベクレル/1000ccになるわけです。

 一方、先日、厚生労働省が設置した暫定規制値は、飲料水の場合300ベクレルであり、こ
れを人体への影響を示すシーベルトに換算すると、0.0066ミリシーベルトになるというなので、

 134,200ベクレル÷300ベクレル=447

 従って、0.0066×447=2.95ミリシーベルト

 つまり、3355倍の濃度というのは、2.95ミリシーベルトと同じ意味を持つことになるわけ
です。

 一方、健康被害の境界となる放射線の目安となる線量は、100ミリシーベルトですから、仮
にその海水を30リットルほど飲むと、その水準に達するという訳です。さらに言えば、
1000ミリシーベルトを一度の浴びれば、おう吐を催すという訳ですから、その海水を300
リットルほど飲めば、おう吐を催すということになるのです。

 まあ、そんなことを考えると、その近海に生息している魚などは、それなりの影響を受けて
いる気もするのですが‥

 早速、魚や貝や海藻などを採取して、調べてみることが必要なのではないでしょうか。




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(追加)本日は、4385倍になったと報じられています。

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