昨日、2012年第4・四半期の米国の経済成長率が発表になったのですが‥

 「0.1%のマイナスなんだよね」

 そうなのです、何とリーマンショック後のリセッション以来、初めてマイナス成長になったのだと。但し、マイナス幅は0.1%です。

 「やっぱり景気が悪くなっているのかな‥」

 でも、メディアの報じ方をみれば、それほど悲観をしているようでもないのです。

 「どうして悲観する必要がないの?」

 そこなのです、問題は。つまり、この0.1%のマイナスをどう解釈すべきか? 本当に悲観する必要がないのか? 悲観する必要がないとしたら、その理由は何なのか

 今回の発表内容のポイントをお示ししますので、本当に悲観する必要がないのか、先ず自分で考えてみて下さい。

<2012年第4・四半期のGDPのポイント>

・2012年4Qの実質経済成長率は、年率換算で前期比0.1%減。3年半ぶりのマイナス。

・2012年3Qの実質経済成長率は、3.1%。

・マイナスになった原因は、在庫変動がマイナスになったことと、政府支出が減少したことが大きい。さらに輸出の減少もある。在庫変動で1.27%、政府支出で1.33%、そして、純輸出で0.25%、それぞれGDPを押し下げている。

・個人消費は2.2%増と、3Qの1.6%増を上回っている。

・民間設備投資は8.4%増。民間住宅投資も15.3%増。


 さあ、如何でしょうかなんとなく答えが分かってきましたか?

 そうなのです、個人消費が上向き、そして、設備投資や住宅投資が活発になっているので悲観するどころか、これ以上明るいことはないような状況になっているのです。

 しかし、それを上回るほど政府支出の減少と、在庫変動の影響が大きかった、と。

 では、何故政府支出が減少したのか? 財政の崖と関係しているのか?

 答えは、そのとおりだろう、と。

 では、在庫変動は何故GDPを押し下げたのか?

 恐らく、民間の企業経営者たちが、財政の崖によって不透明感が強まるなか、出来る限り在庫を減らしておいた方が無難なのではないかと行動した結果ではないか、と見られているのです。

 つまり、経営者たちは、財政の崖の関係で在庫に関して慎重な行動を取った、と。しかし、その一方で、設備投資は増えているし、住宅投資も増えているのです。さらに、個人消費も伸びているのです。
 
 まあ、そういうことを聞けば、今回の0.1%のマイナス成長の数字など、気にする方がおかしいのかもしれません。

 しかし、そうは言っても0.1%のマイナスになったということは事実であり、そして、その原因である財政の崖の問題は、今単に先送りされただけの状態になっている訳ですから、まだまだ尾を引くのです。

 だとすれば、2013年1Qの成長率が再びマイナスにならないとも限らない。

 それに、政治の世界では全然妥協が成立しそうには見えない訳ですから。

 楽観視していていいのか、それとも深刻に考えるべきなのか? それが問題なのです。


 
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