過去の言葉となったと思っていた「冷戦」という言葉が、復活しようとし
ています。

 「新冷戦」


 そう、冷戦といえば、アメリカとソ連の間の、或いは西側と東側の間の
軍事的対立行動を意味していました。

 で、記憶に新しいところですが、1989年11月、ベルリンの壁が崩壊し、
東西冷戦は終結したのでした。

 それからですよね、ロシアが、西側諸国に歩みようるようになったの
は。

 あれからもう20年近い月日が経とうとしています。

 その間いろんなことがありました。

 アジア通貨危機の後、1998年にはロシア通貨危機が起こりました。

 その結果、ロシアは、国際機関から多額の資金支援を仰ぐことになる
のですが、その後、原油価格が上昇した結果、そうした借金を簡単に
返済することに成功。

 ロシアは、その後も主として原油価格高騰により、急速に自信を高め
ているのです。

 ただ、ロシアが自信を回復するにつれ、英国との関係や米国との関
係がぎくしゃくするようになってきていました。

 で、今回、ロシアはグルジア領内の南オセチアとアブハジの独立を勝
手に承認してしまったのです。

 当然、欧米諸国は反発します。

 ライス国務長官:
 「アブハジと南オセチアは国際的に認知されたグルジアの国境の一
部。ロシアの大統領は自ら署名した約束事を守っていない」

 サルコジ大統領:
 「強く非難する」

 メルケル首相:
 「国際法に違反しており受け入れられない」

 グルジア・サーカシビリ大統領:
 「ロシアは欧州の国境を武力により変えようとしている。法的根拠は
全くない」


 しかし、ロシアのメドベージェフ大統領は、

 「新冷戦を恐れてはいない」

 とまで言っています。


 ロシアの言い分に、どれほどの正当性があるかは、私には分かりま
せん。

 ただ、ロシアの発想は、ある程度分かるような気がします。

 領土は、法が決めるものではなく、力が決めるものだと。

 世界の歴史は、そうして作られてきたではないかと。

 欧米の国に、ロシアを責める資格があるのか、と言いたいのでしょう。


 だからこそ、北方領土を返そうなどとは思わないのでしょう。

 でも、そうした歴史的な事実があるとしても、ロシアが孤立化するよう
な方向に動き出すとなると、資本はロシアから逃避するとすることにな
るでしょう。

 早速のロシア株の急落です。

 いつまで我ままを続けることができるのか。

 

 この種のニュースは難しすぎると思った方は、次の単語を何回も口に
出して読んでみてください。


 グルジア、グルジア、グルジア、

 サーカシビリ、サーカシビリ、サーカシビリ、

 メドベージェフ、メドベージェフ、メドベージェフ、

 南オセチア、南オセチア、南オセチア、

 アブハジア、アブハジア、アブハジア、


 なお、グルジアとカタカナでは表記しますが、、英語の発音は、ジョー
ジアと聞こえますね。

 いずれにしても、上の単語が口から出るようになると、急にニュースに
興味がわくようになります。

 

 

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