ひゅう ひょう
大地の叫び 樹の叫び
風鋭く刺し
流氷の海から 野面をわたる
ひょう ひゅう
白く凍てつく 根釧原野
ああ冬 冬荒涼

いっとき風がやみ
重い雲がはらわれる
雪原にくろぐろと嘴太鴉
飢えの日々にうずくまる
見上げればいましも
湖面に群れ立つ 白い光
軽やかに ゆるやかに
中空に舞う 大白鳥
鴉たちよ
まばゆさにひるまず
やせた翼に 力をはらみ
高く翔べ 高く翔べ
ともに舞え

耐えて凍てつく 根釧原野
ああ春 春を待つ