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以前もどこかで書いたと思いますが、国境という垣根が低くなればなるほど、どんどんナショナリズム的な考えが国の奥底からふつふつと湧き出てきます。ナショナリズムを愛国心と訳すと、これはとても大切なんですね。世界に出た時、「僕は桑名出身だ!」とはなんの意味もなく、「日本からきたぞ!」にやっぱりなるんですね。だから、世界に出た時に心の拠り所は「日本への愛国心」になるんだと思うんです。海外にちょっと住んだ知り合いがいる方なら、だいたいその知り合いから「もっと日本をよくしたい」(それを実践するかしないかは別問題)と聞かされたこと、あると思うんです。

相手と仲良くするための、自らのアイデンティティーを明らかにするための、愛国心はとっても 頼もしいのですが、上の「ナショナリズム」は排他的な意味合いのものです。「こちらがよくて、相手はダメ」とジャッジメンタルになる愛国心。これ、足音もなくそーと心に芽生えて来るんです、ほんとに。

この前テレビ見てて怖くなりました。「日本にようこそ」的な番組です。海外の方で、日本の食や文化に興味のある方を取材してその熱量で日本に呼ぶかどうか決める番組。見てて寒気がしました。「日本に興味ある人しか日本に呼ばない」、すごいでしょ。スーパー排他的です。そりゃ、見てる人は嬉しいよね。「俺(私)、日本大好き!」って言ってる白人を見ると、やっぱり、なんか嬉しい。でも、ダメよ、こんな番組ばかり子供に見せちゃうと。世界は多様性です。答えのない多様性が世界です。世界はもっともっと狭くなり、僕たちが生きてきた程度では想像がつかないくらい、子供たちは世界の多様性の中で自らの地位を確立し、多様性に富んだ人々とと共に社会を築いていかないといけない。こんなこと、当たり前なんです。この国への移民は避けられない。環境問題は、日本だけでは解決できない。世界はもっともっと狭くなるんです。そんな中、「日本を好きな人だけ、日本にきてね〜」って、ダメよ。

日本に興味ない人とも渡り合わないといけない社会だし、そうしないと世界は終わります。「箸休め」としてああいう番組はいいのですが、今の社会状況とか全然知らない子供にはダメだよ。日本に興味ない人がいたら、「あの人ダメな人」っていうへんてこなジャッジメントを付けちゃう。言っときますが、日本がどこにあるのか知らないアメリカ人の方が断然多いのが現実だと思って下さい。ヨーロッパの人、ほとんどの人、日本に興味ないですから。アフリカの人、日本っていう言葉さえ知りませんから。ほんと、世界のほとんどの人は日本には興味ないんです。英語勉強しようと言う前に、こういうことから教えたらいいと思う。日本にいる外国人は「例外」と思った方がいいから。

排他的なナショナリズム、絶対反対です。