アットホーム・ロマンス (3) (まんがタイムKRコミックス)兄妹はじめました! (4) (まんがタイムKRコミックス)








「アットホーム・ロマンス」とは、マザコンの竜太郎とその姉でブラコンの暁子を中心に、家族の危機や過激で性的なコミュニケーションを描いている作品。「兄妹はじめました!」は幼なじみの茜と葵それぞれの親が再婚し、二人が義理兄妹になったことから始まる作品。
私は、この二作品を度々対比させ「兄妹はじめました!はリアリティがあって素晴らしい」「アットホーム・ロマンスはリアリティがない」などとアットホーム・ロマンスを批判していました。ここでいうリアリティとは近親相姦のタブー意識のことです。

しかし、最終巻まで読んでこの考えの間違えに気づきました。「兄妹はじめました!」で、近親相姦のタブーを加味して描いていると私が思っていた部分は兄妹であることから脱却する内面的な難しさだったのです。要するに、この作品における「兄妹」とは「近づきすぎた男女」を表す記号でしかなかったというわけです。むしろ最後まで読んでみるとアットホームロマンスの方がタブー意識を加味していることに気づかされます。タブー意識の欠如に見える部分であってもソレは「家族愛」であることが3巻の葛藤で強調されています。アットホームロマンスはどんなに過激でもそれが家族愛であるならばいい。しかし本気の恋愛はダメだとしっかりタブー意識を加味していたというわけです。

外面を見ればリアリティがない(タブー意識がない)のはアットホームロマンスなのですが、内面をみればリアリティが無いのはむしろ兄妹はじめましたの方だったというわけです。そして、この2作品はどちらも内面を描いた作品です。

※そもそも血が繋がっているどうかの違いがあるため、そのリアリティ(タブー意識)にも差異があります。その差異は置いといての対比になっています。


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