inuyasya犬夜叉の最終回


りん「楓さま急いで!」

楓「そうせかすなりん」

りん「だって生まれちゃいますよ」

楓「亭主殿は留守か?」

りん「お仕事ですって」

楓「まあ…三人目ともなればな」

楓(そうか もう あれから、三年─)

最終話 明日


弥勒「ではお屋敷の皆様、これから妖怪を追い出しますので」

「お札一枚が米一俵とは」

「高くはないですか?」

「ああっ三枚も!」

札を貼ると妖怪が飛び出してくる。

弥勒「犬夜叉行ったぞ」

弥勒が振り返ったその先に、鉄砕牙を抜いた犬夜叉が待ち構えていた。
犬夜叉は鉄砕牙の一太刀で妖怪を斬り捨てる。


犬夜叉「しっかしお札一枚米一俵って。ぼったくりもいいところだぜ。弥勒てめーほんっとアコギだな」

弥勒「取れるところから取っておかんと。いろいろと物要りだしな」

犬夜叉「そういえばおまえんとこ、そろそろうまれてんじゃねえか?」

楓「よしっがんばったな珊瑚。元気な男の子だ」

弥勒「生まれましたか」

珊瑚「抱いてやって」

双子の娘に囲まれ、珊瑚は赤ん坊を抱きしめ微笑む


その夜、子供たちと寝ている珊瑚と弥勒

珊瑚「かごめちゃん…どうしているんだろうね」

弥勒「ああ…あれからもう三年…奈落を倒して、骨喰いの井戸が消えてから三日目─

    光の柱とともに再び骨喰いの井戸が現れ、犬夜叉はひとりで戻ってきた。

『かごめは無事だ』

珊瑚「犬夜叉の言う…むこうの世界に帰ったんだろうか?」

弥勒「犬夜叉はあまり語らないが…一度だけ言っていた。かごめ様を愛し、必要としているものはほかにもいると」

珊瑚「犬夜叉…さみしくないんだろうか」

犬夜叉は一人夜空を見つめる。


現代

「卒業おめでとうございます」

絵理「かごめ!」

かごめ「あ」

由加「こんにちはおばさま」

かごめの母「卒業おめでとう」

かごめ「みんな大学合格したんだよ」

かごめの母「あらっおめでとう!」

あゆみ「私、通訳目指してます」

由加「私女子アナ」

絵理「じゃ、まずミスキャンパスになんないと」

あれから三年─

現代の井戸が消えて三日目─

光の柱と共に再び井戸が現れて、私は犬夜叉と一緒に戻ってきた


かごめの母「かごめ!」

草太「ねえちゃん!」

じいちゃん「かごめ!」

かごめの母「かごめ!」

かごめ「ママ!」

じいちゃん「かごめ、どれだけ心配したか…」

かごめ「犬夜叉が助けてくれたの。犬夜叉ありが…

突然犬夜叉は井戸に吸い込まれていく。

かごめ「犬夜叉!?犬夜叉!

それっきり井戸はつながらなくなった。

戦国時代

楓「あの時…かごめをあっちに送り届けて、ホッとした途端─ こちらに戻っていたというのか」

犬夜叉「ま、そういうことだ。かごめのおふくろも、弟も、じじいも泣いてたしな。かごめを大切に思っているのはおれだけじゃねんだなって…」

楓「犬夜叉おまえ。いつからそんなに物わかりが良くなった?」

七宝「おらは知っとる」

そこへ風船に変化した七宝が現れる。

楓「七宝。狐妖術の試験に行っていたんだったな」

七宝「昇級したぞ!」

七宝は変化を解いて犬夜叉の頭に乗っかる。

七宝「犬夜叉おまえ、三日に一度は井戸に入っておるじゃろ。
楓「三日に一度?すさまじい執念ではないか」

余計なことを言う七宝を犬夜叉は無言で蹴り飛ばす。

楓(それでも会えんのか…かごめは四魂の玉と共に現れ、玉の消滅と共に去っていった。
  かごめは四魂の玉を滅するためにここに来た。かごめのこの世界での役割は…終わってしまったのかもしれないな─)


現代
かごめが井戸の前に立っている。

かごめ(井戸がつながらないのは、私の気持ちのせい…なのかな)

    骨喰いの井戸が消えて、暗闇に放り出されたあの時。
    こわくて悲しくて…
    だけど私は知らなかった。
    自分が三日間も闇の中にいたことを。
    ママやじいちゃんや草太に、同じようにこわくて悲しい思いをさせていた。
    すごく悪かったなって思ったし、現代に戻れて本当にうれしかった。
    そして井戸は閉じてしまった。

    犬夜叉─
    それから私はずっと考えてた。

    私が戦国時代に行った理由。
    四魂の玉が消えると井戸がつながらなくなった理由。

    私のすべきことは終わって、これからもずっと自分の─この世界で、

    犬夜叉のいないこの世界で…
    犬夜叉─
    会いたい。


井戸から風の音が聞こえてくる。

かごめの母「かごめ…どうしたの…?」

かごめ「ママ…」

見下ろすと、井戸の底に空が見えた。

かごめ「空が…ママ…私…」

かごめの母「かごめ…」


戦国時代
双子の女の子に耳を引っ張られ、おもちゃにされる犬夜叉。

「いーぬー」

「いーぬー」

七宝「オモチャじゃのー」

「いーぬー」

犬夜叉「おい、この双児なんとかしろ」

弥勒「耳はやめなさい耳は」

珊瑚「ごめんねー犬夜叉」

犬夜叉「!キツネでも退治してろ」

双子を七宝に押し付けて、犬夜叉は駆けていく

七宝「こりゃっ犬夜叉なんじゃイキナリ!」

「しっぽー」

「たいじー」

犬夜叉(かごめの匂い…!?)

骨喰いの井戸を覗き込んで犬夜叉が手を差し伸べるすると、その手をしっかりと握りかえす手が…
私服のかごめが犬夜叉の手を握って戻ってくる

かごめ「犬夜叉ごめんね…待っていてくれた…?」

犬夜叉「かごめ…バカ野郎…今までなにしてたんだ」

そう言いながら、しっかりとかごめを抱きしめる犬夜叉。

七宝「かっ…」

珊瑚「かごめちゃん!!」

かごめ「弥勒さま、珊瑚ちゃん、七宝ちゃん」


現代

「なーなー草太」

「おまえんとこ美人のねえちゃんいるよな。今度紹介して」

草太「ねえちゃんいないよ。高校出てすぐ、嫁に行った」

「早っ!」

(ヤンキー系…?)

草太「あっ。じいちゃん病院の検査どうだった?」

じいちゃん「尿酸値がちと高かったかな」


戦国時代

私がいない三年の間に、
少しずついろんなことがかわっていた。

七宝ちゃんは立派なキツネ妖怪になるために、
村の外に修行に出て行くことが多くなった。

珊瑚ちゃんの弟
琥珀くんは─


琥珀「刀々斎さまっ」

刀々斎「おう琥珀。それ、頼まれた武器だ。ちっと重いぞ」

琥珀「ありがとうございます」

刀々斎「たまには珊瑚に顔見せに帰ってんのか?」

琥珀「いや…あの家狭くて」

妖怪に苦しめられている人たちのために、
強い退治屋になる修行の旅に出ている。

ちなみにノミの冥加じいちゃんは…


冥加「ここじゃっ!」

冥加じいは刀々斉の肩に乗っている。

私は楓ばあちゃんに教わりながら、
薬草を煎じたりお払いの手伝いをしている。

りんちゃんも楓ばあちゃんに預けられて暮らしている。


かごめ「殺生丸が連れてるのかと思ってた」

犬夜叉「楓ばばあが言ってた。人里に戻す訓練らしいぞ。どっちでも選べるように」

殺生丸が二人の頭上を跳んで行く

邪見「あっ!殺生丸さまっ かごめが…」

かごめ「お義兄さーん!」

ギロリと殺生丸が不機嫌極まりない一瞥を投げた。

かごめ「あれっ なんかすごくイヤな顔した。って、犬夜叉あんたも」

犬夜叉「すげーヤな響きだった」

としかめ面の犬夜叉。

楓「また殺生丸がなにか持って来たのか?」

りん「新しい着物です」

これからもきっと少しずつ、
いろんなことがかわっていく。

私はここで生きていく。

犬夜叉と一緒に、
毎日をつみ重ねていく。

私と犬夜叉は、明日につながっていく。

犬夜叉


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【古本セット】犬夜叉 [1~56全巻] (著)高橋留美子