九州コミティア・プレ開催、無事終了!(追記有)

代表です。
昨日(2/18)の九州コミティア・プレ開催、無事終了しました。

会場のあるJR小倉駅前では「銀河鉄道999」のメーテルと鉄郎がお出迎え。
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会場となる北九州市漫画ミュージアムは駅から徒歩2分の行きやすさ。
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駅から会場までの連絡通路には「九州コミティア」の案内フラッグが。
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いつもは美術館として使われる会場に、同人誌即売会の机がずらり。
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開場前の待機列には150人近くの人が並んだそうです(写真はその一部)。
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東京コミティアの出張委託コーナーも大人気。
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閉会後には自由参加の懇親会がありました。みんなでカンパ〜イ!
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アフタートークでは、九州コミティア・ミーティング代表のひのもとめぐるさんと副代表の表智之さん、東京コミティア実行委員会代表・中村公彦、北九州市漫画ミュージアムの館長・田中時彦さんが登壇。楽しくお話ししつつ、9月の第1回に向けて展望を語りました。
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会場内は本当に人が多く、完売するサークルも続出。
みんな、創作にマンガに「飢えて」いたんだなあと思います。
参加している人がみんな本当に嬉しそうで、こちらも嬉しかったです。

ということで、大成功に終わった九州コミティア・プレ開催。
9/18(祝/月)西日本総合展示場での第1回に向けて、よいスタートが切れました。
またぜひ9月にお会いしましょう!

公式サイトはこちら→ 九州コミティア公式サイト


<追記>
地元のWEBメディアでリポートが掲載されました。
どちらも写真が多く、会場の様子がよく分かります。

●九州福岡おたくメディア
『九州プレ・コミティア』に行ってきました!

●福岡おたくインフォ
「九州プレ・コミティア」開催レポート






明日は九州コミティア・プレ開催の日です。

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代表です。
明日は九州で初めてのコミティアが開催される日です。

九州コミティア・プレ開催
日時:2月18日(土)12時〜16時
会場:北九州漫画ミュージアム(あるあるcity5階)
交通:JR小倉駅から徒歩2分

私も準備のために今日から九州入りします。
近郊の方、明日はぜひ会場でお会いしましょう。

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COMITIA119無事終了しました。

代表です。
昨日のCOMITIA119無事終了しました。

当日はまさにイベント日和の晴天に恵まれ、来場者もたいへん多く、
なんと13時過ぎにはティアズマガジンが完売してしまいました。

今回は参加サークルに落選が出たことはすでにお知らせしていますが、
同様に企業出展や出張編集部でも落選が出ており、
会場のレイアウトはギリギリに詰め込まれた状態。
そこに普段より多い一般参加者が入場したわけで、場内は本当に激混みでした。

例年のスケジュールで2月にここまでサークルが増えたことはありません。
原因として推測されるのは、昨年の夏と秋の開催間隔が2ヶ月と短かったため、
参加を見送った人がこの2月にどっと申込んだのではないかということ。
どちらにせよ、開催日は会場からの提示次第なので、
なかなかこちらではコントロールできないのですが…。

さて前日設営にも60人からの一般協力者が参加してくれ、スムーズに終了。
いつも寒いこの時期は協力者が減り気味ですが、
今回は事前のお知らせが効いたのか、たくさん来てくれてとても助かりました。
当日の撤収にも、会場で卒業制作展を行った文星芸術大学の学生さんが
たくさん参加してくれて、やはり早く終わりました。
頑張ってくれた協力者の皆さんに心から感謝します。

会場内企画では、前述した文星芸術大学の卒制展の企画で、
同大学のちばてつや教授の「マンガのリアリティ講座」と
「デジタルマンガ キャンパス・マッチ2016」表彰式&公開講評。
公開講評には引き続きのちば先生に高橋陽一、窪之内英策といった
審査員のマンガ家さんたちが登壇し、みな熱心に聞き入っていました。

ということで、おかげ様で大盛況で終わったCOMITIA119。
あらためて多数のご来場どうも有難うございました。
今年もよいスタートが切れたようです。


なお、今回の見本誌読書会は今週末の土曜日。
会場は池袋のあうるすぽっと会議室Bとなります。
詳細はこちらをご覧ください→コミティア見本誌読書会
日曜ではなく土曜日の開催、しかも通常とは場所も異なりますので、
どうぞご注意ください。
こちらもたくさんのご来場お待ちしております。

見本誌の盗難についての報告」のその後

代表です。
前回のティアズマガジン118でお知らせした
「見本誌の盗難についての報告」のその後の経過について、
今号のティアズマガジンに掲載しました。
以下にその内容を再録します。

▼ティアズマガジン119より
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見本誌の盗難についての報告・その後
前号のティアズマガジンでお知らせした見本誌の盗難について、その後をご報告します。

ここ数回のコミティア会場の見本誌コーナーで見本誌の盗難が続いていました。
見本誌は多くの人に読んでもらうためにサークルの人たちがコミティアに提出してくれたもの。
それを不法な手段で手に入れようとする行為をけして許すことは出来ません。

当初は盗難について公表せず、見本誌コーナーを利用する方に出来るだけ負担をかけない形で、
スタッフがいろいろな対策を試みたのですが、どうしてもこの犯罪行為を防ぐことが出来ないでいました。

そこで前回のCOMITIA118ではこのことを公表し、制服の警備員を配置するなど、
出来るかぎりの予防策を講じて当日を迎えました。
結果、前回については盗難された見本誌はありませんでした。
また不審な行為に関する報告もありませんでした。
これも参加者の皆さんのご理解とご協力のおかげと、心より感謝いたします。

今後については、この結果に安心することなく、しばらくは現在の警備体制を続けてゆきます。
物々しい雰囲気が続いてしまいますが、こうした事情ですのでどうかご理解ください。
そして、もし不審な行為をしている人物を見かけたら、すぐにスタッフか警備員にお知らせください。
コミティアは、多くの参加者の善意と信頼によって成り立っています。
けれど、もし誰かにその信頼が裏切られたら、最悪の場合は「見本誌コーナーの廃止」という事態も有りえ、
結果として多くの人が本に触れる機会を奪うことになります。

たくさんの人に利用され、新刊を知ってもらう効果の大きい見本誌コーナーは、
出来るかぎりコミティアの会場内で維持していきたいと考えています。

今後とも、参加者の皆さんのご理解とご協力を切にお願いいたします。

2017年2月12日
コミティア実行委員会代表 中村公彦
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以上です。

繰り返しになりますが、今後しばらくは見本誌コーナーの警備が厳しくなります。
どうかご理解とご協力をお願いいたします。




ティアズマガジン119発売のお知らせ

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代表です。
ティアズマガジン119発売のお知らせです。
流通の都合で前後がありますが、この週末には大概の書店に並ぶと思います。
取扱書店はこちらをご覧ください。

主な記事内容
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【Frontview】
はしゃ [はしゃぐ。]
猫田博人[BARE FEET]
雨森ひろこ[針子少女]
たいぼく[おおきめログハウス]

【会場企画】
会場企画
文星芸術大学マンガ専攻卒業制作展
ちばてつや教授「マンガのリアリティ講座」

会場企画
デジタルマンガ キャンパス・マッチ

【出張マンガ編集部】
全71誌(媒体)登場

【連載記事&コラム】
東京・好奇心・散歩/たかみ弌(ein)「ボドゲカフェに行ってみよう」
ココノツ「地方コミティアと旅〜たびモン」
ベルネ「誌上COMIC WORK SHOP」
PRINTGEEK「本作りのお役立ち講座〜STAPLEBIND PUBLISHERS」
Circles' Square「コミティアの現場から〜イベント運営の裏側ルポ」
のん「bar図書室だより」
てふや食堂「カンタン修羅場めし」
大塚志郎「五百住シホのワンポイントストレッチ」
三島芳治「セカンド志望者日記」

表紙イラストレーション:ココノツ(notch)
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※コミティア実行委員会によるティアズマガジンの通信販売は終了しました。
 各取扱書店による通信販売をご利用ください。

来年2月12日のCOMITIA119の申込を〆切りました。

代表です。
来年2月12日のCOMITIA119の申込を〆切りました。
今回は募集3500サークルに対して、4100サークルを超える申込をいただきました。
たくさんの申込ありがとうございます。
例年2月の開催で4000サークルを超えたことはなく、いきなりの変化に驚いています。

申込数が募集数を大きくオーバーしたため、
会場内のレイアウトを見直したり、出展企業や出張編集部からも落選を出すなど、
出来る限りたくさんのサークルに参加してもらえるように調整をしていますが、
それでも数十サークルの落選が出てしまう見込みです。
どうかご容赦ください。

当落発表は、12月24日までに当選サークルの50音リストを
コミティアの公式サイトで速報として公開します。
併せて落選されたサークルへの返金を郵送にて行います。
それまで当落に関するお問い合わせにはお答え出来ませんので、
どうかご理解とご協力をお願いいたします。

当選されたサークルへの参加案内書の発送は年明けの1月8日を予定しています。
それまでどうぞいま暫くお待ちください。




11/12映画「この世界の片隅に」全国公開です!

代表です。
明日11/12(土)より、アニメ映画「この世界の片隅に」の全国公開が始まります。

先日のCOMITIA118の会場では本映画の片渕須直監督と原作のこうの史代さんを
ゲストにお迎えしてトークショーを行いました。
用意した200席はあっという間に埋まり、周りには立ち見の人たちの黒山の人だかりで、
お二人それぞれの作品に込めた熱い思いのトークに大いに盛り上がりました。

この光景を見ていて、ふと思い出したのは、
1997年に初めてこうの史代さんがコミティアに参加した時のこと。
もう20年近く前の話になります。

こうのさんはすでに4コマ誌でデビューしており、
連載された「街角花だより」を初めての同人誌にして参加したのですが、
見本誌で読んで、その「上手さ」に驚きました。

独特の味のある描線と大胆なコマ割、
キャラがしっかりと立って、判りやすいストーリー、
5Pというショート連載ながら毎回しっかりオチをつける技量。
まさに職人技を感じました。

早速すぐ次の回のティアズマガジンでインタビューを申し込んで、
紹介記事を書かせてもらいました。
初めてお会いしたこうのさんは小柄で柔らかな語り口ながら、
マンガに対する姿勢がしっかりしていて、とても頼もしかったのを覚えています。
この時をきっかけにこうのさんはコミティアのサークル参加の常連となり、
同人誌でも素敵な作品をたくさん発表してくれました。

そのこうのさんが当時1年間サークル参加を休み、執筆に集中したのが、
「夕凪の街」(週刊漫画アクション2003年9/30号掲載)でした。
広島の原爆をテーマに描いた作品で、静かに話題を呼び、
その後、続編の「桜の国」と合わせてコミックス化されて、
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞新生賞のダブル受賞しました。
この時から「こうの史代」の名前は多くのマンガファンに知られるようになりました。

トークショーの前に、こうのさんとも少し思い出話をしたのですが、
20年前のコミティアに初参加した、まだ不安げだけれど強くしなやかな意思を持った若い作家が、
20年後の今日、こんなに大きな存在になっているとは想像もつかないことでした。
そのことにしみじみと深い感慨を覚えます。

勿論、現在のこうのさんの活躍も評価も、御本人の努力と研鑽の賜物ですが、
コミティアの存在が少しでもその役に立てたかもしれないことは何よりの喜びです。
20年前にこの稀有な才能に出会えたことに心より感謝します。


さて、あらためて映画の話をしましょう。

試写で観た映画「この世界の片隅に」は本当に素晴らしいものでした。
原作の世界観を2時間の映画のフレームの中にきっちり描いたのは片渕監督の情熱の故でしょう。
舞台となる呉の70年前の街並みや、往時の時代風俗や、日本の戦況の資料をていねいに調べ、
モノクロで描かれた原作マンガの風景を見事にカラーのアニメ映像で再現してくれました。

私はこの実際の風景を見たさに広島の呉市まで行きました。
コミティア事務所ブログ「呉市立美術館の『この世界の片隅に』展に行ってきました。」
そこには今と地続きの「この世界の片隅に」で描かれた風景が確かにありました。

この映画は企画段階から7年がかりで完成しました。
それだけの時間をかける必要があったことを画面は雄弁に語ります。
片渕監督にしか作れない質と熱をもった映像がそこにあり、
こうのさんの原作からしか生まれない物語の奥行きがそこに描かれる。
あらためてこの素晴らしい才能の出会いに感謝したいと思います。

そして多くの方がご存知のように、映画の大きな原動力となったのは、
昨年行われたクラウドファンデイングの成功です。
3300名を超えるサポーターから約4000万円の制作資金を集めたのは大きな話題となりました。
この力強いサポーターの存在もこの映画の完成に欠くべからざるものでしょう。
サポーター向けの試写会で片渕監督は「みんなの力で作った映画です」と語り、
大きな拍手を受けました。

その試写会で大きなスクリーンの上に描かれる物語を観ながら、
原作を読んで、これから何が起こるか知っている私は、
後半はボロボロ泣きっぱなしでした。

明日がついに待望の「この世界の片隅に」の全国公開の日です。
どうぞお近くの劇場まで足をお運びください。

そしてあなたの地続きでもある「この世界の片隅に」を感じてもらいたいと思います。



10/30「COMITIAの30年・メ芸の20年」のトークショーに出演します

代表です。
今週末の日曜日に「文化庁メディア芸術祭20周年企画展−変える力」の一環として、
「COMITIAの30年・メ芸の20年 〜マンガの今とコミュニティーの変化」
と題したトークショーに出演させてもらうことになりました

私は2013年の第17回文化庁メディア芸術祭で功労賞を受賞しており、
そのことも踏まえて企画していただきました。
文化庁メディア芸術祭功労賞受賞のご報告

登壇者は下記の3人です。
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中村公彦(コミティア実行委員会代表)
みなもと太郎(漫画家/マンガ研究家)
しりあがり寿 (マンガ家)
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私以外のお二人がとてもすごい方で、かねてより敬愛する大先輩なので、
私はむしろ黙って、お二人のお話を聞いていたい気持ちです。
このお二人にコミティアのことをどう語っていただけるか、
たいへん楽しみですので、ぜひ聞きに来てください。

詳細は下記になります。
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日時:10月30日(日)16:00-17:30
会場:アーツ千代田 3331 [1階 コミュニティスペース]
定員:80名
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入場は無料ですが、事前の登録が必要なので下記より登録ください。
トーク「COMITIAの30年・メ芸の20年 〜マンガの今とコミュニティーの変化」

また、この日は同「メディア芸術祭20年展」の企画として、
COMITIA118の見本誌読書会も同じ「アーツ千代田 3331」の2階体育館で開催します。
前回のコミティアの見本誌がすべて展示され、自由に読めるイベントです。
こちらも入場無料(登録不要)ですので、来館の際は一緒にご覧ください。
COMITIA118見本誌読書会

それでは週末の日曜には、ぜひ「アーツ千代田 3331」でお会いしましょう。


COMITIA118無事終了

代表です。
昨日のCOMITIA118無事終了しました。

今回は2年ぶりの秋の東京ビッグサイト3ホール開催。
昨年秋は2ホールしか押さえられず、たくさんの落選を出してしまいましたが、
今回は昨年とほぼ同数の申込をすべて受け入れることが出来ました。
来年以降もGWと秋の3ホール開催は維持してゆきたいと思います。

会場内企画では、毎年恒例で5年目となる海外マンガフェスタ2016や、
アニメ映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督と
原作のこうの史代さんのトークショーもあり、どちらも大盛況。
それぞれの熱心なファンが詰めかけ、会場内は熱気に溢れていました。

コミティア全体としても終日人が溢れ、
いつまでもにぎわっていたのが印象的でした。
ということで、あらためて多数のご来場有難うございました。

さて、今週末日曜日の10月30日はCOMITIA118の見本誌読書会。
今回は文化庁メディア芸術祭20周年企画展「変える力」連携企画として
秋葉原にある「アーツ千代田3331」の2階・体育館で行います。
いつもの明治大学ではありませんのでご注意ください。

なお、同会場の1階コミュニティスペースでは、
私・中村公彦とマンガ家のみなもと太郎さん、しりあがり寿さん
とのトークショーも行われます(16時〜17時30分)。
見本誌読書会とセットでぜひご覧ください。
なお、こちらは入場無料ですが、事前申込が必要です。


呉市立美術館の「この世界の片隅に」展に行ってきました。

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代表です。
広島の呉市立美術館で開催されている、
『マンガとアニメで観る こうの史代「この世界の片隅に」展』に行ってきました。

先日、完成したアニメ映画「この世界の片隅に」の試写を観てから、
此処でしか見れない原作のこうの史代さんの原画展をどうしても見たくなったのです。
同時に作品の舞台である「呉」という町を知りたい気持ちもありました。

実際に足を運んだ呉市立美術館での展示は驚くべきものでした。
約450ページという本作の原画が全てそのまま読める形に展示されているのです。
しかも一話毎に作品の背景に関する考察や作者コメントも添えられていて、
とても贅沢な読書体験をさせてもらいました。

この他、貴重な取材ノートや資料写真、実際に使われた意外な画材など、
創作過程に関わる展示物も多く、たいへん興味深い内容でした。
また、戦時中の市民の生活に関わる品々も実物が置かれており、思わず目を凝らしました。
そこにあったのはまさに主人公・すずさんが生きた時代の空気でした。

アニメ関連の展示も、原画やレイアウト、背景美術、メイキング映像などが充実しており、
片渕須直監督がどのように作品の世界を映像に写し撮っていったかが丁寧に説明されています。

この展示会を見るだけでも、「呉」市のこの映画への力の入れようがよく判りましたし、
町中にもポスターやチラシが目につき、映画のロケーションMAPも配布されていました。
これから「呉」に行かれる方はぜひ利用されると良いと思います。
ちなみに呉市立美術館での展示会は11月3日までですのでどうぞご注意ください。

また、現在発売中の「この世界の片隅に」公式アートブック(宝島社)は、
この展示の内容を基本にしたもので、こちらもお薦めです。


さて、あらためて旅の思い出を。
初めて訪れた「呉」の町は、おだやかな瀬戸内海に面し、のどかな空気に包まれていました。
けれどそこは、かつては東洋一の軍港として知られ、あの戦艦「大和」が建造された場所でもあります。
だからこそ太平洋戦争では米軍の標的となり、いくども激しい空襲を受けました。
現在は記念施設として「大和ミュージアム」が港に建てられ、往時を偲ぶことができます。

作中にも登場する、大きな船舶が行き来する港や、町中を流れる川やそこに架かる橋を眺め、
緑の多い街路を歩いていると、もちろんその風景が現代に変わってはいても、
70年前のこの町に暮らしていた主人公のすずさんや周作さんたちの姿が瞼に浮かび、
今いるこの場所と地続きのまま、作品の世界に入り込んだような不思議な感覚を覚えました。

今回の旅で一番行きたかったのはすずさんたちの家族が暮らす家があった長之木町の辺り。
けれどいざその場所に立つと、作中に描かれただんだん畑はすでに無く、新興の住宅地に視界を遮られ、
往時のすずさんたちが見ていた、長い石段から「呉」の町を見下ろす光景は見れませんでした。

それでもどうしても同じ景色が観たくて、車で町の後方にある灰ヶ峰の山頂に登りました。
そこからは「呉」の町の全景と、瀬戸内海の島々を望む「呉」港を見渡せる観光名所になっています。
正面に海、残る三方を山に囲まれた「呉」の町は意外なほど小さく感じられました。

この時に灰ヶ峰の山頂まで案内してくれたタクシーの運転手さんは「終戦の年の生まれ」だそうです。
道すがら、幼い頃の思い出話をいろいろ聞かせてくれました。

自分がまだ産まれる前に母親のお腹の中に居た頃のこと、
身重の母が空襲に襲われ、逃げ込もうとした防空壕はすでに満杯で、
幸い別の壕を見つけて難を逃れたけれど、最初に入ろうとした壕は爆弾で全滅していたそうです。

「自分はたまたま助かっただけですよ。ハッハッハッ」と、運転手さんは笑い声交じりに語りましたが、
戦時下の恐ろしいエピソードとしてよく聞く話を、まさか生々しい実体験として聞いたのは、
やはりそこが悲しい歴史を持つ「呉」の町だったからかもしれません。

そして灰ヶ峰の山頂から見た「呉」の町の景色は、山のふもとに住むすずさんの観た景色ではなく、
実は昭和20年3月19日にこの山を越えて飛来した米軍機B29の操縦士の視点であったことも、
その運転手さんが教えてくれました。

「こういう話が出来るのも私の世代が最後ですね…」と寂しそうに言う運転手さんに、
「戦時中の呉が舞台の映画です」と言って、「この世界の片隅に」の映画のチラシを渡してきました。
公開された映画を見てくれるといいな、と思います。
きっと次に乗せたお客さんに映画のことを、当時の思い出交じりに教えてくれるでしょうから…。


あらためて、今回のCOMITIA118では会場内企画として
アニメ映画版の監督の片渕須直さんと原作者のこうの史代さんのトークショーが行われます。
【詳細はこちら→片渕須直+こうの史代公開トークショー
多くの人が、この原作とアニメ化された映画に触れてくれることを心から願って止みません。

なお、当日の会場内では、「この世界の片隅に」原作コミックスはジュンク堂書店さんのコーナーで、
11月12日に公開される映画の前売券はトークショーのコーナーの物販ブースにて販売されます。
ぜひ、どうぞご覧になってみてください。




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