2016年09月05日

Outlander #25 Je Suis Prest

このエピソードこそ、テレビ版の制作陣が一番思い入れがあるものじゃないでしょうか。
勇猛なハイランダーとはほど遠い、素朴な小作人たちへBearさんが思い入れ一杯の歌を贈っているのも、切ないです。
印象的なクレアのフラッシュバックシーンは、戦争に赴くパイロットたちを描いた「バトルスター・ギャラクティカ」の時のように、リアリティを感じさせました。
時代が違っても、若い兵士たちは戦争の実態を知らずに、最後は母を呼びながら殺されていく。
指揮官ジェイミーの描かれ方も、いかにもRDMチームらしいなあと思って見ていました。

ところで、今回初登場のウィリアム・グレイですが、シーズン3のキャスティングで、成人したロード・ジョンが決まったそうです。
オーストラリア人のDavid Barryという役者さんで、イメージ的にちょっと背が高すぎるように思いますが、IMDbを見るとこの人はヴァイオリンを弾くらしい。
その辺も考慮されたのか、とにかくシーズン3が楽しみですね。

同じクランから何とか兵士をかき集めて、チャールズ王子のキャンプに向かうジェイミーたち。
しかし、櫛の歯が欠けるように脱落者が出てくる。
反乱軍に加わるのですから、よほどの決意の強い者、褒美が目当ての者でなければついて行けないですよね。
フレイザー家のモットーである「私は準備ができている」が、ここで生きてくる。
フランスで近代的な軍隊を見てきたジェイミーにとって、素人集団では立ち行かないというのは明白で、ついに決起の時が来たとはやるドゥーガルたちとは、相容れません。

クレアと連合軍アメリカ兵士のエピソードは、上手くはまっていましたね。
あのマークは第101空挺師団かな、上陸後にドイツ軍と遭遇して戦死した実際の資料などがあるのかも知れませんね。その辺、BDのコメンタリーで語ってくれるかな。
待ち伏せされ攻撃された場面などは、中東に派遣された兵士たちを見ているようでした。

・懐かしい顔との再開
マッケンジー家として中立を選んだコラムでしたが、熱烈なジャコバイトのドゥーガルはチャールズ王子の戦いに喜び勇んではせ参じる。
アンガスもルパートも着いてきた。荒くれ者の彼らは戦うのが楽しそう。
確かに彼らは戦いに慣れたハイランダーだが、寄せ集めの兵隊たちは戦えない。だから鍛えなければならない。
全体的にジェイミーの冷静さ厳しさが出ていましたね。いかにも指揮官らしい。
ジェイミーは百戦錬磨の叔父に、自分の指揮下に入って欲しいという。
当然メンツを潰されたドゥーガルは納得しませんが、クレアに取り入ってジェイミーを懐柔させようというのは本当に最低ですね。
クレアも「あなたが戦うのは国のためじゃなくて、自分のためでしょ」とぴしゃりと返しますが、こういう狂信者がリーダーだと下に着く者はたまりませんね。
ジェイミーはそんなドゥーガルに、規律の大切さを説き、自らその規律に従う姿を見せて兵隊たちの心を掌握していく。ジェイミーは勝って生き延びるつもり。
なんだかストイックでイギリスの将校みたいな描かれたですね。

・ウィリアム・グレイ
そんなジェイミーの前に、16歳の美形の兵士が現れた。
赤毛の極悪犯の首をかいてやろうと思ったら、いきなりジェイミーの小便の上に投げられるところが、ちょっと気になる。(笑)
イギリス軍の情報を吐けとジェイミーにナイフを突きつけられても、誇り高いグレイはしゃべらない。
それならばと、拷問されそうになったとき、またまたクレアの野蛮人に捕まったイギリス婦人のお芝居ですね。
若くてもジェントルマンなグレイは、レディの貞操のために情報を話してしまう。
ジェイミーはグレイの命を助けてやるが、義理堅いグレイは、「一つ借りだ、きっと返す」と約束して去っていきました。
これが運命の出会いというものでしょうね。




commanderadama at 20:14│Comments(0)TrackBack(0) Outlander 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔