2018年02月11日

Outlander #34 Freedom & Whisky

今回の映像化で、私が一番気にしていたのは20年という時がメインの2人にどれくらい年齢を刻むのかということだったのですが、どうやらそのあたりはファンタジーとして、スルーするのかな。(笑)
石を抜けるマジックはクレアとジェイミーの時を止める、というか引き戻すような感じがします。
クレアのボストン時代は、先を急いで読み飛ばしたくなるくらいのボリュームですが、この期間にクレアが得たものや経験は重要なものだったなと思います。





・スコットランドから帰国して
シーズン2のラストでは、クレアは今にも過去に戻りそうな勢いでしたが、それには準備が必要ですね。
闇雲にタイムトラベルしても、ジェイミーに会えないだけでなく、元の生活にも戻れないかも。
また、出生の事実を知ったブリアナとクレアの関係も微妙で、ブリアナの混乱は続く。
歴史は後世の人々によって書き換えられるという部分は、なかなか興味深いです。
クレアが歴史より建築に関心を持ち、どちらかというと理系だというのは伏線ですね。
生物学上の父親ジェイミーが理系だからというよりも、外科医となったクレアの影響かもしれません。
ハーバードの歴史の先生は、「ダウンと・アビー」のマートン卿の人ですね。
突然のフランクの死で、大学の同僚はフランクの名を冠した奨学金制度を設けることにした。
その式で、クレアは例の愛人でもある教え子と遭遇。
愛してもいないのに、なぜフランクを縛り続けたの?と、ズケズケ言われて、ムッと来る。
付け足しとしては、大きなお世話の描写ですが、クレアが自問するところをあえて言わせたのかな。
ちょっと、ジェイミーに熱を上げていたリアリーを思い起こします。
同僚にも慕われていたようだし、フランクにもそれなりに人生があったのだと思うからこそ、ブリアナの父を思う気持ちも深められるのでしょう。
とにかく、ブリアナは学業が手につかず、ハーバードは辞めたいと言い出す。
そこに現れたロジャーのひょうきんな持ち味は、何故か癒やされます。(笑)
さて、ロジャーとブレイアナがじっくりとお互いへの気持ちを深めていくシーンも良かったけれど、何よりもロジャーの役割はクレアに再び過去に戻る決心をさせる事でした。
途切れたかと思ったジェイミーの消息が、かなり現在に近い(別れてから同じ時間が経っている)タイミングで分かった。
今は、エディンバラで出版業をしているらしい。
アレキザンダー・マルコムという名前で、クレアが教えたバーンズの詩を引用している。
バーンズはこの時にはまだ6歳、ジェイミーは44歳(!)なので、かなり有力な存在の証拠だ。
クレアはすぐには決心できない。
唯一の肉親、ブリアナと永遠に別れるかも知れないから。
その背中を押すのが心を許したジョー・アバナシーで、昔の男を今も愛しているのなら行くべきだ、ブリアナも理解してくれるだろうと言う。
ブリアナもまた、クレアのジェイミーへの愛を理解して「私ならもう大丈夫、大人よ」と言う。
ジェイミーの母親譲りの真珠のネックレスはブリアナに手渡された。
私の存在をジェイミーに伝えて欲しい。涙の別れ。
いよいよ過去に戻る事になったクレア。
今度は準備万端で、外科セットと抗生物質を持っていく。すぐに役立つことでしょう。

クレアの葛藤を描くことに時間を割いたおかげで、この20年が無駄ではなかったという思いがします。
制作側は60年代に思い入れがあるのか、「バットマン」だとか、「チャーリー・ブラウン」、「ダーク・シャドウズ」などのポップカルチャーを取り入れて楽しんでいるかのようです。

・Music
"Show me" by Joe Tex

・謎の人骨
アバナシーに持ち込まれた、カリブの洞窟で見つかった150年から200年前の人骨は、白人女性で、首を切り落とされたようだという。
唐突でちょっとBONESのような場面ですが、これも伏線なのでしょう。
石をくぐる時に宝石が必要だというのも、お決まりですね。

そして、待ちに待ったジェイミーとの再会。
ジェイミーはあまりのショックで倒れてしまう!
感動のシーンですけど、やっぱり若いわ、2人とも。(笑)


commanderadama at 15:40│Comments(0) Outlander 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔