小菅努の商品アナリスト日記

マーケット分析の専門ブログ。金、プラチナ、石油、天然ゴム、穀物、砂糖、コーヒー市場などコモディティ市場を中心に、為替、株式市場などもカバーします。

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NY 2017/02/28 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は4.90ドル安の1,253.90ドル。トランプ演説前に利食い売りが膨らむ。イベントリスクから含み益確定の動きが強くなった。米早期利上げ観測が一段と強まるも、長期金利の反応が鈍く、金価格に対する影響は限定的。

NYMEXプラチナ*4は7.90ドル安の1,031.00ドル。金相場の軟化やランド安を手掛かりに、買い玉整理の動きが優勢に。トランプ演説前に含み益確定の動きが優勢になる。

NYMEX原油*4は0.04ドル安の54.01ドル。バイオ燃料促進の報道から一時急落するも、ホワイトハウス否定で安値から大きく切り返す展開に。2番限以降は小幅上昇している。

CBOTコーン*5は5.50セント高の3732.75セント、大豆*5は13.75セント高の1,035.75セント。トランプ政権がバイオ燃料政策の規制緩和を行うとの報道で急伸も、ホワイトハウス否定で上げ幅を削る。ただ、前日比ではプラス圏を維持。
 
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天然ゴム相場が急落、投資対象としてのビットコインとの競合激化か?(有料)

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NY 2017/02/27 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は0.50ドル高の1,258.80ドル。米早期利上げ観測が高まるも、金相場を下押しすることには失敗。トランプ大統領の議会演説前のポジション調整に終始する。

NYMEXプラチナ*4は10.20ドル高の1,038.90ドル。金相場は小動きも、年初来高値更新でチャート主導の買いが膨らみ二桁高に。ただ、引け後はドル高連動で上げ幅を削り、1,020ドル台中盤に回帰。

NYMEX原油*4は0.06ドル高の54.05ドル。OPECの減産期待を背景に堅調地合に。ただ、高値は54.61ドルに留まり、シェールオイル増産に対しても根強い警戒感が残る。

CBOTコーン*5は2.50セント安の368.25セント、大豆*5は2.25セント安の1,022.00セント。コーンは小麦急落に連れ安。大豆は新規手掛かり難の中、期近安・期先高とまちまち。
 
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展望会議では大豆面積増加予想も、イールド予想が難しく消化を先送り(有料)

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NY 2017/02/23 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は18.10ドル高の1,251.40ドル。FOMC議事録で早期利上げ観測を高めることに失敗する中、ドル安連動で地合を引き締める。アトランタ連銀総裁からは3月会合がライブになるとの指摘もあったが、専ら欧州政治リスクを背景に買い優勢の展開に。

NYMEXプラチナ*4は9.20ドル高の1,011.90ドル。FOMC議事録後のドル安、金相場高を手掛かりに、白金相場も地合を引き締める。利食い売りで一時1,000ドル割れもランド相場が年初来高値を更新していることもあり、買い優勢の展開になっている。

NYMEX原油*4は0.86ドル高の54.45ドル。米原油在庫が予想されていた程に増加しなかったことで、買い安心感が強まる。引き続きOPEC加盟国、非加盟国の減産に対する信頼もあり、高値は54.94ドルに達した。

CBOTコーン*3は5.50セント安の365.50セント、大豆*3は11.25セント安の1,011.50セント。コーンは短期的な過熱感から利食い売り先行。大豆は南米産の供給プレッシャー警戒で大幅続落。アウトルックフォーラム開始で、明日の面積見通しへの反応が注目される。
 
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FOMC議事録は早期利上げを警告するも、利上げのテーマ化を拒否する金価格(有料)

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NY 2017/02/22 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は5.60ドル安の1,233.30ドル。株高・ドル高連動で調整売りが優勢に。ただ、FOMC議事録公開後はドル安に振れたことで押し目買い優勢となり、1,230ドル台後半まで切り返す展開になっている。

NYMEXプラチナ*4は3.30ドル安の1,002.70ドル。金相場と同様に、株高・ドル高連動で調整売りが優勢に。ただ、引け後はFOMC議事録を受けてのドル安を手掛かりに、この下げ幅を完全に相殺する展開になっている。1,000ドル台後半まで切り返している。

NYMEX原油*4は0.74ドル安の53.59ドル。前日の堅調地合に対する反動から、調整売りが先行した。明日発表の米原油在庫の増加予想、ドル高もネガティブに。

CBOTコーン*3は1.75セント高の371.00セント、大豆*3は3.50セント安の1,022.75セント。コーンは展望会議前の買戻し。面積減少予想。大豆は南米の出荷警戒で戻り売り優勢の展開が続く。

 
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金ETFを買い始めた欧州投資家の危機感

Yahoo!ニュースに寄稿しました。
金ETFを買い始めた欧州投資家の危機感
図表等はリンク先をご覧ください。


金ETFを買い始めた欧州投資家の危機感

金の上場投資信託(ETF)が投資人気を集めている。金融情報ベンダー・ロイターの集計によると、2月は21日時点で既に49.08トンの純増となっており、4か月ぶりに残高が増加に転じるのがほぼ確実視される状況になっている。49.08トンは、昨年1年間に鉱山で生産された新産金(3,236トン)の1.5%に相当する規模になる。

このように書くと、米国でトランプ米大統領が誕生した影響がイメージされやすい。トランプ政権が移民・難民規制の動きを強化し、更には対イランや中国などの外交関係悪化、また、メキシコなどとの通商環境悪化など、安全資産である金を購入する理由には事欠かないためだ。米国株はトランプ大統領が近く発表すると予告している大型減税策、更にはインフラ投資や規制改革などへの期待感から連日の過去最高値更新となっているが、政治環境が極めて不安定化していることは間違いなく、「トランプ・リスク」への対処として金ETFが購入されているとの説明は理解しやすい。

しかし、昨年11月の米大統領選でトランプ大統領の誕生が決まった後の金ETFは、実は一貫して売却超過になっている。大統領選のあった11月は15.01トン減、12月は82.27トン減、今年1月は21.26トン減となっており、3か月累計で118.55トンもの売却が行われた計算になる。特に、1月はトランプ政権の誕生で金価格が上昇に転じたにもかかわらず金ETFの売却は続き、定期市場では短期上昇リスクから買いが膨らんだものの、中長期投資家は金購入の必要性を認めなかったことが確認できる。

では、2月に入ってから何か変わったのだろうか。1月は金価格上昇局面でも金ETFは売られたが、2月は同じ金価格上昇局面で金ETFが購入され始めたのはなぜだろうか。

この問いに対する回答としては、いよいよ欧州投資家が欧州の政治環境に対する危機感を強めている影響が大きいとみている。すなわち、米国の投資家は株価急騰の影響もあって必ずしも金購入の必要性を認めていないが、欧州の投資家が政治環境の不安定化を嫌って、金ETFの購入に動き始めている可能性が高いのだ。正確な統計は存在しないが、金ETFの一つである「ishares gold trust」を運用する世界最大の資産運用会社ブラックロックは、欧州の政治的不確実性が、ポートフォリオの分散、保険として、金ETFに対する投資需要を高めていると報告している。

3月15日にはオランダ議会選挙が控えているが、反イスラムと反欧州を掲げる極右政党・自由党は、ルッテ首相の率いる優等右派の与党自由民主党を抑えて、第一党の座を窺う勢いを見せている。また、4月のフランス大統領選の世論調査では、極右候補とされるルペン氏が決戦投票に進んだ場合に敗北する見込みに変わりはないものの、従来と比較すると他候補との支持率格差が縮小していることが報告されている。世論調査通りであればルペン仏大統領は誕生しないことになるが、昨年の世論調査はブレグジット(=イギリスのEU離脱)もトランプ米大統領の誕生も予測できていなかったこともあり、マーケットでは現在の世論調査の結果ではルペン大統領誕生の可能性も否定できないとの危機感を強めている。

その意味では、2月入りしてから突然に金ETF残高が増加に転じていることは、欧州投資家が本格的なリスク回避行動に突入し始めた証拠ということもできそうだ。実は、これと同様の相場環境は昨年前半のブレグジット問題が浮上した際にも観測されている。その当時も、欧州投資家が政治リスクを警戒して金ETFを買い進め、それが昨年前半の金価格上昇を決定づけた。

今年は秋のドイツ議会選挙まで欧州の政治イベントが続くが、これまで一貫して求心力を強めてきた欧州が強力な遠心力に晒される中、万が一のテール・リスク発生に対する保険として、安全資産である金が輝きを増す時間帯を迎えている。裏返せば、金ETF購入の動きが一服した時が、欧州政治リスクの消化が終わった時と言えそうだ。米国の早期利上げ観測浮上など、金価格にはネガティブ材料も目立つ状況にあるが、欧州の政治リスクの一点が、金ETF購入を通じて金価格を上向きに刺激している。

ヤバランスからみた原油価格動向、逆サヤ化は何を意味するのかを考える(有料)

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NY 2017/02/21 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は0.20ドル安の1,238.90ドル。株高、ドル高となったが、仏大統領選に対する警戒感などから下げ渋る展開に。フランス世論調査で、ルペン大統領誕生の可能性が従来より高まる。

NYMEXプラチナ*4は変わらずの1,006.00ドル。株高、ドル高で一時990.50ドルまで急落も、欧州政治リスクから押し目は買い拾われており、期近4限月は横ばいに。

NYMEX原油*3は0.66ドル高の54.06ドル。OPEC事務局長から減産順守率の引き上げに自信が示されたことが好感され、買い優勢の展開に。ただ、期先限月は小幅下落するなど、専ら期近限月に対する買い圧力が中心になっている。

CBOTコーン*3は1.00セント高の369.25セント、大豆*3は6.25セント安の1,026.25セント。コーンは大口輸出報告を手掛かりに地合を引き締めた。大豆はブラジル産の収穫進展報告で、売り優勢の展開が続いている。

 
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OPECが早くも減産期間の延長を議論する意味、OPECが警戒していることは?(有料)

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NY 2017/02/16 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は8.50ドル高の1,241.60ドル。ドルの軟化が進んだことを受けて、買い優勢の展開に。米早期利上げ観測が強まるも、それでもドル安圧力が強くなっていることが好感される。金ETF買いも継続している。

NYMEXプラチナ*4は5.80ドル高の1,015.70ドル。ランド高は一服するも、ドル安連動で貴金属市場全体に買い圧力が強まったことが好感される。米早期利上げ観測がドル高を促すことに失敗したことが、改めて買いを呼び込む。

NYMEX原油*3は0.25ドル高の53.36ドル。期近高・期先安と強弱まちまちに。ドル安連動で期近に買いが膨らむも、期先は上値追いに慎重ムードが強く小幅続落。OPEC筋からは減産延期の可能性も指摘されているが、大きな影響はみられず。

CBOTコーン*3は5.25セント安の373.50セント、大豆*3は17.50セント安の1,043.75セント。コーンは小麦主導で利食い売りが先行。大豆は南米の出荷が本格化することへの警戒感から急落。

 
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ブラジルがコーヒーの緊急輸入に踏み切る可能性が浮上中(有料)

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NY 2017/02/15 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は7.70ドル高の1,233.10ドル。イエレンFRB議長のタカ派発言、良好な米経済指標、株高・金利上昇とネガティブ材料も目立ったが、NYタイムのドル反落を手掛かりに買い優勢の展開になった。

NYMEXプラチナ*4は7.70ドル高の1,009.90ドル。南アランド相場の急伸傾向が続く中、買い優勢の展開に。金相場がドル反落を手掛かりに切り返したこともあり、買い安心感が強まった。


NYMEX原油*3は0.09ドル安の53.11ドル。米原油在庫増加を受けて調整売りが先行した。ただ、安値では押し目を買い拾う動きも強く、下げ幅は限定された。リビアが大規模な増産見通しを示しているが、影響は限定された。

CBOTコーン*3は4.50セント高の378.75セント、大豆*3は16.25セント高の1,061.25セント。前日の調整売りを受けて、チャート主導で買い進む動きが優勢になった。コーンは高値を更新している。
 
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1月のOPEC協調減産は成功も、原油価格が動かない理由

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1月のOPEC協調減産は成功も、原油価格が動かない理由
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1月のOPEC協調減産は成功も、原油価格が動かない理由

 石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国が協調減産に踏み切ってから、1カ月半が経過した。マーケットでは過去に幾度となく協調減産の合意が破られてきた経緯から、今回も本当に協調減産が履行されるのか疑問視する向きも多かった。しかし、これまでに入手されたデータによると、少なくとも1月は十分に及第点を与えることができる減産実施状況になっている。
OPECが2月13日に発表した最新の月報によると、1月のOPEC産油量は13カ国全体で日量3,214万バレルとなっているが、これは昨年12月の3,303万バレルを89万バレル下回っている。OPECの協調減産は昨年10月時点を基準産油量とし、リビアとナイジェリアを除いた11カ国が参加しているが、これら11カ国の基準産油量に対する減産幅は108万バレルに達している。合意では11カ国合計で116万バレルの減産が目指されるため、1月時点で既に93%と極めて高いレベルの遵守率が実現した計算になる。

これは、原油市場の強気派にとっても、意外感があるほどの良好な数値と言える。特に、最大産油国であるサウジアラビアは、日量49万バレルの減産割り当てに対して60万バレルもの減産を実施しており、2月には更に追加減産を実施することにも意欲を示している。イラクの減産にやや遅れが生じているが、その他の主要産油国は総じて着実に減産を実施しており、供給サイドからの需給引き締め圧力が発生しやすい環境になっている。

問題は、これだけの良好な減産状況にもかかわらず、原油価格が一向に上昇しないことだ。国際指標となるNYMEX原油先物価格は、1バレル=50~55ドルのレンジで完全な膠着状態になっており、昨年2月の安値26.05ドルからはほぼ二倍の値位置に達したものの、減産履行状態の確認と連動して更に上値を試すことには失敗している。50ドルの大台は維持しているものの、約1カ月半にわたって上値切り上げが見送られ続けているのである。


■原油価格が上昇しない三つの理由
その理由としては、主に三つが考えられる。

第一に、今後も協調減産が履行されるのかは不透明感があることだ。OPEC加盟国、非加盟国の協調減産は1~6月が対象期間になっており、現段階ではその4分の1程度が終了したに過ぎない。今後、油価回復で原油生産の収益環境が改善する中でも、減産合意が遵守され続けるのか、疑問を抱いている向きは少なくない。このため、1月の減産状況が2月、3月と継続されるのかを見極めたいとの向きが多い。

第二に、米国のシェールオイルの増産リスクである。油価の上昇や石油会社の収益環境改善、更にはトランプ米大統領が石油開発の規制緩和に意欲を示していることで、米シェールオイル産業は再び勢い付いている。米石油リグ稼働数は前年同期を152基上回る591基に達しており、米エネルギー情報局(EIA)によると3月のシェールオイル生産は2月の日量479万バレルから487万バレルまで8万バレルの増産見通しになっている。EIAの推計では、2016年通期で前年比で10万バレルの増産に留まるとされているが、このままシェールオイル産業が復活を進めた際に、OPEC加盟国、非加盟国の協調減産の効果が相殺されるリスクに対する警戒感は根強い。

第三に、依然として世界には極めて高いレベルの在庫が存在することだ。先進国の石油在庫は過去5年平均を大きく上回った状態が続いており、仮に順調に在庫の取り崩しが開始されたとしても、「異常に高レベルの在庫」が「高レベルの在庫」に変わるだけであり、潤沢な在庫が存在することに変わりはない。在庫正常化にはまだ多くの時間が必要であり、在庫取り崩しが開始されたからと言って、原油価格が大きく上昇する必要はないとのロジックである。

■シェールオイルの歴史の浅さの影響か?
このまま協調減産合意が順調に履行されれば、シェールオイルが予想外の大幅な減少にならない限り、原油価格に対しては上向きのプレッシャーが強まりやすいと考えている。ただ、シェールオイルはまだ歴史の浅い産業であり、過去に急落していた原油価格が上昇に転じた際に、生産環境にどのような変化が生じるのかは参考になるデータが乏しい。このため、マーケットも週次単位のデータに一喜一憂せざるを得ず、原油価格の上値を大きく押し上げることは、慌てる必要はないとのムードが支配的になっている。

イエレン議長が早期利上げ示唆も下げきれない金相場、動き出す欧州投資家(有料)

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NY 2017/02/14 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は0.40ドル安の1,225.40ドル。株高、米金利上昇、ドル高が続く中、戻り売り優勢の展開に。ただ、金ETF買いが続くなど本格的な弱気見通しは強まらず。イエレンFRB議長議会証言の影響も限定的。

NYMEXプラチナ*4は1.90ドル高の1,002.20ドル。株高、ドル高で金相場は軟調も、プラチナは南アランドの急伸に下値を支えられ、小幅ながらプラスサイドに。リスクオンの地合いがランドを15カ月ぶりの高値まで押し上げる。

NYMEX原油*3は0.27ドル高の53.20ドル。特に目新しい材料は見当たらないが、OPEC協調減産への評価が下値を支え、小反発に。ただ、シェール増産への警戒感も根強く、ドル高の影響もあって上げ幅は限定される。

CBOTコーン*3は1.25セント安の374.25セント、大豆*3は9.25セント安の1,045.00セント。大口成約報告も聞かれたが、コーンは調整売りが先行。大豆は南米の供給プレッシャー警戒で下げ幅大きい。ドル高もネガティブ。


 
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IEAとOPEC月報は協調減産に満額回答、それでも上がらない原油価格(有料)

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NY 2017/02/13 コモディティマーケット概況

COMEX金*4は10.10ドル安の1,225.80ドル。米株価が過去最高値の更新を続ける中、米金利上昇・ドル高と連動して戻り売り優勢の展開に。特に目新しいイベントは見られないが、リスクオンの地合が逆風に。北朝鮮情勢は余り材料視されず。

NYMEXプラチナ*4は11.40ドル安の1,000.30ドル。金相場と同様に、リスクオンの地合が嫌気される。銅など非鉄金属相場は堅調だが、プラチナは株高、米金利上昇、ドル高を嫌気して軟調。

NYMEX原油*3は0.93ドル安の52.93ドル。OPEC月報ではOPECのハイレベルな減産状態が確認されるも、本日はドル高やシェールオイル増産懸念から調整売りが先行する展開に。IEA月報で強まった買い圧力を引き継ぐことに失敗。

CBOTコーン*3は1.00セント高の375.50セント、大豆*3は4.75セント安の1,054.25セント。コーンは大口成約、良好な輸出検証高を背景に堅調。大豆はブラジルの良好な生産統計を嫌気。
 
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中国でビットコインの引き出し停止、天然ゴムや鉄鉱石の投機人気が高まる(有料)

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プロフィール
マーケットエッジ(株)代表取締役
小菅 努(こすげ つとむ)

1976年千葉県松戸市生まれ。

筑波大学卒。商品先物会社の営業部、営業本部、ニューヨーク事務所、調査部門責任者等を経て、現在はマーケットエッジ(株)代表取締役。商品アナリスト。

商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物)。

貴金属、金属、エネルギー、ゴム、農産物などの商品先物市場全般がカバー対象です。他にマクロ経済・金融市場についても。



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