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上は、米国の消費者物価指数(CPI)の前年比での動きをグラフ化したものである。青線が消費者物価全体の動きを示すヘッドライン、赤線が変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアになる。


米連邦準備制度理事会(FRB)は、実質ゼロ金利と量的緩和政策を展開しているが、インフレ圧力は抑制された状態が続いていることが明確に確認できる。特に、食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比で8ヶ月連続の+1%割れであり、ディスインフレからデフレ環境への展開が警戒される状況にある。経済活動は拡大傾向にあるものの、インフレ環境の改善は先送りされている。


こうしたインフレ指標は、金相場の上昇トレンドを支持していないとの見方もある。ただマーケットが注目しているのは米国のインフレ圧力そのものではなく、主に新興国でのインフレ圧力を増大させている米金融緩和政策である。こうしたディスインフレ(デフレ)環境は、緩和政策の長期化を強く示唆しており、その意味で金相場に対してはポジティブ要因になる。

教科書的な展開とは逆行しているが、物価指標の評価方法は一つだけではないことを確認したい。