GAFAは、その規模に比例してITサービスの質も高い。

現行の問題点の洗い出しも迅速で、
問題解決と、それを踏まえたサービスの向上を
日常の業務として行なっている。

だからGAFA、
それがGAFA。

扱っているものの基幹がITだから、
それは当然の結果で、私ごときが改めて書くまでもない。

今日書きたいのは
日本の大手のサービスほどユーザビリティが中途半端ってことです。

前々から気になっていたのが日本の大手通信会社。
主にネットワークに強いところね。

この会社のwebサイトは見た目が少し今風にしてあるだけで、
実質的なサイトのユーザビリティに関する設計は
最短でも10年前とほとんど変わりがない。

う〜ん。
ちょっと悪くなっているかも。

大手の通信会社といっても、
個人として利用はしてなくて、
仕事でも、そう滅多に関わることはないんです。

というのも、以前はこの会社と契約していたんですが、
利用期間中に、小さいけれど何度か問題が発生していて、
それらを解決するために、いろんな部署に回されて、
何度も問題を説明して、
それが解決するまでに結構長い時間がかかることが多くて、
結論としては、子会社の間をたらい回しにされてたってことで、
子会社間の連携はもちろんないので、まぁ、当然そうなるよなぁ。

ということが何度かあって、ここ数年は別の通信会社に乗り換えて、
問題が発生しても、大手の通信会社のようなことは起こっていません。
会社の体質の違いなんだろうと思っていました。

本当にしばらくぶりに、この大手通信会社と接点を持つことが発生して、
この企業の体質は、全く変わっていなかったことを知りました。

曲がりなりにも、国内恐らくは最大手の、しかも通信会社でありながら、
Webサイトは派手になっただけで、
相変わらず、欲しい手続きの情報にたどりつくまでの手間のかかり方が
ひどい。

デザイナーの問題というより、
おそらくは役職が高いだけのリテラシーの低い、
お大臣様のよくわからない感覚に乗っ取った、
ユーザー無視の作りが、今だに行われているのだと思います。


さらに、ひどいのが手続きが終了した後、
自動的になぜか別件の営業に回されていて、
気づかなければ、そのままよくわからないサービスを申し込んでしまうことになる。
これは、お世辞にもよい営業スタイルとは言えません。

何気ないことをそのことだけ完了できれば、
少なくとも、企業に不信感や、余計な疑問を持たずにすみますし、
良いサービスが出たのなら、
そのサービスに乗り換えればこんな良いことがある!
というお知らせをくれれば良いだけのことだと思います。

少なくとも、今回も時間はかかっており、
今はストレスと不信感満載です。
仕事でなければ、即解約したいくらい。

地道で無駄が多いかもしれないけど、
今私が契約しているサービスは、その距離感が絶妙に良いので、
毎回は反応しなくても、何かの時にはちゃんとこちらもレスポンスできる。

だから、長く契約したくなるというか、変える気が起きないんです。

で、仕事でのイライラがきっかけで、
他の企業のWebサイトが気になり始めました。

半分は仕事の一環で
たまたま多くの企業のある公開情報の収集をすることがあって、
自慢ですが、そういう情報の収集はむちゃくちゃ得意なので
素直にやると1日かからないのですが、
せっかくなので、面白そうなところはソースを見ながらやったのです。

そこで、得た一つの結論が、
「日本の会社の規模とITサービスの質は比例しない」ということでした。
ざっと説明すると、
Webサイトの役割をちゃんとわかって作っている企業の規模は、
大手企業にはほとんどない。

特に東証などに上場している大手企業ほど、
自社の紹介がほとんどで、製品の宣伝に関しても、紹介程度にとどまっています。
これほどIT技術や製品が身近になった今でも、
ユーザーが欲しい情報は、Webサイトでは見つけることが困難か、
不可能な状態です。

対して、中堅くらいの企業には、たとえばチャットボットを導入したり、
より製品や情報がユーザーに届きやすいように、
アクセサビリティや、情報の充実に力を注いでいるところが多い。

この現象は、面白いです。
まるで戦国時代みたい。

戦後からバブルを経て大企業となった会社は、
今は権威だけのスカスカですからね。

このコロナ渦を経て、逆境に立ち向かう企業には
いくつもの下克上があるかもしれないなと、感じています。

がんばれ!今、頑張っている人!