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 皆さんは「知的障がい者サッカー」と聞いて、どういうものを想像しますか?
 
 私が関わっている人で、最初から想像できた人はほとんどいません。知的障がい者スポーツ自体、認知度が低すぎて、どんなルールで行っているのか?競技のレベルは?何か特別な配慮が必要なのか?などなど、なかなか想像がつかないようです。
 そもそも、障がい者スポーツという分野で真っ先に出てくるのは、身障者スポーツ(車いす陸上・バスケ・サッカー)の方でしょう。パラリンピックでも、身障者の方々の活躍が多く報じられ、その他の障がい者スポーツの方はまだまだ取り上げ方が弱いですからね。

 知的障がい者サッカーを一言で表すと・・・「普通のサッカー」です!
 
 競技スポーツとして健常者のサッカーと同じルール、特別な配慮はほとんどなく行われているスポーツです。強いて言えば、大会によって、競技時間が短くなっていたり、交代枠が多かったりはしますが、それ以外は何も変わりません。

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 私が関わっていた特別支援学校のサッカー部も、レベルの問題はありましたが、普通の部活動として活動し、高校総体の県予選や、選手権予選などに出場し、一般の高校生とも同じ土俵で勝負しました。しっかり崩して得点もしましたし、試合に勝ったこともあります。
 できる方たちを集めてチームを作れば、県大会レベルでは、1勝もしくは2勝できる可能性はあると感じました。

 なので、健常者と知的障がい者の混ざった大会も開催可能なわけで、私の法人では、交流フットサル大会なども開催し、知的障がい者サッカーの認知度向上に向けて日々努力しています。

 皆さんが、知的障がい者サッカーに触れる機会はなかなかないかもしれませんが、多くの都道府県には県選抜チームがありますし、Jリーグの横浜F・マリノスの中には「横浜Fマリノス フトゥーロ」という知的障がい者サッカーチームもあります。(下記サイト参照)
 毎年開催されている国体の後に開かれる、全国障がい者スポーツ大会でも知的サッカーの競技部門もありますし、何かと触れる機会はあると思います。
 各都道府県の障がい者スポーツ協会などを通じて、活動場所へ行ってみてはいかがでしょうか?


著者
一般社団法人 琉球スポーツサポート
代表理事 手登根 雄次

●琉球スポーツサポートについて
 私たち琉球スポーツサポートは、沖縄の知的障がい者スポーツの発展を目的に活動しています。その目的を達成するため、収益活動としてプロスポーツ支援やスポーツコンサルタント事業も行っています。 皆さまのご支援お待ちしております。