こんにちは。(又はこんばんは。はたまたおはようございます。)
コミュサカチャンネルディレクター、なかもっちゃんです。

この度、当ブログにて「なかもっちゃんコラム」を掲載することになりました(笑)
主に育成年代の記事になると思いますが、どうか何卒いろいろとよろしくお願いします m(_ _)m



冬の風物詩ともなっている高校選手権。


すでに全国各地で大会予選が行われていて、高校三冠(新人戦・高校総体・選手権)の中でも選手権は一年の総決算と位置づけ、ほとんどのチームがこの大会に照準を合わせ立ち向かっています。
沖縄でも10月10日から県大会が開幕し、参加52校の中からわずか一校のみに渡される全国切符を手にするため熱戦が繰り広げられています。


そんな中、台風の目になりそうなチームがひとつ。

 

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この名前を聞いて真っ先に思い出されるのはきっと野球でしょう。


2010年にエース島袋洋奨(現・ソフトバンクホークス)を擁し、史上6校目となる甲子園春夏連覇を達成し大きな話題になったことは記憶に新しいところ。
また野球だけではなく、ハンドボールやバスケットボール、体操部、そして男女剣道部などが全国の舞台で活躍しています。

 

しかしながら、これまでサッカーにはほとんど注目されることはありませんでした。

校内の運動場を練習場として利用しているのは主に野球部で、サッカー部は運動場から少し離れた狭い場所で練習しています。

選手の数は16名足らずでゲーム形式の練習も出来ず。運動場で練習させてくれと学校に頼んでも「結果を残してから」という条件が高いハードルとなり、なかなか使わせてもらえない。
野球部とサッカー部の運動場の取り合いにおいては野球部の独壇場でもあります。

 

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私がサッカー部を注目されるようになったのは昨年あたりから。

県内のサッカースクール「グランフォルティス沖縄」の奥間翔テクニカルディレクターが興南の監督に就任したからである。

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彼はかつて、週刊サッカーダイジェストの編集を勤め、その後高校教諭にもなったという異色の経歴を持つ。


ダイジェスト所属時、様々なJリーグクラブを取材し活躍。2010年には湘南ベルマーレの担当記者を務めていました。
当時、監督を務めていたのは反町康治(現・松本山雅FC)監督。
その反町監督に言われた言葉が、現在に至ると奥間監督は話します。


『おまえはサッカーをわかっていない』


取材者としての視点と指導者としての視点。
その一言は彼にとってのサッカー感において記者としてではなく指導者としての目線へと変えるきっかけとなったのでした。

その後、日本サッカー協会公認のB級指導者ライセンスを得て第二種(高校・ユース)の監督資格、そしてサッカーの普及を目的としたグランフォルティス沖縄の立ち上げに至ります。


そして読谷高校で指導した後、興南の監督に就任したのは2014年4月。



『3年以内には県内でベスト4に入るチームを作る』


そう話す奥間監督は就任以降、グラウンドの制限がある中、ボールトレーニングやフィジカル、フィットネスを課し選手を鍛え上げます。

 

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あまりの厳しさに部を離れた選手も多いというが、ただ単に精根尽きるような練習を行っているのではなく、信頼関係を築くためのプロセスであると奥間監督は話します。

「何のために苦しい思いをしているのか」という考えを共有することで、力を合わせて乗り切ろうというメンタリティーが芽生える。そして高い目標を掲げることでチーム全体で戦う気持ちを植えつけるというものです。

そしてもうひとつ重要視としているのは「ミーティング」。


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県内でも一番ミーティングの時間を作っていると話す奥間監督のその指導法は「心技体のみならず、知能を上げることで質を高める」というもの。


猛練習で覚えた知識を試合で発揮できなければ、選手たちが抱く向上心は不安と不満に変わる可能性があります。
ミーティングでは映像分析からボールトレーニングに対する理解力を向上させ、そこからモチベーションを高めることにも繋げる。選手たちと対話をしながら向き合うことでチームの形を作るというのがミーティングを重要視する理由。「一言一言を大事にし何を話すのか。それが監督として一番重要だ」と奥間監督は話します。

 

このような徹底した指導は「興南スタイル」を作り上げるため。
そしてそのスタイルは高校だけではなく、グランフォルティス沖縄に所属する小学生にも今植えつけている。
もうすでに「興南でプレーしたい」と話す小学生もいるという。
興南が目指すサッカーを小学生の段階から教えることで、それを体現する目標の場所を与え、そこから人材の確保に繋げていく。そしてチームレベルのムラを抑えることで完成度の高いチームを高校入学の段階から始めることが可能となる。

 

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そういう意味では今、興南でプレーする選手たちは将来を担う子供たちに夢を与えている存在なのかもしれない。もちろん選手たちは一試合でも多く戦うことに専念している立場ではあるが、勝ち上がれば勝ち上がるほど興南の未来は大きく膨れ上がっていく。

 

その礎を作るべく今戦っている選手権大会予選。
一回戦は美里工業を相手に9-1で圧勝した。


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明日(10/17)は強豪校、名護商工戦。

二回戦にして早くも正念場を迎えます。


なかもっちゃん(仲本 兼進)




著者
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kenshinac:バルサ仲本(なかもっちゃん) @kenshinac

紹介
ラジオディレクター兼フリーライター。サッカー・バスケ・野球などプロアマ問わず取材をしています。RBCiラジオ「スポーツフォーカル」で月曜のサッカーコーナーに出演。また様々な場面でコラムも執筆させていただいてます。ツイキャス「コミュサカチャンネル」ディレクター。「J'sGOAL」J3琉球担当記者。お仕事随時募集中(笑)