2017年09月23日

難易度をます世界

イギリスの理論物理学者のホーキング博士が、人類に残された時間はあと百年と警告されたそうです。
人間って不思議なものですね。危機に立てば立つほどいきりたって自滅への道を突き進んでしまう。勇ましい中国も、鶏冠をたてる北朝鮮も 、ライオンのたてがみをなびかせて周囲を睥睨するアメリカも、その勇ましさは擊ちてし止まんぬ。

人類に残された時間があと百年なら、建築会社が負う社会的責任はとても曖昧になってしまう。それは建築物として百年持つかどうかの問題ではなく、住み続ける意志を持続させるために建築会社が積極的に果たさなければならない無言の責任を曖昧にしてしまう。
家が法律で規定された責任を果たせばそれで良いのなら、家づくりはとても虚しい。
平和平和と唱えても平和はやってこない。
幸せの家づくりを標榜して家づくりに励んできたつもりですが、それだけでは幸せは掴めない。

昔、初めてホーキング博士の本を読んだとき、我々が見ている太陽はすでに8分前の太陽なのだと教えられてハッとしたものでした。わたしたちは3次元の世界で4次元の宇宙を生きている。

そんなわたしたちにも残された時間はあと百年。

「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」

しかしこのご時勢、梁を上げるのはクレーン車だったりして。

upup


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2017年09月08日

ホームページのリニューアル

頑張らなくっちゃ〜!

やるやると言いながら先延ばしにしてきたホームページのリニューアル。昨日チョット時間があったので、イチから作り直すのはとってもしんどいけれど、リフォームなら何とかなるかもと、弄(いじ)ってみるとこれがいけそうな予感、なのです。じつは、先日、いちから作り直そうとパソコンの前に座ったまではよかったのですが、いざトップページのデザインを考えて頭のなかをひねくり返すとこれがもうまったく未知の世界、なんにも思いつかない。A4 の紙に全体像を書いてみると、こりゃダメだ👎嗚呼、なんてこった。ろくなアイディアが思い浮かばない。
そりゃあそうです。この道にはこの道のプロが控えているのですから生半可な経験くらいで素敵なサイトを構築なんてできるわけがない。とんでもない労力がいることはわかって居たのでなかなか手が出せなかったのですが 、それでも出しちゃう因果な性格。
現在のサイトはその昔、フリーウェイというソフトでいちから作り上げたものですが、あの時は情熱があったのですね。今は、もうない。(笑い)ただ、その情熱を補う苦労は並大抵ではなかった。あの苦労をもう一度、いえいえいえ。とほほ。
とその時、そうだっ、リフォームだっ、リノベーションだっ!そう、リノベーションです。リノベーション。(これっきゃない)
一から始めようと思うから手が出せない。今あるサイトのリノベーションならなんとかなるかも?
これまで作りためた画像やら何やらをひっぱり出してきて、あそこにペッタン、こっちにペッタン。きっと、きっとリノベーションならなんとかなる?あら不思議。なりそうですね。なっちゃうかな?ワオ!

近日公開。乞うご期待。

P.S.I Love You
アップしちゃった。まだまだ完成形ではないけれど、作りながら少しづつ更新していきますね。温かい目で見守っていただけたら幸いです。
とりあえずはチョッピリでも分かり易くなったかしら?えっ?ならない?



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2017年09月03日

花をいける

台風のおかげか、過ごしやすい今朝の三浦。ところがどっこい、昨日は風は強かったですね。その逆風の中で建築会社は居住まいを正す。
先月、恥ずかしながらわたくし、誕生日だったのですが、家内が素敵なペンシルケースをプレゼントしてくれました。
小さくて持ち運びやすくて、何てったって三角スケールがキッチリ入るこの大きさが、これが無さそうでありそうで、、、ずっとひそかに探していたのです。うわっ、ありがとう。うん、ぼく、頑張る。とこうなると今度は十年ぶりにショルダーバッグが欲しい、欲しい、欲しいモード。(笑)
さてこれも、これまで散々探してきたのですが気にいる物が見つからなかい「欲し屋の三助」ですが、ペンシルケースがキッカケで探せば見つかるもの。なんと、ヤフオクで即落札。新品。本革で送料込でたったの xx 円。ホント!

PC&sb


シンプルで無駄がなく、必要最小限の機能がいい。さて、此れで営業体制は整った。(ホンマかいな?)あとはネタがあればいい。とびっきり新鮮なネタは何処にある?待てよ、ネタを料理するためにはエスキース用紙が必要?(設計用の方眼紙みたいなものです)オット、このショルダーバッグ、A4までしか入らないのが玉に瑕。A3、B4のエスキース用紙ならあるんだけど、A4はあるかしら?早速アマゾンで検索すると、ふふ、ありました。A4のエスキース用紙が。(今は何でも居ながらにして揃うんだね!)
Are you ready?
さてと、此処からが腕の見せどころ。狭小住宅から三階建てまで、美は乱調にあり。おお、そうだ、お客様?お客様はあるかしらん?アマゾンに?検索検索、あった!ネギを背負ったカモが。ん?あいつ、三角スケールを持ってるぞ?おっ、なんか親しげに手を振ったりなんかして、怪しい奴だな。(怪しいのはどっちだっ、)

さて、家づくりの心がけ。昨日読んだ本にこんなことが書かれてありました。生け花の先生のお弟子さんへの戒めの言葉。
「 花を生けるときは、無理に決まった形を作ろうとしてはいけません。花の命、花の美を見出して生かすことです。あなたは花を生かすための手段なのです。」
ひとりよがりを戒めて、本質を見つめること。心して。

inmyroom2


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2017年08月30日

時代は変わる。(変わりすぎ?)

コモハウスのホームページを開設してもうすでに十五年近い歳月が過ぎました。一度大幅に刷新したのですがあとはズルズルと。

光陰矢の如し。

当初は熱心だったサイトの更新もいつしかだらだらと、更新も稀、新味は全くない、これじゃいかん。
わかってはいるのですが、時間がない、暇がない、熱意がないの無い無い尽くし。どこかでよっしゃとならなければホームページも宝の持ち腐れ。しかし、この世界も変わりましたね。昨今ではサイトの閲覧も圧倒的にモバイルから。デスクトップからの訪問者は数える程。これではサイトの作りもモバイル向けに情報を収集選択して訪問者のかたがたの見たいを絞り込んで提供することを考えるべきでしょうが、いかんせん、暇がない、時間がない、アイデアがない、スキルがない。ないないづくしで何にもない。

こんな建築会社でも、建築屋にも三分の魂。良い家を建てるスキルでは誰にも負けない。負けるかもしれないけれど、でも負けない。(と、そう思いたい)そう言えるだけの努力と美しい家づくりへの尽きることのない探究心は忘れないつもりです。
時代の周回遅れも明日はわからない。昨日のビリは明日のトップ。

美しい家の奥行きは深い。とてもその深さにまで降りていくことはできないけれど、そんな深みにとどきたい。

今日は事務所で支払いやら請求書の整理やらで一日事務仕事。相変わらず厳しい暑さですが、それでもそろそろ夏も終わりかな。人気の少なくなった三浦海岸で所在投げに歩く若者を見ていると、(ニースの海岸でもないのに)おっ、これはなんと、太陽がいっぱい。(笑)
しかし時代は変わる。アラン・ドロン扮するトム・リプリーはたった一人を殺めて完全犯罪を企み、成功したかに見えた彼の悪事が最後に来てどんでん返し。
アルベール・カミュの「異邦人」ではムルソーが一人のアラビア人を撃ち殺して裁判でその理由を問われ、「太陽のせい」。異邦人の結末は不条理というものの存在を見せつけて我々を圧倒しましたが、今やドイツでは介護施設の職員が八十人近い入所者のお年寄りを薬殺して戦後最悪の殺人事件と騒がれています。犯人曰く、「仕事が退屈だったから」。
退屈しのぎに八十人を殺す。もはや人間の条理も不条理もなく、心に葛藤がなくなってしまった。時代が変わったのか?状況が変わったのか?それとも人間が変わったのか?ああ。

今年の夏は「はじめチョロチョロ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな」。そんな例えが当たっているのか外れているのか、秋はもうすぐそこまで。

あたらしい家



comohouse at 11:44|PermalinkComments(0)建築雑感 

2017年08月24日

ありがたい。

thanks

家が一軒建つまでの言うに言われぬ苦労の連続。しかし、実を言うと、ホントのところ苦労というのはあたりません。
「楽しきことのみ多かりき。」
好きなんですね、この苦労が。苦労が多いのはなんともはや、持って生まれた性分の「おなじことの繰り返しは絶対いや」 という天邪鬼のせいなのですから笑うに笑えません。家内にいつも言われます。
「やめといた方がいいわよ。最后は大変よ。」
大変さを知っている家内は一応そう言ってスカートの端を踏むのですが、聞かないことはお見通し。

家づくりはお客様にとっては一生の一大事。その一大事を任せられてはついつい建築会社としては無難にことを進めたいもの。あとでクレームとなりそうな芽は最大限摘んでおく。バッサバッサと摘んでおく。無難に無難に。魅力はないけれど、後ろ指も指されない。平凡?平凡でたくさん、その何処が悪い。 この居直りが大事になってくる。あとあとに。(笑)

平凡であることは素晴らしい。にもかかわらず、わたしたちの家づくりは、その平凡を超えた「普遍性」がいつでも家づくりの最大のテーマとなってきます。百年たっても古びない、百年前から変わらない、それをぜんたいどうやって実現すれば良いのでしょう?
「旧築提案」 
この看板を死守するためにわたしたちにできること。

一軒の家が完成し、お引き渡しする瞬間に脳裏をよぎるもの。その歓びが、わたしたちの仕事の原動力なのです。

お引き渡し日にお客様にありがとうございましたは当然のこと。それなのに、逆にお客様から素敵なお花をいただいて💐、いえいえ、それはなんてありがたいことなのでしょう。 
八ヶ岳南麓から届いたという無農薬で育てたという素敵な花束。

あらためて、ありがとうございました。😊

ohyeah






 

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2017年08月19日

家づくりの本懐

武士に本懐があるように、建築会社にも本懐があり、家づくりの本懐は「施主様の喜び」であり、さらには建物の一帯の皆様がこの家が建つことによって、存在することによって何とは無しに近所にこの家があることに喜びを感じる、そうした家づくりを実現することが建築会社の本懐といえば言えるのかもしれません。

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私たちはそのような家づくりを一体何件実現することができたでしょうか。
建築会社としての成熟。華やかさが自慢の建築ではなく、そこにあるだけで許される、そのような建築を目指してきたのですが、この度は施主様のご理解を得て、また一つ峠を越えることができたのかな、と、得心しています。

さて、弊社のオリジナルドアー。作れそうでなかなか作れない。まずはこのドアの本質をご理解いただけなければ作るに作れない。家づくりは普通にキレイで破綻していなければそれ以上を求めるお客様は稀なのです。
それ以上のドアづくりは、まず皆様がそれ以上のドアに思いをはせていただくことが前提になります。それ以上のドアは想像力で補う世界。生活の中ではそれ以上のドアを感じる機会がなく、それ以上のドアがこの世界にあることを知らない。ですから、それ以上のドアはお客様の感性によって左右され、コモハウスのオリジナルドアーの世界を求める人はまずもって少ないという事実。しかし、それでも、何人かの方々が私たちのオリジナルドアーを求めてリクエストしてくださいます。(慌てて付け加えますと、それ以上、という言葉はそれ以下を見下しているわけではなく、それ以外というニュアンスに近いかもしれません)
それは私たちにとってはとても得難い注文なのですが、時間も精神も極限まで張りつめた労働だけに終わるとなんだか全身の力が抜けてしまう。

作り始める瞬間まで迷いがあるのです。新築住宅で、普通にキレイなだけでいい、そう思っていらっしゃるかもしれないお客様にこのもう一つの世界を提示してしまう。本当に喜んでくれるでしょうか?確信はどこにもない。しかし、全くもって確信がないわけではなく、だからこそじゃあ作ろうか、と思い腰を上げるのですが、それでも私にはどこかで最初から確信がある、ような気もする。

ドア作りにも物語がある。ドアはすでに開かれている。それは出はいりとしてのドアであり、他者を受け入れる心のドアであり、感性の、喜びの、想像力としてのドアである、ということに思いがいたるとき、建物はまたべつの相貌をおびて立ち上がってくる。





comohouse at 22:46|PermalinkComments(0)思いは遥か 

2017年08月16日

うん。上出来。

そこで、さらに色を重ねていくことになります。ここは慎重の上にも慎重に、そのくせ大胆にも程がある、と、そのくらいでちょうどいい。そのせめぎ合いが、さじ加減が、経験というものなのでしょう。
塗装の醍醐味はここにあり。
さて、クラップアップ塗料が乾いた上から今度は仕上げ色のドレッシングブルーを塗り込んでいきます。いよいよ佳境です。

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いっぽう、こちらは仕上げは白色です。イエローウィッシュホワイト。ドレッシングブルーと比べるとこちらの方が断然難しい。色をうまく載せるのがこれほど大変な塗料はありません。白のベタ塗り?さにあらず。この段階でこの色はその出来不出来が決定してしまう。塗りなおしで刷毛を入れようものならもうしっちゃかめっちゃか、あとはシーらない。(泣)

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手前はドレッシングブルー。向こうはイエローウィッシュホワイト。あっち塗ったりコッち塗ったり。三本一気に行ってしまおうかと。
う〜ん、慌てない、慌てない。

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こんなクラックが入ります。下地に塗ったこげ茶と白と黄色がうっすらと見え隠れします。

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最后のしあげにアンティークオイルを塗り、塗ったそばから素早くふき取ります。これがけっこうな力仕事なのですが、拭き取るのも微妙なあんばいが出来不出来を左右します。ブラス色の丸いノブをつけました。
うす汚れたドアの完成です。

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仕上がりをどうぞ。
で、実際に取り付けてみると、おっと、写真がない。(笑笑)





comohouse at 19:25|PermalinkComments(0)日々これ精進 

2017年08月11日

エイジング塗装

色彩の魔術師。

なにやらおどろどろしくもあり、色彩を十本の指で紡ぐその華麗な世界。
色彩と書いて色と彩。「イロ」と言うのもなかなかですが、「アヤ」もまたなかなかで 一筋縄ではいかない。それは相手があってのことだからでしょう。相手は常に相手の欠点をうかがうもの。相手のスネと言ってもいいかもしれません。相手はいつでもむずかしいものです。しかし、だからと言って、相手がないとこの世界はなんとも味気ない。
建築もまた然り。相手に事欠かない。相手のオンパレード。相手にしだすとさあ大変。建築は一人ではできない。相手が材料の場合、これがまた焦らしても背中を向けてもダメ。材料とまず付き合ってみる。材料の加減を知るにはまず付き合って顔色を伺う。声をかける。たとえ相手が材料であっても、それは物ではなく、人間だ ^_^
 
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何事もベースとなる色が大事。この色が全体のトーンを決定づけます。
わたしたちの仕上げはこんなだらしない塗装からはじまるのです。

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ミルクペイントの黄色を適当に塗りたくります。大事なことは、適当に 、です。 てきとうに。しかし、この適当が思いのほか難しい。人生をてきとうに生きるのが難しいように、てきとうな塗装は匙加減一つ。わたしたちの人生も、結果的には適当に送る人生に過ぎないとしても鼻から適当な人生を送るわけではないのです。あくまで結果、不肖ながらも適当に送ってしまった人生という「うだつ」。

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さあどうだ。今度はなにを塗ったの?こ、これじゃあさらにきみの人生はうだつが上がらないことになってしまう。と誰かさんに言われてしまいそうですが。
猛暑のなかの塗装はありがたいことに重ね塗りには時間の短縮。乾くのが早いのです。 ここで大事なことは、重ね塗りは塗料だまりができないように薄く伸ばして伸ばして伸ばす。

しかしここまで見ていくと、なんとはなし、(ちょっぴりですが)ビュフェのタッチを思い出させます。(見ようによってはですが、、、)

で、ここでしっかり乾かしてから次の工程、クラックアップ塗料を塗るところで1日目はおしまい。建具作りからこれで三日。ローマは、、、ローマと比べるところがミソですが。






comohouse at 20:42|PermalinkComments(0)日々これ精進 

2017年08月09日

The Doors

暑中お見舞い申し上げます。
グタッ。となるこの連日の猛暑。為せば成る、為さねば成らぬ何事も。しかし、成らない。(笑)

この猛暑の中、せっせとドア作りに励むのはなかなかけっこうなお手前で。

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さてと。今日は余ったヒノキの羽目板12mmをまずは10mmに落すところからスタートです。電動カンナでビュィーンと。しかし、これが綺麗に削れない。カンナの歯がダメなんですね。(苦笑)
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しかし、気にしない。なぜかというと、最後の仕上げがアンティークなエイジングを施すからガタガタでも傷だらけでもノープロブレム。むしろ、その狙いは適当にキズだらけに見えるところがミソなのです。とはいえ寸法と精度は大事です。
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框は2x6。厚さ38mmを自動カンナで35mmに落としてルーターで羽目板を差し込む溝を切ってから10mmに落とした羽目板を差し込みます。
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ああ、辛ど。1回目の泣き言です。
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ここが踏ん張りどころの胸突き八丁です。言うに言われぬ苦労はあるのですが、「ローマは一日にして成らず」。
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で、一丁あがり。コレを3本。一本一日。三本で三日かな?と思ったのですが、ピッチは上がるもの。二日目に二本拵えたのは上出来でした。さて、問題はここからの塗装なのです。

はい、今日はここまで。ブログもこの暑さではお手上げです。
ごめんなさい。お手軽ブログで。



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2017年07月23日

ぼく自身のための広告


いきなり私事で恐縮ですが、(今日は私事。自己PRってやつですね。)仕事であたふたした毎日、ではいったいあいつは何をしてるんだッ?って、ときどき思うんですね。こんなことしてる場合か?オレはこんなことしてる人間じゃないんだッ!ってか。(笑)

その昔、遠い銀河の果てのとある湾岸沿いの倉庫でアルバイトしている時 、なんだか倉庫いっぱいの段ボールの商品を検品しながら、一緒に働いていた茨城出身のちょっと東北訛りのある同僚が、左手で検品表にチェックを入れながら「オレ、こんなことしてる人間じゃないんだよな」って。理想があるんですね。
わかるよ。だけど、こんなことしないと明日生きていけないんだよな。地方出身の若者は、実家暮らしにはわからない苦労が重くのしかかっているのです。まだ二十歳そこそこの、学生の分際で、選ぶ余地のない人生もそれはそれで生きがいを見つけるものなんです。
長い長い自分探しの道。道ははてしなく、道は未知。そうか、道はアンノォウン。 ??

さて、わたしも職場で汗を流します。このところの汗はそれは強烈。そんなわたしの自分探し。密かにね。
「作法、無作法」もなかなか自分のことまで手が回らない。一棟の家が建つまでに、わたしにできることもあるさ、ってね。

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歩き回るのも仕事のうち。家が1棟建つまでには、10棟くらいのアイデアで頭の中はめぐりめぐり。

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古材屋さんで見つけた古い農耕具。どんな風に活かそうか?生かせるのか?

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ある日、食器テーブルの上に置いてみたら、これが、なんか良さげでもあり。

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こんな日常的なよっこらしょ。遊んでるだけ。

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しかし、働くときもある。

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頭も使うんだぞっ。ちょっぴりね。

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それゆけスマート。

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こんな感じかなぁ?


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あと一息。

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これはな〜に?
古い道具の精霊は、ここに呼ばれてきたんだね。

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だね。

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こんな風に過ぎてゆくのなら、、、。
いつかまた、世界中は、あ、あめ、だろう。
正面の額縁はコルクボードを入れてメモを貼り付けるお知らせボードです。枠は余った古材を使ってお手軽に。蜜蝋を塗って引き立てます、味はあるんだけどね。
古い精霊は調味料入れ。白い壁は西班牙の漆喰、パヴィスタンプ。もう十年以上、これだけです。
さよならだけが人生さ。






comohouse at 18:59|PermalinkComments(0)日々これ精進 

2017年07月12日

職人魂

まいにち まいにち ぼくらは鉄板の。
その各々の仕事に違いはあれど、紡ぐ仕事はまさに鉄板。これっきゃない。
暑さにめげず、黙々とこなすその仕事の早さ、正確さ、研ぎ澄まされた仕事のキレ。それが職人なのでしょう。
働く者に栄光あれ!

しかし、現実はなんの世界であれ、厳しい試練が待ち構えています。倦まず弛まずコツコツと。考えても始まらない。考えなければ始まらない。

まいにち まいにち ぼくらは鉄板の うえで焼かれて、

いやにはならない。煮て食おうが焼いて喰われようが、動じない。漆喰を練る。コテを握る。手を動かす。昨日の仕事と今日の仕事と、その仕事がなんであれ変わらない。

見ていると美しいですね。なぜ美しいのか?それは無駄がないからです。動きに意味があるからです。
さて、一方で、ひるがえってわたしの仕事。
無駄だらけ。動きに迷いがあり、意味が不明。すぐに飽きる。ウロウロと考えすぎ。考えすぎて始まらない。堂々巡りの愚の骨頂。それがわたしの仕事、という覚悟。その覚悟はあるのです。
職人たちが無駄のない、正確な技量でこなす仕事の積み重ね。その全体の仕事の道行を見定める透徹した目が必要なのです。わたしはその目になりたい。それがわたしの仕事。わたしの孤独。わたしの本分。
良い家を建てるためのそれぞれの仕事の領分の中で、わたしたちは一瞬分かり合える時がある。

職人は美しい。そして、わたしも、叶えられるのであれば美しくありたい、と思うのです。が、(笑)

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2017年07月09日

hot town, summer in the city

暑いですねえ。言っても詮無いことですが、仕事をしていてため息が出ます。汗がぽたり、ぽたり。無垢の杉板にシミがつく。あわてて拭き取る。そんな苦労も笑わば笑え。汗を拭き拭き表に出るとジワーッと熱射が肩を焼く。
思えば去年も暑かった。毎年夏になると、あっちいのー。

そんなあっちいー日々もあっという間に秋風が吹き始め、木の葉が舞い、木々の緑が赤く染まって空にちらほら白いものが舞い始め、やがて、ふゆー!そう、今はもう秋、そして上野発の夜行列車を降りるとそこは北国最果ての地。
ウー、さぶい。今年の冬はことの外、、、もうすでに幻想の世界。吹けよ風、呼べよ嵐。こころがさむい、、。このはげー、、えっ?いやいや、なんか、へん?

ま、そんな冗談をひとりでつぶやいて暑さをやっつけるしか方法がありましぇん。笑。

モザイクタイルの目地詰めです。わずかに100mmほどの間にタイルを入れての目地ですから、当然コテは入らない。指で詰めるしかないのですが、やっぱり道具より手。

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こちらは素焼きのレンガに目地を入れます。厚さがあるので溶いた目地材を厚手のビニール袋に入れ即席のチューブを作って押し込みます。

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一丁あがり!ストーブ置き場の炉壁です。炉台の鉄板は6mmの厚さ、レーザーで焼き切って作ります。
う〜ん、ちょっぴり暑さがしのげます、かしら?これまでの、悪戦苦闘の日々を思うと、、、。

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そうです。これが先だってブログにも書いた例の素焼きの煉瓦です。古窯レンガ、二百角。一枚一枚手づくりの趣き。煉瓦を囲む周囲の黒い木枠は傷だらけの古い黒檀です。
鉄板を囲む六角形の枠も古材を利用して蜜蝋でワックスがけしています。

 


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2017年07月07日

家なき子

のない子のする恋は たとえば瀬戸の赤トンボ
寝ぐらさがせば日が沈む
泣きたくないか日暮れ径 日暮れ径



なんて内容で調子良く、ラリパッパに書き始めたのですが、九州ではとんでもない豪雨。ふるさと大分は大洪水に見舞われて、このブログでもご紹介した天井や腰壁に貼った燻煙乾燥の杉板は豪雨に襲われた日田杉です。皆さんのご無事を願うばかり。
大地震、最近では原因不明の庄内の地割れ騒動。そして今回の大雨。ふるさとは度重なる困難に言葉もありません。

がんばれ九州!

なんて叫ぶと思わず下っ腹に力が入って、ボクは九州男児だっ!なんて関係ないのに変に力んで氏より育ち。ふるさとは年を経るに従って心のど真ん中に場を占めるものなんですね。


 


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2017年06月28日

狂ったナポレオン、ヒヒハハ

戦後生まれの私たちは、しかし、ひょっとすると、戦前生まれなのかもしれないとまわりを見渡してキナ臭い世相に思わずゾッとしてしまいます。
幸せは歩いてこない
だから歩いて行くんだよ

平和も歩いてはこないのでしょうね。進軍ラッパは勇ましいけれど、🎺平和のラッパは音もしない。鳴らしても気がつかない。
その昔、「平和にチャンスをあげよう」 🕊と歌った歌手がいましたね。
平和にチャンスか、、、。

そんなことを思うのも、先日イラクでカナダ兵が3.5キロはなれたISの兵士を狙撃して、それが世界記録だと賞賛されて?ニュースになったのを眺めながら、しかしこれは殺人の世界記録としても何が賞賛されるべきなのかと心がズドンと重くなってしまったのでした。
これは戦争なのでしょうか?戦争であれば生きるか死ぬかの瀬戸際で、撃たなければ殺されるという切羽詰まった状況がある。しかし、3.5キロ先のISの兵士には自分の身に起きた出来事が理解できない。俺はなぜ死んだのか?ちょっと耳の奥でヒュッーという風を切る音を聴いたような気もするが、しかし俺は何をしたんだろう?

私たちは戦前に生きている。ヒュッという音はもうすぐそばで鳴るのかもしれない。銃をとらなければならないのでしょうか?戦争は歩いてくる。ズカズカと歩いてくる。 人間てえやつは?

 


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2017年06月21日

気狂いピエロ

ちょっぴり刺激的なタイトルですが、それはこんな世界はクレイジー?だから。

さて、タイル貼りは楽しいもの。苦行もやがてはめくるめく快感の世界へ。
わたしにはできません。とても辛い。根気がない。こんなタイルはどうやって貼るんだ?
もちろん盲滅法に貼るわけではなく、欠けた石を逆手にとって、こんなウルトラCもあるんだね。

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まずは仮並べ、ってやつです。そう、海で拾ってきたとっておきのタイル。まあしかし、これがとっておきかどうかは意見の分かれるところです。(笑)
海水に洗われて表面の施釉が流れてマットな風合いになったところがちょうどいい。今回はちょっと面積があるので足りるかしら?ほとんど何処かしら欠けているのですが、そこはそれ、人生とおなじ。
「ぼくを探しに」
そう、シェル・シルバースタインの絵本の世界へようこそ。

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こんな感じで貼られてきますが、これはまだ仮並べの段階ですから、出来上がりはアッと驚く為五郎?普通のモザイクタイルですと300角のネット張りですから半日で終わるところ、コモハウスの「海張りタイル?」は仮並べに一日、それをまたアレンジしながら貼るのに二日。都合三日。とっても手間暇のかかる仕事ですが、施主様の理解がなければとてもできない仕事です。
さあさあお立ち会い。湾曲した食器棚ですが、仕上げをごろうじろ。

この食器棚に対応した向かいのキッチンテーブルは?
タマゴ型?






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