国葬儀 感謝を込めてファイザー、転けるか?

2022年10月08日

巨匠とマルガリータ

フラメンコが好きで、ひと頃かなり入れ込んだ時期があります。
フラメンコだけでなく、いわゆるフォークロア、民族音楽というやつにドップリハマってさあ大変、その頃は音楽に限らずガルシア・マルケスの「百年の孤独」やホセ・ドノソの「夜の淫らな鳥」 にハマってラテン・アメリカ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、アラビア。
「巨匠とマルガリータ」もまた、ロシアのフォークロア。
毎日が兼高かおる、世界の旅。笑 (もう知らないかな?)

フラメンコには独特のコンパスがあります。言葉で説明するのはとても難しいのですが、大好きなパコ・デ・ルシアの演奏をご紹介します。これは1970年頃の映像と思われます。ルンバはフラメンコじゃない、と言われていた頃に果敢に取り上げる若きパコ。圧巻です!

 

実はフォークロアがコモハウスに与えた影響は計り知れないものがあります。 
フォークロアはありていに言えば「民俗」の意で、おもにラテン・アメリカ地方を指す場合が多いですね。
この民俗。民俗学といえば柳田國男。遠野物語と言えばみなさんも、ああと得心がいかれるのではあるまいか。もう少し平たく考えると、民芸の世界が、日本で言えば柳宗悦の陶芸の世界に通ずるものがありますが、建築を民俗の視点から眺めるとそこにデザインの新たな地平が垣間見えてくるではないですか。
焼き物を焼くように家を建てる?
手触りだとか、視覚を意識して住まいを考えることは大事なことだと思うのです。

思えば昨今の建築は手触りが感じられない。
スペインを旅して感じたことはその圧倒的な手触り感でした。スペインは音楽の国ですからフラメンコがその手触りを代表しているのですが、食べ物にしても、ワインにしても、まさに話す言葉の喧(かまびす)しさもこれでもかこれでもかという人間の手触りがビシビシと感じられる。
美しすぎるものにはご用心。住まいもまた、美しすぎてはならない。
その手加減は、まず素材選びから。
そこから古きを訪ねて新しきを知る。自然素材も手づくりの家造りも、その手触りをもとめて遥かな旅に出ることになったのです。家づくりの羅針盤はいちまいの古地図。
 
わたしたちは渾沌の渦のなかにいますが、住まいづくりは自分さがしの旅。かけがえのない自分を発見するとき、ふるえるような感動が在るはず。
その感動こそが家造りなのだ、と自戒して。

嗚呼。

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