愛情一本、ヴェテラン・ロッカーもうひとつの氷河期

2023年02月03日

氷河期がやって来る!

ちょっと寒さがつづくと大騒ぎ。ひえー。
いやはや寒い。この厳しい寒さを日本の家はよく耐えているだろうか?

悲しいかな、約五千七百万戸を超える日本の住まいのほぼ8割以上が無断熱という悲しい現実を前にして、建築会社はどう責任を果たすのか?

振り返ると、あのバブルの真っ最中でもデザインがどうだ、設備がどうだ、外壁にタイルを張って、キッチンは最新のシステムキッチンが300万だ500万だ、フローリングは豪華なオークの集成材が15mmだ(あの頃は12mmがあたりまえでした)と大騒ぎ。それなのにサッシはお寒いアルミのシングルガラス、断熱材はスカスカの50mmだ80mmだ、やっとこさ100mmを使ったかなあ?壁の断熱材が薄くて垂れないようにとところどころに金具のパッキンで押さえていたなあ?いや、ホント!実のところ、断熱材の正しい仕様もその意味するところもよく分かってはいなかった。断熱材も換気もありゃアいいんでしょ、とそんなハスに構えた生意気盛り。思えば日本そのものが生意気盛りの真っ最中だったなあ。

人に進化の過程があるように、建築にも進化の過程がある。ひとっ飛びには成長しない。子どもが少年になり、少年が大人になり、そこから少しずつ成熟がはじまる。 
そうして今、わたしたちはどの辺りにいるのだろう?
スマートハウスに血道をあげる風潮は、かってのバブル期のシステムキッチン500万円を彷彿とさせる。
わたしたちが手掛ける住まいは冬場に18°Cを下回らない断熱性能が求められます。

もう冬は怖くない。

arajin

 

comohouse at 08:19│ 勝手にしやがれ 
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