夏の建築、あれやこれや秋でもないのに、、、

2023年07月23日

住まいは世につれ、、、外装もまた、

しかし、世は外壁にはつれない。笑

わたしが建築に携わり始めた頃、外壁といえば「モルタル下地スタッコ吹きっぱなし」か「こて抑え」または「リシン吹き付け」たまには「タイル張り」なんていう家もありました。

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それが何時からか外壁といえば「サイディング張り」。猫も杓子も「サイディング」サイディング。
サイディングだけは好きになれなかった。サイディングの外装もアメリカから来たのでしょう。アメリカの場合は横貼りのデザインが多く、かてて加えてそのデザインには窓のケーシングや破風の化粧板やら玄関ドアとドア周りの化粧枠などがセットになって彼らなりの伝統の美意識の延長にあったのですが、日本ではただその表づらだけをいただいてこの一枚だけで外壁なら楽チン楽ちん、オマケに手間要らずで安上り、こんな良いことはない。
しかもご時世はバブルの建築ブームの真っ盛り。
この不幸な建築様式が日本中を覆い尽くしてわたしたちはこの景観を一掃するのに百年はかかる。
 
それでも唯一手掛けたのは「ラップサイディング」。大甘に見てラップサイディングなら、ま、許せる?^_^
それからいく歳月が流れました。珪藻土、漆喰、そしてスペイン漆喰「パヴィスタンプ」へ。
ウェスタン・レッドシダー、国産の杉板貼り。
そこからはあまり変化もなく、乙女の姿しばし留めん。

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元々スペインが大好きで、フラメンコにハマってオレー!
スペイン風の家を建てたいとは思わないけれど、スペインの光と影ならぬ、人生の光と影をどう建物に投影するか?
と、そんなことばかり考えているのです。

人生は出会い。サヨナラだけが人生さ。
素材もまた人しれぬ出会いと、そこで触れ合う感性がわたしたちの住まいづくりを左右する。
今回はこの外壁に貼った岐阜(飛騨)の名も無い縦張りの杉板がすべてを決定づけたと言って言えなくもありません。

良い素材との巡り合い。ありがたい。
先日、送ってくれた岐阜の山元の材木問屋さんがひょっこり訪ねてきました。
「これはいい杉材だねえ。どこの杉?」と聞くと、
「いえもう、厚みと巾で挽ける材を探してきただけですが、でもこれ、ホント、良いですね。同じものを持ってこい言われても出せないですね」
「そうか、氏より育ちだね」

さて、その杉板にリボスのタヤ・エクステリアでお客様がコツコツと塗装を施しました。
漆喰は毎度おなじみのパヴィスタンプ「ローブル」色。玄関庇は同じく「グラファイト」色。
軒先の鼻隠しは杉の厚板にウッドロングエコで仕上げ。
玄関ドアは未だ仮ドアで「ベニヤ仕上げ?」にダークレッド塗装です。アッチャ!

玄関のドア枠もこれから現場塗装になります、乞うご期待!
玄関ドアは足場を外してから取り付けますが、こちらもオスモで現場塗装。
やれやれでんな!





comohouse at 23:00│ 建築雑感 
夏の建築、あれやこれや秋でもないのに、、、