2025年05月01日
家づくりの原点
流行(はやり)の歌があるように、流行の建築もあるのでしょうがこの建築の世界にどっぷりと浸かっていると昨今の住まいの流行り廃りがさっぱり見えてこない。
無頓着なのかもしれませんが、住まいの流行り廃りから身を引いて、その建物がこれから三十年四十年建ちつづける明日を思えば昨今の流行にこだわってはいられません。
家造りはお客様があって建築があります。だからこそお客様と語り合うことが一等大事になことだと思います。
語り合う。さて、ここに力点をおいて、お互いに住まいのテーマを掘り下げることからスタートするのですが、ここで面倒くさがってはいけません。わたしたちの仕事は家を建てること。しかし、ただ家を建てるのではお客様に失礼です。下請けで家を建てない工務店ですが、お客様にお引渡しする建物は最上の二文字でなければならないと、これはわたくしどもの執念です。
ではなにが最上なのでしょうか?
機能、デザイン、頑健、この三つを兼ね備えることはもちろん簡単なことではありません。建築はパルテノン神殿の昔から、法隆寺の昔から連綿とつづく技術の伝承と経験の蓄積があります。
それでもわたしたちはその僅かな上積みしか知らない。その薄っぺらい知識を総動員してわたしたちが立ち向かうものが今ここにある建築計画なのです。
だからこそ、わたしたちは話し合わなければなりません。
言葉が悪いのですが、わたしたち以上に皆様は知識が浅いかもしれない。知らないことを補い合う、なによりもあなたの存在を、あなたの希望を、あなたの喜びをわたしたちは知りたいのです。
そしてそれは、あなただけではなく、あなたのご家族にまで広がります。
どのような家を建てたいのかは、どのように住みたいのかという意識にまで遡ります。そこになにを求めるのか、その結果はどういうスタイルが在りうるのか?
わたしたちの建築への思いもお伝えしなければなりません。
近ごろ巷を見ていると、黒い建物が多すぎます。これは何なのか?これが流行りなのだということは分からないではありません。しかし大事なことは、なぜ黒をまとうのか?というその思いなのです。
わたしたちは、あえて言えば流行り廃りに惑わされたくないのです。
なぜなら明日もこの家はありつづけます。明日もあさってもこの家は在りつづけ、唯一無二でありつづけたいとわたしは思うのです。これはあなたたちだけの家づくりです。
だからこそ、わたしたちは話し合わなければなりません。
美しい住まいづくりのために。
comohouse at 07:12│
│建築雑感









