October 29, 2004

どんな人生を選ぶのか

性的嗜好、さらに返答」からのトラックバック。

私の尊敬するイギリス人の著者、アン・ディクソンはこんな風に定義している。

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女性の自己定義はさまざまで、その女性がどんな人生を送りたいかによって決まる。

レズビアンの女性の定義は、個人的体験からすればこんなに多様だ。

「ずっと女性に魅力を感じて、いつも女性をセックスのパートナーに選んできた」
「性的な魅力よりも、意識的な選択により、政治的表現として女性と関係することを選んできた」
「いつも複数の男女に惹かれている」
「何も考えずに異性愛結婚をした後で、性的な好みが女性であると気づいた」
「人生の中で一度だけ一人の女性に強い性的な魅力を感じた」
「女性を愛し、男性を感情的にも社会的にもまったく拒絶している」
「ある女性に惹かれていても、性的な魅力までは感じたことがない」

興味は性器のことに集中しがちだが、彼女たちがベッドで何をするかということよりも、ともにいる二人は何者なのかということのほうが大切なのだ。
(アン・ディクソン)

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ちなみに、私は、「人生の中で一度だけ一人の女性に」という人生に当てはまるのだろうか。

セクシュアリティについては、自分なりにいろいろと考えてきたけれど、私自身の生き方に照らし合わせると、「指向」「嗜好」「アイデンティティ」という言葉のどれにもなじめず、どんな言葉を使っても居心地が悪い。

ということで私自身は、こうした差別を生む社会の抑圧の形を変えていく方向に向かっている。セクシュアリティのありようを、より豊かに生き生きとしたものに変えていけるための場を作っていくこと。
そして、もう一つは、こうした社会状況が私という個人に与える、直接的な課題(たとえば、パートナーの国に滞在できるという基本的な権利の保障)の解決のために、何ができるか考えていくこと。
そんなところからしか、今のところはできていない。

いつかやってみたいこと。それは、豊かで想像力に満ちた、セクシュアリティの文学を創ること。以前住んでいたイギリスで、女性たちが既成のポルノ文化ではない、内的な性の創造的な文学を本にしていた。もちろん、ヘテロセクシュアルもホモセクシュアルもすべて含んで、本当に美しく豊かで幸せになるような文学。そんな豊かな性の文化を私たちの手で作り出したい。
それが、いつか形にしてみたい、私の夢だ。



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この記事へのコメント
私は、上の定義のどれにも当てはまらないです。
例えば、専門用語で、受けか攻めかを聞かれるのですが、どれもしっくりこないんです。なぜ女性を愛するようになったかを、個々に聞いてみると、バラバラで面白いです。
Posted by spice at October 29, 2004 10:46
どれも微妙ですが、一つを応用してみると…
『女性を愛し、男性には性的欲求を感じない』
こんな感じでしょうか。
格好いい男性は好きだし、ドキドキするけれど、
愛することはできないという人間です。

同じレズビアンでも、バイセクシュアルでも、百人十色。
色々あって当然なんですよね。
Posted by 左倉 at October 29, 2004 16:59
>spiceさん。左倉さん。いつもコメントありがとうございます。
本当に10人いれば10人とも違うなあと、本当に思います。
私は、「人生の中で一度だけ一人の女性に」かもしれないと書きはしましたが、といっても、最初から性的魅力を感じたわけでは全くなく、一緒にいたいという人が、たまたま彼女だった、ということでした。

性って、これほどプライベートでかついろんな色に満ち満ちているということですよね。
不思議。
Posted by conjunto at October 30, 2004 07:14