同性愛者や性に関わる社会の抑圧システムをどのように解体していくのかという「戦略」をめぐって、議論がヒートしている。私自身は遠くから眺めているような状態。
でも、色んなことを考えさせてくれる。
昨日、何人かの方々が貴重な体験からのコメントを寄せてくださって、それもまたとても面白く、もっと聞きたくなった。
私の場合は、「人生の中で一度だけ一人の女性に」かもしれないとは書いたが、後半のくだり「強い性的魅力を感じた」ことは一度もない。今もないし、これからもないかも。
一緒にいたい、人生を共にしたいと初めて強く思った人が、Sだった。たまたまSが、同性で、異国籍で、異人種だったということ。
それをどう理解したらいいのかの混乱が収まるまで、ずいぶん時間がかかったし、今もなお、本当に「理解」できたのかどうかはわからない。ただ、Sとこれからもずっと一緒に生きていきたいということだけは、はっきりしている。
私の中で性欲は勝手に盛り上がり、そうなると、一番いとおしい人とセックスしたくなるのは当然。でも、以前男たちとつき合ってきたときと、今のSとの関係は、体へのいたわり方が根本的に違うなということだけは、つくづく感じる。
なんといっても、優しいし、柔らかい。
まるで自分の体にタッチしているかのような、自分と彼女の間の境界線が解けてしまうかのような、不思議な感覚。
そして何よりも、対等。
これまで私自身が、男との関係では持つことのできなかったのは、これ。
男性の場合は、どうしても<最後>までの目的があるけど、Sとの場合は、ただ一緒にくっついてハグしているだけで、もう十分愛し愛されていることを知ることができる。ベッドの中のcuddle(抱擁) はすごく気持ちいいし。
DOING(すること)
BEING(いること)
の違いでしょうかねえ。
こんなことを書き始めると、とてつもなく自分の感覚の世界に入り始めるので、今朝はここまで。今日はこれから仙台に出張です!
新幹線の中で、一人ニマニマしていたら、それは私です。